つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

ピンクッション

2014-01-21 14:01:57 | ジャズ


  別名レウコスペルマム。日本では英名のピンクッションで流通していますが、その名のとうりたくさんの待ち針が針山に

  刺さったようなユニークな形状です。

  色は鮮やかな黄色やオレンジで、南国をイメージさせます。茎が40~60センチメートルとほどよい長さで、

  花もちがよいことから、アレンジメントにもよく利用されます・・・


  ヤマモガシ科

  原産地:  南アフリカ

  花言葉:  どこでも成功を



  今日聴いたジャズ・・・


  ROBERT LAKATOS TRIO・・・「貴方と夜と音楽と」



  本作は、1975年 ハンガリー、ブタペスト生まれ、澤野工房を代表するピアニストの一人、ロバート・ラカトシュのリーダー・

  アルバム。ラカトシュの澤野第3作にあたる作品。


  全12曲、ラカトシュのオリジナル2曲(6、8)、スタンダードの名曲、それに、チャーリーパーカーの4、10、

  ケニー・ドーハムの3、J・J・ジョンソンの5、オーネット・コールマンの7、ベニー・ゴルソンの9、ビリー・ストレイホーンの11、

  と幅広い選曲も魅力的。アルバム全体の印象としては、内省的なバラードで満たされている感じもありつつ、スウィング感のある曲

  では、ラカトシュという俊才が本領を発揮した、類稀なるフレーズが聴ける。

  個人的には、スティングの「FRAGILE」、J・J・ジョンソンの「LAMENT」、ベニー・ゴルソンの「WHISPER NOT」、あたりは格別に

  気に入っている。これまで聴いてきた、”NEVER LET ME GO”、、”SO IN LOVE”、どれも良かった。

  また、本作では、惜しくも亡くなった名ドラマーの、クラウス・ヴァイスが参加していることも特筆に値する。

  特に「BACK HOME BLUES」でヴァイスのドラムを堪能することが出来る。



1・I SHOULD CARE・・・2・FRAGILE・・・3・SCANDIA SKIES・・・4・MOOSE THE MOOCHE・・・5・LAMENT・・・6・SEPIA・・・
7・THE BLESSING・・・8・GLOAMING・・・9・WHISPER NOT・・・10・BACK HOME BLUES・・・11・LOTUS BLOSSOM・・・
12・YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC・・・



     ROBERT LAKATOS(p)
     THOMAS STABENOW(b)
     KLAUS WEISS(ds)



    2007年7月9、10日録音・・・

ユキワリソウ

2014-01-19 14:15:25 | ジャズ


  雪割草。ピンクや青、白の花を小さな株に咲かせる、可憐な風情の花です。

  花の形が1株ごとに異なっていると評されるほどで、よく観察すると雌しべや雄しべの形や色まで、いろいろなタイプが。

  コレクターを中心に、根強い人気があります。

  北陸地方ではフクジュソウと並んで新年の鉢植え用に栽培されています・・・



  キンポウゲ科

  原産地:  東アジア


  花言葉:  信頼



   今日聴いたジャズ・・・

   ROGER JOHANSEN・・・「EVENING SONGS」



   本作は、ノルウェーのドラマー、ロジャース・ヨハンセンのリーダー・アルバム。


   メンバーには、ATLE NYMO(ts)、JON EBERSON(g)、MARIT SANDVIK(vo)、OLE MORTEN VAGAN(b)が参加している。


   全10曲中、ヨハンセンのオリジナルが7曲(1、3、5、6、7、9、10)、それに、モンクの2、ラーシュ・ヤンソンの4、

   で構成されている。

   ロジャーズ・ヨハンセンは、前回書いた、トーレ・ヨハンセン(tp)の弟にあたる。


   アルバム全体の印象としては、ATLE NYMO(ts)または、JON EBERSON(g)がリーダーかと思うくらい、全曲でテナーが、

   様々に表情を変えながら、熱いブローを聴かせたり、また穏やかに展開される、3、8、9、10などでは、アルバム名に

   ふさわしいフレーズを聴かせる。ギターも全曲で艶のあるプレイを聴かせてくれる。

   5、6では、トーレ・ヨハンセンの”NODE”でもお馴染みのヴォーカリスト、MARIT SANDVIKが参加、アルバムに華を添えている。

   楽しめる一枚。。。



 1・SECRET PLACE・・・2・GREEN CHIMNEYS・・・3・QUIET PIECE・・・4・FRED・・・5・LITTLE BIRD・・・
 6・THE SEA OF SUNSET・・・7・BEN&BILLY・・・8・DEAR OLD STOCKHOLM・・・9・MANY MOONS AGO・・・
 10・EVENING SONGS・・・



