鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

稲荷川源流を訪ねて(5)

2009-11-30 | 源流を訪ねて
稲荷川源流の旅を再開します。


吉野町の稲荷川左岸にある、鹿児島市水道局の滝之神水源地第一浄水場。
県道鹿児島吉田線の、滝之神バス停と雀ケ宮バス停の中間付近から下りていくとあります。


重厚な石造りの建物で、昭和11年の建造です。今も現役です。
土木学会の近代土木遺産に選定されています。
施設内には入れません。


さらに上流に行くと実方橋があります。


実方橋の下流でアヒルが泳いでいました。


実方橋の上流にある新実方橋。


吉野町(橋の右)と坂元町の境にある川添橋。
下流から見たものです。


下田町まで来ました。
堰と、その上流にある下田橋です。


下田橋から上流を望む。
田園風景が広がります。


同じく、下田町にある厳洞橋です。
この上流に、滝群と関吉疎水溝取水口がありますが、次回紹介します。
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チンチクダケとからいもでんぷん団子の煮物

2009-11-28 | 食べ物
チンチクダケのタケノコと、からいもでんぷん団子の煮物を作りました。


チンチクダケ(正式名:ホウライチク、蓬莱竹)のタケノコ。
真夏に生えるタケノコです。
毎年、大量に採って保存します。
保存方法は、皮をむき、1回湯がいて冷蔵庫(冷凍ではない)で保存します。
アクが強いので、何ヶ月も保存できます。
食べるとき、2~3回湯がいてアク抜きをします。


種子島の実家から、からいもでんぷんが送られてきました。
これも煮物に使用することにしました。


からいもでんぷん団子。
水で溶いて油で揚げるだけです。
普通は、これに醤油をかけて食べます。
味付けはしていませんが、からいも独特の甘みがあります。
子供の頃、よく食べました。


タケノコとからいもでんぷん団子の煮物です。
他には、厚揚げ、こんにゃく、里芋、にんじんなど・・・
タケノコの煮物はよく作りますが、からいもでんぷん団子を入れたのは初めてでした。
タケノコのしゃきしゃき感と、からいもでんぷん団子のもちもち感が混じり合い、素朴でおいしい煮物です。
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勝目麓

2009-11-26 | 史跡
南九州市川辺の勝目麓を訪ねました。
川辺の町から少し南の、国道225号沿いにあります。


国道から西に入った勝目麓の通り。
右は、旧勝目郵便局。
左は、勝目小学校跡。


旧勝目郵便局。
国登録有形文化財です。
半切妻造,桟瓦葺の木造平屋建で、昭和16年の建築です。


郵便局入口。
両側に〒のマークがあります。


郵便局の対面にある勝目小学校跡。
現在、小学校は別の場所に移転しています。


小学校跡の校庭にあるセンダン(手前2本)とイチョウ。


小学校跡から北に行った通りです。


古い洋館の医院(椎原医院)がありました。
現役の医院です。
この建物も、旧勝目郵便局と同時に文化財の申請をしましたが、現役というので認められなかったそうです。


南へ引き返すと、路地を入ったところに石柱の門がありました。


国道に出ました。
ここにも石柱の門があり、隣に石塀に囲まれた屋敷跡があります。

勝目麓は、武家門の家は見当たりませんでしたが、古い建物が残る雰囲気のいい地区です。
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キイレツチトリモチ

2009-11-24 | 植物
前から会いたかった植物に会えました。
キイレツチトリモチです。
場所は、鹿児島市喜入の喜入小学校の北にシラス台地があり、総合運動公園になっています。
台地上の南の端にあります。


発見の地の看板と、左はトベラの木。


トベラの実。


トベラの木の下にあるキイレツチトリモチ(喜入土鳥糯)の群落。
森の小人のよう・・・

トベラやシャリンバイの根元に寄生する植物です。
このため、葉緑素はありません。
明治43年、喜入小学校の教員だった山口静吾氏がこの地で発見したため、喜入の名が付いています。


親子で・・・
ツクシに似ています。
大きさは、大きなもので10cmくらいです。


ペアで・・・
きのこに似ていますが、きのこの仲間ではありません。
分類学的には、
 被子植物門 双子葉植物綱 ビャクダン目 ツチトリモチ科 ツチトリモチ属 キイレツチトリモチ(種)
です。
トリモチ(鳥糯)とは、ツチトリモチのねばねばした物質を棒の先につけ、鳥を捕ることからですが、キイレツチトリモチからはトリモチは採れないようです。


10月から11月頃、植物体(花茎)を地上に出します。
ツクシの胞子のようなものは、花穂といって花の集合体です。
雌雄同株です。

これは、鹿児島市指定天然記念物ですが、鹿児島市吉野町のものは、国の天然記念物に指定されています。
絶滅の危機のあるレッドデータブックに掲載されています。


発見の地の看板。
よく、絶滅せずに残っていたものです。
発見の地のキイレツチトリモチですから、貴重なものといえるでしょう。
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川上小学校のセンダン他

