富山きのこクラブ

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第27回きのこ観察会報告

2007年09月02日 | きのこ

中央植物園きのこ部会の観察会が有峰で行われた。
気温は22℃、天候は曇りときどき雨。湿度が高いせいか気温の割にはあまり爽快感を感じない。

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本日の参加者は25名、石川きのこ会の宮田ご夫妻も参加されている。10時、ビジターセンター横に集合後、西谷へ移動した。ここは、今年の菌学会のフォーレのコースの1つで、ブナ・ミズナラ・シラカンバ等が茂り、有峰地域の中でも一番自然度が高い場所である。

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シロカイメンタケ、ヒメベニテングタケ、イタチタケなどが観察されたが、期待していた程きのこは出ていない。

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12時に西谷での採取を終えて各自、思い思いの2次観察会へ移動・昼食後、13時30分から、ビジターセンタ横の野外ステージで同定会が始まった。

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武田先生が大きなトンビマイタケを採取された。「写真より先に手が出てしまった…」とのこと。岩森さんが採取されたハナビラタケには花びらをちぎって捨てた跡があったそうだ。猿が遊んだのだろうか…?ヒカゲシビレタケは久々にお目にかかった。オオカボチャタケは昨年富山で確認され、今年が2例目の珍菌だそうだ。(「北陸のきのこ図鑑」では「北陸未確認」となっている。)

最後に橋屋さんから次回(第28回きのこ観察会)の要領の説明があった。 日本菌学会とともに採取を行い、厚生年金ホテルで同定会を行う由。
日 時:10月6日(土) 9時30分
集 合:有峰ビジターセンター前
      武田先生に出席届けをすること。
観察会
西谷・猪根平・砥谷半島の3つのコース設定があり、希望コースを武田先生へ届けること。
コースへの移動は個人で行い現地で食事、最後にビジターセンター前に戻り、武田先生へ届け出ること。途中で下山する場合も必ず連絡をすること。(因みに、猪根平と砥谷半島では携帯が通じるようである)
同定会
時間:15時~17時(予定)
場所:立山山麓ウェルサンピア立山 1階体育館

「観察会当日は、面白い(?)人が沢山おいでになるので、是非、捕まえてお話ししてください。「きのこ雑記」の浅井さんもおいでになるようです。また、同定会では第一線でご活躍の研究者がバンバン同定いたします。今後、このような方々が富山にお集まりになる機会はなかなか無いと思いますので、是非、ご参加ください。」との事だ。


有峰観察会

2007年09月02日 | きのこ

有峰での中央植物園のきのこ観察会へ行ってきた。
連日の猛暑の後だったからかきのこの発生は少なかった。

Dscn2041Dscn2040西谷での観察後、同定会までの間に東西半島へ寄った。トンビマイタケの発生を確認するためだったが、影も形も無かった。カレバキツネタケが群生していたが、他に目ぼしいきのこは見あたらなかった。
今年、スライド学習会で妻が発表した「伊藤家の食卓」が好評で、チチタケポテトの作り方の質問が多く寄せられたので、チチタケの処理方法を書いておく。
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チチタケは姿も色も美しいので、そのまま残したくなるが…潰すのがコツ。そのままではボソボソしていているし、チチタケの旨味が出てこない。玉ネギと挽肉を炒めた後、徹底的に潰したチチタケを入れて更に炒める。

Dscn2063_2 Dscn2066_1 最後に伊藤家ご用達のトラピストバターを加えて…出来上がりはソボロ風。これにマッシュポテトと和える等して利用する。レタスに包んでも美味しい~ビールのつまみとなる。

Dscn2037_2 Dscn2070 妻が武田先生から採取されたトンビマイタケを頂いたのだが…どう見ても育ちすぎだ。
キンピラにしてみたがスジスジでとても食えた代物ではない。
「秋田ではショッツル鍋に欠かせない出汁用のきのこ」とは山田さんの言。スープ仕立てにしてみたら、そこはかとなくマイタケの香りがする。もっとたくさんで出汁をとるときっと美味しいのだろう。マイタケの土瓶蒸しが恋しくなった一品であった。