STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

気持ちの持って行き場所?

2008-06-02 19:58:42 | テレビ番組
なにも決まらない。6日にロケハンがあると言う事以外は、何も伝わって来ていない。なかば嫌な感じで「白と黒」を後にしたにも関わらず、こんな調子で16日にクランクイン出来るのだろうか? キャストも決まったと言う話しすら聞こえてこない。  最近のTV番組(とりわけドラマ)は、ギリギリまで何も解らずに始まる事が多いように思う。我々美術の人間にとって、準備期間に準備に取りかかれない事はかなりのハンデとなる。原作本以外の資料がなにも無いと、それを三次元に起こして映像化するのは無理と言う物だ。こう言った体制はどこから始まったのだろうか?  
いつしか美術パートの権威は失墜して、ただの現場作業員的な考えが制作側に蔓延しているように感じられる。これは、美術パート側にも責任があると考えられるが、つねに感じるこの準備期間の短さは、単に予算を減らすためだけとは考え辛く、やはり準備パートの仕事を理解していない「現場をしらない偉い人」が増えているからだと思っている。無論、現場から偉くなれる人が減ってしまったこともあると思う。もしくは、現場を知っているにも関わらず、闘いを忘れて「体制側」に付いてしまった人もいるだろう。やはり、現場の意識や制作意識を変えていかないと、これから大変な事になって行くのではなかろうか? 一体、何から始めれば良いんでしょうね?今回は、少し真面目な感じで書かせてもらいました。まだまだ言いたことは山のようにありますが、ひとまず「決定槁」「イン スケジュール」が欲しいです。  最近退屈かなぁ?  本日の講釈はこれまで!080423_21590001