鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

野いちご

2008-05-19 | 食べ物
野山を歩いていて、野いちごを見つけました。
童心に帰って、いちご狩りをしました。

♪赤い実かわいい実を 野原で見つけたよ
 野いちご野いちごだよ みんなでとろうよ


ホウロクイチゴ
枝や葉に棘があります。


オオバライチゴ
ルビーのように赤い実で、大粒で、とても甘く、子供の頃一番好きないちごでした。


ナガバモミジイチゴ
これもとても甘いいちごです。


ツワの葉に盛ったナガバモミジイチゴ

ツワの葉をジョウゴ型に丸め、いちごを入れます。
上をむいて口を開き、口の上にジョウゴを持ってきてぎゅっと絞ります。
天然果汁100%のいちごジュースです。
子供の頃よくやりました。

野いちごは、今でもよく採ります。
たくさん採れたら、いちごジャムを作ります。
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古市家住宅

2008-05-18 | 史跡
種子島の中種子町坂井に、古市家住宅という国の重要文化財建造物に指定(平成6年7月指定)されている住宅があります。


古市家住宅。
重要文化財といえば、豪壮な住宅を想像するかもしれませんが、一見普通の民家です。
この住宅は、弘化3年(1846年、江戸時代末期)、古市源助氏によって建てられました。
古市源助氏は、坂井村で庄屋や横目といった役職を勤めた郷士でした。

種子島という地域に、江戸時代の建物が現存していたということに価値があり、国の重要文化財建造物に指定されたのです。
痛みが激しいため、平成14年11月、創建当時のまま復元されました。


斜めから見たところ。
家はL字型をしています。
こういう家は、子供のころ、種子島に普通にあったように思います。


前の写真の右の入り口を入ったところが台所です。
そして、部屋には囲炉裏があります。
囲炉裏は、子供のころ実家にありました。
(板敷きでなく、畳でしたが)


庭。
鹿児島の武家屋敷の庭のような見事な庭園ではなく、今でも種子島の民家に普通にあるような庭です。

この住宅の近くに坂井神社があり、そこに日本一の大ソテツがあります。
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本源寺のイチョウ

2008-05-17 | 巨樹・古木
昨日紹介した種子島の慈遠寺跡から、坂道を登って台地の上にいきます。
西之表市役所の隣に本源寺があります。


本源寺。
本源寺は、文明元(1469)年、第11代島主種子島時氏が建立した種子島家の菩提寺です。
かつて、京都の本能寺や尼崎の本興寺の末寺でした。
慈遠寺、大会寺とともに赤尾木三ヶ寺の一つで、現在の10倍の敷地を持つ広大な寺でした。


本源寺の庭にあるイチョウの大木。
西之表市の銘木・古木第5号に指定されています。
データが書いてありませんが、高さ15m位です。
イチョウは、火事のとき水を噴き、鎮火させるとのいわれがあり、神社仏閣によく植えられています。


イチョウの根元と鐘楼。


イヌマキの古木もあります。


南無妙法蓮華経を種子島全島に広めた、浄光院日良上人の墓と碑文。
西之表市の文化財に指定されています。
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慈遠寺跡

2008-05-16 | 史跡
種子島の、西之表港の近くに慈遠寺(じおんじ)跡があります。


慈遠寺跡。
廃仏毀釈によって取り壊され、現在は八坂神社になっています。

慈遠寺は、大同4(809)年、奈良興福寺の末寺として創建されました。
薩南諸島を鎮護する大伽藍でした。
1543年の南蛮船の漂着時には、この寺の宿坊に100人以上の南蛮人が半年にわたって宿泊しました。
そして、鉄砲を始め、タバコ、医薬品、パン、鋏、洋馬等を伝えたのです。

また、1551年11月、日本での布教を終えたフランシスコ・ザビエルは、豊後からインドに帰る途中、ここに立ち寄りました。
まさに、近世日本はこの地から発祥して開花したのです。


手水鉢には慈遠寺の文字が見えます。


慈遠寺跡顕彰碑。


八坂神社の社殿の横にあるアコウの大木。
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浦田湾

2008-05-15 | 水辺の風景
種子島の美しい海を紹介します。
島の北西に浦田という集落があり、ここに浦田湾があります。
ここは、キャンプ場や海水浴場になっています。
日本の水浴場88選に選ばれている海水浴場です。
湾は、1枚に収まらないので、3枚に分けて写しました。


浦田湾(向かって左側)。
美しい砂浜が広がる湾です。
島の西海岸にあり、東シナ海に面しています。
種子島に、きれいな海水浴場はいくつかありますが、最も人気のある海水浴場です。


