南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

四月の終わりと愛知県の田原の蔵王山の青空

2010-04-30 19:28:40 | 故郷

愛知県の田原に住んでいる弟から送られてきた写真です。
24日の土曜日に撮影した、蔵王山から見た三河湾の写真を
NHKラジオの「どよう楽市」に投稿したら、何と、「土曜
楽市今ここ大賞」に選ばれたのだそうです。

この写真は、弟が時々、早朝に渥美半島の田原の町にある
標高250メートルの蔵王山(ざおうさん)という山に登っ
て朝のラジオ体操をしているのですが、その時撮ったもの
です。ラジオへの投稿には、こんなコメントがついてました。
今日の渥美半島は冷っこい早朝でしたが、
今はポカポカ陽気、雲ひとつない青空です。


この大賞は、ラジオ番組のMCの残間里江子さんと
宮本愛子さんのお二人が選んだものなんですが、
こんなコメントが出ています。
残間: 久しぶりの青空で、気持ちいい写真ね。
宮本: このところ、不安定な天気が続いていたので、
青空の鮮やかさが、ひとしお新鮮ですね。
残間: 三河湾に、蔵王山があるのも教えていただいたし…
宮本: 私たちがいるラジオブースって狭いから、
広々とした写真は、 外の空気感が伝わってきて、
とても嬉しいですね。
スタッフ: 先週は雪だったので、室内や窓の外の写真が
多かったのですが、 今週は、うって変わって、青い空や海、
広々とした畑や、緑豊かな風景の写真が増えました。


このラジオは全国放送なんですが、ローカルな蔵王山という
小さな山が、メジャーな東北の蔵王山と並んで、全国的に知れ
るというのはすごいことです。と言っても、東北の蔵王山の
ほうが圧倒的に有名なのは変わりないですが。このラジオの
サイトはこちらです。
http://www.nhk.or.jp/rakuichi/

実は、今日の4月30日も、弟はこの蔵王山に登ったそうです。

今朝の蔵王山の写真です。展望台の建物と照明ポールが映って
います。このあたりでラジオ体操をしたのだそうです。

そして今朝の「ラジオビタミン」というNHKのラジオ番組に
こんなコメントを送ったらラジオで読まれたと言っていました。
今日の渥美半島、快晴も快晴、
叫びたくなるような青空です。
今、田原の蔵王山からラジオ体操終えて下りるとこ。
どなたかが叫びました。
「ウッワ~!」と…
いつもすれ違うおじ様でした。
「奇声をあげてしまいました、すみません」
と照れていましたが、先を越された感じでした。
ホント気持ちがよいのです。わかるわかるその気持ち。
今日で四月も終わりです。
今日も頑張って、いい〆にしたいものですね。

なんという爽やかな...このラジオ番組のサイトはこちら
http://www.nhk.or.jp/vitamin/index2.html

ついでに他の写真もアップしておきましょう。
月末大サービスです。

蔵王山のふもとのつばき公園に咲いているつつじの花です。
この写真は採用にはならなかったそうなんですが、弟として
は個人的に結構気に入っている写真ということです。
花の色がすごく綺麗です。また向こう木の橋の古さとよい
コントラストが出ています。


こちらは、蔵王山の麓の権現(ごんげん)の森にあるモチノキ
とシャシャンボです。シャシャンボという名前は初めて聞きま
したが、小小坊と漢字で書くようですが、ツツジ科スノキ属の
常緑小高木。7月頃に白色の壺状の花が咲く。果実は小さい球形
の液果で黒紫色に熟し、食べることができる。これは同属の
ブルーベリー類と同じく、アントシアニンを多く含むという
説明がウィキペディアに出ていました。

上の写真のどっちがシャシャンボで、どっちがモチノキなのか
よくわかりませんが、説明にはこんなことが書いてあるそうです。
『樹種の異なった木が絡み合った珍しいものです。
シャシャンボは普通2~3mの低木ですが、やせ地に
生育することが多く、この木のように10mになるものは
稀です。互いに支え合い、競争して成長した結果のようです。』

切磋琢磨という四文字熟語を思い出しました。

こちらもサービス。

蔵王山の山頂にいる鶏です。夜明けとともに鳴くのだそうです。
典型的な朝の風景ですね。

今日で四月が終わりです。私がいる香港の会社の社員が
今日で一人辞めます。二年ちょっと勤めてくれました。
昨日はこれまでのお礼にと、タイ料理をごちそうしてくれ
ました。彼はタイが好きで、タイ語もかなり勉強していました。
ワンチャイのタイ料理屋に行ったのですが、社員からこうして
ごちそうされるのは、初めての経験で、嬉しかったです。

別れはちょっと辛いものです。これまでにどれだけの社員と
別れたのでしょう。長く仕事をしていると別れがどんどん
積み重なっていきます。

今朝、アパートのドアを開けたら、隣の家の人が引っ越しを
していました。本人らの姿は見えませんでしたが、業者の人が
荷物を運び出していました。そこに住んでいるのは日本人と
いうのは知っていたのですが、今日が引っ越しでした。日本に
帰任になるのか、どこかに移るのかわかりません。このところ
香港での知人が次々と日本に帰任になります。

キャンディーズの『微笑みがえし』という懐かしい歌を思い
出してしまいました。今日は月末大サービスでその動画です。



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京都宿便清という商品ネーミングのインパクト

2010-04-27 00:25:10 | HONG KONG

香港の新聞を見ていたら、こんな商品の広告が出ていました。
ちょっとインパクトのあるネーミングです。

「京都宿便清」という便秘薬です。
京都というのはただ和風の雰囲気を出したかったのでしょうが、
これを「宿便」という言葉と組み合わせたところがすごいです。
なんかエレガントで、綺麗な感じがします。
ブランドは日本阪聖という名前です。これ調べてみてもよくわかり
ません。日本風に見せかけて、香港の会社なんですかね?
「宿便を解消できる珍品」というコピーの「珍品」というのは
ちょっと場違いな使い方ですが、またそれが微笑ましい。
その下に、「六丁目 心斎橋 表参道」と書いてあるのですが、
「六丁目」というのはどこの「六丁目」?
本当に、心斎橋と表参道にこのお店か事務所があるんでしょうか?
そして六丁目というのは?謎が謎を呼ぶ広告です。


「日本NO.1の超人気商品」とありますが、日本でこんな商品あるん
でしょうか?検索してみても、日本語のサイトには出てきません。
ちょっと謎です。三つ目の「便通をよくにさせ」という表現が
ちょっと惜しいです。でもまあこれは日本人向けではなく、日本語
はあくまでも飾りなので、文法の間違いは特に問題にはならないの
でしょうが、せっかくなので完璧な日本語にしてほしいものです。

この商品がちょっと気になったので、家の近くのドラッグストアー
のチェーン店のManningsに行ってきました。ありました。

これです。しかし、便秘の薬って香港もいろんなのがあるんですね。

たまたまこの広告のことが、香港のブログにも出ていました。
http://hk.myblog.yahoo.com/jw!rBu10oSRGw7e.17c4vc-/article?mid=2926
長戸光(ながとひかる)という名前で、日本語オタクの香港男性の
ようです。この広告の日本語の文章を一生懸命解読しようとしている
その姿勢は素晴らしいです。がんばってほしいですね。

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繆森(ミャオセン)の逆襲にみる逆転の戦略

2010-04-25 15:24:14 | HONG KONG

繆森(ミャオセン)が、岡本真夜さんのヒット曲『そのままの君でいて』
を盗作したという事件は、中国側が盗作を認め、万博のPRテーマ曲の
作曲者は岡本真夜さんということに決着し、これでもうこの関係の記事
も書く事はないかと思っていましたが、事態はさらに予想外の展開を
見せました。

