富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

橋屋氏、同定休業宣言す!

2007年01月28日 | きのこ

植物園の橋屋さんがきのこ観察j会での同定はしない!と言い出した。以下は「富山きのこクラブ」に宛てたメールである。

_/_/_/_/_/ 富山きのこクラブの皆様へ _/_/_/_/_/

植物園の橋屋です。
昨日は、本年度きのこ部会活動の最後を飾るスライド学習会を開催することができました。
この会も年を追う毎に参加者、パネラーが多くなり、また内容も充実してきたと思います。私も各地のきのこ会に参加していますが、後進とは言え富山県のレベルもかなりのものになってきたと自負しています。
そんな時だからこそ、これまでずっと考えてきた「部会観察会でのきのこ同定の休業宣言」「2007.01.28).doc」をダウンロード を出させていただきました。
この友の会きのこ部会がますます発展するために、このことは絶対必要と思います。どうぞ部会員の皆様にはご理解いただき、さらに自分たちが主役であることを意識して観察会に参加いただけますようお願いいたします。
_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園  橋屋 誠 _/_/_/_/_/

「おいおいおい…一体どうしたんだ?」
「橋屋さんは誰かと違って真面目だから」
「なんだかんだと、結構みんな、真面目だよネ」
「伊藤家はきのこクッキングだから…」
「おいおいおい…不真面目みたいじゃん!」
「それより、これからどうするの?」
「まぁ…ケ・セラ・セラ~ってとこかな?」


きのこ部会 スライド会

2007年01月27日 | きのこ

毎年恒例、中央植物園 友の会 きのこ部会のスライド会が有った。
参加者は22名、パネラーは7名。
私のテーマ「きのこ部会行事一年間の報告」を栗林さんに発表して頂いた(出張で間に合わず…)
妻は「きのこクッキング」と題してキノコ料理の紹介
四ツ木さんは「薬勝寺池周辺のきのこ」
野沢さんは「福井県のきのこ(2006年度)」
北海道の山田さんは岐阜県・富山県で撮影された「いろいろきのこ」(次回は北海道のキノコを紹介していただく事となった。)
金田さんは自宅に発生した「金田家のエノキタケ」
岩森さんは「(ビデオ)平成18年八尾町田池地内に於けるキノコ調査」(これはご自宅付近の里山のきのこ発生状況を1年間、定点観察された調査報告をビデオ編集された力作!)
栗林さんは「浜辺のきのこ他」
橋屋さんからは富山県で新たに発見されたキノコを中心に解説された。
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予定の3時間では納まり切らずオーバー。何に使うのか?きのこの木型等のキノコグッズの展示や「北陸のきのこ図鑑」の正誤表の配布もあった。
夕方、会場を移して懇親会が有り、17人が参加された。野次が飛ぶ中、各自の自己紹介と近況報告があり、大変、盛り上がった。
年々、仲間の輪が広がって行くのはうれしい限りだ。
皆さん、今年もよろしくお願いいたします。


浅井さんと飲んだ

2007年01月24日 | きのこ

長沢先生の講演の夜、1年ぶりに浅井さんと飲む機会を得た。
今回の客員講座に長距離バスで参加されたのには驚かされたが…それだけ、長沢先生というのはスゴイの?
23日の講演と懇親会を逃したのは悔やまれるが、先生は…どうやら…学部こそ違うが、私の大学の先輩らしい。皆さんの話を聞いていると、今後、鳥取大学が分類研究の拠点になるそうな…どうした?札幌農学校!

「家庭内禁酒…止められたんですね?」
「お金が無くてね…自分で決めたことだから…でもね、あの後、各地から銘酒が送られてきてネ…自分で決めたことだから…家内が旨そうに一人で飲っているんだよネ…でも、自分で決めたことだから…やめました」
(実は、私も旨い酒の肴を送りつけて、禁酒バスターをやってやろうと思っていたのだ)
「最近、薄片の作成の記事が続きましたけど…」
「薄く切ること自体が目的みたくなって、何のために薄く切るか?当初の目的から外れている奴が居るので…」
「でも、ホントに薄く切るのは難しいですね…近視で老眼ですし」
「きのこを切るときは見ていません…視力は0.0台ですので、殆ど皮膚感覚です」
「(これは触って仕上げる職人技と一緒のレベルだ…)」

記載文のフォーマットのこと、菌学会のフォーレのこと、菌懇会のおかしなメンバーのこと、プロとアマチュアのこと、羊歯への転向?のこと、……色々なお話が出来て、あっと言う間にバスの時間となってしまった。

浅井さん、これからもよろしくご指導ください。


長沢栄史「きのこの分類と生態」

2007年01月24日 | きのこ

1月23・24日の両日、中央植物園の客員研究員講義「きのこの分類と生態」があった。講師は(財)日本きのこセンター菌蕈研究所の長沢栄史先生。
昨日(23日)は「日本きのこ研究史」等の講演があり、夕方、懇親会が催されたのだが…仕事に忙殺されて両者とも参加することができなかった。
今日の演題は「ハラタケ目の分類における最近の動向」と「日本産イグチについて」であった。聴講者は35人程で、きのこ部会のメンバーが数人参加されていた。池田先生や浅井さんも参加されていた。
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ハラタケ目とイグチ類の主要な分類体系の比較として、Singer(1986)体系、今関・本郷(1987)、Kirk等(2001)(Dic. Fungi 9th Ed.)の考え方を比較説明された。また、"One hundred and seventeen clades of euagarics "(Jean-Marc Moncalvo et. al. Molecular Phylogenetics and Evolution 23 (2002) 357-400)に沿って、分子系統的な見地からの分類の考え方も紹介された。現在は、形態的分類から分子系統分類への過渡期であり、様々な知見が得られているものの直感的には納得の行かない提案も散見されるようだ。DNA解析にももっと工夫が必要なようだが、ここ当面は、両者の分類手法が合体され、修正が加えられてゆくと思われる。それにしても、腹菌類が解体される方向にあるとは驚きであった。

「アマチュアへの提言のテーマをどうしてウィークデイに演るのだろう?」などと疑問を持ちつつも、良いお話を聞くことが出来た。
次回は誰がいらっしゃるのだろうか?


顕微鏡観察会

2007年01月21日 | きのこ

中央植物園で「電子顕微鏡で植物を観察しよう」と題した、顕微鏡講座が開かれました。講師は橋屋さん、10名の受講生の参加がありました。

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先ず、顕微鏡の解像度、光学顕微鏡と電子顕微鏡の比較、顕微鏡開発の歴史、走査電子顕微鏡(SEM)の原理説明がありました。
その後、各自好みのきのこの胞子や花粉のサンプルを選び、試料を作成に取り掛かりました。
試料の表面に金を蒸着したあと、各自のサンプルを(橋屋さんに手取り足取りされて)撮影しました。070121_sem070121_sem_1070121_sem_2 070121_sem_3070121_semsp070121_sem_4 070121_sem_5070121_sem_6070121_sem_7
 
 
 
 
観察したのは(順番に)リュウキュウバライチゴ、ドングリタケ、マユハキタケ、オオミヤマトンビマイ、ヒメツチグリ、ヒメツチグリの胞子と菌糸、ノウタケ、オニイグチモドキ、ツギハギハツ等でした。皆、とても面白い姿形をしており、画像が現れるたびに感激させられました。
機会があればもっと沢山の胞子や花粉を観察したいと思いました。
ただ…今時、ポラロイド写真というのも珍しいというか…データ処理が出来ない(デジタルデータが残らない)のはチョット問題があるように思いました。
橋屋さん、大変お世話になり、有難うございました。