蕎麦厨風

三原市久井町で平成23年より開業しました。
蕎麦粉と蕎麦の実を使った創作料理を作っています。

新緑に雨はお似合い

2020-05-03 20:34:10 | 料理

朝から冷たい雨。

エニシダは種を飛ばしてどこにでも根付く、大きくなる前に広い場所に植え替える、

雨で根付きやすいかと雨の中に作業する、新緑に雨は目を見張るほど美しい色を放つ、

もう少しでシダの花が満開になり、囲まれて蕎麦屋は隠れてしまいます。

私のおやつフジの花のゼリーを作りました、

花の香りに癒されながら食べました、美味しいです!。

今日も雨の中せっせと花を摘み、フジの花から媚薬を作っています、

雨だと蜂も虫もいないので楽ちんで、むせるような香もあまりしないのです。

タケノコを頂いたので先日の紅麹味噌で佃煮にしておいた、

サービス品でお出し出来ないのが残念です。

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新宿二丁目・洋ちゃんち。

また足跡が消えていく・・・。

あまり見ないテレビをたまたま見ていたら、二丁目の羊ちゃんちの店が出ていた、

元気そうな顔が見れた、そしたら画面の下にお亡くなりになっていますと文字が出た、

ゲイバーの老舗、あれから計算しても八十歳は越えていらっしゃったはずです。

ここに住み始めて二度ほど電話を頂いた事を思い出した、

(洋ちゃんねぇ雑誌に可愛く載るから買って見てね)(洋ちゃんテレビに出るから見てよ)

本屋さんも無いし、テレビもここには映らない番組で拝見していなかった。

ゲイバー、オカマバー、ホモバーと有るけれど皆でワイワイとひと時を楽しむ店がほとんどでした、

でも洋ちゃんちは狭くてこじんまりとしていて私は一人で行っていた、

ここはちょつと辛い時に気持ちを捨てていける場所でした。

この店に連れて行ってくれた方が言ったのは、相性が悪いとしゃべらない人だと、

私とは意思の疎通が出来たのか、いつのまにか心の拠り所になっていた。

浅草生まれで神谷バーの電氣ブランが手に入ったら我が店に回してくれていた、

おかげでいつもそのお酒が絶える事なかった、

今も蕎麦屋の片隅に置いて有ります。

洋ちゃんの昔話を聞くのが楽しかった、それで何もかも忘れられた気がした、

猫に餌をやる寂しそうな背中を思い出す、憶えていてよまた会えるから・・・。

コメント
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