富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

きのこ三昧

2009年09月21日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

今日は久々の休息日となりました。伊藤家は一日中、きのこ三昧となりました。オオツガタケはホントに美味しいきのこですネ。

朝食/オオツガタケのソテー
Dscn0030 なんといっても一番美味しいのはシンプルな炒め物…トラピストバターは伊藤家のご用達です。

夕食/ヒワダノクリツガタケの炊き込みご飯
Dscn0034 伊藤家では炊き込みご飯の人気が沸騰中。

サンゴハリタケの酢の物
Dscn0031 サッパリと美味しく頂きました。茹でたらほんの少しになってしまい、こんな事なら…もっと採取してくれば良かったです。

オオツガタケのオリーブ炒め醤油風味
Dscn0038 生わさびが良く合いました。この一品はほんとに美味しかったです。

オオツガタケと栗の秋のキッシュ
Dscn0036 あまり手を加えずにシンプルに…今回は栗を入れましたがサツマイモでもOK。熱々がたまりません。

富山きのこクラブの皆様、皆様のきのこレシピはどんなでしょうか?是非、ご一報ください。

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日和田観察会 Part 2

2009年09月20日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

まだお酒が抜けきっていない、朝 5:00過ぎに早くも林の中を探索している方がおられました。日和田の2日目も良い天候に恵まれました。
朝食もそこそこに 8:00 採取開始です。今日はきのこ狩りモードにチェンジです。

ベニテングタケ
[ Amanita muscaria (L.:Fr.) Pers. ]
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オオツガタケ
[Cortinarius claricolor var.turmalis]
Dscn0002 Dscn0004 本日も絶好調!

10:30 同定会が始まりました。
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私が得々ときのこの薀蓄を語ったお相手は…信州きのこ会の塚田会長でございました。
若気(?)の至りで…赤面ものです。
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信州の若手グループは、ワイガヤで盛り上がっています。アカヤマドリがレストランに卸すほど沢山採れたことがある由…富山のきのこ会もこのような若者が居たら…と羨ましくなりました。
Dscn0009 Dscn0013 オイオイ!信州の!そいつもヤラセって奴だろ?!

ヤギタケ(右の個体)
[Hygrophorus camarophyllus (Alb. & Schw.:Fr.) Dumee]
Dscn0007_2 ヤギタケの幼菌はなかなかお目にかかれないとの事です。そして、左の大きい個体はひだが赤みを帯びる…
ウスアカヒダタケ
[ Hygrophorus calophyllus Karst.
Dscn0016 ほんとにきのこの名前はわかりませんネ。

ヒワダノクリツガタケ(伊藤仮称!) (^^; [ Cortinarius sp.]
Dscn0010 ニセアブラシメジ(クリフウセンタケ)と思っていたら…どうも違うみたいです。左の背の高い個体は、別の会員が採取したものです。
柄の先端は赤紫色を帯び太っており、ヒダは薄い。
Dscn0014 本郷先生がニセアブラシメジ[ Cortinarius tenuipes ]と名前をつけたきのこは、石川産の「コッサカブリ」と呼ばれているきのこです。”コッサ”とは枯れ葉のことで、”枯葉を被ったきのこ”の意味。このきのこは学名の” tenuipes=細い弱い脚”が示すとおり華奢な足腰をしており、写真のようながっしりしたものとは異なるようです。(池田先生談)
「クリフウセンタケ」という名前を誰がどのようなきのこに対して名付け、また、それが「ニセアブラシメジ」とおなじ種と確認されたかどうかは判りません。
それじゃぁ…君の名は?
信州の飯島さんにお尋ねしても、「正体不明で、名前は付いていません」とのことで…それならば私が付けて差し上げましょう。「ヒワダノクリツガタケ」でどうよ?

ロッジのお昼にはマイタケとマスタケの炊き込みご飯が出てきました。
Dscn0017 橋屋さん曰く…これはほんとにマスタケか?

