Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Robert Jr. Lockwood

2010-02-19 | Blues
 今日はフィギュア・スケートの大橋選手が銅メダルを獲得しました。一度だけ転んでしまいましたが、ニーノ・ロータの曲に乗って手の先まで柔らかく神経が行き渡り、素晴らしい演技でした。

ニーノ・ロータと言えばフェッリーニで、大橋選手が使っていたのは「道」でしたが、ロータが先に亡くなってしまい自分の映画に音楽を付けてもらえなくなると、フェッリーニのイマジネーションは以前ほど湧き上がって来なくなったと言われます。
その悲しみは非常なものがあったそうです。

有名な「道」を初めて観たのは高校の時で、ジェルソミーナの哀れな境遇に胸が塞がれたものでしたが、その後幾度か観るうち次第に粗野なザンパノの寂寥が忘れられなくなりました。

今日のフィギュア・スケートでは先の演技が素晴らしかっただけに、靴紐が切れて演技を中断せざるを得なくなり採点が伸びず天下統一ならなかった織田選手に、競技後インタビュアーが心無い言葉をむけたのは残念でした。



今日の一枚「ブルース・ライブ!/ロバート・Jr・ロックウッド&ジ・エイシズ」は、1974年11月に行われたライブを収めた盤です。
以前取り上げたサニー・ボーイ・ウィリアムソンと戦前に南部で活動していた所から、北部に移住しチェスで数多のレコーディングを支える重要なミュージシャンとなった時代へ、そして時代の変化から徐々に仕事が減って半ば引退気味であったろう時期の来日です。

しかしその引き出しの多さ演奏の素晴らしさは、人のバックや数少ない本人の吹き込みからでは窺い知れない、想像以上のものだった事をこの盤は教えてくれました。初めて聴いた時はまだ殆ど解りませんでしたが、年とともに全体像が見えてくるにつれ稀有な才能を再確認させられました。

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