気象庁から南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表された。
夕方、支所の駐車場に出た時、
キュイーン、キュイーンとアラームが聞こえた。
どこから鳴っているのか周りを見渡したが、
すぐに自分のスマホからだと気づいた。
しかし、何のアラームかは理解できておらず、
画面を見て初めて地震なのだと分かった。
すぐに身構えたが、静かなまま。
島は対象外なのかもしれない、
屋外は揺れを感じないのかもしれないと思った。
体感で2分後くらいに大きくユラユラと横揺れが起き、
電線が揺れた。
すぐにネットで地震情報を検索したが、
震源地や震度などの情報は見つからず、
体感で1分くらい経ってから発表された。
帰宅中にも地震に関するメールがたくさん届いた。
南海トラフ巨大地震に関係があるような発表も初めてされた。
帰宅すると妻は相当不安がっていた。
12日に私方の里帰りをする予定だったが、
「1週間は気をつけること」と発表されたとニュースで聞いたらしく、
里帰りはしないほうがいいのではないかと提案があった。
水も買っておいたほうがいいのではないかとも。
娘を1人にさせたくない、娘のそばにいたいとも。
普段防災など気にしていない妻が、
一気に強い不安を抱き、
慎重過ぎると思える反応に変わった。
ああ、これが母性なんだと改めて思った。
私は仕事上、災害への意識を常に持つような環境にいるが、
妻のような一般の人たちはそうではない。
今回大きく不安になったのは、
妻だけではないのだろう。
家庭の中で見えた災害の意識の違い。
これが当たり前なのだと理解し、
これを機に対策を考えたい。