つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

トルコぎきょう(トルコ桔梗)

2013-07-08 16:11:00 | ジャズ


  しなやかな花びらが重なりあったゴージャスな花型が魅力的。あでやかな大人の女のイメージを持った花。

  トルコぎきょうという名前からききょうの仲間と誤解されがちで、ききょうに似た紫系統の花が多いのも事実ながら、

  じつはトルコともききょうとも関係がない。華やかさと上品さを合わせ持ち、人気が高まってきた・・・


  リンドウ科

  英名:PRAIRIE GENTIAN
  
  花言葉:よい語らい



  今日聴いたジャズ・・・

 
  JOE LOCKE QUARTET・・・「MOMENT TO MOMENT」

  本作は、1959年生まれ、米国出身、ヴィブラフォン奏者 ジョー・ロックのリーダー・アルバム。ヘンリーマンシーニ集。

  ジョー・ロックはプロとしての活動歴も20年以上あり数々の有名なプレイヤーと共演を果たしている。
  他のヴィブラフォン奏者と比べても、かなり技巧的なフレージングをするプレイヤーとしても知られている。

  メンバーに、ビリー・チャールズ(p)、エディ・ゴメス(b)、ジーン・ジャクソン(ds)という魅力的なプレイヤーを従えての
  カルテット作品。

  ヴィブラフォンがリーダーのヘンリーマンシーニ集は珍しいので初めはどんなものだろうと思っていたけれど、
  聴いてみるとなかなかよかった。さすがに、それぞれがベテランだけあって随所で聴ける、ピアノ、ベース、ドラムスのプレイが
  ヘンリーマンシーニの曲の素晴らしさをよく表現している。ジョー・ロックのヴィブラフォーンが巧いことは言うまでもない。

  ジョー・ロックを初めて聴いたのは何年前だろうか・・「VIA」というアルバムが最初だった。それから何枚か聴いて、たまに取り出して
  聴くぐらいだったけど、本作に限っては、度々ターンテーブルに載る愛聴盤になっている。

  一曲目の”SLOW HOT WIND”は知らなかったし、”LOSS OF LOVE”が邦題、「ひまわり」ということも初めて知った。

  ”CHARADE”のみがビリー・チャイルズのアレンジで他はジョー・ロックのアレンジによる。


1・SLOW HOT WIND・・・2・MOON RIVER・・・3・MOMENT TO MOMENT・・・4・WHISTLING AWAY THE DARK・・・5・CHARADE・・・
6・LOSS OF LOVE・・・7・酒とバラの日々・・・8・TWO FOR THE ROAD・・・9・DREAMSVILLE・・・



   JOE LOCKE(vibs)
   BILLY CHILDS(p)
   EDDIE GOMEZ(b)
   GENE JACKSON(ds)



    1994年11月20、21日録音・・・

びようやなぎ(未容柳)

2013-07-06 14:29:56 | ジャズ


  落葉の低木で、「未容柳」あるいは「美容柳」と書く。中国原産らしく、たおやかで哀婉(あいえん)な中国美人を思わせる黄色の

  花を咲かせる。ちなみに中国ではこの花のことを金糸桃というとか。鮮黄色の花びらを反らせ、中心で金色の長いおしべがふんわりと

  けむるように広がる姿は、他の花にはない格別の美しさがある。花だけ見ると繊細で弱々しそうだけど、実際はかなり丈夫な性質で

  和風の庭に植えられているのをよく見かける・・・


  オトギリソウ科

  英名:HYPERRICUM CHINENSIS
  別名:びじょやなぎ


  花言葉:気高さ



  今日聴いたジャズ・・・


   ARTURO SANDOVAL・・・「A TIME FOR LOVE」



   本作は、1949年11月6日生まれ、キューバ出身のジャズ・トランペット奏者、アルトゥーロ・サンドヴァルのリーダー・アルバム

   ストリングス、オーケストラをバックに奏でるワン・ホーンカルテット作品。

   曲によっては、フリューゲルホーンも吹いていて、2曲(4、10)ではヴォーカルも披露している。

   「PAVANE POUR UNE INFANTE DEFUNTE」(亡き王女の為のパヴァーヌ)では、クリス・ボッティをフィーチャー、「OBLIVION」
  (HOW TO SAY GOODBYE)では女性ヴォーカリストのモニカ・マンシーニをフィーチャー、ラストの「EVERY TIME WE SAY GOODBYE」
   では、ケニー・バロンをフィーチャーするなど、サンドヴァルの本作を作るにあたっての意気込みみたいなものが感じられる。

  全14曲、どの曲も穏やかで心が癒される、なごみの一枚として重宝している。ストリングスもごく控え目で、メンバーそれぞれが
  際立っていることもない。滅多にないことだけど、本作のような”当たり!”の作品に出会った時は、ジャズを聴いていてよかった、と
  つくづく思う。

 ※ サンドヴァルは、チャーリー・パーカー、クリフォード・ブラウン、ディジー・ガレスビーなどの奏でるビ・バップの虜となる。
   1965年プロ活動を始めた。多彩な才能を持つ、サンドヴァルはクラシック、サルサ、ビバップなど様々な音楽のアレンジを
   手がけている。ピアノの腕も確かで、ピアノ演奏によるアルバムも一枚リリースしている。