4月22日、それまで沈黙を保っていた繆森(ミャオセン)側は音楽
事務所を通して声明を発表。「岡本さん側も二つの曲は異なるものだ
との認識を示した」とか「盗作論争を行わないことで一致した」などと
いうコメントを出し、身の潔白を主張しました。

さんざん中国国内のネットで「中国の恥」として誹謗中傷されていた
繆森(ミャオセン)の盗作疑惑を受けて、この曲の使用は停止されて
いたのですが、万博事務局側は岡本真夜さん側に、「楽曲の使用」を
要請。岡本真夜さん側は、所属事務所を通して「喜んでお受けする旨」
を委員会側に回答。岡本も「世界中が注目するイベントである上海万博
に協力させて頂ける機会を頂き、とても素敵なお話しで光栄です」と
コメントしました。この件がマスコミに公開されたのは4月19日。

この後、岡本真夜の人気と、1997年に発表された『そのままの君でい
て』の人気が再浮上しておりました。そして、長い沈黙を破って
4月22日、繆森(ミャオセン)側が声明を発表したのです。

その声明によれば、現在も万博当局はPRソング「2010年は
あなたを待っている」の作曲者が繆森氏であることを承諾しているし、
その事実を尊重することを希望しているんだそうです。
さらに、万博PR曲は「ゆったりと楽しい旋律」のため、岡本さんの
曲「そのままの君でいて」とは大きく異なると主張。「下心のある者
が(岡本さんの)似通ったメロディーを利用し、世間の評判を誤った
方向に導き、新たなもめ事を造り上げた」と述べております。

絶句です。ちょっとここでもう一度二つの曲を比べてみましょう。
こちらが上海万博のPR曲。


ここに登場しているスター達のことは、私の以下のブログに書いて
ありますので、そちらをご参照ください。
上海万博PRソングのビデオ映像の批評的解説(4月21日)
またついでに以下の記事もご参照ください。
上海万博のPRソング疑惑と岡本真夜(4月20日)

そしてこちらが岡本真夜さんの『そのままの君でいて』。


こちらの動画は徳間ジャパンさん直のYouTubeアップロードなんで
画像も鮮明です。ついでに徳間ジャパンさんのこの曲の宣伝はこちら。
岡本真夜 好評配信中

これをあらためて聞いてみて、どうしていまさら『大きく異なる』
と開き直ることができるのでしょう。良識ある中国知識人の皆さん、
この繆森と中国当局の非常識な発言を糾弾していきましょう。
中国の良識ある人々はこのような非道は絶対許さないと
信じています。

万博事務局側が、岡本真夜さん側に接触してききて、岡本さんの
この曲の権利を譲ってほしいと要求してきた時に、岡本さん側は、
上海万博に限ってのカバーを承諾したとのことでした。またその際、
事務局に対して、権利保全と類似楽曲ではなく、100%岡本真夜
さんのの楽曲であることを認めるように要求したのだとか。この時、
「盗作疑惑には一切触れず、大人の対応に終始」ということでした。

この時の交渉の詳細がどのようであったかはわかりませんが、この
「盗作疑惑には一切触れず」という岡本さん側の善意を逆手に取っ
て、「自分は悪くないんだ、自分の権利は認められたんだ」と勝手
に解釈をし、今回の声明に至ったものと思われます。

繆森も、万博当局側も、メンツがかかっているし、中国の威信が
かかっているので、チャンスと見れば、どんなことでも利用した
かったのでしょう。これは人道的には許しがたい行為ですが、
窮地を脱する戦略としては脱帽です。
開いた口が塞がらないというのが正直な気持ちですが、四面楚歌
で崖っぷちに立たされたものは、どんな些細なチャンスをも見逃さ
ないということですね。このようなしたたかさがないと、弱肉強食
のグローバル社会では生き残っていけないのかもしれません。

死んでも真似はしたくありませんが。
この繆森、ろくな死に方はしないと思います。

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上海万博は「中国人醜態展」と香港新聞が報道

2010-04-24 02:00:46 | HONG KONG

5月1日から開催される上海万博に先駆けて、4月20日からリハーサルが
行われています。20日まで計6回行われるということなのですが、実際に
20万人くらいの入場者を入れてのリハーサルです。25日の日曜日は50万
人規模を想定しているらしいのですが、初日からいろいろとトラブルが
続いています。中国側の公式報道では、「リハーサルは極めて順調に行わ
れている」ということなんですが、実際は修羅場のようなのですね。
こういう報道に対しても中国の政府側、万博当局側の報道と、外国報道は
視点が全く違うのがよくわかります。

今日、たまたま香港のオリエンタル・デイリー(東方日報)をめくってい
たら、上のような記事があってびっくりしました。びっくりしたというよ
りも、やっぱりな、という印象ではありましたが。中国語が細かい部分
まで理解できないところがあるんですが、万博のリハーサルでの中国人の
行動を見ていると、情けなくてこれはもはや「中国人の醜態展」となって
いるという内容のようです。

「醜態展」という言葉は、日本人にも翻訳しなくても理解できるのですが、
マスコミがこんな書き方をしてもよいのだろうかと思えるほどのインパクト
大です。この新聞が大げさなのか、それとも実態がそれほどまでに酷いの
か判断できませんが、なんかこの「醜態展」って、実に見事に現状を表現
しているような気がします。万博の事務局側は、名誉毀損で訴えたいかも
しれませんが。

この新聞の写真、ひどいです。ゲートを乗り越えて、我れ先に中に入ろう
としている中国人たち。修羅場です。地獄絵です。こんなにまでして万博
に行こうとは思いません。「押すな~」とか「痛い!」とか「助けてー」
とか「バカヤロー」とか悲痛な叫びが充満しているような絵柄です。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」というギャグが昔ありましたが、
集団心理で、もはや極限状況ですね。これは恐ろしい。

しかし、この香港の新聞もよくぞここまで書いたと言いたくなります。
「おまえたち同じ中国人だろう」という気もしないでもないですが、
この新聞はかなり過激です。中国共産党に睨まれたりしないのかなあと
心配になります。

記事中には、花は踏みにじられ、禁煙は守られず、痰は吐き放題、
ゴミは捨て放題、列はまもらず、展示物は壊され、などと非難囂々の
文字の羅列。香港も中国の一部なんだから同朋のこと少しはかばって
あげてよと言いたくなるのですが、さすがの香港人記者も香港人と
中国人を一緒にしないでくれという気持ちになったんでしょうね。

こちらは新聞の中に出ていたゴミの写真。

カップ麺や、ファーストフードのゴミが、ゴミ箱に入りきらないで
山積みされています。リハーサルでこの状態だと、本番大丈夫かよ
と心配になります。

こちらは福建省館で壊された展示物の写真。

台湾の地図のところが壊されたのだとか。まあこれはマナーという
より政治的な背景があるのかもしれませんが。しかし展示物を壊して
はいけません。これ以外にも、ガラスが割れたり、柵が壊れたりなど
トラブルは無尽蔵にあるようです。でも中国の公式報道によれば
こういうことはすべてなかったということになるのが怖いです。

この記事では、見るに耐えない醜態が繰り広げられている一方で
案内係の英語能力が低く、ほとんど英語を理解できないということ
とか、場内の英語の表示がめちゃくちゃということも書いてあり
ました。

このへんは、1970年の大阪万博の時も同じような状況はあったかも
しれませんね。いくら高度経済成長まっただ中のハングリーな日本人
であっても、上海万博の中国人ほどの迫力はなかったとは思いますが。

