富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

「オドタケ」で良いと思います

2008年10月29日 | きのこ

中田様
山田様
伊藤様
富山きのこクラブの皆様へ

中田様が有峰で採られたきのこはほぼ「オドタケ」で間違いないものと思います。
このきのこは青森県と栃木県(日光)で採れたものを元に、長沢先生らが新種記載をされたもので、山田様からもメールをいただきましたが、北海道でも知られています。
学名の種小名は「食べられる」という形容語がついているように青森などでは食用にされています。
また長野県のレッドデータには種名は出てくるものの、まだ情報不足になっています。

本日、このきのこを生でいただき、良い標本を作ることができました。
ちょうど栗林さんも来園されている時でしたので2人でしっかり観察させていただきました。
またその後、押しつぶしですが、菌糸にクランプがあることと、胞子がアミロイドであることを確認しました。

それにしてもいち早く「オドタケ」でないか?と書かれた伊藤さんの眼力には恐れ入りました。
この種は珍しいこともあって「青森のきのこ」しか載っておりませんし、浅井さんの「きのこ雑記」以外に良い写真が出ているのを知りません。伊藤さんはどこでこのきのこをお知りになったのでしょうか?

貴重なきのこの寄贈、どうもありがとうございました。
今後、調べて今度のスライド会に発表したいと思います。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園  橋屋 誠  _/_/_/_/_/

オドタケを試食してみました。
少量でしたが、すまし汁とホイル焼きにしました。ホイル焼きは かさ、柄の部分ともシャキシャキとした食感で絶品でした。あるメーカーのHPでは「御洞茸」として研究所での人工栽培ができたそうです。

_/_/_/_/_/  中田  一治  _/_/_/_/_/


騒然! オドタケ

2008年10月28日 | きのこ

中田様
伊藤様
富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
福井での仕事の後、実家で溜まっていた仕事をして先ほど富山に戻って来ました。
伊藤さんが言われたように、写真からの同定ですがオドタケであろうと思います。
オドタケは北海道や青森など比較的寒い地域に記録があり、富山では南限に近いのではと思います。
非常に珍しいきのこで、橋屋は本物を見たことがありません。
中田様へ
このきのこの標本はありますでしょうか?ぜひ欲しく思います。食用にもなるようですが、一部は記録にしたいと考えます。
また中田様の写された写真を青森の工藤さんに見ていただこうと思いますがよろしいでしょうか?

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/
 
橋屋さま
中田様
伊藤様
富山きのこクラブの皆様へ

オドタケは以前私と石垣とで道南の茂辺地地区のブナ帯で確認しております。
そのときの写真も添付しておきます。
Dsc01960
Dsc01963え・かさ・肉ともしっかりとして密実な質感でした。試食しましたが癖のないシメジ風な味だと記憶しています。
探していましたがどうやら先を越されたようです。
糸魚川はナメコシーズン真っ盛りです。近くにお越しの際は声をおかけください。
追伸 11/2の持参品はクリタケの予定です。

_/_/_/_/_/ 糸魚川 山田です_/_/_/_/_/

橋屋様

オドタケはまだ試食していません。冷蔵庫で保存してあります。明日、家内に届けさせますが 植物園にいらっしゃいますか?
また、写真はどうぞ使って下さい。
(採取地:有峰 折立  ミズナラの古木に発生)

_/_/_/_/_/ 中田 一治 _/_/_/_/_/

「へぇ~、珍しいきのこなのね」
「オドタケ…食べた~い!ところで、青森の工藤さんって…ひょっとして名探偵コ☆ンって名乗ってる人かな?」
「鍋会には何を持ってくの?」
「今年は苦みばしって…ウラベニホテイシメジ・サクラシメジ・クロカワ!」


菌類のふしぎ

2008年10月27日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

「菌類のふしぎ」展、楽しみですね
標題の本が科博の細谷氏監修で出版されています。
展示会の図録?的な役割を意図して編集されたそうです。(…とあとがきにありました)
予備知識として、一読されておくと理解が深まるかも知れません。
「菌類のふしぎ―形とはたらきの驚異の多様性 (国立科学博物館叢書 9) (大型本)」
URLはこちら菌類のふしぎ
_/_/_/_/_/ 伊藤 春雄 _/_/_/_/_/

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昨日のきのこ

2008年10月27日 | きのこ

昨日のきのこについて 伊藤氏より”オドタケ”ではとのことですが、早々に図鑑を調べてみると「ブナ、ミズナラなどの腐朽部に束生して群生」「大木の空洞に発生」まさにそのとおりです。
そしてネットで調べて見た写真もオドタケそのものでした。
昨日の有峰はきのこ鍋用きのこ調達が目的でした。Photo Photo_2 何とか目的達成かな?
添付写真は昨日の収穫です。

_/_/_/_/_/ 中田 一治 _/_/_/_/_/


晩秋 有峰

2008年10月26日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

朝からぐずついた天気…今にも雨が降り出しそう。中田家に遅れること一時間半、晩秋の有峰に到着しました、気温は13℃、小雨!
Dscn0790

紅葉も(?)盛りを過ぎたあたり…
Dscn0793

薄黄色に紅葉したコシアブラがとても美しい!
Dscn0792

サンゴハリタケ科/ヤマブシタケ
(Hericium erinaceum (Fr.) Pers.)
Dscn0791 届かない~!

中田家と昼食の後、気温は8℃、伊藤家は山の村⇒温泉越中ユートリア経由で帰ってきました。双六渓谷は紅葉の真っ盛りでした。
ハナイグチ・シロヌメリイグチ・チャナメツムタケ・シロナメツムタケ・ムキタケ・クリタケ・シモフリシメジを少しずつゲットしました。
伊藤♂は一昨昨日、原因不明の右ひざ痛で歩行困難となり、今日、やっと歩けるようになりました。今日は鍋会用のきのこを収穫する予定でいたのですが…不可。伊藤♀は行事が重なって、鍋会リタイアとなりました。
では。

PS:中田さんへ
中田さんが採取した旨そうなきのこはオドタケ(Clitocybula esculenta Nagasawa & Redhead)ではないでしょうか?

_/_/_/_/_/ 伊藤春雄 _/_/_/_/_/

有峰に行ってきました

富山きのこクラブの皆様

ダム周辺の木々の中はもう落ち葉が敷き詰められたようになり きのこもその下に隠れていました。
折立まで足を伸ばしカラマツ林の中のミズナラの古木に発生していた写真のきのこですが、見つけた瞬間はナラタケと思いましたが、まったく柄にツバがありません。ナラタケに似ていてツバがない---ナラタケモドキ?
001 002 003

でもちょっと違うようですが。臭いはナラタケによく似ていて見た目はおいしそうですが。
(2枚目の写真は 地上約3mに発生していたものを採取後地面に置いて撮影したものです。)

_/_/_/_/_/ 中田 一治 _/_/_/_/_/