【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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東京スカイツリー開業が象徴する時代のトレンドは?

2012年05月22日 | マーケティング話
今日、東京スカイツリーが開業した。

21日の記事に書いたが、黒川伊保子先生の「ブレイン・サイクル」によると、2012年は「女性脳の時代=アナログ期」のピークにあたる(正確には2013年だが)。
過去に書いた記事を引用し、「ブレイン・サイクル」(黒川伊保子先生)について復習をしておこう。

・個体の脳の意識サイクル=「ブレイン・サイクル」
 ⇒ブレイン・サイクルによって生み出される大衆の意識傾向=「感性トレンド」
 ⇒感性トレンドによって生み出される社会現象=「流行」

「短軸索活性系」=「男性脳」:デジタル系
「長軸索活性系」=「女性脳」:アナログ系

▼アナログ期に好感度が上がるもの
(1)ドラマティック
  多様、例外・特別、紆余曲折、意外性
(2)共感、情報交換
  口コミ
(3)複雑系
  アナログ、自然、人間性
(4)デコラティブ
  グラマラスライン、模様、多色使い、異素材ミックス、
  リボン、フリル、エッジ、包む・重ねる

▼デジタル期に好感度が上がるもの
(1)論理的
  答えがひとつ、だれもが納得する、最小コスト、最短パス、必然性
(2)競争
  サバイバル気分、情報収集
(3)合理性
  デジタル、人工、論理性
(4)シンプル
  直線的なシェイプライン、モノトーン、統一感

「女性脳の時代=アナログ期」は、「ブレイク期」から「展開期」に入る。
つまり、S/Hビューでは、「ハード期」に入るわけだ。

では、ちょうどサイクルが1周り前の、今から56年前前後には何があったのか?
2012年(平成24年)の56年前は1956年(昭和31年)。
東京タワーが一般公開されたのは1958年(昭和33年)だ。

国際情勢と、朝鮮戦争特需により戦後復興が軌道に乗り始め、高度経済成長に向かった当時と、現在の環境は著しく異なる。
が、東京タワーの開業と、約56年後の東京スカイツリーの開業は象徴的だ。

「感性トレンド」とは、「同じものが流行る」ことの予測ではなく、「同じ気分によって、同様の傾向を呈する」ことを予測する手法である(『なぜ、ひとは7年で飽きるのか』103ページより)。
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