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老虎廟:李旺陽「自殺」現場実録

2012-06-07 13:23:11 | 中国異論派選訳
老虎廟:李旺陽「自殺」現場実録

湖南省邵陽市労働運動リーダーの李旺陽は世間の人から「硬骨漢」と呼ばれていた。しかし李旺陽は2012年6月6日入院中の病室の窓格子に首を吊っているのが発見された。発見時には、すでに息絶えていた。時間は朝6時過ぎだった。
「自由アジアの声」の報道(全文)は以下の通り。

 1989年の六四(天安門)事件で多年にわたって獄につながれていた湖南省の民主活動家李旺陽が突然邵陽の病院で死亡した。維権ネットの報道によると、彼の妹の李旺玲が水曜日の朝に病室に入って、彼が「病室の窓に首を吊って死んでいる」のを発見した。警察官が現場に来て、彼の遺体を持ち去った。家族は今現在彼の死が他殺なのか自殺なのか分からず、また死亡時間が火曜日の夜なのか水曜日の朝なのかもわからない。香港の中国人権民主化運動情報センターによると、李旺陽の友人は、彼が虐待されて殺されて、それを自殺と偽装されたのではないかと疑っている。報道によると、今年62歳の李旺陽は、1989年六四事件の時は現地のガラス工場の労働者で、デモを組織し、学生を支援したために、「反革命組織罪」で13年の刑を受けて服役し、2001年には再び「国家政権転覆罪〔反革命罪の新名称〕」で10年の刑を受け、昨年5月に出獄したときは、視力も聴力も失われていた。今年6月2日、香港有線テレビが彼のインタビュー番組を放送した。その中で彼は、国が早く民主社会になって、多党制を実現するためなら、たとえ首を切り落とされても後悔しない、と語っていた。米国の全米中国学生学者自治連合会が6月2日にワシントンで挙行した六四23周年記念活動の際には、2012年の自由精神賞が李旺陽に授与されている。(RFA)
 
 私は当日の朝7時、湖南省の朱承志さんの電話を受けた。「簡単に言うと、李旺陽が死んだ、自殺した。今病院に向かっているところだ」。
 朱さんは多くを語ろうとせず、あわただしくそう言い終るや、エレベーターに乗り込んで信号が弱くなってしまった。
 私の聞いているところでは、今月4日、朱承志は大祥医院に入院中の李旺陽を見舞っている。当時の李旺陽の状態はよく、しかもよく話しをした。そのうえ妹の李旺玲にラジオを買うよう頼んでいた。李旺陽は23年前に六四事件に連座して監獄で22年間を過ごし、拷問を受け、体のあちこちを骨折、打撲し、両目は失明してしまった。ベッドに横たわる李旺陽には麻痺の症状もあらわれていた。自分がラジオを欲しいのは「聴力を回復するため」だと彼は言っていた。
 6日の朝、李旺陽の妹の李旺玲はいつもの習慣どおり病院に兄の世話に行ったが、そこで凄惨な情景を発見した。 
 私は朱承志の電話での話を元にすぐに騰訊、新浪にウェイボー〔ツイッター式の国内サービス〕で「湖南省邵陽市の李旺陽(この人について知りたい人は検索で調べて)が今朝自殺しているのが発見された。一分前の情報で、現在まだ窓枠に吊られている。状況不明。」と流した。
 李旺陽が死亡した病院は邵陽大祥医院だ。死者は一本のガーゼ包帯のようなもので窓格子に吊られていた。
 警察が来た時間は不明。6日当日午後3時ごろ朱承志はショートメールで「警察はすでに死体を奪った。家族は同意していないが、どうしようもなかった」と知らせてきた。
 夜8時ごろ朱承志のショートメールを受けた。「李旺陽の妹の夫趙保珠が邵陽市国内安全保衛分隊〔治安警察、戦前日本の特高のようなもの〕の趙分隊長に民族ホテルに強制的に連行され『交渉』させられている」。現場には朱承志さんが同行した。邵陽市公安局国内安全保衛分隊の趙分隊長は李旺陽が死亡してから1日もたたないうちに、家族の趙保珠に「関係機関の調査によって、李旺陽は自殺と判明した。」と宣告し、直ちに死体を火葬するよう迫った。
 同時に、朱承志さんの家族から立て続けに電話が来て、国内安全保衛隊が家に来て、朱承志さんの97歳になる老母に嫌がらせをし、朱承志にすぐに家に戻るよう電話しろと迫った。朱承志さんは一日中、李旺陽の傍で悲しみにくれて誰の助けも得られない家族に寄り添っていた。朱承志はさらに彼の姉の電話を受けた、彼女は電話で、警察の嫌がらせでもう耐えられない、と話した。
 李旺陽が突然死亡したという情報がネットで広がった。圧倒的多数の意見は、堂々たる「硬骨漢」が「自殺する」なんて決してありえないといものだった。
 経緯が疑わしいので、必ずきちんと調べなければならない。
 引き続き事態の発展を注視してください。