中央。


右側。
右奥に浦田漁港があります。


更衣室やシャワーのある施設。


3枚目の写真の右奥に行くと浦田漁港があります。
ここは入り江になっており、天然の良港となっています。
左が海側です。

この入り江は、「三国名勝図会」に熊野とともに島の2大名勝地としてあげられています。
奈良・平安の宮人や安徳天皇も停泊したと伝えられています。
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ノアサガオ他

2008-05-14 | 植物
種子島で見かけた花です。


ノアサガオ(野朝顔) ヒルガオ科
道路沿いに、それこそ咲き乱れるという感じで、あちこちに咲いていました。
南西諸島に多く見られる野生のアサガオで、繁殖力が強く、道路脇や畑の脇に侵入しています。


青紫のノアサガオ。
赤紫もあります。


ダチュラ(ダツラ) ナス科
これも道路脇にたくさん咲いていました。
ラッパ状の花が、下を向いて咲いています。


ダチュラのアップ。
別名、エンジェルストランペット、あるいはチョウセンアサガオとも呼ばれます。
植物体に、有毒物質のアルカロイドを含んでいるそうです。
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コサンダケとニガタケ

2008-05-13 | 食べ物
種子島に帰省しました。
実家の近くに竹山があり、タケノコ採りに行きました。


褐色の皮がきれいなコサンダケ(正式名:ホテイチク(布袋竹))。
コサンダケは、そろそろ終わりです。


緑の皮のニガタケ。
ニガタケは、コサンダケの後に出てきます。
本格的な時期はこれからですが、走りのニガタケが出ていました。


本日の収穫。
左がコサンダケ、右がニガタケ。
どちらもアクがなく、アク抜きをせずに食べられます。
煮物、炒め物、味噌汁の具のほか、皮付きのまま焼いて、マヨネーズをかけて食べたりします。


キクラゲもありました。これも収穫。
タケノコの炒め物と一緒に炒めたらおいしそうです。


実家の庭のビワが色づいていました。
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皇徳寺跡

2008-05-12 | 史跡
永田川源流を訪ねたとき、皇徳寺ニュータウン(皇徳寺台)の近くを通りました。
このニュータウンの名は、皇徳寺跡に由来しており、近くにその史跡があります。


皇徳寺跡入り口。
右側の仁王像は、首が取れています。
皇徳寺は、南北朝時代、谷山郡司であった谷山五郎隆信の子忠高が、山田に建てた寺です。
福昌寺末寺で、寺領100石、7つの伽藍を持つ大寺院だったそうです。


明治2年の廃仏毀釈により取り壊されました。
跡は、耕作地や丘陵地となっており、寺の遺構は残っていません。


わずかに残る供養塔。


歴代和尚の墓。

鹿児島での、廃仏毀釈の激しさを物語る皇徳寺跡です。
明治維新の立役者であった鹿児島は、神道を中心とした国家を作るため、徹底的に仏教を弾圧したのです。
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ノイバラ

2008-05-11 | 植物
野山で見かけた花です。

♪童は見たり、野中のバラ・・・
山道を歩いていると、ノイバラが咲いていました。
野バラのことですね。


ノイバラ(野茨)バラ科
棘のあるつる性の植物で、大きくなります。


ノイバラのアップ。
園芸種のバラもきれいですが、自然の野バラも清楚で素朴できれいです。


ガクウツギ(額空木)ユキノシタ科
小さな花が両性花で、その周りに3~5枚のガク片を持つ、大きな装飾花が咲いています。
白い蝶々が舞っているような花です。


シラン(紫欄)ラン科
山道の道路脇に咲いていました。
野生種か、園芸種が野生化したものと思われます。


エゴノキ(エゴノキ科)
棚状の枝いっぱいに白い花をつけています。
植物体に、有毒物質のサポニンを含んでおり、その味が「えぐい」ため、エゴノキという名がついたそうです。
植栽としても植えられます。
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日向夏

2008-05-10 | 食べ物
今回は、鹿児島の食ではなく、東国原知事に成り代わりまして、宮崎の食を紹介します。
その名もずばり、日向夏。
宮崎の名が付いた夏みかんです。
日向夏のことは、10数年前、宮崎に住んでいたとき初めて知り、食べました。
鹿児島にはあまり流通していませんでしたが、最近スーパーなどに並んでいます。


日向夏。
直径6~7cmの小ぶりの夏みかんです。
このみかんは、宮崎の民家で偶然見つかったもので、柚子と文旦の交配ではないかということです。


日向夏の食べ方の特徴は、皮を全部剥かず、白い部分を残して剥くことです。
白い皮が特に美味しいというわけではありませんが、皮と果肉と一緒に食べることで、味がまろやかになるような気がします。
春から初夏にかけての、宮崎の味です。
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