2009-11-22 | 巨樹・古木
稲荷川を一休みします。
稲荷川を訪ねたときに見かけた、鹿児島市保存樹に指定されている古木を紹介します。


鹿児島市川上町にある川上小学校。
正面にあるのがセンダンです。


枝をいっぱいに広げたセンダン。
 幹周り:3.33m
 樹高:17m
 樹齢:約120年


根元。
センダンは、小学校に多い木です。
私の母校にもありました。
センダンの木の下で遊んだ思い出が、何十年たった今も思い出されます。

次は、石橋記念公園にあるクロガネモチです。

クロガネモチと高麗橋と桜島。


クロガネモチと高麗橋。
 幹周り:2.28m
 樹高:12m
 樹齢:約110年


根元。
真っ赤な実をつけていました。
実の期間が非常に長いです。
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稲荷川源流を訪ねて(4)

2009-11-20 | 源流を訪ねて
清水中学校から上流へ行きます。


落差工が整備された川。
右岸(写真左)の赤い鳥居は稲荷神社。


稲荷神社に寄ってみました。


竜の口から、手水鉢に水が落ちるようになっています。


管橋の上流に、擬石でできた砂防ダムがあります。


右岸の道路脇に、立派な石垣がありました。
何かの史跡と思いますが、案内看板がなくわかりません。


石垣の横の観音像。


左岸に、鹿児島市水道局の配水場があります。


配水場の上流。
ここから上流は渓谷になっています。
道路は水道施設の管理道路で、立ち入り禁止です。
ここから引き返し、道路を回り込んで上流へ向かいました。
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稲荷川源流を訪ねて(3)

2009-11-18 | 源流を訪ねて
石橋記念公園から上流に行きます。


公園の上流左岸にある八坂神社。


JR線の橋を上流から見る。
橋の向こうが石橋記念公園です。


JR線の橋の上流にある永安橋を下流から望む。


永安橋下流右岸の親柱と高欄。


上流右岸にある永安橋の碑。


永安橋から上流を望む。
右の山は多賀山。


清水中学校まで来ました。
ここにはかつて大乗院という寺があり、正門前の稲荷川に岩永三五郎が架けた大乗院橋という石橋がありました。
しかし、昭和63年の洪水で流失しました。
これは、平成2年3月に完成した新大乗院橋です。
石橋の形をしていますが、コンクリート橋です。


稲荷川右岸にある清水中学校。
背後の山は、清水城跡です。
城跡は石垣等の遺稿が残っていますが、道は整備されていません。
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稲荷川源流を訪ねて(2)石橋記念公園

2009-11-16 | 源流を訪ねて
稲荷川河口付近に、石橋記念公園があります。
平成5年の豪雨で、甲突川5石橋のうち武之橋と新上橋が流失し、残る西田橋、高麗橋、玉江橋がここに移設されています。


上流から見た西田橋。
 橋長:49.5m
 幅員:4m
水を流しているもので、本物の川ではありません。


上流右岸より。


西田橋のアーチの中の桜島。


西田橋御門。
明治5年の天皇行幸のときはありましたが、西南戦争で焼失したようです。


公園内の橋から、稲荷川上流を見る。
橋は、JR線の橋。


上流から見た高麗橋。 
 橋長:54.9m
 幅員:4m


下流から見た高麗橋。


上流から見た玉江橋。 
 橋長:50.7m
 幅員:4m
稲荷川から直角方向に伸びる放水路に架かっています。


5石橋を架けた岩永三五郎の像。
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稲荷川源流を訪ねて(1)

2009-11-14 | 源流を訪ねて
源流を訪ねるシリーズの第6弾です。
稲荷川は、鹿児島市と姶良町の境界にある島津ゴルフクラブ付近を源流とし、祇園之洲に注ぐ川です。
比較的小さな川ですが、河口付近は昔の鹿児島の中心に近く、史跡が多いところです。
川沿いの風景や史跡などを見て行きましょう。


祇園之洲大橋から河口を望む。
最近桜島は、昭和火口の活動が活発で、毎日のように噴煙を上げています。


左岸から見た河口。
桜島フェリーが行き交います。


河口から沖合いを望む。
右の島は沖小島。
中央左寄りは潜水艦。


河口の左岸にザビエル上陸記念碑があります。
ザビエルはこの付近に上陸しました。


その近くにある「我は海の子」の歌碑。
作詞者の宮原晃一郎は、明治15年、鹿児島市加治屋町に薩摩藩士の子として誕生しました。


河口から祇園之洲大橋を望む。
工事中でした。


祇園之洲大橋から上流を望む。
この両岸は、石橋公園になっています。


石橋公園内の橋から祇園之洲大橋を望む。

次回は、石橋公園を紹介します。
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サネカズラ他

2009-11-12 | 植物
野山で見かけた植物です。


サネカズラ(実葛、マツブサ科)の実。
別名、ビナンカズラ(美男葛)といいますが、この実から整髪料を作ったことによるそうです。


ヒヨドリバナ(鵯花)キク科
ひよどりが鳴く頃に咲くからです。


アキノノゲシ(秋の野芥子)キク科
道路脇にたくさん咲いています。


ツルソバ(蔓蕎麦)タデ科
白い花と、黒い実が同居しています。


ノブドウ(野葡萄、ブドウ科)の実。
いろいろな色があり、鮮やかで毒々しいです。
食べられません。


こちらは、ノブドウの赤紫の実。


ヤマノイモ(山芋)ヤマノイモ科
実はムカゴで、これを集めてムカゴご飯ができます。
ヤマノイモのような、粘り気があります。
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