鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

貝底橋他

2008-09-30 | 石橋
鹿児島市喜入町にある、近代土木遺産に選定されている石橋を紹介します。
喜入町前之浜にある2連アーチ橋の貝底橋です。
国道226号のすぐ上流に架かっています。


下流から見た貝底橋(けぞこばし)。
 橋長:16.2m
 幅員:4.1m
 架設年代:明治43年
川は貝底川です。
上流の橋は、JR線の鉄橋です。


上流から見た貝底橋。
向こうの橋が国道です。


上流水切り部。
左岸側のアーチは、コンクリートで補強されています。
この石橋は、やや赤っぽい色をしています。
石材は、他の石橋と同じ溶結凝灰岩です。
溶結凝灰岩は、産地により微妙に石質や色合いが異なり、赤味がかったものもあります。


右岸から見た上部。
集落の生活道路として使用されています。


次は、同じ喜入町の中名にある第2木場田橋です。

下流から見た第2木場田橋(こばたばし)。
 橋長:5.3m
 幅員:4m
 架設年代:大正10年
川は清水川です。
この橋も、集落の幹線道路で、生活道路として現役で使用されています。
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ツリフネソウ他

2008-09-29 | 植物
昨日に続いて、自宅近くの野原で見かけた花です。


ツリフネソウ(釣船草) ツリフネソウ科
ホウセンカと同じ仲間で、種がはじけます。
名前の由来は、花の形が帆掛け舟を吊り下げたような形から来ているそうです。


ヤブツルアズキ(藪蔓小豆) マメ科
ノアズキに似ています。
実は、小さな小豆のようです。

次もマメ科の花です。

ヤブマメ(藪豆) マメ科
花は赤紫で細長く、先端が反り返っています。

もう、ナンバンギセルが咲いていました。

ナンバンギセル(南蛮煙管) ハマウツボ科
ススキの根元に寄生します。
名前は、もちろん花の形が煙管に似ていることから来ています。


アカネ(茜) アカネ科
つる性の多年草です。
根が橙色で、茜の染料に用いられます。


ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科
金平糖に似た花です。
ソバの花にも似ています。
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アキノノゲシ他

2008-09-28 | 植物
自宅近くの野原へ散策に行きました。
花の写真を撮るためです。
鹿児島の低地に、今の季節咲いている花です。


アキノノゲシ(秋の野芥子) キク科
春に咲くノゲシに似て、秋に咲くからこの名がついています。
レタスの仲間だそうです。


ツルボ(ユリ科)
赤紫の小さな花が密集して付いています。
日当りのいい畑の土手に咲いていました。


ジンジャー(ショウガ科)
別名、シュクシャ(縮砂)
インド、マレー原産の植物です。
花は強い芳香があり、香水の原料となります。


ツユクサ(露草) ツユクサ科
青の染料の原料として使われてきました。
やや湿った所に咲いています。


ゲンノショウコ(現の証拠) フウロソウ科
下痢止めの薬として用いられ、すぐに薬効があることから「現の証拠」。


こんなものも見つけました。
逆さになって、獲物をゲットしているカマキリです。
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チンチクタケノコの煮物

2008-09-27 | 食べ物
8月11日に紹介したチンチク(沈竹)のタケノコ。
真夏に生えるタケノコで、毎年たくさん採り保存します。
保存方法は、前も書きましたが、一度湯がいて冷蔵庫で保存します。
アクが強いので、何カ月も持ちます。
食べる時、さらに3~4回湯がきます。
冷凍や乾燥と異なり、この方法だと、採った時の食感が保たれます。

このタケノコで、煮物を作りました。


材料は、タケノコのほか、シイタケ、コンニャク、ゴボウ、サトイモ、カボチャ、鶏肉など。
だしの素、みりん、しょうゆを入れ、煮込みます。


タケノコがいっぱいの煮物ができました。
歯触りがよく、素朴でおいしいタケノコです。
大鍋いっぱい作ったのですが、人に配ってすぐになくなりました。
正月頃まで、ときどきこの煮物を作ります。
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陸軍火薬庫跡

2008-09-26 | 史跡
昨日に続いて、鹿児島市の明治維新関係の史跡を訪ねます。
西南戦争が、私学校の生徒による火薬庫襲撃に端を発したことは良く知られていると思います。


鹿児島市草牟田にある、陸軍火薬庫跡の碑です。
ここに、旧薩摩藩から明治政府に引き継がれた武器弾薬庫がありました。
私学校の生徒の暴発を恐れた政府は、武器弾薬を大阪に運ぼうとしました。
これを察知した私学校の生徒が、「これは我々のものだ」と言って、ここを襲ったのです。

大隅半島で猟をしていた西郷隆盛は、これを聞いて
「しもた」 「万事休す」と嘆いたそうです。
これが発端となり、西郷は西南戦争の首謀者に担がれ、賊軍として生涯を閉じるのです。
実際の火薬庫があったのは、ここから100mほど山側(写真では向こう側)だったそうです。


