森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

身体が壊れる

2006年11月06日 23時37分36秒 | 過去ログ
金,土,日とコースに参加する。
金曜は3時間の講義を行うが,キレモードの講義となる。
母親が脳損傷になり,最近感情のコントロールができてないが,メッセージにはなっただろう。
反証主義,それにつきる。
科学的治療とはなにか,もう一度,若いセラピストに考えてもらいたい。

講義をしながらも,家族と連絡を何回か取る。
母親の病棟には装具が転がってたらしい。
即刻,リハビリを拒否する。

伸張反射の亢進がみられはじめているのに,どうして伸張するのか・・・
運動前野の制御ができておらず,逆の方向にストレッチしてごらんなさいよ。
それに反射の亢進で答えてきますよ。
急性期にストレッチなんかしてはだめ。
運動前野の制御には,どのような感覚がくるかという予測がともなう。
まだ,足がないという患者にどうしてROMやストレッチをするの?
二次的合併症の予防なの?
ROMを脳損傷の急性期にしても,「コウシュク」は予防できないって,エビデンスで確立されていますよ。
コラーゲンを破壊し,さらに痛みなんかを第二次体性感覚野に植えつけて,身体図式を間違った形で改変させてごらんなさい。
許さないよ。

痛みなんか起して御覧なさい。
脳は左側を否認してきますよ。
どのような感覚が得られない身体を想像してごらんなさい。
私たちでも伸張反射の亢進は出現しますよ。
最近の論文を読みなさい。
なんのために大脳皮質があるですか?
そうして,片麻痺はみな同じような運動になるのですか?
損傷は大脳にあるんですよ。
脊髄前角細胞に機能解離を起してごらんなさい。
許しませんよ。

いずれにしても,勉強不足だ。
外科にインフォムドコンセントの書面があるのに,リハビリにはない。
リハビリがなめられている証拠だ。

本日,担当PTより電話をもらう約束だったが,今までない。
ルールは守りなさい。
早速,今,ナースステーションにお電話。
インフォームドコンセントなしに,治療介入を開始したことにお灸。

明日より,リハビリを拒否する。
身体が壊れる。
脳が否認する。
学習された麻痺がつくられる。
学習された伸張反射の亢進が作られる。

PTがPTを拒否する。
さびしいもんだ。

臨床が変わらなければ教育が変わらない。
教育が変わらなければ臨床が変わらない。


おれは本気だ。