Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

チャプリン

2019-10-26 |  その他
サンドウィッチマンの「自転車屋」というネタを見て笑っていたら、「前輪が50インチ、後輪13インチの自転車」というのが出てきて、「チャプリンが乗ってるヤツじゃねェか!」と突っ込んでました。


チャプリン作品の撮影中にD.W.グリフィスとフェアバンクス夫妻が訪ねたのでしょうか。
(この写真は反転しています)

それで思い出しましたが、少し前に書いた上原浦太郎さんの「洋服通」の中に、

「洋服の着こなしという奴は一寸説明が出来ない。又教わってもうまく行くものではない。訓練と経験とを俟って始めて出来るもので、一つの良い習慣とも言えようし、又日常の動作美とも考へられるし、肉体美に含まれて居る。が要するに、首、手足、胴、腰等の部分の均整と其の動作美に依って洋服を巧みに着こなすことを言うのである。着こなしの美を考へたとしても喜劇活動役者の色男の様でも甚だみにくい、又チャプリン独特の珍妙極まるモーニング・コートの着こなしも感心出来ない」

という箇所があって、チャプリンの営業用のスタイルに突っ込むなんて、なんて生真面目な方かと思いました。

確かに大多数の方が思い浮かべるチャプリンの姿といえば、あの古びた燕尾服のイメージに違いありません。
でもスクリーンを離れると、仲間だったダグラス・フェアバンクスほどではないにしても、当時の習慣としてちゃんとしたカッコをしています。
最近見ていないので細部はあやふやですが、「殺人狂時代」(1947)のヴェルドゥ氏なんかはそれを垣間見られる役です。


(既出)
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