1970年、大阪万博が開催された時、私は中学の3年でした。学校の
遠足で一度行き、父親と弟と一緒に一回行きました。あの頃の万博
のインパクトは絶大でした。グローバリゼーションと、経済の繁栄が
そこにありました。これをきっかけに私は英語を徹底的に勉強する
ことになります。そしてそれがあって、おそらく、今に繋がってい
ます。万博のあの興奮は今も忘れられません。

上海でも、そんなことを感じている若者たちは数多くいるんだろうと
思います。そういう人たちには、マナーは守ってほしいと思います。

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上海万博PRソング盗作問題は中国の山寨(さんさい)文化の氷山の一角

2010-04-23 01:09:05 | HONG KONG

上海万博PRソング盗作問題は各方面に話題を広げていますが、しかし
この話題を中国のどれほどの人たちが認識しているのか定かではあり
ません。日本ではかなり話題になっていますが、この話題はネット
ではいろいろ書かれているものの、マスコミではきちんと報道されて
いないのではないかと思います。サーチナの調査によれば、この万博
テーマ曲の存在そのものも知らないという人々のほうが圧倒的に多い
ので、この盗作事件について知っている中国人はかなり少数派なので
しょう。

もともと中国には山寨(さんさい、Shanzhai)という文化があります。
日本語で言うと、昔の山賊のような意味の言葉です。コピー製品の
事を海賊版と言いますが、海賊版というのは、本物のように見えて
正規版ではない違法版のこと。一方、山寨というのは、本物には似て
いるけどよく見たら違うものを言います。というと上海万博の盗作は
山寨というよりも海賊に近いんでしょうか?まあ上海は海のそばです
からね。

さて山寨製品の例として、典型的な例としては、冒頭に紹介したこの
ブラックベリーの偽物。商品デザイン、ロゴ、広告表現、すべてに
わたってあくどい山寨です。この完成度は感動的ですらあります。

オバマ大統領の写真を勝手に使っていますが(もちろんいちいち許可
は得ていないでしょう)、何だかいかにもちゃんとした広告のように
見えてしまいます。写真の下に「私のBlockBerryは9500です」と
書いてあります。よく見るとBlackBerryであるべきところが、巧みに
BlockBerryと変えてあります。オバマ大統領が使っているのは、もち
ろんBlackBerryのほうです。

右上のロゴも一見見間違いそうですが、「ブロックベリー」です。
製品デザインも一見似ていますが、ちょっと違います。ですので
彼らからすると、これは「ブラックベリー」とは違うちゃんとした
商品ということになるのでしょうが、明らかに消費者を惑わそうと
する意図がありありで、知的所有権にも、肖像権にも、ロゴの
デザインの権利にも、いろんなところで問題の商品です。

これ、あまりに見事な作りなので、誰かがふざけてつくったパロ
ディー広告かと思ったのですが、中国のネットで検索してみると
BlockBerryというのが山ほど出て来るので、この商品があるという
ことは事実なのだと思います。

さて、こちらもブラックベリー風です。

ですが、ロゴをよ~く見ると、BlueBerry(ブルーベリー)です。
個人的にはブルーベリーという名前すごく好きなんですが、これも
山寨商品。

こちらはノキアの携帯電話?

でもロゴをよく見ると、NOKLA。IがLになっているのですが、
ちょっと見ただけだと間違えてしまいます。

さてこちらの商品はどうでしょう?

SONY LENS?と思ったら、これがSCNY LENS。これはちょっと
あざとい。

こちらはソニー?と思いきや...

SQNY。これはちょっと卑怯ぜよ~。うっかりしてたらソニーの電池
だと思って買っちゃいそうです。

これはiPhone?

ロゴはiPhone Air。こういう商品ないよね?iPhoneのデザインに
MacBook Airのフォルムを合体させたようなデザイン。これは
何か山寨というよりもオリジナリティがあって、ちょっと欲しく
なってしまいます。でも明らかに知的所有権侵害してますね。

こいつはどうだ!

パッと見ナイキ、でもHIKE。意味としては、ハイキングのハイク
なんで意味としてはマッチングしている。しかしこのスリッパは
なんじゃこりゃという感じですね。スリッパを履いてハイキング
に行くのは中国人くらいしかいないとは思うんですが、大体
ナイキにこんなスリッパはないよね?しかもこのスウォッシュの
ロゴ、これは中国の青龍刀のイメージなんですかね?
笑わせようという意図はないんでしょうが、これはいけません。

さてついでにこちら。

アディダスのマガイモノです。これをまともに読もうと思ったら
頭がおかしくなりそうです。こういうのは駄目ダス!

最後は、こちらでお別れしましょう。

金甲戦士という戦隊物?見るからにウルトラマンですよね?
中国のネットを検索するといっぱい出てきて、もうかなり歴史
のあるシリーズのようなので、中国の人たちはこれを中国の
オリジナルのキャラクターだと信じているのでしょう。

ここでご紹介したのは、氷山のほんの一角。中国にはこういう
事例は本当に無尽蔵にあるのでしょう。本当に彼らには、悪い
ことをやっているという意識は全くないのかもしれません。
こういう状況、どうしたらよいんでありましょうや。とほほ。

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香港そごうの25周年とChocolate Rain

2010-04-22 00:13:54 | HONG KONG

Chocolate Rainというのは香港発の手づくり感覚のアートを売っている
ショップなのですが、たまたま香港のコーズウェイベイのそごう(崇光)
に行ったら、25周年のキャンペーンでChocolate Rainを起用していました。

そごうは、香港では地元資本の会社になっていますが、ブランド名は、
昔からのそごうで、25周年なんですね。コーズウェイベイのそごうの
今日の雰囲気はこんな感じでした。



こちら側がメインの入り口なのですが、エントランス部がChocolate
Rainです。内側はこんな感じ。



天井からぶら下がっているオブジェが可愛いです。

通り沿いのショーウィンドウは、こんな感じ。



まさにChocolate Rainの世界です。そごうの建物がイラストに
なっているのが可愛いです。

Chocolate Rainに関しては、3月30日の私のブログ記事の中で
ご紹介ました。こちらです。
Chocolate Rainに見る香港アートのポテンシャル

たまたまチムシャツイのウッドハウスのモールでChocolate Rain
のショップに遭遇したときに、これはきっと香港を代表するよう
なアートになっていくんだろうなと思ったのですが、すぐにそごう
のキャンペーンで起用されてしまいました。

25周年記念のラッキードロー(抽選)は5月末までやっているみたい
です。香港そごうのウェブサイトはこちら。
http://www.sogo.com.hk/tc/causewaybay_sogo.html

きっともうすぐ世界的にも有名になっていくんじゃないかという
気がします。こういう若い才能は、是非、がんばってほしいです。

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上海万博PRソングのビデオ映像の批評的解説

2010-04-21 00:20:22 | HONG KONG

たまたま使われている曲が、盗作ではないかと疑われ、結局、酷似して
いると言われていた岡本真夜の『そのままの君でいて』がこのPRソング
の曲ということになったわけなんでありますが、なんだかちょっと
しっくりこないニュースでした。詳しい経緯は、私の昨日のブログ記事
上海万博のPRソング疑惑と岡本真夜をご覧ください。

さて、今日はこのミュージック・ビデオを細かく吟味していきましょう。
ビデオ動画は昨日の記事に貼付けてありますのでそちらでご覧ください。

音楽の件は、上海万博のPRソングの作曲者が日本の岡本真夜ということ
に正式になるのですが、中国の国家的な大イベントに日本のアーティスト
が起用されることは革命的な出来事です。岡本真夜さんにとっては
棚からぼたもち、ひょうたんからコマの出来事なのでしょうが、
中国側からみたらちょっと屈辱的な感じでしょうね。これで中国に
ひがまれたりしても困るんですが。是非、岡本真夜さんを応援して、
上海コンサートでもやってもらいましょう。

しかし中国の作曲家の方、知的所有権の侵害はいけませんよ。
(と言っても自分のブログでも有名人の写真を勝手に使ったりして
いるので、えらそうなことは言えないですが)
で、一番上の写真は、ご存知ジャッキー・チェンです。上海万博の
イメージ大使の一人です。香港人ですが、中国大陸では老若男女を問わ
ず圧倒的な人気がありますね。

彼は国際的にも知られているのですが、他の人たちはあまり知らない人
もいます。ちょっとビデオに沿って誰が誰だか見ていきましょう。
まずオープニングで登場して挨拶をする人、これは誰でしょうか?

