富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

43thきのこ観察会@古洞の森

2011年07月24日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

台風6号が去ったせいか、連日の猛暑が若干和らいだでしょうか?
中央植物園/友の会 きのこ部会の、本年度最初の観察会が古洞の森で行われ、20数名の会員が参加しました。
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コテングタケモドキ
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12:00 東屋で各々お弁当を平らげた後、同定会が始まりました。思ったよりも沢山の個体が採取されました。
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キアシヤマドリタケ(右)[ Boletus auripes Peck ] vs 
キアミアシイグチ(左)[ Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky ]
Imgp0210 Imgp0211 3県交流会でも出てきました、美味なキアシヤマドリタケとキアミアシイグチの違いは?キアミアシイグチのほうが柄が細長く華奢…だそうです。
この2種は今まで混同されていましたが、2つに分けられた際に、キアシヤマドリタケの学名は下記のコガネヤマドリタケに使用されている(つまり、コガネヤマドリタケには誤った学名が付いていた)事が判明したそうです。

コガネヤマドリタケ[ Boletus aurantiosplendens T.J. Baroni ]
Imgp0231 そんなこんなで、3種のきのこを観る事ができました。

カブラテングタケ[Amanita gymnopus Corner & Bas]
Imgp0207 Imgp0208 ヒダが黄色いテングタケの仲間です。

テングタケの仲間 [ Amanita sp. ]
Imgp0214 当日、クロタマゴテングタケとされましたが不明種だそうです。

クロコタマゴテングタケ[ Amanita citrina (Schaeff.) Pers. var. grisea (Hongo) Hongo ]
Imgp0215 当日コタマゴテングタケとされました。

ヒロヒダタケ(?)[ Megacollybia clitocyboidea R.H. Petersen, Takehashi & Nagas.]
Imgp0225 こいつには(?)マークが付きました。

カエンタケ[ Podostroma cornu-damae (Pat.) Boedijn  ]
Imgp0223 カシナガに侵されたコナラの樹下に発生する猛毒菌で、死亡例があります。くれぐれも、煮出してお茶にしたり骨酒などにはしないでください。

観察会は15;00過ぎに無事終了しました。
Imgp0230 観察されたきのこのリストを添付します。橋屋さんから後日、訂正のご連絡があったものを反映させています。
43th観察会@古洞の森 採取リスト「43_list.xls」をダウンロード

8月6日は定点観察会ですが、有峰フェスティバルとバッティングしてしまいました。橋屋さんは定点観察ですが、「有峰で採取された珍しいきのこを持ってきてください」との事でした。
9月23~24日に、恒例の日和田合宿が予定されています。詳細は栗林さんまで、ご確認ください。

では。

_/_/_/_/  8/4 人間ドッグにて sola1one (^^;  _/_/_/_/


43thきのこ観察会のお知らせ

2011年07月20日 | きのこ

山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
台風による雨も適度に降り、きのこ観察には最適な週末になりそうです。
7月のきのこ観察会のご案内を差し上げます。

日時:平成23年7月24日(日)
場所:富山市三熊 古洞の森
集合:古洞ダムのダムサイト 午前10時
    ダムサイトは富山市天文台に向かう道で車止めのある部分です
注意:暑さ対策(帽子や飲み物など)
    蚊の対策(忌避剤など)     を各自お願いいたします

富山県中央植物園       橋屋 誠


北陸3県交流会Part2

2011年07月10日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

北陸三県交流会の二日目も暑くなりそう!
8:00に森林公園に集合です。
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採取に出かける前に、佐々木さんから地下生菌の探索方法の説明がありました。
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佐々木班、波多野班の2班に分かれて採取が始まりました。Imgp0188

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ショウロ属の一種[ Rhizopogon sp.]
Imgp0191 表面には手まりの糸の様に白い菌糸が巻き付いていました。