種山さんから集合写真が送られてまいりました。
大変楽しい合宿でした。栗林さん、橋屋さん大変お世話になりました。次回もよろしくお願い致します。
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解散後、「面白い針葉樹林も有るよ」「蕎麦もおいしいよ」「温泉も良いよ」という橋屋さんのご推薦で、伊藤家は御岳を観に地蔵峠へ行きました。
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はじめて見る御岳。
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こちら側には乗鞍岳が見えます。「おっ!熊が走っている!」てな訳はありませんネ(注:昨日、バスターミナルに熊が出てきて大騒ぎになりました)
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「面白い針葉樹林」とは赤松・樅・落葉松の混じった林で、思わずよだれの出そうな魅力的な林でした…路傍では松茸が売られており期待されましたが、ここは競争者が激しいようで、きのこの姿は全く見受けられませんでした。
御嶽明神温泉ヤマユリ荘で源泉かけ流しの露天風呂に浸り、暮れなずむ御岳を眺めながら帰路に着きました。
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夜の酒の肴はシンプルに「オオツガタケの油炒め」…ホントに美味しい一品でした。
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今回の収穫です。
名部さんちは奥様が始末をなされるそうですが…伊藤家は♂の役目。
Dscn0024 調子に乗ってたくさん採ってきて…いつも反省するのですが、美味しいきのこ料理を考えると思わず笑顔になります。

富山きのこクラブの皆様 ぜひ機会を見て参加なさっては如何でしょうか?満足度120%です。

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日和田観察会 Part1

2009年09月19日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

恒例の栗林きのこ合宿が日和田高原で行われました。天気は晴朗、爽やかな高原の秋の風情が漂う中、総勢19名に信州きのこ会も合流しての観察会となりました。
11:30過ぎに日和田高原ロッジに集合、昼食もそこそこに採取が始まりました。種山さんご夫妻もフル出場!
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クリタケ
[Hypholoma sublateritium (Fr.) Quel.)]
Dscn1646 美しい姿に早くもお目にかかりました。

サンゴハリタケ
[Hericium ramosum (Merat) Letellier]
Dscn1647 初めての出会い…モミ(?)の立ち枯れに鈴なりに発生しておりました。

オオツガタケ
[Cortinarius claricolor var.turmalis]
Dscn1648 Dscn1651 Dscn1652 最近出版された「東北きのこ図鑑」では「ツガタケ」となっています…。とにかく、このきのこは色々と物議を醸しているようです。

15:30 同定会が始まりました。Img_6571
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ベニテングタケ
[Amanita muscaria (L.:Fr.) Pers.]
Dscn1656 オイオイ!石川の!そいつはヤラセって奴だろ?!

ウスフジフウセンタケ
[Cortinarius alboviolaceus (~Pers.:Fr.) Fr.]
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コツブノオオワライタケ(仮)[Cortinarius sp.]
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スミゾメシメジ
[Lyophyllum semitale (Fr.) Kuhn.]
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ウスカワホウキタケ
[Ramaria ephemeroderma]
Dscn1663 このホウキタケは柄が管のように中空になっており、一昨年の採取会で安藤さんが同定されました。下はその時の写真です。
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兵庫の名部ご夫妻も参加されました。
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ヤミイロタケ
[Lactarius glyciosmus (Fr.: Fr.) Fr.]
Dscn1666 「何故、ヤミイロなの?」と橋屋さんに質問したら「三子に聞いてちょうだい」との返答あり。

ゴヨウイグチ
[Suillus placidus (Bonorden) Sing.]
Dscn1667 有峰でも採取されていて、何度も見ているはずなのに…憶えられないきのこの一つです。

ヌメリアカチチタケ
[Lactarius hysginus (Fr:Fr.) Fr.]
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アカアシナガタケ
[ Phaeocollybia ligubris [Fr.] Heim ]
Dscn2303 これも一昨年採取され、カワムラジンガサタケとされましたが、井口さんが後に訂正されました。そのときのコメントです。