原文(動画あり)

日々ウイグル語 (93)

2012-06-07 10:42:33 | ウイグル語
Tamaq Saymanliri

料理道具

Uyghurlarning tamaq saymanliri dégende, tamaq raslash saymini we tamaq yéyish saymini közde tutulidu. Bu xil saymanlarning türi köp bolup, beziliri özige xas milliy alahidilikke ige. Mesilen, tonur, zix, ochaq, kösey, laxshigir, supra〔原文supira〕, ashtaxta, puza, noghuch, tükche, répide, gezne das (tengle), qazan, dangqan, tawa, yaghlugha (sey qoruydighan sapliq), manta qazini, chömüch, kepkür, choyla, qoshuq, qoshuqluq, pilte légini, sey korisi, chögün, chélek, küp〔原文küb〕, yagh tungi, tuz qachisi, pichaq, qingraq, keke, palta, elgek, bel, péchine – pirenik qélipi, doxupka, peshtama qatarliqlar uyghurlarning asasliq tamaq saymanliri hésablinidu.

ウイグル人の料理道具とは、料理を作る道具と料理を食べる道具と見なされる。この種の道具の種類はたくさんあって、そのうちのいくつかは固有の民族的特徴がある。例えば、トヌル、串、かまど、火かき棒〔トヌルで使う〕、火ばさみ〔かまどやコンロの熾火の出し入れに使う〕、スプラ〔生地を広げたりナンを成形するのに使う布〕、のし板、小さなめん棒、めん棒、テュクチェ〔ナンに模様を押す木型〕、レピデ〔前出のゲズネの異称〕、ゲズネたらい(木の盆)〔ゲズネのように肉厚でボテッとしているから?〕、丸底鍋、ダンカン〔三本脚の鍋、コメント感謝〕、平底鍋、ヤグルガ(具を炒めるのに用いる柄杓)、マンタ鍋、柄杓、フライ返し、網柄杓、玉柄杓、玉杓子置き、ピルテ皿、菜鍋、やかん、手桶、瓶、油桶、塩入れ、ナイフ、包丁〔コメント感謝〕、ケケ〔刃が横向きの手斧、写真参照〕、斧、ふるい、シャベル〔灰や熾火を扱う〕、菓子の型、オーブン、エプロンなどがウイグル人の主な料理道具と見なされる。

Choka, qoshuq, piyale, chine, herxil texse, légen, tamaq üstili, dastixan qatarliqlar tamaq yéyish sayminigha kiridu. Emma bu saymanlarning hemmisi tamaq étish, yéyishlerde birge xizmet qilidu. Bu xil tamaq saymanliri asasen yerlik qol hünerwenler teripidin yasilidu. Uyghurlarda qoshuq hemmidin köp ishlitilidighan tamaq yéyish saymini bolup, u üjme yaghichi, örük, chilan yaghachliridin oyup, neqish chiqirip yasilidu. Yézilarda choka ishlitish anche köp omumlashmighan. Bezi kishiler (köprek yashan'ghan ayallar) choka bilen yéyilidighan lengmen qatarliq tamaqlarni qoli bilen yiyishke adetlen'gen.

箸、玉柄杓〔=スプーン〕、カップ、碗、各種の皿、大皿、食卓、テーブルクロス〔写真参照〕などは料理を食べる道具に含まれる。しかしこれらの道具は全て料理を作ること、食べることに同時に役立つ。この種の料理道具は概して地元の工芸職人たちによって作られる。ウイグル人には玉柄杓は最も多く用いられる料理を食べる道具であって、それはクワの木、アンズ、ナツメの木を刻んで、彫って作られる。村には箸を使うことはあまり多く普及していない。一部の人々(多くは高齢女性)は箸で食されるラグマンなどの食べ物を手で食べることが習慣になっている〔箸が入ってくる前の古い習慣が残っているということ〕。

『ウイグルの風俗習慣』(uyghur orp-adetliri, 1996, ürümchi)より

参考:ケケの写真(2、3枚目)
    テーブルクロスの写真