深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

携帯端末による電磁波の影響 2

2013-06-30 10:06:17 | 症例から考える

「携帯端末による電磁波の影響 1」の続き。

私の場合、携帯端末で何が困るかというと、長時間使っていると頭痛が起こることもさることながら、ごく短い時間でもスイッチングが出てしまうことだ。

スイッチングというのはキネシオロジーの用語で、日本語では「神経学的混乱」などとも訳されるが、ザックリ言うと「明確な理由もなく筋肉の強弱が不意に入れ替わってしまう現象」のこと。筋肉の強弱の変化を指標として検査、治療を行うキネシオロジーにとってスイッチングは大敵であり、治療の前にはそれを必ず除去しておかなければならない──患者はもちろん施術者自身のスイッチングも。

「いや、自分そもそもキネシオロジーなんて使わないんで関係ないから」という人もいるかもしれないが、本当にそうだろうか?

キネシオロジーでは指標(インジケータ)として使う筋肉を決めておくのだが、このインジケータ筋はクリア・サーキットであるという要件(注1)を満たしさえすれば、どの筋肉を使ってもいいことになっている。それこそ心筋でも呼吸筋でも。

逆に言えば、スイッチングがあってどこかの筋肉が正常な状態でなくなっているということは、心筋や呼吸筋を含めた全身の筋肉が、同じように正常ではなくなっているということだ。

そして、それはもちろん筋肉自体が損傷を受けることによって起こるのではなく、「神経学的混乱」という言葉が表しているように、神経を介した脳と末梢との間の情報のやり取りに異常が生じることによって起こるのである。そして、神経には運動神経と知覚神経があるが、スイッチングによって運動神経にだけ特異的に異常が生じるということは考えにくい。

つまり、スイッチングがあると感覚にも影響が現れる可能性は高い。その差は微妙なものかもしれないが、触診にしろ脈診にしろ精度を高めていけばいくほど、その差は無視できないものになっていくだろう。その差がわからないとしたら、所詮そのレベルでしか検査してないってことだ。


そして携帯端末を使っている人を観察していると、何らかのスイッチングが出ている人は決して少なくない。最初からそれが出ないように持って行ければいいが、少なくとも今の私にはそれができないので、できるだけ短時間でスイッチングを除去するための方法を試行錯誤しながら探している、というのが実情。

それを以下に述べるが、ここには通常のスイッチングの除去に含まれていないものも入っている。


まず、磁場のスイッチングを除く方法は非常に有効で、まずはこれを行うのが基本。取り方は、中指の先を第2仙椎の正中仙骨稜に30秒ほど軽く当てる。使う中指は左右どちらでもよい(注2)

次に、耳のスイッチングが比較的よく出るので、左右の耳介を上下、外方といろいろな方向によく引っ張る。

ここまでは普通に行われるスイッチング処理だが、それだけでは足りない。前回の「1」で

ガラケー/スマホ/タブレットを使った時、最初に体に影響が現れる場所は、人によって心臓である場合と肝臓である場合があって、まず心臓に影響が現れる人は(それが電磁波によるものかどうかは不明だが)体に何らかの不調(あるいは、そこまで行かないが違和感のようなもの)を感じることが多いのではないか

と書いたが、私のように携帯端末で心臓がまず影響を受けるような人は、内関穴(左右)と、膻中(だんちゅう)穴に示指か中指を、それぞれ30秒ほど軽く当てる。

また、肝臓が影響をブロックしてくれている人は期門穴(左右)を使う。

一応、それぞれのツボの教科書的な取穴法を書くと──

内関穴:手掌側の手首横紋中央から、母指の幅2つ分手前
だん中穴:左右の乳頭(第4肋間)を結ぶ線と前正中線の交点
期門穴:肋骨弓のほぼ中央(第9肋軟骨付着部の下際)

──となるが、反応を見て場所を正確に割り出した上で行わないと、全く効果がないので注意。

これだけで十分とは言わないが、これをやっておくだけでもずいぶん変わるので、一度お試しあれ。

(注1)クリア・サーキットに関しては、このブログの過去記事「筋反射テスト考 その5」を参照されたい。
(注2)厳密に言うと違うが、私の経験上は左右どちらでも同じようにできる。


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