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『奨学金制度と大学の公立化』

2017-08-15 07:07:07 | Weblog

アメリカではかつて、白人が金持ち。

有色人種は金持ちではありませんでした。

人種で完全に二分されていたわけです。

 

現在、アメリカでは基本的に人種には関係なく

富裕層と庶民に分かれています。

お金持ちはお金持ちが住む街に暮らし、

そうでない人々はそうでない人々が集いコミュニティーを形成して暮らしています。

日本ではどうでしょうか?

東京でも同様の傾向が見えると思います。

湾岸エリアの超高層分譲マンションに暮らす人々と、

都営住宅に暮らす人々です。

 

さて、教員として感じることですが、

この数年、予約奨学生への応募が増加しています。

大学入学後すぐに奨学金を得るのに容易であるというメリットはありますが

大学生になってからすぐに負債を抱える債務者になるというディメリットもあるわけです。

実数は提示できませんが、三桁もいるのです。

 

大学に進学するために受験生の能力に加えて、入学後に授業料を手立てできることは必須です。

過去に受験生がいたわけでも、進学者がいたわけでもないのに

歯学部からの推薦推薦が増加しているように思います。

私大歯学部を卒業するのに6年間で3000万円。

金銭的な問題もあり、歯学部を有する大学の苦戦が見て取れます。

 

また、特待生制度を新設する大学が増えてきているようです。

例えば、白鴎大学(栃木)は新入生の3分の1が学業特待生であり、

4年間240万円の学費が売りです。

また、M大学ではAO推薦を秋に受験して合格した生徒も

特待生になることを目指して冬の一般入試を無料で受験。

成績次第で受験料が減免されるという制度です。

これは、明らかに一般受験者数を見かけ上増加させたいという大学側の意図も見て取れます。

受験生獲得において、物品のように価格競争に大学が陥ると財力がある大学だけが大学淘汰に拍車がかかること間違いなしです。

 

公立大学法人化の流れも顕著な傾向です。

長野県だけを見ても

国立の信州大学に加えて、

長野大学、松本大学、そして諏訪東京理科大学が公立大学になりました。

(今後、なる大学も含めて)

私立大学から授業料の安い公立大学への転換の流れはまだまだ続きそうです。

その先には、高等教育の無償化があるのかもしれませんが

多額の税金がおらが町の大学に投入されることについて議論の余地があるようです。

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