1日目の到着点は、宇都宮。この街の主な歌い場は、
JR宇都宮駅前とオリオン通り。どちらもまわったが、人
通りが少なく、演奏する場所の照明が暗い。
「街で一番明るい所はどこだ?」と探しまわってみつけた
のが大通りの洋服店の前。さして人通りが多いわけでは
ないが、暗い所て歌うより、全然、気分がいい。
かつて、藤沢で話した絵描きのGONさんが言っていた。
「宇都宮は、夜の街は死んでいる」。今回、私も似た印象
を持った。売り上げ伸び悩む、経費節減のために、店をは
やく閉めて、照明を落とす。そうしたら、誰も夜の街をうろ
つかなくなる。そんな縮小の循環になっているのだろうね。
街の規模は、まったく違うけれと゜、小山、佐野の方が
不況を乗り越えるアイディア、工夫の跡が見られた。宇都
宮の再生に期待したいのだ。はるか30年前、県庁のまん
前の戸祭町にあったおばぁちゃんの家に遊びに行くと、子
どもながらに街の大きさの違いに気づいて、「すげぇな、宇
都宮は」と驚いた。こんなで、いいわけはない。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
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