鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

全然おいしい

2008-09-20 | エッセイ
「全然平気です」
最近、こんな言い方をする人が増えているが、これが気になる。
「全然おいしくない」のように、否定を伴って使うものだと考えているからだ。
手元にある、昭和54年発行の国語辞典には
全然:(下に打消しを伴って)まるで。まったく。
とある。
最近の辞典をネットで調べると、上の意味のほかに、最後に
(俗な言い方)非常に。とても。
とあるから、正式ではないとしながらも、肯定の言い方も認めている。
皆が使うようになると、辞典も認めるという例である。

ところで、全然の個々の字の意味は
全:すっかり。まったく。
然:そのように。そう。
であり、全くそのとおりです、ということで否定の意味はない。
このため、昔は肯定の意味でも使っていたそうで、年配の方にはそういう使い方をされる人がいるそうだ。
それが、いつの間にか否定のときに限って使われるようになったのだが、最近また肯定の意味でも使っている。
つまり、人によって使い方が異なる言葉である。

やっかいなことに、「全然」はその下を省略することがある。
テレビを見ていて、こんなことがあった。
移籍先のチームで活躍している野球選手を、アナウンサーが取材した。
「新しいチームに、すっかり溶け込んでいるようですね」
「全然ですよ」
アナウンサーは、溶け込んでいないと言ったと思い、予想外の答えにとまどっていたが、すぐに肯定の意味だと悟り、続けて話した。

彼女が彼に手料理をご馳走し、「おいしい?」と聞いたら、彼が「全然!」と答えた。
彼は「とてもおいしいよ」のつもりで答えたのだが、彼女は「おいしくないのね」と受け取ってしまった・・・
こういうことが起こりそうである。
二人の仲を裂くかもしれない、アブない言葉なのである。
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思案橋他

2008-09-19 | 石橋
日置市にある石橋を訪ねました。

まず、日置市伊集院町下谷口にある浜吾橋です。
JR鹿児島本線の隣にあります。


下流から見た浜吾橋。
 橋長:11m
 幅員:1.8m
 架設年代:安政6年2月
川は、下谷口川です。
川岸が切り立っており、下流の右岸から河床に下りて近づきました。
河床は、溶結凝灰岩が露出しています。

次は、伊集院の街中にある思案橋です。


上流から見た思案橋。
 橋長:10.7m
 幅員:4.4m
 架設年代:大正10年
川は、神之川の支流の石谷川です。
向こうに、JR鹿児島本線が見えます。


下流から見た思案橋
 ♪思案橋 ブルース~
思案橋は、長崎だけかと思ったら、鹿児島にもありました。

次は、日置市東市来町鈩口にある鈩口(たたらぐち)橋です。
江口浜のすぐ近くにあります。


上流から見た鈩口橋。
 橋長:12.8m
 幅員:3.2m
 架設年代:大正8年3月
川は、鈩口川です。
遠くから見ることができず、真下から見たものです。

次は、日置市東市来町江口にある汐見橋です。


下流から見た汐見橋。
 橋長:7.2m
 幅員:4.05m
 架設年代:大正後期
川は、柿之迫溝です。
江口浜近くの住宅地に架かっています。
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ギンナン

2008-09-18 | 食べ物
今年もギンナンの季節になりました。
毎年、ギンナン拾いをしますが、場所は、お寺、神社、公園、学校などです。
これらのところにはイチョウが多いので、たいていギンナンが落ちています。

ある小学校に行きました。
最初からここにギンナンを拾う予定で行ったのではなく、別の用で近くに来たら、校庭にギンナンが落ちていました。


びっしりなったギンナンの実。


木の下に、ギンナンがたくさん落ちていました。
悪臭がします。
鹿児島の人はギンナンをあまり食べないのか、拾う人は少ないです。

これを土に埋めておき、外側の果肉がなくなった頃、種を掘り出します。
食べ方は
 ・フライパンで炒って食べる。殻がはじけて、緑の実が酒のつまみにいいです。
 ・茶碗蒸し
 ・ギンナンご飯
などとして利用します。
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上之段の田の神

2008-09-16 | 田の神
国道10号を、鹿児島から宮崎に向かうと、霧島市国分上之段に上の段というバス停があります。
このバス停を右折すると水田地帯ですが、そこに田の神があります。


上之段の田の神。
田んぼの脇にあって、田を見守っています。
稲穂が色付くのはもう少し先です。


田の神のアップ。
頭にシキを被り、右手にメシゲを持った、ふくよかな田の神です。
浸食されて顔がはっきりしないものもありますが、これは目鼻立ちがはっきりしています。
昔から、ここで豊作を祈ってきたのでしょう。

近くに、飯富神社があります。
神社といえば古木があることが多いので、行ってみました。


飯富神社の社殿。


社殿の前にあるモミ。


モミの後ろ(社殿側)にあるイヌマキ。

どちらも直径1mくらいです。
他に、さまざまな古木があり、鎮守の森を形成しています。
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江口浜