この人も世博形象大使(イメージ大使)の一人ですが、郎朗(ランラン)
という中国を代表するピアニスト。1982年遼寧省瀋陽出身。世界の有名
オーケストラとの共演を続けている天才ピアニストで、彼の書いた自伝は
中国でベストセラーになったのだとか。彼の英語のウェブサイトはこちら
です→http://www.langlang.com/

その次に出てくるのが、バスケットボールの姚明(ヤオ・ミン)。

1980年上海生まれで、主にアメリカのNBAで活躍していますが、身長が
229cmの巨人。大陸では大人気のスポーツ選手です。北京オリンピック
でも彼のいた中国チームはベスト8にまでなっていたんですね。

さてジャッキー・チェンの次に出てくるのは、この女性。

誰?って感じですが、実は中国では有名な人気テレビキャスターで、
名前は楊瀾(ヤン・ラン)と言います。1968年生まれ、議員でも
あり、衛星テレビ局の経営者でもあり、出版したエッセイ集はベスト
セラーになっているんだそうです。でも、歌は本業じゃないんで、
ここで歌うのはちょっと無理がありましたね~。

そして次に出てくるのは、アンディー・ラウ(劉徳華)。

1961年生まれの香港の俳優・歌手です。ジャッキー・チュン
(張学友)、アーロン・クオック(郭富城)、レオン・ライ(黎明)
などとともに四天王と呼ばれておりました。映画『墨攻』や
『三國之見龍卸甲』など数多くの映画作品に出演しています。
以下の私の記事も彼が出演した映画に関するものです。
三国志の趙雲を主人公にした映画香港で封切り

ところでこの上海博のミュージックビデオの中のアンディー・ラウ
さん。あまり冴えない感じがすると思うのは私だけでしょうか?
彼のファンの皆さんには失礼かもしれませんが、衣装もなんか変だし、
帽子も変、ライティングも、カメラアングルも変。何か眩しそうで
顔の表情が上手く撮れていない。ちゃんとした歌手なのに歌が上手に
聞こえない。ミキシングの問題?ちょっとこれ演出が駄目なんじゃ
ない?と思ってしまう私でした。別に彼のファンであるわけでは
ないんですが...これも残念。

さてしばらくすると見かけないおっさんが登場してきます。

このおっさん誰?しかも歌がひどいじゃん。とお思いになるかもしれ
ないんですが、この人はかの有名な李寧(李宁、リーニン)氏です。
1963年生まれの体操選手で、80年代の中国体操界をリードしていた
人物。1984年のロスのオリンピックでは、ゆか、鞍馬、吊り輪で金、
跳馬で銀、男子団体総合で銀、個人総合で銅を取ったすごい選手だっ
たのです。大先輩だと思っていたら私よりも年下

1988年のソウルオリンピックの後、現役を引退。スポーツブランドの
李寧有限公司を立ち上げます。ブランドはLi Ning。ここのロゴは
ちょっといかにもナイキのパクリという感じで、ここでもちょっと
知的所有権抵触の雰囲気が漂うのですが、このブランド、スポーツ
メーカー市場では中国で、ナイキ、アディダスに次いで第三位のシェア
を誇っています。こちらがそのロゴ。

よくまあナイキが何も言わなかったと思えるようなロゴデザイン
ですよね?

日本ではこのブランドほとんど見かけませんが、先日シンガポールに
行ったときにショッピングモールのIONの地下にショップがありました。

中国ブランドとは思えないほどオシャレ。バドミントンなんかは、この
ブランドのウェアを着たらちょっと強く見えそうな感じです。

ところで、この李寧(リーニン)さん、実はみなさん過去にテレビで
ご覧になってます。そう、あの北京オリンピックの開会式での聖火の
最終ランナー。スタジアムの空中を駆け抜けていたあのおっさんはこの
おっさんだったんです。しかし、このビデオで歌ったのはまずかった。
この歌の話が来ても断るべきだったんですよ、このおっさん。
申し訳ないんですけど、声量はないし、音感もないし、かっこよくない。
もともと歌手じゃないんだから無理することなかったのに。しかも無理
やり歌わされた歌が盗作疑惑の歌だったなんて、踏んだり蹴ったり、
泣きっ面に蜂です。こんなに恥ずかしくては、大使の役は「離任」
したいはずです。

そしてこのおっさんの後に出てくるのは、この人。

劉翔(リュー・シャン)です。1983年上海生まれのハードルの選手。
アテネの110メートルハードルで金、北京では期待を背負いながら、
スタート直前に脚の故障で競技離脱をした悲運のアスリート。
彼のことは私のブログの次の記事で書いてありますのでご参照を。
劉翔(リュウ・シャン)はペガサスだったのだろうか
(しかし自分はいろんな人のことをこのブログで書いてるなあ、
と自画自賛

香港の家の近所の風水屋(?)の店先に劉翔の運勢の分析が貼って
ありました。一時挫折をしたけれど強運の持ち主のようでした。
しかし、このビデオの静止画での登場はちょっといただけない。
翼を広げて飛ぶような(まさに自分の名前の翔の)恰好はちょっと
あほっぽい。先のリーニンさんもそうなんですが、彼もこういう
安易なコマーシャリズムに安っぽく利用されてはいけないんじゃ
ないかと思います。

あと一人忘れていました。こちらです。

女優の李冰冰(リー・ビンビン)です。1976年ハルビン生まれ
の彼女は、中国の映画、テレビで活躍する人気女優です。最近
では、映画「風声」の好演で、台湾のアカデミー賞こと「第46回
金馬奨」で「最優秀主演女優賞」に輝いています。
この映画はDVDで見ましたが、第二次世界大戦中の中国で日本の
憲兵が中国人スパイを探すという暗く緊張感のある映画でした。
こちらが香港版のビデオクリップです。



しかし上海万博のPRビデオの中の彼女は正直あまり綺麗に撮れて
いません。メークも、ライティングも、カメラワークも、衣装も
どれもあまり良くない。彼女はもっと美しく魅力的に見せられる
はずです。
しかも彼女は本来、歌手ではないので、こうやって歌わせるには
そもそも無理があるんですよね。

とういことで総合的に評価させていただければ、このPRビデオは
ちょっと残念な評価を与えざるをえません。音楽の盗作問題で
マイナスポイントがすでに付いてしまいましたが、ビデオ映像の
作り、人選、演出など残念ながらあまり満足のいくものではあり
ません。せっかく作っていただいたんですが、それにかなりの
制作費をかけていただいたんですが、ちょっと残念です。

これはおそらく北京オリンピックのときのPRソングを意識して
いたのだと思いますが、あの映像のインパクト、タレントの質、
芸術性の高さなどは、素晴らしかったと思います。それでは
最後にこのミュージックビデオをご紹介したいと思います。


