深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

凡人力

2013-01-07 14:15:56 | Weblog

NHKの『爆問学問』や『探検爆問』を視ていて、「爆笑問題の太田は悪ふざけしているけど、いつも問題の核心だけは絶対に外さないなー」と、つくづくその頭と言葉のキレに感心するのだが、実はその太田以上に凄いのが田中らしい。

というわけで、水野浩志さんのメルマガ「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」2010年6月2日号からの引用。

そういえば、やすきよで横山やすしと組んだ西川きよしも「普通の人以上に普通の人」だったという。世の中で最も凄い人というのは、実は「最も普通でいる人」なのかもしれない。

そう考えると、水野さんのメルマガの「(田中は)才能ある人を支える役を選んだ」という部分だけは、ちょっと違うような気がする。彼は別に敢えて凡人を演じているわけではなく、田中は田中のまま、ただそこにいるだけなのだ。その素の田中の凄みを、伊集院光がこれも実に本質を突いた言葉で表現している。

BGMは大河ドラマ『平清盛』のOSTから、本当は「勇み歌」にしたかったけど例の違法ダウンロード罰則強化のあおりを受けてアップされていないので、「遊びをせんとや」

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  ● 爆笑問題 田中VS太田 視聴率戦争
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毎週日曜日、TBS系列で放送されている「情熱大陸」。

毎回いろいろな分野の第一線で活躍している人物に
スポット当てて、その人の魅力に迫る、という
ドキュメンタリー番組です。


この番組が、先日晴れて放送600回を迎えたそうです。

その記念に取り上げられたのは、お笑いコンビで今一番
忙しいとも言われている爆笑問題のお二人。

しかも、2回に分けて、1回目は田中さん、2回目は太田さんに
スポットを当てて放送していました。


で、この件について、ラジオ番組「JUNK爆笑問題カーボーイ」
の中で、太田さんは、田中さんと自分とどちらが視聴率をとるか、
と言うことをものすごく気にしていました、

1回目の田中さんの放送が終わったとき、視聴率は9.2%。

これを超えて欲しいと願っていた太田さん。

しかし、結果は、太田さんの回が8.7%と、僅差ですが
負けてしまいました。


普通の人の目から見れば、笑いの奇才である太田さんに
注目が集まり、どちらかと言えば普通の人である田中さん
には、余りスポットが当たらない様にも思います。

しかし、視聴率を見ると、田中さんの方に軍配が上がる。

しかも、番組内で紹介される田中さんは、本当にたいした
ことのない、凡人ぶりを見せ続け、当の田中さんご本人すら
番組を見て、あまりの自分の情けなさに落ち込んだとぼやく始末。

何せ、太田さんが情報収集や思索に勤める一方で、田中さんは
スポーツ新聞読みながら、のほほんと過ごし、将来も考えず
悩みもないと豪語しているんですからね。

唯一、番組中で、収録を断ってまで熱中したことが、
競馬の予想といった感じ。


そんな、どこから見てもぱっとしない、凡人きわまりない
田中さん。

でありながら、傍の評価は、ものすごく高いようなのです。

現場から上がる声や共演者たちからも、田中さんに対して
絶賛の声が上がっていましたし、立川談志師匠すら、太田さんに

「田中は絶対切るなよ」

と助言されるほど。

しかし、凡人の極みと言われる田中さんが、なぜそれほどまでに
高く評価されるのでしょうか。
 
 
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  ● 爆笑問題の田中さんはなぜ評価されるのか
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世の中には、希有な才能を持つ人が少なからずいます。

そして、やる気のある人は、そういった才能に憧れ、
あの人のようになりたい、と思います。

逆に、そこを目指そうとしない人は、自分の無力さを
呪ったり、才能がないことをあきらめて、平々凡々に
生きることを選ぶでしょう。


田中さんは、一見後者を選んでいるように見えるのですが、
単に平凡に生きることを選んだのではなく、


 ★ 才能ある人を支える役を選んだ


んですよね。

だから、自分の我を出さず、出来るだけ考えないようにして、
太田さんの才能が発露する邪魔をせず、彼の勢いを受け止めて
あげているんですよね。

これは、太田さんにだけでなく、共演者の人たちにも、
自然体の凡人として接するんですよね。

そこが、才能ある人たちにとって心地良い存在となり、
これだけ多くの人たちから評価される、と言う訳なんですよね。


その田中さんのことを、伊集院光さんは実にうまい表現を
していました。

曰く、


 「何でも切れる刀を納めてしまう鞘って、すごい!」


才能があり、我の強い人たちの巣窟とも言える芸能界で、
凡人ということでこれほど高い評価をされるというのも、
ある種の才能なのかもしれません。


ということは、凡人というものも、極めるとそれは人から求められる
能力にもなる、ということですよね。


その見方で自分自身を見つめ直してみると、きっと誰の中にも、
求められる能力があると思うんですよね。

後は、それを自分が受け入れるかどうかで、その能力が
花開くかどうか、決まるのかもしれませんね。




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