富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

ナラ枯れのナメコ

2009年11月30日 | きのこ

橋屋 様
中田です。
>夢の平から持ち込まれた巨大なナメコはやはりナラ枯れの木から発生したものでしょうか。
上平~平~福光と南砺地区ではけっこうナラ枯れのミズナラからナメコが発生しているようです。

先日採ったナメコもミズナラの方が栄養がいいのか今まで有峰のブナの倒木から発生したものには見られない大きさでした。(あるHPでは、前者を立ち枯れナメコ、後者を正統派ブナの倒木ナメコと呼んでいました。)Imgp1264

(12月1日)
中田様
富山きのこクラブの皆様へ
植物園の橋屋です。
夢の平の巨大ナメコは、シイタケの種コマをホダ木に打ったものの、まったくきのこが出なかったので、これを捨てたものから発生したようです。
何度も本人に確かめましたが、ナメコの菌を打ってはいないとのこと、この場合ナメコの胞子が飛んできてシイタケのホダ木に着いたものと思われます。
  昨日は天気が良かったので金沢へ出かけ、帰りに倶利伽羅峠を越えました。峠付近は乾燥するものの、コナラの林は林床も明るく面白そうな場所でした。
帰りに倶利伽羅鉱山との表示があったのですが、何が採れるのでしょう?もしご存知の方がありましたらお教えください。
_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/


お知らせなど

2009年11月28日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
昨日朝に急に手足の関節に痛みを感じ、すわ新型インフルエンザか!とあわてましたが、まる24時間眠りましたところ、熱も出ずに、今日は元気に出勤しております。
ただ、世の中には新型インフルエンザが流行っていますのでお気をつけください。

さて、植物園にも晩秋から初冬のきのこがよく持ち込まれています。
ヒラタケ、エノキタケ、クリタケ、シモコシ、フユヤマタケなど、中でも一昨日に夢の平から持ち込まれたのは巨大なきのこで傘の最大径が143mm、柄の直径が30mmもあるもので束生していました。一見オオワライタケかと思いましたが、傘には強い粘性があり、柄には膜質のつばがありましたので、最終的にナメコと判断しました。私はこんな大きな傘を持つナメコをみたことがありません。もしご存知の方はお教えください。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/


エノキタケ 他

2009年11月26日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様
野澤です

(11月25日)
昨シーズンより1ヶ月ほど早いようですが、昼休みの散歩コースでエノキタケを発見しました。
1~2個を見つけたときはさほど感激しませんでしたが、
Photo
両手に余るほどの塊を見つけたときは思わず周囲に人がいないか見回しました。
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おまけ
フユヤマタケを採取しました。 (11月7日 吉峰)
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モミタケでしょうか

2009年11月09日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様こんばんは。 小沢です。

7日(土曜)にモミタケらしきをキノコをゲットしました。
滑川大日のアカマツとミズナラの混生林林道脇に発生していました。 採ってみると重量感と柄が中腹でかなりの膨らみがあり根本が細いこと、ツバが大きくはっきりしている特徴から図鑑で確認した結果モミタケと判断しました。
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さっそく昨日は柄をスライスし網焼きで、今日はお吸い物でいただきました。
しっかりした肉の歯ごたえと若干マツタケの香りがあり上品な味でした。
モミタケで間違いないでしょうか。

沢様
富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
写真のきのこはモミタケであろうと思います。
モミタケは名前のように一般ではモミなどの木の下に発生しますが、どうしたものか北陸地域はアカマツ林に発生します。この特徴から、池田良幸先生の書かれた「北陸のきのこ図鑑」ではモミタケを表紙に使っておられます。
モミタケはマツタケなどと同じように菌根菌ですから、来年以降も発生地のすぐ近くに出る可能性が大きいので、小沢さんへは来年以降もこの場所へ行かれることをお薦めします。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/


福光の山

2009年11月09日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

昨日、暖かい天気に誘われてドライブがてら久しぶりに福光の山へ行ってきました。
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イオックスのスキー場から林道を登った所に数年前植林用の苗を育てるためドングリをたくさん拾ったミズナラ林があったはずと車を走らせましたが場所が分かりません。

ようやく見つけたその場所はカシナガ被害で無惨な姿に変貌していました。

峠から石川県側へ少し下がったブナ・ミズナラ林に入ってみましたが、雨が少ないせいかカラカラでまったくキノコが見られません。
ようやくミズナラの樹上に見つけたきのこも開いたままカラカラに乾いていました。
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見事な束生で柄にツバがあることまで確認できますが、何か分かりません。Imgp1201
こんなミズナラが2、3本ありました。

_/_/_/_/_/  中田 _/_/_/_/_/

中田様
富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。

写真からの同定ですが、このきのこは多分ナメコであろうと思います。
もし中田さんがこのきのこを採って来られたのでしたら、きのこに水をかけて戻して見てください。
しばらく置くと、傘に粘性が出て、かつ、つばはゴム質になって弾力が出ると思います。

ナラ枯れで立ち枯れたコナラやミズナラにナメコが群がって発生することは、以前から福井県や新潟県で知られていましたが、ついに富山県でもこの現象が見られましたね。
ナラ枯れでコナラやミズナラが枯れ、地下の菌根菌に大きな被害が出ていることは残念ですが、枯れた木に晩秋にナメコやムキタケが発生するのであれば、このことはきのこ好きにとってうれしいことになるかと思います。
ただ、同じように枯れた木には傘の色の薄いツキヨタケも発生しますので注意が必要です。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/

橋屋様
富山きのこクラブの皆様

やはりナメコでしたか。一晩水につけてみました。
Imgp1203 干しシイタケを戻したように、弾力が戻り粘性がでました。おいしそうです。

実は、小矢部の知人から昨年秋、木の葉が落ちて林道から山肌が見渡せる時期に、たくさんのナメコを採ったとの情報を得ていたのですが詳しい場所を聞かなかったのでとりあえず土地勘のある場所へ行きました。

発生していたのがミズナラでたぶんまだ完全には枯れてなかった様子であったこと、また結構高い箇所(地上3~10m近く)に発生していたこと等、いつも有峰で見る発生状況(ブナの倒木)とかなり違っていたため他に当てはまるきのこもないなあと思いつつも自信がありませんでした。

R0010303そう言えば以前、カラマツのまだ若い幹に発生しているナメコも有りましたね。
中田