鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

出水のツル

2007-01-31 | 生きもの
出水市荒崎地区は、ツルの飛来地として知られています。


ツルの展望所。
ここの2階や屋上からツルの観察ができます。


展望所の2階から眺めたツルの様子。
本日(1月31日)のツルの数は、ナベヅル9530、マナヅル1991、その他にクロヅル、カナダヅル、ナベクロヅルが数羽づつ、合計11532羽だそうです。
今は、小麦などの穀物を与えていますが、明日からイワシをトラック1台分与えるそうです。
2月から北帰行が始まるため、栄養をつけて旅立ってもらうためです。
 


白いところが水田に水を張っており、ツルのねぐらです。
水のあるところで寝るのは、外敵から身を守るためです。
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米丸マール

2007-01-30 | 風景
蒲生町の中心部から、県道浦蒲生線を北に約1km行くと、山の中に水田地帯が広がってきます。


写真は全体を写すことができないため、わかりにくいのですが、この水田地帯は直径1kmの丸い形をしています。
丸い地形というと、クレーター(隕石孔)、カルデラ、火口などが思い浮かびますが、これは火口でマールといいます。

まあるいからマールというのではありません。
周辺に火山から噴出した堆積物を持たない火口のことをマールといいます。
地名をつけて米丸マールと呼ばれています。
水が溜まっていたら火口湖になるのですが、ここは豊かな水田地帯になっています。
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大雪の思い出

2007-01-29 | エッセイ
子供の頃、種子島で大雪が降ったことがある。
大雪といっても積雪量10cmくらいだったが、それでも何十年かぶりの大雪ということだった。
朝起きると一面の銀世界だった。南国の緑の大地を一晩で白一色の世界に変えていた。
こんな景色は写真や映像でしか見たことがなく、まさに天からのプレゼントだった。
このときの興奮は今でも忘れられない。

学校に向かう途中、向こうから子供が歩いてきて
「学校は休みになったぞー」
と叫んでいた。大雪で臨時休校になったのである。
さあ、子供たちはじっとしていられない。
最初に雪ダルマを作った。雪の玉を転がして大きくするのだが、きれいな球形に丸めるのが意外と難しかった。
本で見たように、炭で目鼻を作りバケツの帽子をかぶせた。

それから雪合戦をした。雪が襟元から入り冷たかったが、寒さなど感じなかった。
友達の中には、板切れに靴をくくりつけ、スキー代わりにして滑っている子もいたが、うまく滑れるはずもなかった。
大人たちも畑仕事ができず、休業日となった。
楽しい雪の一日はこうして終わった。
雪は三日くらい残っていたが、泥と混じって消えていった。

このように、子供の頃雪にあこがれた私であったが、就職すると石川県、宮城県、福島県、長野県と、なぜか雪国ばかり転勤して歩き、東北の地吹雪の中を運転するなど、雪と格闘する日々が続くのだった。
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マルバシャリンバイの実

2007-01-28 | 植物
植物の実は、赤やオレンジ色など明るい目立つ色が多いですが、これは動物に食べてもらい繁殖地を広げるためでしょう。
しかし、このマルバシャリンバイの実のように、黒くて目立たない実もあります。


シャリンバイ(車輪梅)は、5~6月ころ、梅に似た白くてきれいな花を咲かせます。
これは、葉の先が丸い種類で丸葉車輪梅。
梅の字が付いていますが、バラ科です。
公園の植栽や生垣に用いられることが多い木です。

  赤い鳥小鳥
  なぜなぜ赤い
  赤い実を食べた
という童謡があります。
すると、カラスが黒いのはこのような黒い実を食べたから?
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信楽寺の日本一のアコウ

2007-01-27 | 巨樹・古木
巨樹や古木の類が好きで、暇があると訪ねています。
何百年、何千年と生きてきた生命力に打たれるからでしょうか、これらの前に立つと何か「気」のようなものを感じます。
今までも、日本一の巨樹「蒲生の大クス」などいくつか紹介してきましたが、今度これらのカテゴリーを植物から「巨樹・古木」に独立させることにしました。

指宿市西方に、日本一のアコウの大木があります。
JR宮ケ浜駅の近く、国道を挟んで反対側に信楽寺があり、その境内に報国神社がありますが、神社の横にこのアコウの木があります。


