鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

奄美自然観察の森

2012-12-30 | 植物

奄美大島の龍郷町にある奄美自然観察の森を紹介します。

 

山の上にあり、近くから笠利湾を見ることができます。

 

奄美自然観察の森入口。

 

広葉樹の森に遊歩道が整備されており、森林浴をしながら散策できます。

 

立派な木製の歩道もあります。

 

樹木には名前が張られているので、自然観察にいいです。

これはホルトノキ(ホルトノキ科)。

 

アリモリソウ(有盛草、キツネノマゴ科)

森林の木陰に、小さくて可憐な花がうつむいて咲いています。

奄美大島の平有盛の墓の近くで採取されたので、この名があるそうです。

 

アカボシタツナミソウ(赤星立浪草、シソ科)?

花の形が浪頭に似ていることからです。

 

ボチョウジ(母丁子、アカネ科)の実。別名リュウキュウアオキです。

 

オオタニワタリ(大谷渡り、チャセンシダ科)

 

根に、多くの石を抱いた木。

 

今年の記事は、今回で終わりです。ご覧いただき、ありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。

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東市来の隠れ念仏洞

2012-12-28 | 史跡

日置市東市来町元養母にある隠れ念仏洞を紹介します。

県道養母長里線の下養母バス停のところに案内板があり、これに従って行きます。

 

正面が隠れ念仏洞入口です。

隠れ念仏洞は人里離れたところにあることが多いですが、ここは住宅地にありました。

 

シラスの崖下に入口があります。

 

人が、かがんで入れるくらいの小さな入口です。

江戸時代、薩摩藩は一向宗(真宗)を厳しく取り締まったため、信者たちは山の中の穴に隠れて信仰を続けました。

 

前の写真の入口を入って右に行くと、さらに左へ曲がる横穴があります。

洞窟には、空気孔もあるそうです。

 

前の写真の穴を左に入った洞窟です。正面には仏像を置いたと思われる棚があります。この小さな洞窟にこもって、祈りをささげたんですね。

日置市指定文化財です。

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ハ行の悲しみ

2012-12-26 | エッセイ

以前、五十音表の謎というエッセイを書いたが、五十音表についてもう少し考えてみたい。

 

ア行は、「俺たちは母音で、お前たち子音とは格が違うのだ」とばかりに先頭に君臨している。

カ行は、はっきりとした音であり、かっきり、きちんと、きびきび、くっきりといった印象がある。

ラ行は、ランラン、ルンルンと明るく楽しい響きがある。

 

それに比べて、ハ行はどうだ。

はひふへほ、と発音してみてください。

なんとも力が入らず、へなへなとなりそうだ。

「ハー」はため息であり、「ヒー」は悲鳴、「フー」はへばった時に出す音である。

特にひどいのが「へ」である。

「へ」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが「屁」である。

「へへへ」と笑うのは卑屈で、「へへっ」は平伏するときに、「へっ」は小馬鹿にするときに出す声である。

へぼ、へま、へた(下手)、へん(変)、へっぴり腰など、ろくな言葉がない。

「へ」は印象が悪い音なので、元号が平成に変わるとき、反対する意見があったそうだ。

 

このように、ハ行は人間に快く思われていない悲しい行なのである。

唯一、末子の「ほ」が、「ほほほ」と色っぽく笑い、ほめる、ほれる(惚れる)、ほっとするなど、プラスイメージの言葉が浮かぶのが救いである。

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塩屋堀の田の神他

2012-12-24 | 田の神

南さつま市金峰町の田の神を4体紹介します。

 

塩屋堀にある塩屋堀の田の神です。

 

シキを被り、両手で大きなメシゲを抱え、口元は微笑んでいるようです。

 

背中にワラヅトを背負って、田んぼを見つめています。

 

下馬場にある下馬場の田の神です。道路脇の田園風景の中にあります。

 

珍しく、シキを被っていません。建立は1715年です。

 

白川にある白川中の田の神です。

 

右手に大きなクワを持っています。

 

ワラヅトを背負って、田んぼを見つめています。建立は1813年です。

 

 尾下にある尾下の田の神です。

 

右手にメシゲ、左手にクワを持っています。

 

背中にワラヅトを背負っています。建立は1814年です。

原薬局の前にあります。

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大里川石橋紀行(6)

2012-12-22 | 石橋

荻前田橋を後にして上流へ行きます。

 

右岸から見た井手之段橋です。

 

上流から見た井手之段橋。

 橋長:12m

 幅員:4.4m

 架設年代:明治35年3月

 

上流から見た近景。

 

少し上流へ行くと鉾前田橋があり、左岸側に多くの碑があります。

鉾前田橋は石橋でしたが、平成5年8月6日の豪雨で流失しました。

 

鉾前田橋架橋記念碑が残されています。

 

右岸から見た飯牟礼橋です。

 

上流から見た飯牟礼橋。

 橋長:4.8m

 幅員:4.4m

 架設年代:大正初期?