やっぱ、こっちのが全然いいわ~。

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上海万博のPRソング疑惑と岡本真夜

2010-04-20 00:54:55 | HONG KONG

今日、香港の会社のそばの喫茶店でコーヒーを飲みながら何気なく
中国語の新聞を広げておりました。広東語が読めるわけではないの
ですが、漢字なので何となく意味はわかるような気がします。映画
賞の発表の記事が出ていたので、「十月圍城」という映画が総なめ
の受賞でした。そんな記事を眺めながら、ページをめくると、上海
博覧会のテーマソングの疑惑記事が出ていました。どうやらテーマ
曲が日本の岡本真夜の曲に酷似しているという記事でした。

会社に戻って、ネットを検索してみると、いっぱい出ています。
開幕まで2週間に迫った上海万博のPRソングが、岡本真夜さんが
1997年にリリースしたヒット曲「そのままの君でいて」の盗作
ではないかとの疑惑が浮上しており、これの使用を停止していると
いう記事です。最新の時事通信の記事によれば、
上海万博実行委員会が岡本真夜さんの所属事務所に楽曲使用申請を
してきたとのこと。岡本真夜さん側は、受諾する意向を伝えたのだ
そうです。(2010年4月20日00時03分の時事通信社ニュース)

ちょっとまず、これどんな曲なのかあらためて見てみましょう。
こちらです。


ジャッキー・チェンやら有名タレントが出て歌っていますが、
確かにこの曲は『そのままの君でいて』ですね。似ているとか
いうレベルの話ではない。替え歌です。

これを「作曲」したと言われていたのが、繆森(ミャオ・セン)
という上海の有名作曲家。韓雪(ハン・シュエ、セシリア・ハン)
の曲などをいくつも作曲した人。この下の写真の左端の人です。

ちなみに右端は今回の歌を作詞した张鹏という人、中央は映像監督
の王国平という人です。繆森(ミャオ・セン)はこうしてみると
ちょっとオーラがありませんですね。

彼は、マスコミのインタビューに、「部屋を歩き回り、足でリズム
を取りながらインスピレーションを得た」とオリジナリティーを
主張していたらしいのですが、さすがの中国人もこれは盗作だと
ネットで騒ぎ立てたので問題が大きくなったのだそうです。

「中国じゃあこういうのあたりまえのこと(だからとりたてて騒ぎ
たてるには及ばない)」という書き込みも多くあったようですが、
そういう問題じゃないですよね。そういう体質そのものが問題なの
です。私が数日前の記事で告発した任天堂のWiiの偽物たちのこと
なども世界でもっと問題視してほしいです。
Wiiの偽物がまかり通る香港エレクトロニクスフェア

この作曲家の繆森(ミャオ・セン)氏、過去にもいろいろと盗作
疑惑があったようです。しかし今回は、中国の恥としてさんざん
叩かれたので彼にはもうチャンスはないのでしょう。見つかった
らただではすまないでしょう。

今回、岡本真夜さんが、楽曲の正式な提供者ということになる
わけですが、そうなるとますますこの繆森(ミャオ・セン)と
いう人物はなんだったのかということになります。嘘つきは
泥棒の始まりと言いますが、大嘘つきにして大泥棒だったわけ
ですね。せっかくのPRテーマ曲なのに、暗い影が漂ってしまい
ました。残念。

この曲、実は、2004年にできていました。韓雪(ハン・シュエ)
さんが歌っていたのです。その当時から上海万博のための曲で
した。その映像はこちらです。


これ2004年の映像なのですが、ちょっと待ってくださいよ、この
最初のタイトルのところに出ている作詞と作曲の名前が逆になって
いるような気がします。繆森(ミャオ・セン)が作曲ではなくて
作詞になっています。
これは単純にミスなのか、それとも何かもっと深い訳があるのか...
調べれば調べるほどこの繆森(ミャオ・セン)という人間は何か
疑惑の影が漂っています。

韓雪(ハン・シュエ)さんはとても綺麗な歌手で、「雪の華」の歌
を中国語カバーした歌手として有名なのですが、その時の記事は
こちらです。
雪のない香港で『雪の華』を聴く
また、中国語で彼女が『雪の華』を歌っている映像はこちらです。


めちゃくちゃ綺麗なうえに歌も上手です。

繆森(ミャオ・セン)のおかげで、数々の楽曲を提供された彼女に
までネガティブな影が落ちるのは可哀想ですね。

しかし、今回の騒動で岡本真夜さんが一気に中国で人気が出てしまう
かもしれませんね。しかし今回の報道の中で、犯人でもないのに、
岡本真夜さん(36)と年齢を出してしまっている記事がいくつかあり、
ああ彼女はもう36才になったのかと、余計な情報を得てしまうので
ありました。そういえば、彼女のこの曲が入ったアルバム『Smile』
を偶然持っていました。ニコンの古いカメラを構えた写真がカバーの
やつです。これを機会にまたちょっと聴いてみよう。


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香港のSOHOで遅めの朝食を食べながら日本のガラパゴス化について考える

2010-04-19 00:52:20 | HONG KONG

遅めの朝食と言っても、日曜日の午後3時半頃です。これを朝食と
言ってよいのかわかりませんが、香港SOHOでは週末はかなり午後
遅くまでブレックファーストメニューがあります。日本とかでは
午後に朝食を食べるということはまず考えられないのですが、欧米
系の店では、週末は時間の感覚がかなり自由になっているようです。

今日は、SOHOのShelly Streetのヒルサイド・エスカレーター沿い
にあるリアル・ブレッド・カフェというお店。以前、
香港のSOHOウォーキング・ガイド(シェリー・ストリート他編)
という記事でほんの少しだけ触れましたが、今日はそこに行って
みました。エスカレーターの途中にちらっと見える店なのですが、
お店の入り口はほとんどエスカレーターに隣接しています。

左がエスカレーターなのですが、お店との間はほんの少ししか
スペースがありません。ここに立てかけてある看板にブレック
ファーストのことが書いてあるのですが、終了の時間はあえて
消してあるようです。ということは一日中OKってこと?
この建物の壁面にこのお店のバナーが出ていてここにウェブが
出ているのですが残念ながら繋がりません。


このお店はパンが名物のようで、パンも売っています。


私は、一番上の写真のEnglish Breakfastというのを注文しました。
今日は何となくイングリッシュという雰囲気でしたが、実際の
ところアメリカン・ブレックファーストとイングリッシュ・
ブレックファーストがどう違うのかよくわかりません。写真の
ように、ビーンズに、ベイクド・トマト、ベーコンにソーセージ、
スクランブル・エッグの下にパンが隠れています。
そしてイングリッシュ・ブレックファースト・ティー。

ミルク・ティーです。大学の時にイギリス人の先生が、紅茶に
ミルクを入れるときは、必ずミルクを先に入れるのがよいと
いうことを言っていたので、私もその流儀に従っていて、
ミルクが先です。どういう理屈だか忘れてしまいましたが。

しかし、このミルク・ティーは実に美味しい。ごく普通の
イングリッシュ・ブレックファースト・ティーなんですが。
このブレックファーストは各アイテムがほどよい量で、よい
感じです。ただ、せっかくのパンがエッグの下敷きになって
いて、パンだけの味を楽しめなかったのが残念でした。

このお店にいると、エスカレーターで登っていく人たちが
見えていて、みんなお店を覗いていくのが見えるのがまた
楽しいです。

さて私は、ここにはこんな本を持ってきておりました。

『脱ガラパゴス戦略』北川史和、梅津政信著(東洋経済新報社)

