鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

韓国岳(その1)

2006-09-30 | 風景
韓国岳(からくにだけ)は、高千穂峰とともに、霧島連山の中で最も人気のある山です。
それは、標高1700mで霧島の中の最高峰であること、その割には登りやすい山であるからでしょう。
いつも登山者でにぎわっています。

えびの高原の駐車場近くにある登山口から上り始めた。
韓国岳登山はここから登るのが一般的なルートだ。


登山口付近から望む韓国岳。山頂は右側のピークである。


駐車場近くにはニホンジカが出没する。
人に馴れており、近寄っても逃げる気配がなく、カメラ目線でこちらを見つめる。人がえさを与えるからだ。
硫黄山を過ぎるとしばらくは、ヤマボウシ、ナナカマドなどの樹木が茂り、やや急な登山道が続く。


後ろを振り返ると、先ほど出発したえびの高原がよく見える。
えびの高原は、霧島観光の拠点であり、レストセンターやビジターセンターなどの施設が整っている。


これは、9月24日紹介した甑岳である。
山頂は浅い皿状の火口を持ち、ここに湿原がある。
左下の白い山は先ほど横を通ってきた硫黄山である。黄色い硫黄が噴出している。
6合目まではやや急な道であるが、ここを過ぎると比較的緩い登山道となる。


8合目付近の風景である。
ここまでくると樹木は少なく、ミヤマキリシマや笹などの潅木となる。
春にはミヤマキリシマの花で天上のお花畑となる。
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実りの秋

2006-09-29 | 風景
私の家は鹿児島市の郊外にあり、周りには田園風景が広がっています。
田んぼの稲が黄色に染まってきて、いよいよ実りの秋です。
田んぼの横の道路を歩くと、ときおりスズメ脅しの空砲の音が響き、びっくりします。

刈り入れはこれからが本番ですが、早いところでは始まっています。
コンバインで刈り取るところもありますが、田んぼに木や竹で干し場を作り、
ここにかけて天日干ししているところもたくさんあります。
この作業をやるためには、何年か毎に山から木を切り出してきて、干し場を作り、
ここまで運んで干す必要があり、結構大変なんですよね(種子島でやりました)。

そういえば、種子島では歩道のガードレールに稲を干すのが夏の風物詩になっています。

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グアバ

2006-09-28 | 食べ物
家の庭にグアバ(別名バンジロウ)を植えています。
6月18日にその花を紹介しましたが、秋になって実が熟してきました。
赤紫色に熟しています。

グアバの実は直径5~6cm位のものが多いですが、これは種類が違うのか、成長が
遅れているのか、3cm位と小ぶりです。
中は白い果肉が詰まっており、ほのかに酸っぱい味がします。
種がありますが、種ごと食べます。
グアバの実はジュースにしたり、ジャムにしたりします。
葉はグアバ茶になります。

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シラスの崖

2006-09-27 | 風景
鹿児島ではありふれた風景のシラスの崖です。
ほぼ垂直の崖で、高さは70~80mあります。
あまり急なため、崖の真ん中は植物も生えていません。

シラスは約2万5千年前に姶良カルデラから噴出した火砕流の堆積物です。
岩ではなく土です。スコップで掘ることができます。
土がこのように高い垂直の崖を作ることは驚きです。
豪雨のとき、崖が崩れて人家を襲い、死者を出す厄介者でもあります。
鹿児島の住宅団地の多くは、シラス台地の上に作られており、私の家もこの崖の上
にあります。


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ニラの花

2006-09-26 | 植物
ニラはレバと組んでいい仕事をします。ニラレバ炒めです。
なんとなく精がつきそうな、貧血にききそうな・・・
食べた後、ニラの葉がいつまでも歯にまとわりつきます。

今回は食べ物のニラではなく、ニラの花です。
春に庭の畑に植え、夏に香辛料としてちょくちょく利用したニラ。
秋には花を咲かせました。
今まで、ニラの花を注意してみたこともなかったのですが、なかなかかわいい花です。
直径は1cmくらいと小さく、6枚の白い花びらが広がっています。
あるかなきかの、かすかに甘い匂いがします。
ニラの葉の癖のあるイメージとは異なって、清楚で可憐な花です。

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マムシグサの実

2006-09-25 | 植物
マムシグサはサトイモ科の植物で、コンニャクに似ています。
茎がマムシの模様に似ていることから名づけられていますが、春先に見る葉もマムシが
鎌首をもたげたような模様で、あまり気持ちのいい植物ではありません。

