南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

レスリー・チャンはみんなの心の中で生き続けている

2010-04-02 01:27:50 | HONG KONG

今日の4月1日は、レスリー・チャン(張國榮)の命日でした。
2003年のあの日からもう7年になるのですが、レスリー・チャンは
未だにアジアを代表する俳優であり、偉大なスターとして
生き続けています。

この上の写真は、香港、セントラルのマンダリン・オリエンタル。
2003年4月1日、18時41分、レスリー・チャンは、このホテルの24階
から身を投げました。46才。1956年9月12日生まれですから、生きて
いれば今の私と同じくらいの年齢です。(ちなみに私は1955年生まれです)

私はレスリー・チャンの大ファンというわけではないのですが、なぜか彼と
は縁があります。2007年に次のブログでもちょっと触れています。
レスリーがこの世に別れを告げた日
この記事の中でも書いたのですが、偶然にレスリー・チャンと同じ飛行機に
乗ったことがありました。ただ見たというだけでしたが。
また、台湾の歌手のワンリーホン(王力宏)とは仕事で何度か会ったことが
あるのですが、リーホン君は、レスリー・チャンを尊敬しており、感動的な
追悼文
も書いています。レスリーもリーホンのことをかなり買っていたよう
でした。これも不思議な偶然です。こちら参考記事です:
王力宏工房

あと、レスリー・チャンの愛した香港の日本料理店という記事
でも書きましたが、香港のハッピーバレーにある「慕情」というお店には
これまた縁がありました。「レスリーはいつもそこの席に座ってたんだ」
とその親爺さんは言っていました。

また、レスリー・チャンが出ている『さらば我が愛、覇王別姫』の映画や、
『男たちの挽歌』の映画は見ていました。

『覇王別姫』のディスクです。右はレスリー・チャンの97年のコンサート
のDVD。偶然に持っていました。

『覇王別姫』はその原作の、項羽と虞美人の話は、高校の時の漢文の
教科書に出ていた文章も鮮明に覚えていますし、司馬遼太郎さんの
『項羽と劉邦』の小説
も好きでした。「四面楚歌」の四文字熟語は、
この項羽と虞美人が追いつめられる垓下(がいか)の戦いの場面から
生まれた言葉です。

レスリー・チャンの死は、『覇王別姫』の映画のストーリー、項羽と
虞美人の愛するがゆえに自害するという話、などがオーバーラップして
いる気がしてなりません。鬱病だったということになっていますが、
覇王別姫の程蝶衣や虞美人が彼にのりうつったと思えてなりません。

私の会社はワンチャイにあるのですが、近くの香港アーツセンター
4月1日からレスリー・チャンの写真展が行われるという情報を
ゲットしました。会社が近いもので覗いてみました。

こちらがワンチャイの香港アーツセンターです。

漢字では香港芸術中心と書きますが、ワンチャイのグランド・
ハイアットの向かい側あたりにあります。
詳しくは、こちらのウェブをご覧ください。
http://www.redmission.org.hk/news/news_e.htm
展覧会はこのビルの5階で4月13日までやっています。
入場は寄付の20ドル(以上)です。

写真展会場の入り口です。

こんなパンフレットをもらえます。


中の様子です。

女性が圧倒的に多いですが、少数で男性もいます。日本人の女性の方も
目につきました。日本人男性は私くらいでした。


「どれもいい写真ばっかりだわね~」という日本語が聞こえました。
この中で私が選んだ一枚はこちらの写真です。

この真剣な表情に引き込まれてしまいました。

私はレスリー・チャンの大ファンというわけではなかったのですが、
何だか彼から「時間があったらちょっとぼくに会いにきてよ」と言われ
たような気がしたのでした。年齢も同じくらいだし、いろんなところで
彼との接点がある。そんなわけでここに来たのですが、何だか不思議な
感じがしました。彼は、今も私たちひとりひとりに何らかのメッセージ
を送り続けているのかもしれません。そのメッセージを伝えるために、
彼は私をここに呼んだのかも、そんな気さえしていました。

そして、その夜、セントラルのマンダリン・オリエンタルに行って
みようと思ったのです。彼が7年前、この世と決別した場所です。
会社のあるワンチャイからトラムに乗って、すぐにホテルの裏側付近
の公園に到着。そこから歩いてすぐのところにそのホテルはありました。
夜の8時頃でした。

このホテルのビルの右側の道路沿いに、献花の場所になっていました。


白い百合やら白いバラ、基本的には白い花が多いです。
中には赤いバラなどもありましたが。

ずいぶん沢山花があります。

花束もあれば、ハート形に作ったものもあります。
いろんな国から贈られてきているようです。

写真が付けられているのもあります。


ハート型の花の左にあるプレートには、"From Japanese Fans"と書いて
ありました。


「あなたの代わりは誰もいない」という日本語のメッセージです。
5人の女性の名前。これ見ていたら、涙がこみ上げてきました。

そして、きわめつけはこちら...

「Dear Leslie, いつもあなたを 思っています 夢で 逢いましょう」
16人の女性の名前が書いてあります。泣けてきました。

私は冷やかしでここに来ただけなんですが、ちょっと感動です。
なんだか、ここに並んでいる花のひとつひとつをじっくり見てあげ
たくなってしまいました。日本からの花、シンガポールからの花、
中国から、韓国から、台湾から、そしてもちろん香港から...
いろんな国のいろんな人が、レスリー・チャンへの思いを込めて
花を贈っているんです。


こちらも日本からのようでした。


こちらも日本からです。
ちょっと写真が小さくて見にくいのですが、「私の心の中には
いつもあなたがいる たとえ別れても 一緒だから」という文字が
書いてあり、10人くらいの名前が。気持ちが伝わってきます。

4月1日にここに来たのは初めてなのですが、なんか来てよかった
と思いました。レスリー・チャンは、ファンの人たちの心の中に
いまでも鮮明に生き続けているのだと実感しました。

レスリー・チャンは永遠です。

よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。

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