スペインのレアル・マドリードは、元イングランド代表MFデイビット・ベッカムの退団をクラブのオフィシャルサイトで発表しました。
「レアル・マドリードはスポーツ的責任において、木曜(11日)午前にもデイビッド・ベッカムの代理人とサンティアゴ・ベルナベウのオフィスにて話し合いを行ってきた。話し合いを受けて、両者の間でベッカムの2007年6月30日で終了する契約の延長はないという結論に達した」とレアル・マドリードは伝えました。
ベッカムの移籍先は“サッカー不毛の地”アメリカのロサンゼルス・ギャラクシー。5年総額約300億円移籍という大型契約を結びました。
これに対し“サッカーの母国”イギリスでは「金とベッカム」「終わった選手」と報じアメリカに渡ったベッカムを批判しました。
又、同国ではベッカムが現役引退後に俳優になる可能性が高いとみているようで、ベッカムの引退後の仕事の掛け率は「俳優」が1番人気の3倍でした。
この移籍でベッカムが代表に復帰する可能性は完全に消えました。
そして、契約が切れる6月までにクラブでタイトルを獲得しなければレアル・マドリードに移籍後一度もタイトルを獲得することなく欧州の舞台から姿を消すことになります。
一方、ベッカムと同様レアル・マドリードに所属しているブラジル代表ロナウドも移籍を希望していることが判明しました。
原因はカペッロ監督が「できるなら彼を放出してほしい。わたしの戦力構想に彼は入っていない」「例えチームに残ったとしてベンチ外」と発言したことにあるようでロナウドも「まだやれる自信はあるが、今季は出場機会に恵まれず、今の状況には耐えられない」と語るなど、レアル・マドリードの監督が代わらない限り移籍は時間の問題のようです。
今現在、ロナウドに接触しているクラブは元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴを獲得したサウジアラビアのアル・イテハド約31億円の移籍金を用意しているようです。
又、ベッカム、ロナウドと同じくベンチを温め続けているカッサーノも移籍まじかと言われています。
そして、ここにきてレアル・マドリードのキャプテンラウル・ゴンサレスのリバプールへの移籍がささやかれています。今年で30歳になるラウルはチーム若返りを図るカペッロ監督の政策に懸念を示しているようで代理人を務めるヒネス・カルバハル氏は、「ラウルは将来イングランドでプレーするだろう」とコメントしています。
フロンティーノ・ペレス元レアル・マドリード会長が獲得した選手が次々と移籍していくレアル・マドリード。果たして若返りは成功するのか・・・?