2008-09-15 | 水辺の風景
江口浜は、日置市にある東シナ海に面した海岸で、吹上浜の北端付近に当たります。


江口浜展望台から南を望む。
吹上浜がずっと続いています。
向こうが、南さつま市になります。
この海岸は、サーフィンが盛んなところです。


北を望む。
この向こうに、江口蓬莱館があります。


江口蓬莱館。
江口浜に水揚げされた新鮮な魚介類や、農産物を販売している物産館で、レストランもあります。
いつも多くの人でにぎわっています。
ここで、イカ、小ダイ、ミナなどを買って帰りました。


江口蓬莱館から南を眺めたものです。
海岸沿いにシラスの崖が続いており、奇観を呈しています。
崖の下を国道が走っています。
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旧海軍格納庫跡

2008-09-14 | 史跡
この建物は、いつか写真を撮ろうと思いながら延び延びになっていました。
解体工事が始まった、とのニュースを聞いて、写真を撮りに行きました。
間に合いました。まだ解体されていませんでした。


鹿児島市真砂本町にある建物。
古くて大きな、倉庫のようなこの建物…
町中にあって、周りの風景と比べて少し異様です。

これは、昭和16年に建てられた旧海軍の航空基地格納庫の跡です。
ここに、海軍の飛行場があったのです。
ゼロ戦なんかも格納されていたんでしょうか。
その後、南国交通の車庫として使用されてきましたが、老朽化が激しいため、撤去されることになったのです。


後ろから見た建物。

海軍の飛行場は、その後、民間航空の鴨池空港となり、それも廃止されて、溝辺にある今の鹿児島空港に移転しました。
旧鴨池空港の跡が、現在の県庁などがあるところです。

鹿児島市の戦争遺跡がまた一つ姿を消します。
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奄美の植物

2008-09-13 | 植物
昨日紹介した奄美パークの庭には、いろいろな植物がありますので、見ていきましょう。


オキナワキョウチクトウ(沖縄夾竹桃) キョウチクトウ科
別名、ミフクラギです。
樹液に毒性があり、身に触れるとかぶれる(膨らむ)ので、ミフクラギの名があるそうです。


オキナワキョウチクトウの実。
実にも毒性があるそうです。


テイキンザクラ(提琴桜) トウダイグサ科
西インド原産の植物です。


サクララン(桜蘭) ガガイモ科
ランに似ていますが、ランの仲間ではありません。
手まりのように丸くなります。


サンタンカ(山丹花) アカネ科
熱帯アジア原産で、花の時期が長いです。


ハナチョウジ(花丁字) ゴマノハグサ科
筒状の細長い花です。
メキシコ原産だそうです。


トックリキワタ(徳利木綿) バンヤ科
徳利のような幹です。
別名、酔いどれの木といいますが、膨らんだ幹を酔っぱらいの腹に見立てたのだそうです。

奄美大島には、本土ではなかなか見ることのできない植物がたくさんあります。
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奄美パーク

2008-09-12 | 施設
奄美大島の、奄美空港の近く(奄美市笠利町)に奄美パークがあります。
施設は、奄美の自然、歴史、文化を学べる奄美の郷と、田中一村記念美術館に分かれます。


奄美の郷。
木製アーチの屋根の建物です。


再現された奄美の民家。
石垣は、サンゴの石垣です。


ソテツの実の加工の様子。
おばあさんは人形ですからね。


大島紬の機織機。


蛇皮線と太鼓。
八月踊りなど、奄美は歌や踊りの盛んなところです。


奄美を代表する建物の高倉。
米などを収納するもので、ネズミや湿気から守ります。
釘は1本も使用していません。

奄美パーク
 休園日:第1、第3水曜日
 開園時間:9:00~18:00(7月、8月は19:00まで)
 入園料:共通400円、奄美の郷300円、田中一村200円)
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ブログ、本に載る

2008-09-11 | Weblog
今年の6月のことです。
東京のある出版社からメールが来て、私のブログ「鑑真上陸記念碑」の写真を、本に掲載したいから使わせて欲しい、とのことでした。
もちろん、快諾しました。
先日、その本が謝礼として贈られてきました。

中国の歴史や日中交流について、若者向けに書かれた本で、写真がたくさん掲載されているビジュアルな本です。


これが、写真が掲載されているページです。
写真提供者として、私の名前も載っています。
記念になります。
これを読んで、中国の歴史について少し勉強してみたいと思います。
日中の、歴史認識の違いは大きいですから・・・
コメント (8)
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庭の自然

2008-09-10 | 植物
狭い庭ですが、木や花を植えてありますので、自然を探しに庭に出ます。
そして、ブログのネタにします。


ウコン(ショウガ科)
根は、薬用やカレーの原料として使用されます。


ニラの花 (韮)ユリ科
夏の間、薬味として使用したニラ。
今は、小さくて可憐な花を咲かせています。

実りの秋です。
果実も色付いてきました。

グアバの実。(フトモモ科)
別名、バンジロウといいます。
熱帯、亜熱帯の植物です。
果実は、生食をしたりジャムにしたりします。


これは何の実かわかりますか。
バラの実です。
玄関にバラのアーチがあります。
最近まで花が咲いており、花と実が同居していました。


レモンの木にセミが止まっていました。
クマゼミです。
夏も終わりなのに、と思ったら、抜け殻でした。
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