     ATLE NYMO(ts)
     JON EBERSON(g)
     MARIT SANDVIK(vo)
     OLE MORTEN VAGAN(b)
     ROGER JOHANSEN(ds)




      2004年8月21、22 オスロにて録音・・・

セントポーリア

2014-01-18 13:43:22 | ジャズ


  人間が心地よいと感じる環境で、もっともよく育つという珍しい花。窓のない室内でも、専用の蛍光灯があれば

  一年じゅう花を咲かせます。アメリカやヨーロッパ、日本で熱烈なファンが多いのも特徴です。

  縞模様、しぼり、フリンジなどさまざまな花形があり、園芸品種は実に2万種以上に及ぶとも言われています・・・


  イワタバコ科


  原産地:  東アフリカ


  花言葉:  小さな愛



   今日聴いたジャズ・・・



   KENNY DREW&HANK JONES GREAT JAZZ TRIO・・・「NEW YORK STORIES」



   本作は、ケニー・ドリュー、ハンク・ジョーンズ・トリオ、ハンク・ジョーンズ(p)、マッズ・ヴィンディング(b)、

   ビリー・ハート(ds)との初共演になる作品。


   全10曲中、ハンク・ジョーンズが2曲(3、10)、ケニー・ドリューも2曲(4、7)、マッズ・ヴィンディングが1曲(5)、

   提供している。他はスタンダードの名曲で構成されている。

   二人の巨匠が共演しているというだけでも興味深いところ。そのうえ、ニューヨークに因んだ選曲の作品というのも面白い。

   ケニー・ドリューはヨーロッパで活躍しているアメリカ人ジャズマンとして特異の大物。

   ハンク・ジョーンズは53年以降ニューヨークを主な活動の場として、70年代半ばまで約20年間もCBSのスタッフ・ミュージシャン

   としてこの大都会で生活してきた。


   なにしろ共演者としてのレコーディングが多いハンク・ジョーンズのことだから、スタンダードの数々は、既に、他の作品で、

   演奏されている。


   ハンク・ジョーンズの「NEW YORK BOSSA」「A BALLAD OF NEW YORK」はとりわけ気に入っている。

   アップテンポで演奏される、ヴィンディングの「NEW YORK PANIC」、ケニー・ドリューの「SPANISH HARLEM」なども、

   メンバー、それぞれの巧さを堪能できて楽しい内容になっている。


   
1・LULLABY OF BIRDLAND・・・2・MOON RIVER・・・3・NEW YORK BOSSA・・・4・WASHINGTON SQUARE・・・5・NEW YORK
  PANIC・・・6・DREAM・・・7・SPANISH HARLEM・・・8・AUTUMN IN NEW YORK・・・9・LULLABY OF BROADWAY・・・
10・A BALLD OF NEW YORK・・・



     KENNY DREW(p)
     HANK JONES(p)
     MADS VINDING(b)
     BILLY HART(ds)



     1990年3月6、7日録音・・・

パンジー(紫)

