Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Scratch my back.

2011-05-02 | Jazz
  職場の好青年が転職するということで送別会をひらいた大泉さんが、良い店だったので今度行こうと誘ってくれました。
神楽坂で魚介を専門にたべさせる店で、どれも美味しかったけど、一番良かったのは店の人が皆親切で気持ち良かったことだといいます。
あらっ、大泉さんはそんなこと気にするタイプの人じゃなかったのに、と意外に思いました。
でも、以前は経営者だった時期もあり、聴いたらきっと「何いってんの、俺はそういうの気にするよ」と返ってくるに違いないのでスルーします。



少し前に泊りがけで出掛けた先で、味だけでなくそこの奥さんの接客が評判だからと聞いて、好奇心もあって訪ねた店があります。
他愛ない話をはさみながら注文を終え、喉を潤していました。
そこへ、死角になって見えませんが外国人が電話番号のメモを片手に、待ち合わせをしたのだがこちらの店ではありませんか、と訪ねて来たようです。
すると店の奥さんは、「この番号はうちのじゃない」の一点張りで、馴れない外国人には取り付く島もないように聞こえたに違いありません。

寛いでいたはずが、メモの番号に電話して場所を聴いてあげればいいのにとか、解決策を巡らせて気を揉む始末です。
詳細は聴き取れませんでしたが、結局、追い返すようなかっこうになってしまったようです。

その対応が何となく後味の良くない結果だったからというのでもありませんが、料理は何れも並で、特段のことはありませんでした。
帰りに「評判でなかなか予約がとれないそうですね」と聴くと、たぶん料理のことだと思いますが、「でも今日で化けの皮がはがれましたでしょ?フェッ、フェッ、フェッ」とライトニン・ホプキンスみたいに笑ってました。店を出ると、こちらが角を曲がって見えなくなるまで見送っているから早く行こうと、振り向いてしまった妻が言います。

例によって何か釈然としません。
隔靴掻痒というか、背中が痒いのに脚を掻いてもらってるような、しかも背中が痒いのは私じゃなくて隣の人だったみたいな感じでしょうか。
普段、身の回りにいる親切な方々の好意に接しているせいか、何時までも見送るような事より、困っている人にこそ親切はないのか、とつい思ってしまいます。

見送る行為自体は、こうあって欲しいと思うようなマナーでしたが、この件に関してはやはり仏作って魂入れずと申しますか、かたちだけでない残心を望みたいところです。

背中を掻いてもらってウットリの図?


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