日本は実は国際的にはかなり孤立していて、それはガラパ
ゴス状態になっている。このままでは日本企業は国際的
競争力を失ってしまうということを指摘している本です。

この間、日本に帰ったときに本社の社長がこれを持って
いて、苦労して手に入れたんだよと自慢していたので、私も
神田の本屋に行ってゲットしていたのでした。

ガラパゴスの典型的な例として、日本の携帯電話が出てきます。
日本の携帯電話ほど、海外で競争力のないものはないでしょう。
日本では、最先端技術を盛り込んだ携帯電話を作っていながら、
海外では日本の携帯電話はほとんど競争力がない。

以前、シンガポールにいた時から日本は携帯電話のローミング
もできないので(アジアの携帯はアジアのほとんどの国で
ローミングが可能だし、ヨーロッパに行っても使えたが、日本
はローミングされていなかった。今はローミングできるように
なってはいますが)

海外は電話番号を変えなくても携帯電話はどんどん変えること
ができたりしましたし、日本の携帯はテレビだとかなんだとか
余計な機能が付きすぎていて、サイズはでかくなるし、値段も
高くなって、まさにガラパゴスの生物のように特異な進化を
していた感がありました。世界の中で日本は技術的に最先端を
行っているという奢りがあり、どんどん進化を続けたのですが、
実はその進化はグローバルな視点から見ると世界に通用しない
商品になっていたというわけです。

私は以前日本にいたときに、某N電気の仕事をしていたのですが、
当時、パソコンと言えば98という時代でした。一世を風靡して
おりました。ウィンドウズが出てくる前までは。このメーカーは
21世紀になってからPC事業から撤退を余儀なくされてしまいま
した。

世界市場をリードしてきた自動車だって、電気自動車の到来と
ともに日本車の国際競争力はなくなっていきます。

そんな状況にあってどうするべきかということをこの本は論じて
います。実は日本を待っている分野があるということなのですが、
それは最後の章で書かれていて、まだそこまで読めていません。
解決方法を知りたい方は、是非、この本をお読みください。

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マカオタワーのバンジージャンプ

2010-04-18 02:57:37 | HONG KONG

香港のコーズウェイベイのタイムズスクエアに行ったら、マカオの
プロモーションをやっていました。とくに力を入れていたのが
マカオタワーです。

マカオタワーは一番高いところまでだと338メートルなので、東京
タワー(333m)よりも5m高い。マカオタワーは、下のコンサー
トホールに行ったことはあるのですが、上には登ったことはありま
せん。いちおうこちらが、マカオタワーのウェブサイトです。
http://www.macautower.com.mo
英語か中国語だけですが。

このタワーの233メートルの高さからバンジージャンプができて、
これは商業施設としては世界で最も高いバンジージャンプとして
ギネスに認定されているようです。私は自分ではバンジージャンプ
はやろうとは思いませんで、おそらく一生やることはないと思う
のですが、せっかくなので、これをご紹介しておきましょう。

233メートルと言ったら、田舎の愛知県田原の蔵王山が250mなの
で高さとしたらほぼ同じくくらい。東京の池袋のサンシャイン60
の展望台の高さが226.3mなので、これより高いところから飛び
降りることになります。ちなみに私が中学生の頃、修学旅行で
霞ヶ関ビルに登ったのですが(当時日本で一番高いビルだった)、
そこでも147mしかなかったんですね。

このマカオタワーのバンジージャンプの動画がいくつかYouTube
にアップされているので、ちょっと見てみましょう。


自分には縁のない世界です。
日本のテレビでも何度も紹介されているので、かなり有名なの
ですが、それでも私はやることはないでしょう。

タイムズスクエアの会場で紹介されていたパネルです。日本の
有名人も出ています。上の段の一番右のCyril Takayamaというの
はマジシャンの「セロ」のことですね。後ろ向きに落ちています
が、右手を上に上げているのがやけにカッコいい。下の段の左に
NEWSおよび関ジャニの錦戸亮君ですね。デスノートの松山研一君
もですか?でも私はやりません。

この設備には、バンジージャンプの他に、いろいろなアトラクション
があります。その一つはスカイジャンプ。これはバンジーよりも
楽なのですが、でも怖いには変わりありません。



さらに、スカイウォークとマストクライムというのがありますが、
これはナインティナインの矢部君がチャレンジしているのが非常に
わかりやすいので、こちらにご紹介します。



ちょっとこれはすごいですね。
こういうのが好きな方は是非、マカオに来てトライしてください。
マストクライムは上り下りの所要時間は約2時間。体調のすぐれ
ない方、心臓に問題のある方はダメということです。

さてこちらは、バンジージャンプの熊のぬいぐるみ。

一個150香港ドルです。日本円では1800円くらいですね。
この上に見えるロープがバンジージャンプで使われる実際のロープ
の断片のようですが、これが切れる確率はほとんどないとはいうもの
の、ゴムを束ねただけのもの、カッターナイフでごしごしやれば
切れそうな...と考えるだけで気が遠くなりそうです。

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マイケル・ジャクソンが世界を救う

2010-04-17 01:29:46 | Weblog

1985年、マイケル・ジャクソンの"We Are The World"のレコー
ディングの時の写真です。この曲のことは、私のブログの
マイケル・ジャクソンとWe Are The World
という記事の中で書きましたが、今聴いてもよい曲ですね。

ところで、今日、ブログにYouTube動画をアップする方法を
習得しました。今まで、gooブログにはYouTube動画はリンク
できないと思い込んでいたのですが、これが実はできたのですね。
このブログにおいては革命的なことになるのですが、早速、動画
をリンクしてみたいと思います。

記念すべき最初の動画が、"We Are The World"です。



あれから25年、今年の1月のハイチの地震の直後に、この曲の
リメーク版が作られました。その動画はこちらです。



この曲のことは、以前、このブログの
音楽が世界を救うパート1という記事と
音楽が世界を救うパート2という記事で
触れましたので、そちらをご覧ください。これも素晴らしい曲です。

と思っていたら、これのスペイン語版もあったのですね!
こちらです。



スペイン語の歌手は知らない人ばかりですが、すごい迫力です。
ラテン系の情熱が溢れています。よく見ると、二番目に出て来る
イケメンはリッキー・マーチンですね。

そういえばMy Wifeはリッキー・マーチンのコンサートに行って、
前から2列目で、彼の汗が飛んできたと言っていました。
そのコンサートで「3キロ痩せた」のだとか。
あと他に知っている人は、ホセ・フェリシアーノとグロリア・
エステファンくらいですね。しかしスペイン系も層が厚いし、
気持ちが熱い。これもなかなかよいです。

以前の記事でもちょっと紹介したことがあるんですが、マイケル・
ジャクソンの作ったWhat More Can I Giveという曲もご紹介して
おきたいと思います。これは、911の同時多発テロの直後に作った
ものです。



この中では、マライヤ・キャリー、ルーサー・ヴァンドロス、
グロリア・エステファン、リッキー・マーチン(ここでも登場)、
セリーヌ・ディオン、ビヨンセ、Boys II Menなどすごいメンバー
が出てきます。でも残念ながらこれはCD発売されなかったよう
です。このビデオでは、マイケルが大活躍ですね。

最後に、是非ご紹介したかったのは、フィリピンのセブの刑務所
の囚人たちと、マイケル・ジャクソンの振り付け師だったトラビス・
ペインが踊る"They don't care about us"のビデオです。



一番手前がトラビス・ペイン、そのすぐ後ろの二人はダンサーです
が、後は全員この刑務所の囚人です。以前から、この刑務所は
マイケル・ジャクソンの『スリラー』とかを全員で踊って社会復帰
のトレーニングをするユニークなメソッドで有名だったところです。
マイケルを偲んで、気合いを入れて踊りました。壮観です。

いかがでしたか?どれもすごい映像ばかりですよね?

