富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

きのこ染め講習会 その3

2010年02月28日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

何となく春めいてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?この時期の定番となりました、中央植物園/きのこ部会のきのこ染め講習会が開かれ、7名の参加がありました。
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今回はウメノキゴケという地衣類を使った染めに挑戦です。
植物園の前館長 黒川 逍氏が世界的権威だそうで、冒頭、橋屋さんから地衣類に関するご説明がありました。橋屋さんは、富山県内でまだウメノキゴケの仲間を見たことがないそうで、今回は京都で採取されたものです。
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クリーニングしたウメノキゴケにアンモニア水とオキシドールを入れて発酵させた原液です。1日1回以上攪拌し、発酵させる為に1ヶ月以上おく必要があります。
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酢酸で中和した液に適量の水を加えて、絹布を浸け、加熱しながら攪拌します。
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80~90℃で30分程度染色した後、加熱を止め、放冷しながら30~40℃まで染色を続けます。
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軽く水洗いして陰干しします。
Dscn0301 Dscn0302 なかなか美しい色に染まりました。しかし、この色素は紫外線によって分解されやすいそうです。Dscn0303

今回はロクショウグサレキンを使っての染にも挑戦しました。
削った木屑(一昨年使用したものでした)をアルカリ中で煮沸し、ろ過します。1回目のろ液はタンニンが多く、色が濁るので捨てます。
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ろ過滓に、さらに水酸化ナトリウムとハイドロ(チオ硫酸ナトリウム)を加えて煮沸・ろ過して抽出液にします。
色素の名前はXylodein(キシロディン)といい、酸化すると青緑色に発色、還元されると黄褐色になります。泡の表面が空気中の酸素で酸化され青緑色になっています。
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中和した抽出液に絹布(糸)を浸し、80~90℃で30分程度染色した後、加熱を止め放冷しながら30~40℃まで染色を続けます。
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染色後水洗いして空気酸化すると次第に青緑色に発色しますが、さらに酸通しをして鮮やかな青緑色に発色させます。
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今回はやや薄い色でしたが、きれいに染まりました。ロクショウグサレキンはフレッシュなほうが良いのかもしれません。
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女性有志でコチニールを使った染めに挑戦する次第となりました。結果報告を待ちましょう。
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コチニールはウチワサボテンにつくカイガラムシに含まれる染料で、口紅の材料にもなるそうです。
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橋屋さんが「きのこ堂」で仕入れこられたきのこグッズです。
Dscn0311 「きのこ展」に向けた準備は着々と進んでいるようです。

富山きのこクラブの皆様、次回の「きのこ染めその4」はカイメンタケ(Phaeolus schweinitzii (Fr.) Pat.)で行います。カラマツなどの針葉樹の根元に出ますので、見かけた方は採取・乾燥しご提供ください。
よろしくお願いいたします。
では。

_/_/_/_/_/ Sola1one 遅くなって御免 _/_/_/_/_/


ヒラタケ

2010年02月25日 | きのこ

皆さんお久しぶりです。

 午前中、2月の暖かさに誘われていつものコースを歩いてきました。
 見事なヒラタケが残っていました。Photo 適度に乾燥し、時期的に虫害はゼロ、昼食にすまし汁でいただきました。旨みが凝縮されていて最高でした。  <・・上市 武田宏・・>

ロクショウグサレキン準備完了!

2010年02月21日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

来週のきのこ染め講習会に向けて、辻先生宅を訪問し、ロクショウグサレキンに染まった木をチップ状に細断して頂きました。材料は一昨年のきのこ染めに使用した残りの材で、削りにくい物だけが残っていました。当時の作業の詳細は下記、「ニセモドキダマシ」を参照してください。http://sola.blog.ocn.ne.jp/kinokotoyama/2008/02/index.html

これは頼もしい!
上面の投入口から木の枝を入れると、歯車に巻き込まれるように引き込まれながら、チップ状に細断されます。
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その名も「ギア式ガーデンシュレッダー」
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Φ2cm位の太さの小枝や材木を粉砕できます。ピンからキリまで辻先生のお世話になってしまいました。
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この通り、あっという間にチップ状になりました。
Dscn0289チョット大きなチップもありますが、今回は質より量で稼ぐ作戦です。一昨年の作業と比較すると雲泥の差です。

辻先生、奥様 美味しいおやつまでご馳走になり、ホントにありがとうございました。次回も宜しくお願い致します。

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北海道の文献

2010年02月21日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

標本整理でふうふう言っております植物園の橋屋です。
本日、北海道のきのこの文献が近々発行されるという情報が入りました。
本日付けの「きのこ雑記」にも書かれていますが、案内をお送りいたします。

***書籍発行のお知らせ***

北海道産ハラタケ類の分類学的研究:特にザラミノシメジ属,ツエタケ属,ビロードツエタケ属,フクロタケ属,ウラベニガサ属

著 者 竹橋 誠司,星野 保,糟谷 大河
協 力 古清水 進,竹橋 睦子
企画・発行 NPO法人 北方菌類フォーラム

ハードカバー見本「Syoseki_annai.pdf」をダウンロード
内容と特徴
●ハードカバー... A4版,本文.. 150ページ,和文・英文併記.
●見開き片面フルカラー印刷.子実体,光学・走査型電子顕微鏡の写真満載.
●収録.. 52種,全ての顕微鏡線画を添付.TNS,CBM,KPM,SAPA,INM,TFMに収蔵する関連標本について再検討.
●属内分類や検索表を紹介...
●ザラミノシメジ属.. 2種,ウラベニガサ属.. 4種を日本新産種として記載し,新称和名を提唱.
●共著者による多彩な内容のコラムを掲載.
頒布のご案内
3月下旬から小部数のみ一般に頒布いたします(配本は.. 4月上旬の予定).
お問い合わせ・申し込みは下記へ 頒布予定価格 5,000円+郵送費実費...

竹橋 誠司 e-mail BXG05024アットnifty.com Fax 011-685-2153
メイルもしくは.. Faxでご連絡下さい.

NPO法人 北方菌類フォーラム 〒006-0041札幌市手稲区金山.. 1-3-10-3 Tel 011-685-2153

***ここまで****

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/


青壮年会新年会

2010年02月14日 | 日記・エッセイ・コラム

バレンタインディに町内青壮年会の新年会が催された。殆どが前期高齢者予備軍で、この会も高齢化が進んでいる。

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伊藤家提供の色々キノコ。「ショウゲンジ」「サクラシメジ」など普通の人の知らないきのこばかり…

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会長の中田さんが提供されたきのこ…件のナメコ(冷蔵庫の中で溢れ返っているらしい)やクリタケ・ムキタケなどが入っていた。こだわりの「穴谷の醤油」ベースでとても美味しい!

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海鮮鍋。一度に沢山の具を入れすぎ!醤油ベースでこれも美味しい鍋になった。

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豚バラーキムチ鍋。これもおいしい!

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鳥鍋。私のリクエストでつくねも入れてもらった。味噌味でこれも美味しいが…市販のきのこが入っているのが悔しい。

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最後に海鮮鍋で雑炊を頂いた。

Dscn0285 先ず、ご飯に生卵を絡めて鍋の中に投入!こうするとスープが濁らずに透明になる。新しい雑炊の作り方を教わって、非常に得した気分…これもとても美味しかった。

この後、カラオケに突入!こうして日曜日は過ぎ去って行く。

今年は町内会の役員も仰せ付かっている。