鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

戸田観音のガラッパ

2007-12-31 | 史跡
戸田観音は、薩摩川内市の川内川と樋脇川が合流する付近の、川内川左岸にあります。


戸田観音の神社。


境内にある石塔群。

1459年4月22日、祁答院渋谷9代領主、祁答院徳重の愛娘が川内川の上流宮之城で、7人の侍女と舟遊びをしていて、岸の藤の花を取ろうとして舟から落ちてしまいました。
驚いた侍女たちが助けようとしましたが、ついに探すことが出来ず、責任を取って入水自殺しました。
ここを八女の瀬といいます。

3日後、戸田の渕に姫の遺体が浮かび、これはガラッパ(河童のこと)の仕業だとして、観音様を祭りました。


観音様。

観音様の足元にがラッパの像を安置して、梵字を刻んだ石の板碑を置いて悪さを閉じ込めました。


観音様の足元にあるがラッパの像。
それ以来、この付近では溺死者がいないそうです。
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スズメ瀬

2007-12-30 | 水辺の風景
牛ノ浜海岸は、阿久根市大川にある東シナ海に面した風光明媚な海岸です。
視界が良いと、沖に甑島列島が見えます。
ここから見る夕日は格別美しいものです。
海岸沿いに国道3号線が通っており、道の駅阿久根があります。


沖には、大小さまざまな瀬があります。
中でもひときわ目を引くのがスズメ瀬です。


スズメ瀬のアップ。

高さ20mの岩礁で、上に赤い鳥居が建っています。
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鬼丸神社横の田の神

2007-12-29 | 田の神
昨日紹介した南大隅町の鬼丸神社の横に、田の神(たのかんさぁ)があります。


田の神
鬼丸神社はこの左にある。

田の神は、重税にあえぐ江戸時代の農民が、豊作を祈って田んぼの脇に建てた石造りの人形で、田の神舞いや田の神講などの行事が行われていました。

この田の神は、享保16年(1731年)9月8日に建立されたもので、県下で19番目に古いものだそうです。
笠冠布型という型で、台に団子と餅を彫刻し、右手に杓子、左手に摺小木(すりこぎ)を持っています。
高さ147cmあります。
なんとも素朴でユーモラスな人形です。
県の文化財に指定されている田の神です。
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鬼丸神社のアコウ

2007-12-28 | 巨樹・古木
鬼丸神社は、南大隅町(旧根占町)にあります。
南大隅町役場から、県道池田根占線を東に車で5分くらい走ると、道路の左側に見えてきます。
ここに、南大隅町の天然記念物に指定されている暖帯林があり、アコウの大木があります。


鳥居の横にあるアコウの全容。
 幹周り:10m
 樹高:18m
 樹齢:不詳


アコウの根元。


鳥居の前には仁王像が2対あります。


鳥居をくぐり、左にある階段を登ったところにある鬼丸神社。

この神社一体が暖帯林となっており、アコウの他に、ムクロジ、イタジイ、タブ、クスノキ、ヒメユズリハ、マテバシイなどの木がうっそうと茂っています。

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サルノコシカケ

2007-12-27 | 植物
サルノコシカケを見つけました。


大きさは、長径40cm程度。
硬くて、幹に直角方向に生えており、猿が腰掛けるのにぴったりです。
猿の腰掛とはよく名付けたものです。

サルノコシカケは、サルノコシカケ科の総称で、細かくはブナサルノコシカケなど、生える木によって名が付いているようです。
これは、クスノキに生えていました。

サルノコシカケは、種類によって健康食品として売られているものがあります。
ひょっとしてこれも?と思いましたが、よくわからないので採りませんでした。
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林芙美子文学碑

2007-12-26 | 史跡
桜島の南の古里町に古里温泉があり、そこに林芙美子文学碑があります。


文学碑のある公園。
正面が南岳。


林芙美子の像。
林芙美子は、明治36年、下関市で生まれました。
この古里町は母親の出身地で、芙美子の本籍地でもあり、芙美子も母と一緒にたびたび帰省していたそうです。
11歳のときは、鹿児島市に1年間住んでいます。
その後、広島県尾道市に6年間住みます。


