富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

出遅れ!有峰開通

2007年05月27日 | 日記・エッセイ・コラム

_/_/_/ 富山きのこクラブの皆様_/_/_/
5月27日(日)、永瀬さん、中田さん、会社の友人と4人で山の村⇒有峰に行ってきました。
 有峰林道は例年より一週間ほど早い開通(5/24)となりましたが、私は全然知らずに居り、出遅れてしまいました。
目的はウドの若芽ときのこでしたが…きのこについてはまだ時期的に早いようです。一昨年は、ヌメリスギタケモドキやナラタケで美味しい思いをしましたが、今年はまだ発生した跡もありませんでした。
幸いにも、ミヤマイラクサを収穫でき、帰途に付くこともできました。
では。

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という訳で、例年6月1日開通なので…昨年は雪で遅れたが…この日に会社の計画年休を取っていたのが、大外れ!
日曜日とあって山の村も有峰も富山ナンバーの車で一杯だ。きのこは発生した形跡もないので、きっと、まだ早いのだろう。


ネマガリタケ

2007年05月26日 | 日記・エッセイ・コラム

「釣竿のような細竹(ススタケ)がボキボキ採れる!」との永瀬さんの誘いに乗って…出掛けた。場所は飛騨清見ICの付近、正午に出発して(^^; 現地到着は14:00…山菜取りとしては異例のスロースタートだった。
猪臥山直下のトンネルを過ぎると、楚々とした林床の白樺林・落葉松林が続いている。キャンプ場やコテージがある…リゾート開発地のようだ。秋のきのこ狩りのリストに是非とも加えたいような林が続いている。
渓流沿いに上流へ遡って、笹林へ分け入ると…出ている!話半分としても、まぁまぁ、太いススタケが出ている。2時間ほど竹やぶを漕いで歩いて(子供の頃は竹やぶスイミングだったが…今では腹がつかえてしまう)それでも瓶詰めにすれば10数本ほどのススタケをゲット。

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ネマガリタケの一番美味しい食べ方は…焼く!。外側をざっと洗ったら、そのままレンジに放り込み、蒸し焼きにするのだ。
東京の飲み屋で頼んだら、鉛筆みたいな細い奴が驚くほどの値段で出てくる。
昨年、研究仲間と飲んだときに
「オイオイ、そんなちびたススタケしゃぶってんじゃネーヨ!」と啖呵を切って送りつけてやったら、流石江戸っ子、佃煮を送り返してきた。さて、今年はどうするか?
おっ!ヨシナの昆布締めも食べごろになったようだ。今日の酒も旨いぞ (^^)


サガリハリタケ<br />[Mycoacia copelandii (Pat.) Aoshima et Furukawa]

2007年05月25日 | きのこ

Dscn1622_1 伊藤さんへ
植物園の橋屋です。
伊藤さんが書かれているHPの中のサガリハリタケの写真ですが、ひょっとしたら別種かもしれません。といいますのは、ふつうサガリハリタケは発生はじめに木の幹に丸い白~灰色のべたっとした菌糸層が発達し、この中央から白~灰色の針状をした子実層が突き出します。
伊藤さんが撮られた写真には針の根元に広がる菌糸層が目立ちません。
ただ、サガリハリタケが良く見つかるのは夏から秋ですから、昨年秋に菌糸層いっぱいに発生し、それが冬を越したものかもしれません。(「北陸のきのこ図鑑」にはこんな感じの個体が描かれています。)
私以外にコメントを寄せた方がおられましたら、また考えてみてください。

富山県中央植物園      橋屋 誠


友の会顕微鏡講座 参加者募集

2007年05月24日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
6月17日(日)と24日(日)の午後1時~、植物園管理研修棟2階実習室できのこ部会行事『顕微鏡入門講座』を開催させていただきます。
講師はきのこ部会の栗林さん、橋屋の2人で、内容は子のう菌類の観察を中心に考えておりますが、こじんまりした観察会ですので、参加者の持って来られた生きのこや標本、その日に用意できたものなど、なるたけ参加者の興味に沿ったものにしたいと考えております。

この講座に参加希望の方がおられましたら、申込は橋屋宛のメールでも電話でもけっこうです。
連絡をお待ちしております。

また7月の3県交流会(合宿)の申込も締め切り(5月30日)が迫っておりますので、よろしくお願いいたします。

富山県中央植物園        橋屋 誠


マツオウジ

2007年05月20日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様
やっと休みが取れて生憎の雨模様でしたが、午前中、上市の立山寺へ行ってきました。
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東屋で雨宿りの若いカモシカに出会い、5mほどまで近づく事ができました。樅の樹下にツボが有る様な…割としっかりした幼菌に出会いましたが…何者でしょう?サガリハリタケも観察されました。松の切り株にはマツオウジ(ツバ無しタイプ)が多数発生していて、思いがけずきのこ狩りをしてしまいました。 Dscn1639Dscn1636Dscn1642




 昼からは妻と笹津山から御鷹山を周って来ました。御鷹山でヨシナを収穫してまいりました。伊藤家の定番は細切りの昆布と和えた、「さざなみ和え」です。皆さんはどのように料理されていますか?マツオウジは筍と炊き合せにして戴きましたが、歯ごたえも良くとても美味しかったです。

伊藤さん
富山きのこクラブの皆さんへ
植物園の橋屋です。

気になるきのこですね。
確かにつぼのような構造が見えるのでテングタケ科か、フクロタケの仲間か?ひょっとするとつぼのように見える部分はつぼでなくて、根元の膨れた柄の下部が急激な成長で割れたように見えるだけか? この場合キシメジ科のきのこも疑われます。
なんでしょうか?
また、立山寺の参道で曲がり角にあるアカガシの大木の根元にはまだ同定が出来ていないサルノコシカケの仲間が発生します。以前にこの残骸を観察しましたが、その時の印象ではオニカワウソタケではないかと思いました。
オニカワウソタケはブナ科の大木根元に発生するきのこで、暖かい場所には見られるものの北陸では極めて珍しいと思います。(「北陸のきのこ図鑑」でも京都府産の図が描かれています)
発生は夏から秋にかけて、1年生のサルノコシカケですので古くなるとばらばらになります。
いよいよ初夏のきのこも発生しはじめましたね。
この後は雨毎にオキナタケ科やヒトヨタケ科、もう少し経つとテングタケ科のきのこが発生すると思います。
_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/