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Wiiの偽物がまかり通る香港エレクトロニクスフェア

2010-04-16 00:46:22 | HONG KONG

昨夜香港に戻ってきました。ニューデリーからシンガポールにそして
香港へといろいろ写真を撮ってきたのですが、これはまたいずれか
の機会に記事にしましょう。今日は、香港のワンチャイの展示会場
でエレクトロニクスフェアという展示会をやっていました。会社
からも歩いて行けるので、ひょっとして日本企業がどっか出て
いないかと思って見に行ってきました。

ものすごい出展社数なのですが、日本企業はほとんど見当たりま
せん。ほとんどというかざっと見た限り皆無でした。中国と香港が
大半で、後は台湾、韓国が若干といった感じです。家電商品、電子
画像、電子部品、セキュリティ、通信機器などの分野なので、
これは日本のお家芸だった分野なのですが、日本ブランドの一切
見当たらないエレクトロニクスの展示会はとても不気味です。

聞いた事もないブランドの薄型テレビ、カーステレオ、洗濯機、
パソコン、電話、携帯通信端末などが山ほどあります。もう
びっくりです。去年も来たのですが、その時も同じような状況
でした。

ところで、一番びっくりしたのは、任天堂のWii Fitの偽物でした。
上の写真をよく見ると、一見Wii Fitのように見えるのですが、
ロゴはii Fitです。これは明らかに確信犯的偽装工作!
これって犯罪じゃないの?なんかこんなに堂々と展示してあると
偽物という感じがしません。

こういう感じでさりげなく展示してあります。いちおうこの展示
会場の入り口に「場内では知的所有権の為写真撮影はお断り」と
いう注意書きが出ているので、撮影は禁止です。でも
「知的所有権」と言ってもこのii Fitは知的所有権を侵害している
のに、この撮影禁止の表示は何だか不条理です。ですので、上の
写真とこれから紹介する写真はすべて隠し撮りです。向こうが
違法ならば、こちらも違法で対抗です。

どこかでもらったチラシを隠れ蓑にして、気付かれないように撮影
するので、構図だとか贅沢は言えません。こんな隠し撮りばかり
上達しても困るのですが、是非、皆さんに(とくに任天堂の人)に
紹介しないといけないのではと思い、苦労して写真を撮ってきました。

自分がたまたまWii Fitのユーザーでもあるので、この商品関連に
注目したのですが、おそらく、いろいろ探してみると、いろんな
ジャンルの偽物が山ほどあるんだと思います。
ちょっとこれは恐ろしい展示会です。

さてこちらのブースでは...

何とiFit Wii Fitにはこういう商品はないので、ちょっと
だけオリジナリティーはあるんですが、このネーミングは
ちょっとヤバい。弁護士の方、これはダメですよね?

これは同じブース。iFitのパッケージが見えます。その横には
アクセサリーらしきパッケージが。上の段のギターのゲームも
何だか怪しい。これも有名な商品のパクリのような気がします。

こちらはまた別のブース...

5EN1何だかドイツ語みたいな響きですが、これも
明らかにWii Fit(の偽物?)のためのアクセサリー5点セットの
ようです。こういうのって任天堂以外のサードパーティーが勝手
に作ってもよいのですか?(←任天堂さんへの質問)

こちらはまた別のブースです...

どっひゃ~左の箱は12-IN-1つまり12個のアクセサリー
が入っているということ、右のは何と26個
しかもこれがWii Fitではなくて、Wü Fit
ドイツ語で使われるウムラウトのuなのですが、ドイツ語風に発音
すればウーをユーのように口を尖らせて発音します。これはしかし
偽装工作としては結構犯罪レベルが高い気がします。
しかし、任天堂のWii Fitにはこれだけの種類のアクセサリーがない
ので、これだけ作れるのはある意味すごいですが。

これはまた別のブース...

Wü Fit用のアクセサリーパッケージです。上のポスターはスイスの
アーミーナイフのようにいろんな機能が満載ということを言って
いるようです。テニスからゴルフから、運転から銃から何でもで
きるようです。こんなにつくっちゃっていいんでしょうか?
このパッケージのアップはこちら。

だんだんあきれてきます。ゴルフとかテニスとかこんな形をして
いなくても本当は問題ないのですが、ここまでやっちゃうのが中国
香港ですね。

ブースの一つのAlpha Games China Limitedという会社のカタログ
をもらいました。ここにはいろんなまがいものが出ています。
Wii Fit関連のものだけでもかなりいっぱい出ています。
例えばこちら...

15種類のものがパックになっているWü Fit用の商品。
こんなものが入っているようです。

え~?ストラップとか、コントローラーのカバー、布(?)や
プロテクターシートまでこの15アイテムの一つに入ってるの?
それもストラップとか2本あるからこれで2アイテム扱い?
何か騙されたような...でももともとマガイモノ商品なので
これも仕方のないことなんでしょうが。
また、こんな商品もあるようです。

文字にはWiiと書いてありますが、写真を見るとWüだったりします。
こんなんもあります。

ボクシング用のグローブまであります。

キャリーバッグまであります。

これはびっくりです。
ちなみにこの会社のウェブサイトはこちらです。
http://www.alphagames.cn
ウェブにはこのカタログのようなのは見当たりませんが、
何か怪しいです。

この展示会は香港のHKTDCの主催する
ちゃんとした展示会なのですが、こういうマガイ物を見たりする
とちょっとこういうのはいけないよねと思ってしまいます。
日本人はほとんど買い付けのバイヤーくらいしか来ないので、
偽物ブランドも大手を振って商売をしているのですが、ちょっと
これは困った状況ですね。

こちらが展示会場の入り口付近の様子。
中は数フロア展示スペースになっていてかなりの規模です。
4月の16日の金曜日までやっています。

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アバターの国インド

2010-04-12 14:35:26 | インド

インドには3億3千万の神様がいると言われていますが、それらは元の神様
の化身(アバター)であると言われています。昨日、デリーの土産物屋の
前を通ったらこんな木彫りの像が置いてありました。青い肌です。これは
神様のアバターです。動くことはないですが、インドはアバターに満ちて
います。

こちらはデリーにあるフマユン廟です。

ムガール王朝二代目のフマユンのお墓です。16世紀のもので、世界遺産です。
後のタジマハールは、これを意識して作ったのだとか。
知らなかったのですが、ムガールというのは「モンゴル」から来ているのだ
そうですね。あのチンギスハン(ジンギスカン)の末裔です。

中国ではモンゴル人は元を作っているし、そのエネルギーは巨大だった
のだなとあらためて思います。今、日本の相撲界に押し寄せているのも
このモンゴル帝国のエネルギーの名残なのかもしれませんね。

こちらはフマユン廟の中の景色。
イスラム教なので、像は一切なくすべてが幾何学模様です。

窓から太陽の光が幾筋もの光になって差し込んでいました。
ちょっと神秘的です。

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インドの神様とアバターとマイケル・ジャクソン

2010-04-10 09:33:00 | インド

今、インドのニューデリーに来ています。昨日の飛行機でシンガ
ポールからニューデリーに来たのですが、機内でまた「アバター」
を見てしまいました。もちろん3Dではないですが、今度の飛行機
はエコノミーでもスクリーンが少し大きかったので、かなりの
臨場感はありました。