文学碑

「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」

林芙美子の代表作といえば、「放浪記」、「浮雲」ですが、彼女の人生も放浪のようなものでした。
放浪記の中で、上野の西郷さんに
「あなたと私は同じ郷里なのですよ。鹿児島が恋しいとは思いませんか。霧島山が、桜島が、城山が、熱いお茶にカルカンがおいしい頃ですね」
と語りかける場面があるそうです。

また、浮雲の最終章の舞台に屋久島を選ぶなど、鹿児島への思いが強い作家でした。
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黒神の埋没鳥居

2007-12-25 | 史跡
昨日紹介した桜島の有村溶岩展望所から、島を反時計回りに回ると、島の東に黒神という地区があります。
そこに埋没鳥居があります。


この鳥居は、1914(大正3)年の桜島大爆発のとき埋もれたものです。
このときの爆発で、桜島と大隅半島が地続きになりました。
高さ3mあった黒神神社の鳥居が、上の笠木だけを残して埋まっています。
同時に、黒神地区の687戸の人家も埋まりました。
歴史の証人として、掘り起こすのをやめて保存しているのです。
左隣のアコウの木が奇跡的に生き延びました。

鹿児島県の天然記念物に指定されている埋没鳥居です。
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有村溶岩展望所と昭和火口

2007-12-24 | 風景
有村溶岩展望暑は桜島の南にあり、溶岩を展望したり、散策したりできるところです。


溶岩の展望。
これは昭和21年に噴火した溶岩です。
松が生えていますが、マツクイムシにより枯れているものが多いです。


自然が造った、さまざまな形の溶岩のオブジェ。


正面に南岳が見えます。
山頂の右下に、白い煙(水蒸気)が出ているのがわかるでしょうか。
これは、2~3年前から活動が活発になった昭和火口です。


昭和火口を正面から眺める。
南岳の中腹から、白い水蒸気が昇っているのがわかると思います。
桜島で今盛んに活動しているのは、南岳と、この昭和火口です。
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安納芋

2007-12-23 | 食べ物
種子島の親戚から、安納(あんのう)芋が送られてきました。
安納芋は、さつまいも(鹿児島でからいも)の品種の一つで、種子島の東海岸にある安納という集落で作られてきた品種です。
今は、安納以外でも栽培されています。
安納の南に、安城という集落があり、親戚がそこでからいもを作っているのです。
安納芋は、歌手の谷村新司さんがラジオ等で取り上げてから、全国的にブレイクしました。


安納芋。
普通の芋に比べてややねっとりしており、濃密な甘さのある芋です。
焼き芋にしても美味しいですが、お菓子の材料にもよく使用されます。


安納芋で作った焼酎「夢尽蔵 安納」
種子島酒造株式会社製造

芋と同様、ほんのりと甘みのある焼酎です。
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大手橋他

2007-12-22 | 石橋
今まで、石橋はアーチ橋ばかり紹介しましたが、今回は桁橋を紹介します。

鹿児島の代表的な桁橋といえば、鶴丸城跡の大手橋です。

鶴丸城跡といえば、まずこの写真が紹介されます。


大手橋
 橋長:15.75m
 幅員:8.18m
 支間数:6桁
 架設年代:文化7年
堀に架かる橋で、鶴丸城本丸に渡る橋です。
この石橋を渡ると、県の歴史資料センター「黎明館」があります。

次も城跡にある、お仮屋橋です。
薩摩川内市入来町の、清色城跡の堀に架かる橋です。

お仮屋橋
 橋長:5.4m
 幅員:5.92m
 支間数:1桁
 架設年代:江戸中期


お仮屋橋を正面から見る。
階段を上がったところが城跡です。


城跡には、入来小学校があります。
お城をイメージした、屋形風の建物です。

次は、薩摩川内市高江町にある桁橋です。

石橋名は、不詳です。
 橋長:13.15m
 幅員:1m
 支間数:4桁
 架設年代:不詳
川は、川内川の左岸に注ぐ支流の八間川で、水路橋です。

この橋の少し下流に、2連アーチの江之口橋が架かっています。


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