アコウの木の全容。
樹齢300年、高さ20m、幅20m、幹周り14.6mで、全国一(幹周りが)のアコウの大木だそうです。
古い資料では、幹周り11.88mで全国で4番目に大きなアコウとなっていますが、その後計測し直したのでしょうか、今では日本一となっており、案内看板にもそう書いてあります。


幹を見てみると確かに大きいです。
私も、今まで鹿児島、種子島、奄美大島などでいろいろなアコウの木を見てきましたが、そのどれより大きなアコウです。
幹にはしめ縄が巻いてあり、またいろいろな植物が寄生して別の植物相を形成しています。

鹿児島には、この他に巨樹・古木がたくさんありますので、機会を見てこれからも紹介していきます。
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鍋倉洞窟

2007-01-26 | 史跡
昨日紹介した姶良町鍋倉の天福寺磨崖仏の隣に洞窟があります。
鍋倉洞窟と呼ばれています。


洞窟の入り口。
磨崖仏は写真の右側の崖にあります。また、洞窟入口の右側の壁にも磨崖仏があります。
一般に洞窟は、石灰岩の鍾乳洞や海岸の海蝕洞に多く見られますが、これは火山性の堆積岩が自然の浸食作用を受けてできたものです。


洞窟内部はこのように天井が高く、広くなっています。
今から3500年前の縄文後期の洞窟住居跡です。
ここから縄文土器や、ハマグリ・アワビなどの貝類が見つかっているそうです。
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天福寺磨崖仏

2007-01-25 | 史跡
姶良町鍋倉に、天福寺磨崖仏があります。


磨崖仏の彫られている崖。
崖の下は墓になっています。
天福寺は手前の平坦地にあったのですが、明治の廃仏毀釈により廃棄され今はありません。
寺跡の西側の崖に磨崖仏があります。


磨崖仏。
このような磨崖仏が23体彫られています。今から750年前に彫られたそうです。
岩は火山性の堆積岩で、比較的軟らかく彫りやすいのですが、その分風化も早く侵食が進んでいます。


墓の中に、「風呂」という珍しい姓の墓がありました。
鹿児島の墓は、このように屋根付きの墓が多いです。
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囲炉裏

2007-01-24 | 施設
囲炉裏、火鉢、火箸、五徳・・・
昔の暖房に関するこれらの品物が生活の場から消えつつありますが、我が家に囲炉裏があります。


囲炉裏。やかんなどを置く丸い輪が五徳。
種子島の実家にあって使わなくなったものを、修理して持ってきたのです。
もちろん現役で、毎日炭を焚いています。


その炭ですが、種子島の実家の知り合いが炭焼きをしており、そこから取り寄せています。
備長炭のように見事で火持ちのする炭です。

赤々と燃える炭。その上でチンチンと沸くお湯。
ほのかに炭の匂いがして、エアコンでは得られない暖かさがあります。
たまに家で宴会をするのですが、みんな焼酎のお湯割りは魔法瓶からでなく、囲炉裏のやかんで沸かしたお湯を使います。
そのほうがおいしく感じます。
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知林ヶ島

2007-01-23 | 風景
昨日紹介した指宿の魚見岳から東を見下ろすと、錦江湾にこの知林ヶ島が浮かんでいます。


周囲3km、面積52ha、最高地点90mの無人島です。
干潮時には手前の田良岬から知林ヶ島まで道(砂州)ができ、歩いて渡ることができます。
写真では完全に砂州は出現していませんが、白波が立っているところが砂州になります。
大潮の時でないと砂州が出現する時間が短く、渡るのは困難なようです。

かつては、砂州を歩いたり船を使ったりして、島に耕作地があったそうですが、今はありません。
平成13年には、この島の潮風のかおりが環境省の「かおり風景100選」に選ばれています。
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魚見岳

2007-01-22 | 風景
指宿市街地の北、総合体育館の近くに魚見岳(214.8m)があります。


岩肌をむき出しにした魚見岳。
頂上まで道路が通っており、車で行くことができます。
付近一帯は魚見岳自然公園になっています。


山頂には展望台があり、指宿市街地、大隅半島、桜島、そしてすぐ下には知林ケ島を眺めることができる大変見晴らしのいいところです。
指宿市街地を眺めたもので、右の山から少し突き出しているのが開聞岳です。

手前の板は、ハンググライダーの発進基地です。
その向こうは絶壁になっており、ここから飛び出すのは勇気がいりそうですね。
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