安倍首相の会見を聞いていて思うことがあります。
それは選挙演説を聞いているようように思えて仕方ないということ。
実現不可能なことも含めて大衆に対して夢のようなことを語る手法は何回も通じないはずです。
3月初旬には「一、二週間が正念場」と言っていたのですが・・。
未だに、緊急事態宣言発令中です。
特定警戒地域以外の緊急事態宣言は14日から段階的解除されそうです。
ネット上ではその真偽は不明ですが
「アベノマスク」が配布された地域から宣言が解除されるとのこと。
確かに、都内でも江戸川区では配布済みとの声を聞きましたが、
私の居住区ではまだそれを受け取っていません。
5月末までにマスクが配達されて、宣言解除となることを祈るばかりです。
「美しい国」というような空疎な言葉を吐き散らして、自国の歴史を改竄して、厚化粧をしていると、「国民の物語」はどんどん薄っぺらで、ひ弱なものになる。それは個人の場合と同じです。「自分らしさ」について薄っぺらなイメージを作り上げて、その自画像にうまく当てはまらないような過去の出来事はすべて「なかったこと」にしてしまった人は、現実対応能力を致命的に損なう。だって、会いたくない人が来たら目を合わせない、聴きたくない話には耳を塞ぐんですから。そんな視野狭窄的な人間が現実の変化に対応できるはずがありません。
内田樹『サル化する世界』p.161
職場でも高校3年生へのフォローをどうするかに頭を痛めています。
今年から高校3年生はセンター試験が廃止されて「共通テスト」へ変わる年代。
AO、推薦入試は今年から「総合選抜型入試」とその名称を変更。
総合型選抜では学力試験を科します。
さらに8月から開始されていた入試解禁が9月からになり、学校推薦型入試は11月から始まります。
上に列記したようにとにかく変更点が多い学年なのです。
授業時間数確保のために
8月初旬まで授業を行い、8月下旬から授業を開始する、いわゆる「夏休みの短縮」も学内で決定しました。
さらに、学校行事の体育祭の中止、宿泊を伴う研修旅行も基本的にはすべて中止。
「入口」と「出口」、「休業要請」と「保証」はセットで考えないと意味がありません。
同様に「学校休校」と「入学試験内容の変更」もセットで考えて欲しいと思います。
秋にも新型コロナ禍が再発拡大するとも予想されているようです。
いっそのこと、今年度の高3受験生の学習範囲は高2までにして、
それを逸脱しないような入試問題を作成することを文部科学省から通達して欲しいと思うのです。