「日和田高原で採集された Phaeocollybiaは、真正の「カワムラジンガサタケ」ではなかったようです。
 かさにかなり強い粘性がある(顕著なゼラチン層がある)ことや、胞子が小型(大きさ 6.3-8.8×3.8-4.6マイクロメートル)であることなどからすると、本郷博士が、その生涯最後の論文で日本新産種として記述した「アカアシナガタケ(P. ligubris [Fr.] Heim)」ではないかと考えられます。
 ちなみに、本郷博士は、この論文の供試標本を日和田高原で採集されたとのことです。」

観察会の様子はこちら⇒http://blog.goo.ne.jp/sola1one/d/20071012

18:30 夕食が始まりました。
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「池田先生!お刺身を鍋に入れて…なにするの!?」
Dscn1670 「北陸ではこのような(鮮度の落ちた)お魚は刺身では食べないのです」「おおっ~!」

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食事を終えると、間髪を入れずに懇親スライド勉強会に突入しました。
栗林さん・種山さん・(広島の方)・名部さん・橋屋さん・飯島さんからの発表があり、それぞれに興味深い内容でした。
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これは、名部♀さんの発表された「ちょっと気になるイグチ」
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松の材上に発生する黄色いイグチは一期一会の(仮称)マツノキイロイグチ。観察メモが素晴らしい。
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どうもこれはオオキイロイグチ(青木仮称)だそうです。
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信州の飯島さん・種山さん
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22:00過ぎにはお開きとなりましたが、私のコテージでは延々ときのこ談義が続きました。

_/_/_/_/_/ Sola 1 one 明日に続く _/_/_/_/_/


寺家公園⇒山野村

2009年09月13日 | きのこ

寺家公園経由で山野村へ行ってきた。のんびり出かけたものだから、到着したのは正午近く。

アカアザタケ[Collybia maculata (A. & S.:Fr.) Quel.]
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クリフウセンタケ[ Cortinarius tenuipes ]
Dscn1633 コナラ林に出ていた。

サクラシメジ[Hygrophorus russula (Schaeff.:Fr.) Quel.]
Dscn1635 Dscn1639_2 本日の狙いのきのこ。「天婦羅が美味しい…」と種山さんからの情報。今日はやや早いのか?あまり姿が見えないし、幼菌が殆どだった。

ホウキタケの仲間
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カンバタケ[Piptoporus betulinus (Bull.:Fr.) Karst.]
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ショウゲンジ[Rozites caperata (Pers.:Fr.) Karst.]
Dscn1642 早くもお目見えしていた。来週半ばが最盛期だろうか?例年より早い発生。


今日も標本きのこの整理です

2009年09月12日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
休みの日に出てきて、先週集めていただいたきのこの整理をしています。
先週日曜日に砺波青少年自然の家で行いました観察会で、辻先生の採られたきのこですが、観察会後に再度辻先生に発生場所に連れていただき、発生環境を確認させていただきました。加えて本日きのこの傘表面の菌糸と肉の菌糸を観察したところ、目立つダブルクランプが見つかりました。これらの観察結果を合わせて井口さんに電話で聞いたところ、オガサワラハリヒラタケではなく、アセハリタケの可能性が出てきました。アセハリタケも富山だけでなく北陸では初記録ではないかと思います。今後さらに調べて、間違いなければ年明けに行われる研究発表の一つにしたいと思います。

昨日は関東へ送るためにカリヤスを刈りに山に入りました。きのこも狙ってはみましたが、悲しいほど山は乾いており、落葉がかさかさ音を立てていました。しかし、昨夜からの雨で山も潤いを取り戻したでしょう。今週末までにもう一雨降ると週末の連休頭にはきっと秋のきのこも発生してくれるものと思います。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/