富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

雪をかぶったヒラタケ

2008年02月26日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ
植物園の橋屋です。
今日、城端の小原様より写真が送られて来ました。
3d
写真は小原様の友人の方が撮られたものと聞きました。雪をかぶったヒラタケでかつ、青空がバックというのはきれいな構図ですね。
この2月終わりもまだ雪の予報が出ていますが、春も近いことですしそろそろ出かける用意をしたくなりますね。
おっと、私は昨年採った標本整理が山のように溜まっているのでした…
_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/


Hilar droplet

2008年02月23日 | きのこ

自分のためのメモ

「不思議な生きもの カビ・きのこ 菌学入門」を出張先で仕入れた。いきなりスッポンタケの学名「破廉恥なペニス」の話が出てくる。
もっと驚いたのは担子胞子の射出機構の話だ。ステリグマと胞子の間に水滴が形成されて、胞子がはじき出されるのだそうだ。NETで調べてみたら…有った。…液状のHilar dropletのSEM写真を観察できた…とか
Hilarappendix2
きのこの体温を測る話も面白い。


イタリアン

2008年02月23日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

うちの人が昨日東京へ出張に行って、また、おかしなものを仕入れてきました。
1つはきのこのオイル漬け。底のラベルを見ると、原材料名としてヤマドリタケ・ナラタケ・ヒラタケ・食用オリーブオイル・水・ワインビネガー・塩、となっていますが…どう見ても、中華料理に出てくるフクロタケが入っていますし、竹の子のような「野菜」が入っています。Dscn2574うちの人がきのこ観察用のルーペを片手にキャップのラベルと格闘しています…字が小さくて見えない!
funghi di muschio (volvaria volvacea (⇒ フクロタケ).) , funghi chiodini (pholiota nameko(⇒ナメコだ!))  …moss mushrooms, honey mushrooms(⇒ナラタケ), …champignons des mousses(⇒ムースのシャンピニオン?), armillaires de miel(⇒honey) … Moospilze, Hallimasch(⇒Die Hallimasche (Armillaria spp., auch bekannt als Honigpilz)) … svamp(⇒mushroom)、… zwammen(⇒fungus), tropische beurszwammen, honingzwammen,
言語の違いできのこの種が違うの?という疑問をのこしつつ…つまり…アーティーチョークとオリーブとフクロタケ・ナメコ・ナラタケが入っているようです。このなかでヤマドリタケを示す呼び名はどれなのでしょう?(宿六は不正表示!と怒っています)

今ひとつは、ポルチーニ茸(つまりヤマドリタケ)とアーティーチョークの2種類のパテです。Dscn2577「このパテは何に使うの?」
「パテだから…トーストしたフランスパンに塗って…」
うちの人は暗にイタリアンを強要しているようですが…今晩はお手軽な鮟鱇鍋ですぞ!!

_/_/_/_/_/ MaMa _/_/_/_/_/


合同菌類観察会へのお誘い

2008年02月18日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
昨年秋に、富山で開かれた日本菌学会のフォーレ(野外観察会)が、今年は秋に鳥取県の大山で開催されます。
富山から大山は遠いですが、今年はさらにパワーアップして全国のアマチュアも多く参加することになりそうですので、とても楽しい会になると思います。
富山からもぜひたくさんの方に参加していただきたいなあと思います。

富山県中央植物園      橋屋 誠

-------- Original Message --------
2008年2月15日

全国のきのこ研究会の皆様

菌類懇話会 代表 松井英幸
幼菌の会  代表 森本繁雄

日本菌学会・菌類懇話会・幼菌の会共催、鳥取県大山合同菌類観察会へのお誘い(速報)

 春が待ち遠しいこの頃、貴きのこ研究会・同好会におかれましては、2008年度の計画を立案されていることと拝察いたします。
 さて、菌類懇話会と幼菌の会は2008年10月に日本菌学会と共催し、初めての全国規模の合同菌類観察会合宿(以下、“合同合宿”)を鳥取県大山において150名規模で行なうことを計画しています。この合宿を行うにあたり、日本各地で活動されているアマチュア研究者や、これからきのこの研究を志そうとされている学生および、一般の方々に参加していただきたいと考え、全国のきのこ研究団体に広く呼びかけることといたしました。
 2006年の夏に、私たち2つの団体は、日頃から交流のある幾つかのきのこ研究団体に声をかけて、120名規模の合同観察会を仙台で行いました。この際に、全国の人々との交流がとても意義深いと改めて痛感いたしました。日頃ホームページで名前だけは知っていた方々や図鑑の執筆者や数人のプロの研究者と接し、新しい知見を得るとともに、カルチャーショックとも言える新鮮な驚きを感じました。
今回の“合同合宿”では、全国のアマチュア研究者や愛好家に加えて、プロの研究者が多数参加し、大きな交流の場が生まれることになります。これらの交流が「連携」へと変化すれば、各地で未同定のままになっている種が同定されるといった新たな知見が集積し、ひいては日本全体の菌類フロラの解明へと一歩近づくことになるのではと考えております。
詳しい日程や採集計画などは後日、日本菌学会のニュースレターやホームページなどで公開される予定です。また、今回の速報に「積極的に対応したい」もしくは、「前向きに考える」「検討中」等とお返事をいただいた団体には、後日こちらからも要項をお送りしたいと思います。“合同合宿”参加申し込みは菌学会の方で後日受け付けます。そこで、今回は「いつ、どこで、どのような」といった概要を「速報」としてお知らせし、年間計画を立案される際にこの“合同合宿”を念頭に置いていただくための案内といたしました。
 開催日程は下記の通りです。つきましては、貴会のイベントの日程を調整いただき、今回の“合同合宿”にぜひ参加して頂きますようお願いいたします。
 なお、今回、郵送でご案内を差し上げた団体も、今後の案内をメールでさし上げることができれば、連絡が簡便で迅速になります。貴会の事務局や代表者のメールアドレスを、【幼菌の会】の森本繁雄までお知らせ頂ければありがたく思います。

