いっぽいっぽまたいっぽ

今年度44歳。14年前に地元の役所に就職した田舎者が、巨大組織で働きながら、日々思うことを綴る日記です。

再会は亡骸と・・・

2010-03-08 23:36:21 | 日記
思い切ってデザインを元に戻してみました。

やっぱり空が見えている方が、わたしらしくていいなと思ったんです。

また変えるかもしれませんが、

しばらくは青い空に浮かぶ、稚拙な若者の言葉に、

いろんな思いを抱いてもらえたらと思います。



さて、

今日はかつて生活保護者であったMさんと、

その親族の方が、ひっそりと再会されました。

個人から借金を重ね、身内にはとても迷惑をかけていたらしいMさん。

身内からは縁を切られたものの、

個人で事業をしたり、いろいろな仕事に就いたりと、

保護を受けながら、Mさんなりの努力で、

これまで生活されてきたようです。



Mさんは年度途中で、わたしの地区に転居してきたため、

詳細は少ししか把握してません。

しかし、Mさんの最期の担当は、わたしでした。



みなさん覚えているでしょうか、

このMさん、

2009年11月30日「先週2人亡くなりました。」で書かせてもらった、

2人のMさんのうち、最初のMさんです。



当初、いつかは分かりませんが引き取る予定です、

と言って頂いていたのですが、

先週、親族の方から、

近々遺骨を引き取りたいと相談があったのです。



すぐにでも渡せれば、きっとMさんも喜んでくれるに違いありません。

都合を合わせ、今日にしました。



公営の墓地の片隅にある、無縁仏の納骨堂の中から、

遺骨、位牌などを持ち出し、親族の方に渡しました。すると、

「お世話になりました。ありがとうございました・・・」と、

深々とお辞儀をされました。



無縁仏用の小さな骨壷を持ち、

親族の方がお墓に向かってお経を読み始めました。

親族の方は、今どういう気持ちなのだろうなあと思いながら、

わたしはお経をじっと聞いていました。




引き取り手の少ない無縁仏の遺骨。

Mさん、よかったね・・・と、

しんみりとそう思うだけでした。
コメント
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