ところで上の画像は、『スラムドッグ&ミリオネアー』の1シーン
です。クイズの三問目で、「ラマ神が右手に持っているものは?」
(答えは、弓と矢)のところで、子供の頃に、暴動のなかスラムを
逃げ回る回想の中で一瞬現れる映像です。子供がラマ神の扮装を
しているところなのでしょうが、インドの神様は青い肌をしている
のが多いです。この映画の4問目に出てくる『クリシュナ神の歌』
(子供たちが歌わされる悲しげな歌)のクリシュナ神も青い肌の
神様としてインドでは有名です。

映画『アバター』に出てくるパンドラの先住民ナヴィも、インド
の神様のように青い肌をしています。だいたい青い肌の人物という
のは古今東西、インドの神様くらいしか知りません。

ということはこの『アバター』という映画も、インドと何か関連
があるのではなかろうか、またインド人はこの映画を特別な親近
感を持ってみるのではないのだろうか、と思ったのであります。

調べてみたら、「アバター」という言葉の語源は、インドのサン
スクリットで「化身」を示す「アバターラ」という言葉から来て
いるんですね。先ほどインド人に聞いてみたら、日常会話では
この言葉を使うことはないけれど、インド人は「アバターラ」と
いう言葉はだいたい理解できると言っていました。

『アバター』の映画の中で登場する先住民ナヴィと人間のDNA
を合体させて作ったものも「化身」です。元の人間を代理する
存在です。考えてみると、人間の身体というのも、精神が仮に
宿っているアバターといえるのかもしれませんが。

インド人に聞いたら、この映画はインドでは人気があるのだが、
それほどの爆発的なヒットには至っていないと言っていました。
インドは世界有数の映画量産国なので、映画に対しては好みも
わかれるのでしょう。青い肌の生物たちは、あまり特別な存在
でもないのでしょうか。

インドは、人間と動物が日常生活の中で共存している国です。
牛は神聖な動物として尊重され、堂々と車道を歩いています。
豚や象もたまに見かけます。殺生を嫌ってベジタリアンで
通している人もかなりいます。ナヴィの世界と共通したところ
もあります。

ナヴィたちは、エイワの森の神様を信じていますが、神様は
特定の形をしているわけではありません。インドには、誰が
数えたのか知りませんが、3億3千万の神様がいると言われ
ています。日本でも八百万(やおよろず)の神がいると言い
ますが、インドのは桁違いに多いです。

西寺郷太さんの『マイケル・ジャクソン』(講談社現代新書)
の中に、マイケルが神について語った詩が紹介されていまし
たので、引用させていただきます。(この本については先日
も言及しましたが、正式なタイトルは『なぜマイケルは誤解
されたか』ではなく、『マイケル・ジャクソン』でした。)

「神(GOD)」

おかしなことに、神は彼自身を世界中のどんな宗教に対して
も区別せずに表現しているのにもかかわらず、人々は自分達
の信じている方法、それだけが唯一正しいという考え方に
ずっとしがみついている。
あなたが何か神について語ろうとすれば、誰かが必ずその
意見に反論してくるだろう。
もし、あなたが「すべての人の神への愛は間違っていない」
と発言したとしても、それにさえ反論する人はいるものだ。
私にとって、神の姿や形はさほど重要なことではない。
何が最も大切か、というと
それは「物事の本質(エッセンス)」
私のあらゆる歌や、あらゆるダンスは、神がこちらに現れた
ときに、そこに漂い充満してもらうための入れ物のようなもの。
私がその「器」を差し出すと、女神はその中に限りなく甘い
優しさを注いでくれる。

夜空を見上げて、本当に仲の良い友達を見るように星達を
見つめていたことがある。まるで、それは私の祖母が、私の
ために用意してくれたような、そんな景色だった。
「なんて贅沢で、なんて素晴らしいんだ」
そんなふうに感じていた。
その瞬間、「神の創造物」の中に、私は「神そのもの」を見た。
虹の美しさの中に、草原を跳ねながら駆け抜けてゆく鹿の
優雅さの中に、父親がしてくれるキスの真実の中に、私は
いとも簡単に女神の姿を見ることができる。
しかし、私にとって最も甘美な神との出会いの瞬間には、
まったく形がない。
私は目を閉じて、瞑想し、そして深くやわらかい静寂へと
吸い込まれてゆく。
神の創造した無限の世界が私を抱擁する。
そして、私たちはひとつになる。


これはまさに『アバター』で描かれたナヴィの世界に共通
したものがある気がします。「エホバの証人」として活動
していたこともあるマイケル・ジャクソンは、こんなこと
を思っていたんですね。彼の歌を聞いていると、何だか
彼こそが、神の化身だったのかという気がしてなりません。

いちおう、こちらが今宿泊しているインドのニューデリー
のオベロイ・ホテルの部屋の写真です。

超一流ホテルなのですが、普通の出張ではとても泊まれ
ない豪華なホテルです。部屋の机の上に真っ赤なバラの花
が挿してありました。


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オーチャードのナツメグ

2010-04-09 04:36:19 | シンガポール

インドのデリーに着きました。夜中です。
今日はシンガポールにおりました。やはり暑かったです。
この上の写真は、ヤシの実のように見えますが、実はナツメグの
オブジェ。オーチャードの交差点のION(アイオン)の角にあり
ます。ちょっと大きさがこの写真ではわかりませんが、かなり
大きなオブジェです。遠くから見ると、ヘルメットのようにも
見えました。しかしこれはナツメグを半分に切って、種が見える
ようにしたものです。


この写真だと小さくてちょっとわかりにくいかもしれませんが、
このIONのビルの手前ちょっと左よりのところにこれが見えて
います。

このナツメグのオブジェの裏に説明書きが書いてありました。
その昔、オーチャード一帯はナツメグの畑果樹園だったのだ
そうです。オーチャードという意味は果樹園ですね。
今はショッピングストリートなのですが、昔は果樹園だった
というのが信じられないくらいの変わりようです。

このナツメグのオブジェはそれを思い出させるためと、この
一つの実から、ナツメグとメースという二つの香辛料がとれる
ことから、二つのプロパティーの会社の共同プロジェクトが
このIONだということも言っているみたいです。

ナツメグはもともとはインドネシアのモルッカ諸島あたりが
原産地だったようですが、シンガポールでも栽培されていたん
ですね?ナツメグと言えば、ハンバーグやミートローフとかに
欠かせない香辛料なのですが、最近は、スターバックスや、
パシフィック・コーヒーなどの喫茶店に行くと、シナモンと
一緒にこのナツメグのパウダーが置いてあります。

私は最近はカプチーノにナツメグを振りかけていますが、
これが正しい飲み方なのかどうかはわかりません。以前は
シナモンをかけていましたが、ナツメグのスパイシーな香りが
好きになってしまいました。これ一度に大量に摂取すると
幻覚作用があると聞いたことがあります。

これ昔は相当な貴重品だったんでしょうね。



こちらは雨上がりのオーチャードの様子。緑が多いです。
熱帯地方だという感じがしますね。



こちらはトーストボックスというお店のカヤトーストとコーヒー。
カヤトーストというのはカヤジャムを塗ったトーストなんですが、
ココナツミルク、タマゴ、パンダンリーフなどで作られたジャム
のようです。結構甘いです。

そしてこちらは、シンガポールに新しくできるサンズのホテル。

このビルの上に見えるのが空中庭園です。
これをMy Wifeに口で説明してもなかなか理解してもらえなかった
ので、この写真を見てもらいたいと思ってアップしました。
こういう感じです。こんな高いところにガーデンができるという
のはすごいですね。

ではまた。

よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。

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