深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

不倒翁

2013-12-30 10:36:23 | Weblog

不倒翁とは、起き上がり小法師のことを指す。

中国で不倒翁といえば、文化大革命を経て毛沢東の側近が次々に失脚、粛正される中にあって、最後まで毛沢東の信頼を失うことなく、毛の片腕として国政を担い続けた周恩来のことを言う。
周恩来の場合、倒れてもまた起き上がる、というより、決して倒れない、という意味で不倒翁なのだ。

とすれば、日本で不倒翁と呼べるのは、もしかしたらスタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫かもしれない。鈴木は決して挫折しない男だから。

鈴木敏夫の決して挫折しない秘密は何か? ひすいこたろうさんのメルマガ『名言セラピー』にそれが書かれている。
なお、これはクリスマスに発行された号なので、最後に「メリークリスマス」と入っているが、適当に読み替えてね。

では2013年最後のブログ記事は、年の掉尾を飾るにふさわしい曲、kalafinaの『夢の大地』とともに。

 

映画監督、宮崎駿さんのかげに、天才プロデユーサー、鈴木敏夫さんの存在あり。
これは周知の事実でした。


1989年にスタジオジブリへ移籍して以降、
スタジオジブリ全作品の映画プロデューサーを務めているのが鈴木さんです。


実は、鈴木が移籍した当時、スタジオジブリは大ピンチでした。


「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「火垂るの墓」と、興行成績は下降しており
「魔女の宅急便」が最後だと言われる状況だったのです。

鈴木さん加入後からのジブリの復活は皆様、ご存知の通りです。




その鈴木敏夫さんの人生が
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられる際に、

NHKの番組スタッフは頭を抱えたそうです。



この番組のテーマは

「挫折と挫折からの復活」です。


しかし、鈴木さんにいくら聞いても、返ってくる言葉は


「挫折したことがない」


鈴木さんにいくら聞いても、「挫折したことがない」の一点ばり。




「ほんとに鈴木さんは挫折したことがないんですか?」


「ないんですよ~」


「ほんとですか?」


「ないんですよね~」


「でもちょとした挫折はありますよね?」


「それがないんですよ~」


「思い出してくださいよ~。必ずあるはずなんです。今までとりあげた方にはみんなあったんです。例外はないんですから」


「それがないんですよ~」


「挫折がないと、番組の主題歌、スガシカオさんの『Progress』をかけるタイミングがないんですよ~」


「それは困りますね~」

「でも、ほんとに挫折はないんですか?」

「それがないんですよ~」


「なんなら、番組放映までに一度挫折していただくってことでどうでしょうか?」



こんな会話があったかどうかわかりませんが(間違いなくないと思いますけど(笑))


鈴木さんは挫折したことがないのだそう。


なぜ、鈴木さんには挫折がないのか?


そこには大きな秘密があったのです。


それは……





































「目標がないから」(笑)




















「目標がないんだから、挫折がないのはあたりまえですけどね」鈴木敏夫





大きい目標はないそうです。

鈴木さんがやることは、
好きな人たちと、ただ目の前のことを一生懸命やるだけ。


自分じゃない、何者かになりたいと思ったことがないから、挫折感はないそうです。





人は、例外なく、みんな自分が大好きです。

みんな理想の自分が大好きなんです。


だから、理想とはかけ離れたありのままの自分を嫌い、許すことができない。


だから、挫折感が伴う。



ありのままの自分のままで、
自分が好きなことを
自分が好きな人と、
好きなだけやる。
それだけ。


鈴木さんの生き方はとてもシンプルです。




「ぼくの好きな言葉に『道楽』というものがあります。
かつて最初に出した本が『映画道楽』(2005年)でした。
このタイトルはぼくがつけたんです。
『道楽』、いい言葉じゃないですか。
無理に何かになろうとしないで、そのときどきのことを楽しみ、
その人が好きだからやる。
これはまさに『道楽』でしょう?
もしかしたら、だからこそ世の中が見えるということがあるかもしれない」鈴木敏夫






目標をもつことが悪いわけじゃないんです。

目標をもつことでときめくタイプの人はどんどん目標をもてばいい。


今日の話は、
僕の言葉でいうなら、


出発点とゴールという話になります。


目標をいくら決めてもゴールには辿り着かないんです。


例えば、北へ行けば北海道だと思って北へ北へ向かっても
出発点がアフリカなら、いくら北へ行っても北海道には辿り着かない。




出発点とは、


自分じゃない、何者かになることではなく、自分になることです。

たとえ、いま、どんな自分であろうとも、
たとえ、いま、涙がでるくらい情けない自分だとしても、



「これがいまのオレだぜ。この自分でやっていくぜ」って決意することです。




出発点が定まってしまえば
あとは、行きたいところに行くだけ。



出発点は
ありのままの自分にオッケーを出すこと。
誰かではない、自分になることです。




2014
自分で行こう。



大丈夫。


すべては馬くいっている。
すべっても馬くいっているby越智啓子(精神科医)



というわけでメリークリスマス。




ひすいこたろうでした(^^♪

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