「キャプテン・フィリップス」を観てから少し時間が経ってしまいましたが、やっとレビューUPです
監督が「ユナイテッド93」やボーン・シリーズ(2作目・3作目)のポール・グリーングラスというだけあって、これは見ごたえある作品に間違いない!そして主演がトム・ハンクスときているのだから絶対必見だ!と思って力んで(?)観てきました
<感想はネタバレを含んでいます。ご了承ください>
海賊が船に乗り込んだ時の攻防もさることながら(船長と乗組員が機転を効かせるところはさすが!と思ってしまいます。)、船長が人質になるところからはさらに緊迫感が高まり、ますます目が離せなくなりました。
海軍率いる特殊部隊も加わって海賊との駆け引きもあり、どのタイミングでどう解決するのかという状況はまさに手に汗握る感覚。
それらがすべて解決し船長が救出されるのですが、医務室で手当を受ける時のトム・ハンクスが迫真の演技を見せてくれ、素晴らしいと思うと同時に実際に人ってこんな風になるんだ…と思ったりしました。
また救出までを描いて完結、ではなく、船長が現実を取り戻す過程をラストに持ってくるいうところが(家に帰るまでが運動会、みたいな…?)いい意味でやっぱりポール・グリーングラス作品は他とは何か違うな…と感じました
ところでこの作品では海賊の立場(海賊にならざるを得ない状況。←でも犯罪を肯定することはできないけど。)も描かれているところが印象的でした。
彼らも自分たちの生活を懸けてやっている、やらなければ生きていけないという状況に追い込まており、それを知ると複雑な気持ちになりました。
実話に基づいた作品ゆえドキュメンタリータッチで地味なのだけど、これは一度は観ておくべき作品だと思います