   サンドヴァルの半生は、2000年にアンディ・ガルシア主演で「FOR LOVE OR COUNTRY、THE ARTURO SANDOVAL」として
   テレビ、映画化された。


1・APRES UN REVE(AFTER THE DREAM)・・・2・EMILY・・・3・SPEAK LOW・・・4・ESTATE・・・5・A TIME FOR LOVE・・・
6・PAVANE POUR UNE INFANTE DEFUNTE・・・7・I LOVE YOU PORGY・・・8・OBLIVION・・・9・PAVANE・・・10・SMILE・・・
11・ALL THE WAY・・・12・SMOKE GETS IN YOUR EYES・・・13・WINDMILLES OF YOUR MIND・・・14・EVERYTIME WE SAY
  GOODBYE・・・


   ARTURO SANDOVAL(tp flh vo)
   SHELLY BERG(p)
   CHUCK BERGHOFER(b)
   GREGG FIELD(ds perc)


   SPECIAL GUESTS:

  CHRIS BOTTI(tp)
  MONICA MANCINI(vo)
  KENNY BARRON(p)・・・




  

ストケシア

2013-07-04 15:19:40 | ジャズ


  北アメリカが原産の花で、日本には大正時代に伝わってきた。細い花びらがたくさん重なり、ふわっと軽く涼しげな花。

  花色は赤紫色、青紫色、ピンク、白、クリーム色など。色によって印象ががらりと変わり、あでやかな色になったり、清楚なおもむきに

  なったりと多彩な表情を見せてくれる。以前は和風の活け方をすることが多かったけど、最近は洋風のアレンジメントもよく行なわれて

  いる・・・


  キク科

  英名:STOKESIA
  別名:るりぎく

  花言葉:追憶



   今日聴いたジャズ・・・


   笠井紀美子・・・「MY ONE AND ONLY LOVE」


   本作は、1970年代から1980年代に一世を風靡したシンガー、笠井紀美子のリーダー・アルバム。スタンダード集。

   バックに、シダー・ウォルトン(p)ロン・カーター(b)アル・フォスター(ds)、加えてマイケル・ブレッカー(ts)が5曲
   1、3、5、6、9に参加、マイケル・スターン(g)が4曲 2、4、7、8に参加していて、豪華な作品に仕上がっている。

   ギター、テナーがダブって加わることはなく、曲に違ったキャラクターを与えているのも聴きどころ。

   個人的には、笠井紀美子の声質が特に好きではないけれど、今となっては「伝説の」人になってしまった彼女のアルバムを時々、
   出して聴いている。トリオをバックに歌っているのもいいけど、本作のように、テナー&ギターが加わってより一層、華を添えて
   いる作品も貴重だと思う。


1・MY ONE AND ONLY LOVE・・・2・TRAV’LIN LIGHT・・・3・’S WONDERFUL・・・4・ALL THE WAY・・・5・STELLA BY 
  STARLIGHT・・・6・LOVER COME BACK TO ME・・・7・MY ROMANCE・・・8・IT COULD HAPPEN TO YOU・・・
9・’ROUND MIDNIGHT・・・



   笠井紀美子(vo)

   CEDAR WALTON(p)
   RON CARTER(b)
   AL FOSTER(ds)

   MICHAEL BRECKER(ts)
   MICHAEL STERN(g)


    1985年10月録音・・・



ひめゆり(姫百合)

2013-07-02 15:15:04 | ジャズ


  ゆりの仲間は園芸種、山野の自生種とりまぜていろいろあるけれど、なかでもとびぬけて愛らしいのが、このひめゆり。


  近畿から西の地方に自生する原種のゆりのひとつで、小ぶりでオレンジ色の花を咲かせる。

  澄んだきれいな花色と、ぱっと花びらを広げた花姿は、あどけない女の子を思わせる。漢字で「姫百合」と書くのもそのせいらしい。

  専門的には、ゆりのなかでもスカシユリ系というグループに属する・・・


  ユリ科

  英名:STAR LILY

  花言葉:誇り


   今日聴いたアルバム・・・

   LEE RITENOUR LARRY CARLTON・・・「LARRY & LEE」



   本作は、フュージョン界を代表するギタリストの二人、リー・リトナーとラリー・カールトンの合作アルバム。

   純粋にデュオというわけではなく、全曲にキーボード、ベース、ドラムスがさりげないサポートとして加わっている。

   全11曲、#2のみが、二人の共作で、他はどちらかのオリジナルで構成されている。肩が凝らず、緊張を強いる曲もなく、

   BGMとして聴くのも良し、ドライブのお供にも最適な作品に仕上がっている。

   二人が顔を合わせたアルバムは他に知らない。ベテラン二人のギターを堪能できる作品としても貴重盤だと思う。


1・CROSSTOWN KIDS・・・2・LOW STEPPIN’・・・3・L・A・UNDERGROUND・・・4・CLOSED DOOR JAM・・・5・AFTER THE RAIN・・
6・REMENBERING J・P・・・・7・FUN IN THE DARK・・・8・LOTS ABOUT NOTHIN’・・・9・TAKE THAT・・・10・UP AND ADAM11・REFLECTION OF A GUITAR PLAYER・・・      



    1994年6月、1995年1月録音・・・