下流側はボックスで拡幅されています。

 

下流から見た飯牟礼橋。赤い溶結凝灰岩でできています。

 

右岸から見た仕明橋です。

 

下流から見た仕明橋。枝でアーチがよく見えません。

 

枝の間からアーチが見えました。

 橋長:5m

 幅員:3.75m

 架設年代:昭和3年3月10日

 

仕明橋から上流を望む。川は細くなり、大里川源流は近いです。

これで大里川石橋紀行を終わります。

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大里川石橋紀行(5)

2012-12-20 | 石橋

大川橋を後にして、大里川本流を上流へ行きます。

 

左岸から見た樋之口(たいのくち)橋です。上市来小学校の少し北にあります。

 

下流から見た樋之口橋。

 橋長:14m

 幅員:4.5m

 架設年代:昭和2年5月20日

 

上流より。

 

樋之口橋から上流を望む。田園風景が広がっています。

 

少し上流へ行ったところにある荻前田橋を右岸から見たものです。

右に架橋記念碑があります。

 

下流から見た荻前田橋。

 橋長:21m

 幅員:3.5m

 架設年代:昭和6年4月23日

 

下流から見た近景。大里川に架かる唯一の2連アーチ橋です。

 

上流右岸より。日置市指定有形文化財です。

 

架橋記念碑。総工費2605円だそうです。

今回の石橋は、地域の幹線道路として使用されています。

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大里川石橋紀行(4)

2012-12-18 | 石橋

大里川石橋紀行を再開します。下山橋を後にして、大里川本流を上流へ行きます。

 

左岸から見た上床橋です。

 

下流から見た上床橋。水にアーチが写って太鼓のようです。

 橋長:15.2m

 幅員:3.95m

 架設年代:大正7年3月1日

 

下流から見た近景。

 

架橋記念碑。

 

左岸から見た滑川橋です。

 

上流から見た滑川橋。

 橋長:12.0m

 幅員:4m

 架設年代:大正5年11月21日

下流の橋は新幹線の橋です。古い石橋と、近代的な新幹線の橋が並んでいるのも面白いです。

 

上流から見た近景。河床に降りるのは難しいです。

 

架橋記念碑。

 

右岸から見た大川橋です。

 

上流から見た大川橋。

 橋長:12.8m

 幅員:4.4m

 架設年代:大正5年11月21日

 

上流から見た近景。

 

下流より。上下流とも拡幅されています。

今回の石橋は、いずれも地域の生活道路として使用されています。

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智賀尾神社の鳥居他

2012-12-16 | 史跡

鹿児島市東市来町養母の智賀尾(ちかお)神社を紹介します。

 

階段を登ったところに神社があります。

 

智賀尾神社の鳥居。日置市指定有形文化財です。

この鳥居は明神鳥居で、地域の鳥居では最古のものです。

 

石の鳥居には、両方とも文字が刻まれています。

これは左の柱に刻まれた文字。慶安四年(1651年)の文字が見えます。

 

額束には梵字が刻まれています。これは「ア」だそうです。

 

智賀尾神社社殿。

 

庭に鐘がありました。神社に鐘というのも変わっていますが、丸い鐘ではなく板状の鐘です。

 

智賀尾神社から西に少し行ったところに「阿弥陀如来像三体」があります。

 

日置市指定有形民俗文化財です。

 

三体の阿弥陀如来像。

東福家の氏神として祀られているもので、室町時代初期の古い木像です。

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囲炉裏生活

2012-12-14 | Weblog

今年は、例年より寒い日が続いています。

 

種子島から炭が届きました。

実家の近くで炭焼きしている人がいて、実家に頼んで毎年5俵くらい送ってもらっています。

 

火持ちのいい上等の炭です。市販の炭とぜんぜん違います。

 

自宅に囲炉裏があります。

種子島の実家で使わなくなったものを持ってきたのです。

 

赤々と燃える炭。

家の中に火が燃えているのはいいものです。炭が燃える香りもいいです。

 

鉄瓶でお湯を沸かして、焼酎のお湯割を作って飲みます。

体も心も温まって、おいしく感じられます。

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大楠神社のクスノキ

2012-12-12 | 巨樹・古木

薩摩川内市祁答院町の大楠神社にあるクスノキを紹介します。

 

大楠神社。左がクスノキです。

 

クスノキの全容。枝は伐採され、樹高も低く、樹勢はよくないです。

 幹周り:6.4m

 推定樹齢:400年

 

下部。途中で大きく切られています。

 

切った跡が補修されています。少し痛々しい感じです。

 

根元。石が入っていますが、元々あったものなのでしょうか。

 

別の角度から見た根元。空洞化が激しいです。

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