石碑の山側は墓地になっています。
前の写真と反対側から見たものです。
石碑は、墓地の向こう側の崖の右にあります。
火薬庫があったのは、この墓地の中と思われます。

鹿児島では、今頃、「セゴドンのエンコ」という行事が行われます。
漢字で書けば、「西郷どんの遠行」であり、西郷さんの史跡を訪ねて歩くものです。
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西郷・大久保座禅石

2008-09-25 | 史跡
西郷隆盛の史跡や、大久保利通の史跡など、明治維新関係の史跡は以前まとめて紹介しました。
その時紹介しなかった、鹿児島市にある明治維新関係の史跡を紹介します。


鹿児島市城山1丁目にある座禅石公園です。
西郷と大久保が若いとき、薩摩藩はお由良騒動で斉彬派と久光派に対立していました。
それに巻き込まれた大久保の父は、喜界島へ流罪となりました。
そんな二人を見守り指導したのが、草牟田の誓光寺の住職、円了無参和尚です。


西郷と大久保は、誓光寺のこの石の上で座禅を組み、精神を鍛えていったのです。
彼ら若者のグループは、後に精忠組となり、西郷がそのリーダーとなりました。
文字通り、明治維新の礎石となった石です。
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ホテイアオイ他

2008-09-24 | 植物
秋の彼岸も過ぎて、すっかり秋らしくなってきました。

ここは、鹿児島市喜入町一倉にある、一倉小学校のメダカの池です。
田んぼの一角に小さな池があり、メダカを飼っています。
この池に、ホテイアオイが咲いていました。


ホテイアオイ(布袋葵)ミズアオイ科
ホテイは、葉柄が膨らんでいるのを、布袋さんのお腹に見立てたものです。


ホテイアオイのアップ。
中央に、紺と黄色の炎のような模様があります。

近くの田んぼの脇に、ヒガンバナが満開に咲いていました。
稲も黄色く色付いてきています。

ヒガンバナ(彼岸花)ヒガンバナ科
別名、マンジュシャゲ(曼珠沙華)。
体内時計を持っているように、毎年彼岸の頃に花を咲かせます。
気温でなく、日照時間で咲くようになっているんでしょうね。
毒があります。

道端に、クズがたくさん咲いています。

クズ(葛)マメ科
根は、カッコン(葛根)と呼ばれ、漢方薬となったりクズ粉が取れます。
繁殖力旺盛で、あちこちに進入する厄介者でもあります。
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グアバ

2008-09-23 | 食べ物
9月10日にも紹介したグアバ。
熱帯、亜熱帯の植物で、種子島や奄美大島では、家の庭先に植えていることが多いです。


グアバの実。
別名、バンジロウと言います。
直径5~6cmです。
熟すと、皮が赤紫になるものもあります。


2つに割るとこんな色をしています。
新鮮な肉のよう…
食べ方は、このまま生食をしてもいいです。
ややネットリ感があります。


今回は、グアバジャムを作りました。
皮をむいて果肉をスライスし、鍋に入れて上からグラニュー糖をかけます。
水分が出てきたら弱火で煮詰め、アクをすくい取ります。


グアバジャムの完成です。
グアバの味と香りのするおいしいジャムができました。
手作りヨーグルトに混ぜて、毎朝食べます。
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鹿児島港旧第一防波堤

2008-09-22 | 史跡
昨日、鹿児島港の北埠頭を紹介しましたが、そこにある鹿児島港旧第一防波堤を紹介します。
北埠頭は、この防波堤を護岸として、その沖を埋め立てて造られました。


陸と北埠頭の間の水路。
右の護岸が、旧第一防波堤です。
左は、板の広場となっています。


石造りの旧第一防波堤。
前の写真の橋から南を見たものです。
この防波堤は、明治5年に造られ、平成5年に埋め立てで護岸化されました。


前の写真の突端。


階段状の護岸。
石は、石橋と同じ材料の溶結凝灰岩です。


北埠頭に渡る橋の北の護岸。
右は、鹿児島水族館です。
南の延長130m部分が「一丁台場」、その付け根から30度の角度で延びている部分が「新波止」と呼ばれます。

巻石の至るところに、石工の名が刻まれているそうです。
この旧第一防波堤は、土木学会選奨の近代土木遺産に選定されています。
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北埠頭

2008-09-21 | 水辺の風景
鹿児島港北埠頭の風景です。


北埠頭の北側岸壁。
この右に桜島フェリー桟橋があります。
出港している船が桜島フェリーです。


桜島フェリー桟橋。
左が北埠頭になります。


北埠頭の北側岸壁。
中央の建物は、鹿児島水族館です。


北埠頭の南側岸壁。

かつて、この北埠頭から、種子島行の高速船が出ていたので、この埠頭はよく利用したものです。
今は、隣(右側)の南埠頭に移っています。

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