富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

海岸のきのこ

2005年11月27日 | きのこ
「海岸のきのこ」について、橋屋さんと栗林さんの投稿を転記します。

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土曜日(11月12日)に栗林さんが氷見で採られたケシボウズタケの仲間を持って来られ、翌日曜日にいっしょに確認に行きました。

場所は小さな集落の前で道路下に出来た幅10mもない小さな砂浜でした。氷見には松田江浜のような大きな浜があるにもかかわらず、ここでケシボウズタケの仲間が見つからないのが理解できません。また日曜日は石川県の県境まで浜のあるたびに降りて調査しましたが、土曜日に栗林さんが見つけられた2箇所以外にケシボウズタケの仲間は見つかりませんでした。
また夕暮れに追われるように神通川の河口の富山市草島の新日本石油北側の浜では、ケシボウズタケの仲間は見つかりませんでしたが、数年ぶりでスナヤマチャワンタケが見つかりました。
このスナヤマチャワンタケは富山県下ではこの浜しか見つかっていません。(北陸でも他の産地は知られていません)
これらから考えるに、海岸のきのこがこれらしか見つからない理由が私にはわかりません。
黒部川河口の荒俣海岸などはどこよりも環境的に恵まれており、また岩瀬浜から常願寺川河口までの海岸には、これら海岸生のきのこが見つかってもまったく不思議はないように思います。
今後機会があれば私も調査する予定ですが、伊藤さんも時間がありましたらぜひ調べていただければとてもうれしいです。
ちなみにケシボウズタケの姿は浜に散らばったウサギの糞そっくりで、神通川河口では「あった!」と思ったら全てウサギの糞でした。これは靴で蹴って柄があるかどうかで判断できます。

富山県中央植物園     橋屋 誠

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051127_dscn29391051127_dscn29461先日13日Tulostoma fumbriatum(ナガエノケシボウズタケ)を橋屋さんと確認した日の帰り道、スナヤマチャワンタケの発生も確認できました。

051127_dscn29581051127_dscn29891 05112_2dscn29712






今日は(11月27日)八重津浜に言ってみました。
この辺りの海岸にウサギの糞が沢山有り、ケシボウズタケと見間違えます。ウサギの糞が半分砂に埋もれているものには、ハチスタケ(Podosordaria jugoyasan)が発生していました。ルーペで見ると傘の表面に黒い穴が沢山有、まるで蜂の巣のようです。その穴の中に子嚢が有胞子が8個並んでいます。傘を切断しようにも私の腕ではとても小さくてうまく切れません。拡大鏡を使いながら何とか写真を撮りました。

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ハチスタケの子嚢の先はメルツァー氏液でアミロイド反応を示し、青色に染まりとてもきれいです。実態顕微鏡下で無ければ切片は切れませんね・・・。

(栗林さんからのメールを転記しました)

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もやしもん

2005年11月20日 | きのこ
講談社の「イブニング」に連載されている「もやしもん」が菌学会関東支部の総会に登場するらしい。
この漫画は面白いョ!
某農大(=東京農大?)に、菌が見える能力を持つ(漫画だから…!)「種麹屋」の息子が酒蔵の息子と一緒に入学した!
菌学講座の先生やゼミ生とのやりとりが面白い。そして細菌が学名で登場するし…兎に角。薀蓄がすばらしい!
例えば、「恋人同士は共有する菌環境が同じだから直ぐに判る」と言うのは説得力が有るよネー。
それに「大吟醸生原酒中取り無濾過」 … 一生に一度は飲んでみたい日本酒だよね。単行本で2巻まで出ていて、2巻にはおまけのシールが付いてます。


片貝川2

2005年11月20日 | きのこ
夕方、片貝川河口にある大島キャンプ場へ行ってきた。
河口では誰かがルアー釣りをしている。

DSCN0067DSCN0069松林にはエリマキツチグリ?やマツカサキノコモドキ・ニセマツカサシメジが足の踏み場もないほど出ている…確かに、マツカサキノコモドキはスギエダタケときのこのイメージが良く似ている。ケシボウズタケやスナヤマチャワンタケにはお目にかかれなかった。



鹿児島2、粕漬け

2005年11月19日 | 日記・エッセイ・コラム
11月19日(土)
塩漬けの樽の中身を調査。
「あれ、きのこの樽だ!でも…カビがはえているァ~」
「捨てて!」

DSCN0066春に収穫したウドと茗荷を取り出した。泥のまま漬けたからきれいに洗って水気を切った後、粕に漬けるのだ。もう一つの樽は、乾燥してひび割れた塩の間にカビが蔓延っている。~酒店(市民プラザの斜め向かい)のおばあちゃん曰く、「酒粕は「銀盤」の大吟醸!」。すっきりと嫌味の無い漬物ができるのだそうだ(^^)V
先日塩漬けにした「カノシタ」と「ムキタケ」も漬けることにしよう!互いに食感が異なるから…どうなる事やら。
来年が楽しみ(^^)

午後、「ハリーポッター/炎のコブレット」を見てきた。過去(むかし)に読んだ筈のストーリィが蘇ってくる。そうだ-移動キィ-がポイントだったんだ!ドラえもんの「どこでもドア」でもいいよね。「有峰へ~!!!」とか言っちゃってネ。

11月18日(金)
とってもおかしいと思うのだが、鹿児島中央駅には観覧車がある!
九州の奴らのセンスは可笑しい。走っている電車もデザインされているし、中央駅の施設もサプライズ!だ…

DSCN0062なかなか機会がなかったが遂に乗ることが出来た。桜島がすぐ近くに見える。「鹿児島市はこんなだったんだぁー」と一目両全だ。富山にもこんな遊び心のあるインフラができないものだろうか?
路面電車を環状化するのが関の山だものなァ~
指宿市場に行ったら「ムベ」=「うんべ」=「うべ」が売られていた。富山ではアケビしか見たことはないが…
確か「ムベなるかな…」と誰かが言った筈だ。



ホットな土日

2005年11月14日 | きのこ

11月12日(土)
有峰林道の閉鎖の日だったが朝から雨が降っていたためリタイア。

DSCN0027昼から晴れ間が出てきたので、荒又海岸へ行ってきた。春には全然きのこの気配がなかったが、今回は知らないきのこが発生している。松林へ行くと松毬からきのこが出ている。「きのこ雑記」で詳述していた奴だ!あっという間にきれいな夕焼け空になってしまい、試合終了。
(この時、栗林さんはケシボウズタケと出会っていたのだ!)

11月13日(日)
妻の友人と、永瀬さんと恒例のきのこ狩り。昨年は、ホンシメジを足場にクリタケを取った所だ。
今年は諸般の事情で、チョット季節も終わり頃になってしまった。もう道の駅は「冬季休業」、観光牧場も閉鎖していた。山は紅葉の真っ盛り。
「北陸のきのこ図鑑」の正誤表を貰おうと植物園に電話したら、「橋屋さんは今日はお休み」なので、温泉に入って帰ったしだい。

DSCN0054DSCN0056目ぼしいきのこはクリタケ。洋風茶碗蒸し(レシピを書いた人はキッシュと呼んでいたが…?)と傘裏にマッシュドポテトを詰めたフライになった。とても美味しかった(^^)

夜、メールを開いたら栗林さんから「ケシボウズ発見!」の報が届いていた。今日は橋屋さんと確認に回っていたらしい…そして、スナヤマチャワンタケの発生も確認できたらしい。
先を越されて残念だけど、良かったなァー!! 
実にホットな週末であった。