ずいぶん前のことだが、Tさんという患者を紹介された。Tさんはずっと頭痛が続いていて取れないのだという。
で、いつも初診の患者に行う問診と整形外科テスト(理学検査)の後、治療の始めにルーチンで行っているスイッチングの検査に移った。
スイッチングとはキネシオロジーの概念で、身体の電気的、エネルギー的な状態の乱れを言う(日本語では「神経学的混乱」というが、個人的にはあまりいい訳語とは思えない)。キネシオロジーでは筋反射テストや筋力テストを使って検査・治療を行うが、スイッチングがあるとそうしたテストの結果が正常に出なくなるので、キネシオロジーを行う前に必ず調べて、あれば除去しておかなければならない(実はそれだけでなく、スイッチングがあると整形外科テストの結果も微妙に違ってくるのだ)。
なお、一部で「スイッチングがあると検査結果のYesとNoが逆転するので、スイッチングがある時はYesとNoを逆に解釈するように」と教えている人がいるようだが、それは誤り。スイッチングがあると検査結果が「不定」になってしまうのだ──というのも過去に何度か書いてきたこと。
さて話を戻すが、Tさんはスイッチングの検査で「磁場のスイッチング」があることがわかり、その除去に入った。「磁場のスイッチング」とは、体の電磁場に対する感受性が亢進して弱い電磁場で筋肉の強弱が変わってしまうもので、それを除去するには、仙骨の第2正中仙骨稜付近に中指の先を30秒ほど軽く触れる
──のだが、Tさんの「磁場のスイッチング」が取れない。Σ(゚д゚;) 30秒を3分に延長しても、触れる中指を左から右に変えてみても、やっぱり取れない!(〃゚д゚;Aアセアセ…
仕方がないので、それ以外のスイッチングがないことだけ確認して治療に切り替え、頭痛より前に「磁場のスイッチング」を取ることから始めた。
結論から言えば、「磁場のスイッチング」もほどなく取れて、主訴である頭痛についてもいろいろ調べて治療を施した。終わりには、「ずっと続いていた頭痛がずいぶん楽になった」と言ってTさんは帰っていった。2回目に来た時は、もうすっかり頭痛は消えたという。
上に書いたように、Tさんにはスイッチングを調べて取る以外にもいろいろ行っているので断定はできないが、Tさんの「ずっと続いていて取れない頭痛」の直接的な原因はどうも「磁場のスイッチング」にあったのではないかと思う。
そしてこの想像の通りなら、少ないながらもある割合でTさんのようなケースはあると考えられるわけで、ちゃんとスイッチングを調べて取っているキネシオロジストにはアドバンテージがあると言えるだろう。
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