発見したのは黒川さん、事務所のすぐ傍のアカマツ林の中でした。
Imgp0192 あまりにもレアで、一同騒然となりました。

キアシヤマドリタケ(仮) [ Boletus sp.]
Imgp0193 北陸のきのこ図鑑では食毒不明となっていますが、種山さん曰く「美味」だそうです。

池田会長からご丁寧なお礼のご挨拶があり、交流会はお開きとなりました。
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結局、二日間通して採取された地下生菌は2種類でした。炎天下の中、乾燥状態のために思った成果は上がりませんでしたが、「その気になれば…トリュフが…」昨日の講演会の冒頭のスライドが忘れられません。(皆さんに紹介できず残念です)
今回の講演ではきれいなスライドが沢山紹介されました。
「あやしいきのこ」の谷口さん、「気分はき・の・こ」の白山さんには大変お世話になったそうです。ありがとうございました。
日本の地下生菌は判らないことばかりで、「地下生菌が見つかるところは、地下生菌を探す人が居るところ…」だそうです。慣れれば簡単に見つかるそうですので、恐らく、今年は富山産トリュフで舌鼓を打つ仲間が出るに違いないと思われます。

来年の交流会は富山の当番で、9月に予定されています。詳しいことが判り次第お知らせいたしますので、準備をお願いします。

では。

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北陸3県交流会Part1

2011年07月09日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

富山は早くも梅雨が明けた模様で、灼熱の暑さです。
平成23年度北陸三県交流会が、石川県津幡町の「石川県森林公園」と「倶利伽羅塾」で開かれました。
森林公園は随分と広くて、私は(迷子になり)12:00の集合時間には辿り着くことが出来ませんでした。お蔭様で、遅れて到着された佐々木さんご一行の事前採取にご一緒させて頂きました。

カラカラ天気の中、汗だくの探索です。
Imgp0154 「地下生菌なんて何処にでも居るよ!ってみんなに言ってるんですよ」と言いつつ、佐々木さんは懸命‥動物園付近のミズナラ樹下で、2つの個体を採取することが出来ました。

接合菌の仲間[ Glomus sp. ]
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Imgp0197_2 あまりに小さくて良く判りませんが‥ひとまず安心。

菌根菌を作る樹木が付近にあって、切り通しのような斜面に落ち葉が薄く積もっている‥このような雰囲気の落ち葉の下に発生するとの事です。
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13:30 道の駅に隣接した「倶利伽羅塾」で同定会が始まりました。
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コゲチャイロガワリ[Boletus umbriniporus Hongo]
Imgp0158 柄の(傘との)根元が網目状になっているのが特徴だそうです。

ウツロイイグチの仲間 [ Xanthoconium sp.]
Imgp0160 特徴的な臭い(大根おろし?)がするそうですが、私には判りません。

同定会場は薄暗くすし詰め状態となってしまいました。
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16:30 講演会が始まりました。
演題は「地下に生えるきのこ「地下生菌」」~地下生菌を探してみよう~、講師は菌類懇話会の佐々木廣海氏です。
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講演にはテキストと熊手がセットで配布されました。
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おいおい富山の!そいつは孫の手じゃ~ねえ~ぜ!
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演台の手前には手で触れるサンプルも展示されていました。
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席は満席、聴衆は50人を超えていたと思われます。
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大分の波多野さんが特別参加されました。
Imgp0173 氏は大分きのこ会・菌類懇話会(地下生菌班)に所属されておられます。

19:00 池田会長のご挨拶をいただき、懇親会が始まりました。
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大分の銘酒‥波多野さんの差し入れです。
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野沢さん・波多野さん・茂木さん
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20:30 スライド勉強会の始まりです。
橋屋さんからは「暑い!暑い!南の島のきのこの話」と題されて、西表島での観察報告がありました。
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波多野さんからは光るきのこの紹介がありました。
Imgp0182 Imgp0184 もう少し詳しくご紹介したかったのですが…私の記録も記憶も途切れてしまいました。

明日に続く…

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岩瀬スポーツ公園のきのこ

2011年07月06日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

久しぶりに岩瀬スポーツ公園に行きました。
ムラサキヤマドリタケ、ヤマドリタケモドキ、アメリカウラベニイロガワリがありました。

アメリカウラベニイロガワリ[Boletus subvelutipes Peck]
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ムラサキヤマドリタケ[Boletus violaceofuscus Chiu]
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ヤマドリタケモドキ[Boletus reticulatus Schaeff.]
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先客によってほとんど転がされていましたが、写真には収めることができました。

野澤眞一