日々、次から次に忘れていくものがありますが、読んだ事のある話なのにまったく思い出せないと、ちょっと不安になります。
先々月だったか、塩野七生さんの「男たちへ」を何年か振りで読みました。
日本の男性ももっとグリーンを身に着けてはどうか、という話のなかで、「森」じゃないんだからグリーンに茶を合わせたりすると、ファンタジーアのかけらもないという指摘がありました。
一度読んだはずなのに、このくだりをまったく憶えていません。まるで私の事を言われているようで、恥ずかしかったです。
そこまで書いたら心配になってきたので、正確を期するために本をあたると、先の話は「つつましやかな忠告二つ」というタイトルの話です。
その1980年代に書かれた忠告の一つ目というのは、脛をみせないようホーズをはきましょうという話です。ヨーロッパの子供たちが膝上までの半ズボンと膝下までの靴下というカッコなのに対して、日本ではそれぞれ正反対の丈の服で育つことがその一因かとあります。
そして、
『私は別に、洋服と呼ぶからといって、ヨーロッパ・スタイルをすべてまねせよ、と言っているのではない。ただ、基本は、お尻ぎりぎりの短パンや短いソックスにはないと言ってるだけである。そして、やはり基本は、なにか理由があって確立したものだから、それをくつがえすもう一つの基本スタイルでも創造しないかぎり、軍配は、従来のスタイルにあがりつづける、と言いたいだけなのである』
ともすると、妙なスタイルをクラシックと混同しようとする傾向にも当てはまる言葉です。
そして二つ目が、グリーンを勧める話でした。
仕事柄と申しますか、私のまわりにはもちろんそれ以前からグリーンを身に着けた方々がいましたし、以前書いたように、今では死ぬほどグリーンが好きだーっという方もいます。
あいにくここ数年の不景気と売り手側の委縮で、現在、黒っぽいもの一辺倒の観がありますが、塩野さんの提言の故か、グリーンも色だけならこの二十数年の間にすっかり浸透した感がありました。
今回のような色のスーツで、連想したのは、下の画像.....スキッピィのピーナッツ・バターです。森の発想と一緒?粒入りのスーパーチャンクは歯に挟まる?ごもっともです。
今回の合わせは、上の塩野さんのご指摘や、ましてスキッピィのパッケージを真似たわけではありませんが、三回ともブルー系を持って来ました。昔からあるコーディネイトです。
塩野さんの提言からくだること数年、森っぽい色使いもアースカラーという括りで活性化されました。それらはまたに致しましょう。
先々月だったか、塩野七生さんの「男たちへ」を何年か振りで読みました。
日本の男性ももっとグリーンを身に着けてはどうか、という話のなかで、「森」じゃないんだからグリーンに茶を合わせたりすると、ファンタジーアのかけらもないという指摘がありました。
一度読んだはずなのに、このくだりをまったく憶えていません。まるで私の事を言われているようで、恥ずかしかったです。
そこまで書いたら心配になってきたので、正確を期するために本をあたると、先の話は「つつましやかな忠告二つ」というタイトルの話です。
その1980年代に書かれた忠告の一つ目というのは、脛をみせないようホーズをはきましょうという話です。ヨーロッパの子供たちが膝上までの半ズボンと膝下までの靴下というカッコなのに対して、日本ではそれぞれ正反対の丈の服で育つことがその一因かとあります。
そして、
『私は別に、洋服と呼ぶからといって、ヨーロッパ・スタイルをすべてまねせよ、と言っているのではない。ただ、基本は、お尻ぎりぎりの短パンや短いソックスにはないと言ってるだけである。そして、やはり基本は、なにか理由があって確立したものだから、それをくつがえすもう一つの基本スタイルでも創造しないかぎり、軍配は、従来のスタイルにあがりつづける、と言いたいだけなのである』
ともすると、妙なスタイルをクラシックと混同しようとする傾向にも当てはまる言葉です。
そして二つ目が、グリーンを勧める話でした。
仕事柄と申しますか、私のまわりにはもちろんそれ以前からグリーンを身に着けた方々がいましたし、以前書いたように、今では死ぬほどグリーンが好きだーっという方もいます。
あいにくここ数年の不景気と売り手側の委縮で、現在、黒っぽいもの一辺倒の観がありますが、塩野さんの提言の故か、グリーンも色だけならこの二十数年の間にすっかり浸透した感がありました。
今回のような色のスーツで、連想したのは、下の画像.....スキッピィのピーナッツ・バターです。森の発想と一緒?粒入りのスーパーチャンクは歯に挟まる?ごもっともです。
今回の合わせは、上の塩野さんのご指摘や、ましてスキッピィのパッケージを真似たわけではありませんが、三回ともブルー系を持って来ました。昔からあるコーディネイトです。
塩野さんの提言からくだること数年、森っぽい色使いもアースカラーという括りで活性化されました。それらはまたに致しましょう。
自然界の色彩をお手本に考えると、オイオイ それは無いでしょセニョ~ル なんてことにはならないのに...
なかなか進まない現実ですが、紳士増殖を目指し、倦まずたゆまず継続されることを祈念いたします。