Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

ボナネ!

2012-01-09 | Others
 昨年の紅葉シーズン、夜の京都・栂尾の高山寺から中継していた番組がありました。
西洋の人になぞらえる必要もありませんが、しばしばアッシジの聖フランチェスコと並べられる明恵上人(みょうえしょうにん)で有名なお寺です。

白洲正子さんの著作によりますと、上人のところへは建礼門院など時の有力者が、祈祷や受戒を懇請しに度々訪れたそうですが、修行に明けくれる上人はそういう人々を特別扱いするふうもなかったといいます。
そんな中で、互いに敬意をいだいた北条泰時との付き合いでのことです。
しばらく音信の途絶えていた上人に宛てて、泰時はこう書き送りました。

おもいやる心はつねに通ふとも知らずや君のことづてもなき

それに応えて明恵上人は、

人知れずおもふ心の通ふこそいふにもまさるしるべなるらめ

と送り返します。何だか、男同士じゃないみたいな響きです。



去年の暮れに世間を騒がせた人とはナベ違いですが、知り合いにナベちゃんという人がいます。
テレビ朝日系列でやっている「おしゃべりクッキング」で、洋食を担当している若林先生にクリソツというか瓜二つというか、相似形です。

日本の寒冷地に暮らすそのナベちゃんから年末に連絡があったので、久しぶりに肉声を聴きました。
二児の父をつかまえて、懐かしそうに喜んで話してるってのもヘンですが、距離的に離れていて久しぶりだと、いつでも会える人とは何か違うものがあっても不思議ありません。

年末・年始には、そのように声を聴けたり賀状をいただいたり、普段以上に懐かしい方々と遣り取りがありました。
そんな中、一番遠くて寒そうな恵さんからメールをもらうと、やはり懐かしいような切ないような気持ちが湧き上がってきました。
これもサウダージって言うのでしょうか、言葉で説明しにくい微妙な心情です。

そのまま行ったら何でもない日々の連続に、年賀の挨拶を送るなどして区切りをつけ、皆さんに新しいスタートを用意してもらいました。



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