            記

日時:2008年10月11日(土)~13日(月・祝)2泊3日
採集地:鳥取県大山周辺及び蒜山などのブナ・ミズナラ林、マツ林(たくさんのコースを用意しています)
宿舎:ホテル大山
 〒689-3318 鳥取県西伯郡大山町大山36-3
交通アクセス:
・ 飛行機の場合
 米子空港が宿舎から最も近い空港になります。1日当り、東京⇔米子便が5便、名古屋⇔米子便が2便運行されています(2008年2月現在)。米子空港とJR米子駅間はリムジンバスが運行しています。 
・ JRを利用の場合
 JR米子駅より大山寺行きバスで50分
・ 高速道利用の場合
 米子ICより大山自動車道で大山寺まで30分
※尚、現在空港及びJR米子駅からホテル大山まで、ホテルのマイクロバスで送迎する件について交渉中です。これについては、後日改めて連絡いたします。

意義:全国のきのこ研究会のメンバーの横の連携を深める。また、アマチュアとプロの研究者との連携を構築する。
費用:正式な金額は未決定。2泊3日(5食)で25000円~30000円程度とする予定です。
規模:先着150名
部屋:和室相部屋方式(4人程度)
集合:現地集合

※正式な案内は春~初夏頃に日本菌学会の実行委員長名で差し上げることになると思います。
※なお、今回は連絡先を把握できた研究団体に案内を差し上げました。これらから漏れた会がありましたらお許しください。他意はございません。ひとえにこちらの情報不足です。もし、以下の団体以外に活動している会をご存じの場合は森本繁雄へご連絡頂ければ幸甚です。

【今回メールで案内をさし上げた研究団体】
北方菌類フォーラム 北海道キノコの会 函館きのこの会 室蘭キノコの会 藻岩山きのこ観察会 釧路キノコの会 甲蕈塾菌蕈研究会 青森県きのこ会 あぶくま菌類研究会 日本冬虫夏草の会 いわきキノコ同好会 菌学会東北支部 東京きのこ同好会 べにてんぐの会 千葉菌類談話会 埼玉きのこ研究会 群馬県野生きのこ同好会 石川きのこ会 富山きのこ友の会 富山県中央植物園友の会きのこ部会 信州きのこの会 静岡木の子の会 鳳来寺自然科学博物館友の会(きのこクラブ) 福井きのこ会 新潟きのこ同好会 冬虫夏草菌研究会 京都御苑きのこ会 木の子クラブ和歌山 「みえ・菌輪の会」 きのこウオッチング
クラブ・MIE 奈良きのこ会 関西菌類談話会 丹後きのこクラブ 兵庫きのこ研究会 日本キノコ協会 西宮市きのこクラブOB会 兵庫きのこグループ 三木キノコ研究会 広島きのこ同好会 山口なばの会 森ときのこを愛する会 愛媛きのこ観察会 福岡きのこ友の会 長崎きのこ会 照葉樹林きのこ研究会 熊本きのこ会 大分きのこ会 南九州きのこ会

【今回郵送で案内をさし上げた研究団体】
小樽キノコの会 胆振きのこ菌友会 札幌キノコの会 千歳キノコの会 岩見沢きのこの会 旭川きのこの会 滝川キノコの会 増毛キノコ愛狂会 上川キノコの会 帯広きのこ会 北見地方きのこの会 士別キノコの会 岩手県菌類研究同好会 青森きのこ友の会 仙台キノコ同好会 栃木県きのこ同好会 日本菌学会関東支部 神奈川キノコの会 西尾きのこ会 三河きのこ会 川西自然教室きのこクラブ 日本菌学会西日本支部 

【情報不足で案内がさし上げられなかった研究団体】
(これらの会の事務局等の連絡先がわかる場合は、お知らせください。)
北川キノコの会 中川町きのこ愛好会 鰺ヶ沢きのこ愛好会 むつ・下北きのこ友の会 木山会 八戸きのこ友の会 黒石きのこ友の会 弘前きのこの会 三沢きのこ同好会 麻生きのこ同好会 長岡きのこ同好会 須坂きのこの会 くさびら会 遠州きのこの会 岡山きのこ会 土佐きのこ会 宮崎きのこ会 

なお、今回の企画についてのご意見をお聞かせいただければ大変ありがたく思います。その場合、貴会の

団体名
事務局長名
事務局郵便番号
事務局住所
事務局電話
メールアドレス

などを、お知らせ頂けると幸甚です。


ナメコの学名

2008年02月18日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
昨日(2/12)送られてきたMycoscience Vol.49,No.1を見ていましたら、根田仁博士がナメコの学名について書かれた記事が載っておりました。

現在日本の図鑑類にはナメコの学名にPholiota nameko (T.Ito) S.Ito & S.Imai in S.Imaiが使われていますが、この原記載はCollybia nameko T.Ito (1929)に因ります。
根田博士の論文には、これより先の1850年にヒマラヤで記載されたAgaricus microspotus Berk.がナメコと同一であることが書かれており、この時のタイプ標本(上の学名をつけた時に使われた標本)の写真が載っております(150年以上前の標本がきれいに保管されていることがすごいです!)。
これらによって、根田博士はナメコの学名としてPholiota microspotus (Berk.)Sacc.が正しい名前であることを示されています。

このMycoscience Vol.49,No.1は橋屋の手元にありますので、ご興味のある方はぜひご覧になってください。(私には語学力がないため、間違いがあるかもしれません。どんどんご指摘ください)

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/