2014-01-16 14:32:57 | ジャズ


  別名サンシキスミレ。フランスではパンセと呼びますが、その意味は「思索」。花の形が物思いにふける人の顔に似ている

  ことから名づけられました。世界じゅうで親しまれているだけあって、英名だけでもなんと200以上も。

  なかでもいちばん長い呼び名は「彼女に入り口で会って部屋の中でキスをしなさい」というものだとか・・・


  スミレ科

  原産地: ヨーロッパ、西アジア


  花言葉:  愛の使者



  今日聴いたジャズ・・・


  JOHANNES ENDERS QUARTET・・・「SANDSEE」




  本作は、ドイツ生まれのサックス奏者、ヨハネス・エンデルスのリーダー・アルバム。


  アントニオ・ファラオのピアノトリオ、アントニオ・ファラオ(p)、エド・ハワード(b)、ビリー・ハート(ds)をバックに

  した、ワン・ホーン・カルテット作品。


  全9曲中、エンデルスのオリジナル7曲(1、2、3、4、6、7、9)、それに、バスター・ウィリアムスの5「DUAL FORCE」、

  ボビー・ハッチャーソンの8「HERZOG」で構成されている。

  アップテンポで展開されるのは、1、8くらいで、ほかはミディアムテンポで浮遊感漂う曲が多い。

  中には穏やかな曲2、4で聴ける、各々のプレイも聴きどころ。

  アルバム全体の印象としては、エンデルスがテナー、ソプラノと持ち替えて、味のあるプレイを聴かしつつも、前面に出すぎる

  ことなくピアノ、ベース、ドラムスと巧く絡み合い、それぞれが名手としての技量を存分に発揮していることにあると思う。

  エンデレスが”DEDICATED TO MY MOTHER”と書いているように、「MOTHER SONG」は曲名によく合った穏やかな曲に仕上がっている。

  スタンダードを採りあげずに、オリジナル中心に固めたカルテット作品も楽しめる。


1・KIND OF NOW・・・2・SONG FOR BEN・・・3・TAURUS・・・4・MOTHER SONG・・・5・DUAL FORCE・・・6・UNDERGROUND
  DREAMS・・・7・PLEASE STOP ME NOW・・・8・HERZOG・・・9・SANDSEE・・・



    JOHANNES ENDERS(ts、ss)
    ANTONIO FARAO(p)
    ED HOWARD(b)
    BILLY HART(ds)



      2000年11月6日録音・・・


 ※  ヨハネス・エンデルス


    ファラオ同様、ドイツ・エンヤ・レーベルに作品を残している。
    ミュンヘン生まれのエンデルスにとって、デイブ・リーブマン、レジー・バーゴンジーとの出会いが決定的に
    ジャズにのめり込む入り口になったようだが、レジー・バーゴンジーの推薦によって、いまやジャズのメインストリーム
    の新興勢力から、主力へとのし上がりつつあるニューヨークの「ニュースクール」へ入学、ここで、ブランフォード・マルサリス、
    ジム・ホール、ケニー・ワーナーに師事している・・・


コデマリ

2014-01-15 13:59:18 | ジャズ


  小手毬。別名スズカケ。白い小さな花が集まって毬のようにびっしりと咲き、枝先をゆるやかな弓状に垂らします。

  春の活け花の材料によく利用されますが、洋風のアレンジに使っても、細い枝が動きを演出してエレガントな雰囲気に。

  八重咲き種や新葉が黄金色のキンバコデマリも美しいものです・・・


  バラ科

  原産地:  中国


  花言葉:  努力家



   今日聴いたジャズ・・・


   GARRISON FEWELL QUARTET・・・「RED DOOR NUMBER 11」



   本作は、1953年10月14日生まれ、アメリカ人のギタリスト、ギャリソン・FEWELLのリーダー・アルバム。

   ジョージ・ケイブルス(p)、アッティリオ・ザンチ(b)、ジアンニ・カゾーラ(ds)を従えたカルテット編成。

   全10曲中、FEWELLが2曲(1、7)、ケイブルスが1曲(3)、アッティオ・ザンチが1曲(4)提供しており、

   他は、ビリー・スレイホーンの2、8、それに有名なスタンダードで構成されている。


   アルバム内容、それぞれの曲についての感想として・・・


○  抒情味溢れるギターに絡むピアノが美しいスローテンポで展開される 1

○  弾んで演奏されスウィングしているピアノも聴きどころ、ストレイホーンの 2

○  やや弾んだ曲調でピアノが際立っている、ケイブルスの 3

○  スローテンポで、滋味溢れる憂いを含んだギターの音色が印象的な 4

○  軽快に演奏され、各々の絡みが絶妙な 5

○  艶のあるギター、ピアノが印象的なモンクの 6

○  穏やかな ギター、ピアノ、控え目にベース、ドラムスが絡むタイトルチューンの 7

○  ピアノソロで演奏される、ストレイホーンの 8

○  軽快でピアノソロも聴きどころの 9

○  ピアノレスで演奏される。静謐なギター、唯一、ベースソロが聴ける 10


   スタンダードもそれぞれに味わいがあり、メンバーのオリジナルも申し分なくいい。

   4曲目、アッティオ・ザンチの書いた「A REASON TO BELIEVE」なんか特に気に入っている。

   ギター + ピアノトリオ・・・好盤・・


1・HEARING THINGS・・・2・JOHNNY COME LATELY・・・3・SPOOKARELLA・・・4・A REASON TO BELIEVE・・・5・YOU’RE
  MY EVERYTHING・・・6・’ROUND MIDNIGHT・・・7・RED DOOR NUMBER 11・・・8・LOTUS BLOSSOM・・・
9・HOW DEEP IS OCEAN・・・10・MY ONE AND ONLY LOVE・・・



     GARRION FEWELL(g)
     GEORGE CABLES(p)
     ATTILIO ZANCHI(b)
     GIANNI CAZZOLA(ds)


    2002年7月2、3日録音・・・