そろそろ

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信のブログ

地方に広がる路上演奏。

2009-10-05 22:42:55 | 路上ライブ


かつて、路上演奏と言えば、新宿、池袋、
渋谷といった都市のターミナル駅のものだった。
しかし、今年の夏は都心部のメッカは比較的に
落ち着いていて、郊外の街や地方都市で盛り
上がりを見せている。「通行人が地元駅でも沢
山にいるのなら、わざわざ電車賃を使って移動
することもない。せっかく移動してやって都心に
出ても場所が空いていなかったり、苦情が出て
止められたりする」ってね。

みんな地元駅のリスクの少なさ、メリットの多
さに気付いたのだろうね。ただ、青柳さんが主張
したいのは、どちらにも方向の違う喜びがあると
いう事。

今日は地元、明日は都心部、連休がきたら
遠征とか、そういう自由な楽しみ方がいい。み
んな楽器を持って「放浪」しようぜ。

路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
http://pub.ne.jp/solo_solo/

追記・雨のせいか、たった1人の歌い手もいない
池袋ウイ・ロード。こういう時こそ「逆張り」の発想
で歌うと面白いのだが・・・。



心につかえたものを洗い流す「石井明夫さんの歌」。

2009-10-05 00:41:21 | 日々の泡立ち。


  今日の明夫さんは、ジャズぽい面子でのトリオ(湯川学
さんdr、薄井公次さんBa)に、馴染みのギタ―井濃内義則
さんとパーカッション白子弘昭さんがゲスト。石井さんの演
奏は、それがソロであっても、ギタ―とパーカッションの編
成であっても、いつも楽しめるのだけど、今日の中野「ブライ
ト・ブラウン」の演奏も楽しめた。演奏は、歌の途中でベース
やドラムが細かく切り込んでくるのが違う所かと思ったけれ
ど、いつもながらの「石井ワールド」が展開された。

  歌を聴いていて、東京の私達の暮らしだけでなく、アジ
アとか他の国の暮らしが自然に見えてくる所がいい。旅に
出た街の風景なんぞを思い出したりしているうちに、毎日の
生活のこだわりたいが小さな事に思えてきたりする。石井
さん自身も「思うようになさい」って歌いかけてくるしね。心に
つっかえていたものが、洗われる気がするのだ。

  新しく書いた「路上ライブを楽しむ本」の広報はしなくちゃ
ならないけれど、そろそろ次の準備を始めようって気になっ
た。さて、次は何に手をつけようか。

     路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
            http://pub.ne.jp/solo_solo/

追記・ライブが終わって石井さんの所に集まってくるお客さん
の言葉を聞いていて思った。どんなに汗だくになっている人
も、高まっている人も賞讃の言葉は、すべてシンプルなのだ。
握手を求めて「よかった」「最高だった」と。ちょっとひねりが
利いていても、「こんな素敵な石井さん、はじめて見た」とい
う位。「日本語の自分の歌の中にあえて、ボブ・ディラン風の
歌いまわしをフェイクで入れる1部の弾き語りにはじまり、トリ
オ編成の演奏では、いつも以上にギタ―でメロディを挟み込
み(わかりやすく言うと、ジミヘン!自分でつくった歌を歌い、
バッキングをし、ギタ―でソロのメロディ―を挟み込む)、曲に
新しい解釈を加えて見せた・・・。内容は、盛り沢山。

  でも、その一つを言い出したら、それぞれの事を全部、言
わなければならないから、「最高!」と一言、伝えて握手を求
める。本当に、よいものをお腹一杯に味わった時、人は、こう
いう行動を選ぶのですね。面白いっすね。そして、私も言いた
い。「ありがとうございました。最高に楽しめました」って。また、
聴かせて下さい。





松島英生は「池袋は天王寺みたい」と。青柳さんは、「中野商店モールは心斎橋筋商店街みたい」と思うのだ。

2009-10-05 00:32:17 | 日々の泡立ち。


  中野は、あまりこない町なのだ。「ブロードウエイ」を
たまに冷やかす程度。石井明夫さんが演奏するジャズ
の店を目指してアーケードを歩く。「コージーコーナー」を
右折という事なのだけれど、でも、「そんなの見つけられ
るのか」という賑わい。コテコテ感がある。

  そう、この庶民的な感じは、関西の心斎橋筋商店街。
関西出身の松島英生くんは、「東京の池袋は、大阪の天
王寺みたいだ」と言ったけれど、青柳さんは「東京中野の
サンモールという商店街は、大阪の心斎橋筋商店街みた
いだ」と思ったのだ。そう言えば、関西のヤルカルカの朱
華くんを『アコースティック・ギタ―マガジン』で取材したの
も、ここだった。偶然か!?

      路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
             http://pub.ne.jp/solo_solo/