秋になった今、真っ赤な実をトウモロコシのようにいくつもつけています。
山の中で、この真っ赤な色はかなり目立ちます。
昨日紹介した霧島の甑岳登山の途中で見かけました。

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甑岳

2006-09-24 | 風景
霧島連山の甑岳に登ってきました。
甑岳は標高1301.4m。霧島連山の中でもあまり登る人の少ない隠れた秘境といった
山である。


写真は池めぐりコースの白鳥山から眺めた甑岳で、手前は六観音御池。
このように、頂上付近がスパッと水平に切れた台形状をしている。
甑岳という名前は、昔、飯などを蒸すのに使用した甑という土器に形が似ている
ことから名づけられたものだろう。

不動池の近くの県道から池めぐりコースを六観音御池に向かって歩く。
途中から右に入る道があり、甑岳に向かう。しばらくはアカマツ林の平坦な道が続く。
やがて甑岳の麓に取り付き、ここから斜面を登るのだが、ほぼまっすぐに登るので
傾斜が相当きつい。
斜面を登る時間は30~40分程度と長くはないが、頂上に着くときは息が上がっていた。

頂上から火口を見下ろす。浅い皿状の火口で、一面の湿原になっている。
まわりの松の緑と色合いが異なっている。


中心部で光っているのは池である。この池をめざして歩く。
他の登山者は1~2組程度でひっそりしている。湿原といっても歩道は乾いており、
木橋がなくても歩ける。


池は水深10cm程度の浅い池である。池や湿地には水中植物が生えている。
水中動物もいることだろう。
近くにはヤマラッキョウなどの可憐な花が咲いている。
周囲はススキが揺れ、秋の気配が濃厚だ。
下界の様相と異なる天上の別世界といった趣がある。

コナン・ドイルの「失われた世界」という小説を思い出した(彼はホームズ全集
だけでなく、SF小説も何冊か書いている)。
南米のギアナ高地にあるテーブルマウンテンがモデルで、下界と隔絶して古代の
恐竜が生き残っているというストーリーである。
もちろんテーブルマウンテンのようなスケールはないが、急峻な山の上に別の
生物相を形成していることが似ていると感じた。
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ギンナン

2006-09-23 | 食べ物
歩道に街路樹のギンナンの実が落ちていたので拾ってきました。臭かったですけどね。
これからしばらく土に埋めておき、皮が腐った頃掘り出して、皮を洗い落として乾燥
させてから食べます。

食べ方は、茶碗蒸しや鍋物に入れるほか、フライパンで炒って食べます。
炒ったものは、中身が鮮やかな緑色をしており、ホクホクしてビールや焼酎のつまみに
なります。
これから、公園や神社などでギンナン拾いの季節です。
鹿児島の人はギンナンを食べないのか、拾っている人はあまりいませんね。
よその県ではどこでもギンナン拾いをしていましたが。

何年か前、子供の運動会に行ったら、校庭にイチョウの大木があり、ギンナンが
いっぱい落ちていました。
学校関係者が拾った形跡もなく、来賓の親も誰も拾う人がいません。
私は思わず拾ってしまいました。
子供からはひんしゅくを買いましたが。

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ヒガンバナ

2006-09-22 | 植物
体内時計を持っているかのように、毎年彼岸の頃にきちんきちんと花を咲かせる
ヒガンバナ。
今まで何もなかった田畑の畦から、いっせいに芽を出して花を咲かせます。
時期といい、花の形状といい、創造主が彼岸のために作り出したような花です。

炎のように真っ赤に燃える6枚の花弁、優雅に曲線を描いて伸びる雌しべと雄しべ。
なかなかきれいな花ではあります。
しかし、同じ秋の花の中でもコスモスのように素直に愛でる気持ちになりません。

彼岸=死者というイメージがしみこんでいるのか、毒々しい色から受けるイメージ
(実際に毒があります)なのかわかりません。
手折って部屋に生けようという気にもなりません。野において楽しむのがいいようです。

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台風の置き土産

2006-09-21 | 植物
17日に鹿児島を通り過ぎた台風13号。
土砂崩れや家屋の損壊もなく、たいした被害がなく通り過ぎたと思ったのですが・・・
思わぬ被害がありました。
塩害です。

台風13号は典型的な風台風でした。雨の量が少なかったのです。
このため、風で海水が巻き上げられ、植物に塩分が付着して枯れてきました。
雨が多ければ洗い流すので塩害はおきません。

このビルの植栽も葉が枯れています(紅葉ではありません)。
何年か前の台風で、鹿屋バラ園のバラが塩害でやられました。
農作物に大きな被害がなければいいのですが・・・


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