南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

『スラムドッグ・ミリオネア』の原作者は大阪在住の総領事?

2009-09-30 01:51:57 | インド
今朝、NHKのニュースを見ていましたら、『スラムドッグ・ミリ
オネア』の原作者のヴィカス・スワラップさんが出ていて、何と
今、大阪でインドの総領事として赴任しているのだとか。びっく
り。次は日本の話を書くかもしれないというようなことを言って
おられました。楽しみです。

数ヶ月前にこの映画を見て、この英語の本を買ってしまったので
すが、全然読んでいません。日本語でも『ぼくと1ルピーの神様』
というタイトルで本が出ているのですが、日本語版はまだゲット
していません。近々読みたいと思っております。

このヴィカス・スワラップさん、調べてみると、1961年生まれ?
自分よりも6才も若いじゃありませんか。ということはまだ40代。
総領事で貫禄があるので、自分よりも年上かと思ったのですが、
何と年下だったのですね。インドの大学を出て、インド外務省に
入り、外交官となったのだとか。エリートですね。

そういえば私も外交官になりたいと思ったこともありました。
高校を卒業してから一年間、横浜市立大学に通っていたのですが、
そこにいた先輩が、外交官になることを夢見て、外交官試験を
受けるために勉強をしていたのを思い出しました。シンガポール
や香港で大使や総領事などの人たちにお会いしたことはあるので
すが、自分にはそういう仕事はちょっと無理だなあと思いました。

さて、このヴィカス・スワラップさん、外交官として、トルコ、
アメリカ、エチオピア、英国、南アフリカなどに行っていたの
ですね。この本を書いたのは、イギリスに滞在中のことらしい
のですが、その前がエチオピアというのがすごいです。

私も20年くらい前に、撮影の仕事でアジスアベバに行ったこと
がありました。当時、戒厳令が出ていて夜間外出禁止。でも夜
星空がものすごく奇麗で感動しました。食べ物は単調でしたが。
まあ生活は結構大変だったんじゃないかと思います。そういう
いろんな国に行った経験もこの本の中に活きているんでしょう
か。

この人のインタビューの中で、彼がこの小説を書こうと思った
きっかけが、『ホール・イン・ザ・ウォール』というプロジェ
クトだったと言っていました。スラムの壁に穴をあけて、コン
ピューターを設置して、二三ヶ月置いておいたら、スラムの
子供たちが何の説明もしていないのに、コンピューターを
使えるようになっていたのだとか。教育を全く受けていない
ようなスラムの子でも、チャンスさえあればものすごい
可能性があるのかもしれない。それがこの小説を書くきっか
けとなったのだそうです。

さて、このヴィカス・スワラップさん、日本に来て、果たて
どんなインスピレーションを得るのでしょうか?
ちょっと楽しみです。








『キルビル』や『少林サッカー』に関わったデジタルスタジオ

2009-09-29 00:06:16 | HONG KONG
先日、テレビコマーシャルの編集作業のために香港の編集スタ
ジオに行ったのですが、後で調べたらこのスタジオは、いろん
な映画のデジタルエフェクトを行っており、何と『キルビル1
&2』や『少林サッカー』、『カンフーハッスル』なんかの
デジタルエフェクトもこのスタジオで作ったのだとか。また
私が数ヶ月前に見た『南京南京』もこのスタジオが関わって
いたのを知って、さらにびっくり。

このスタジオは、先週香港島のコーリーベイに引っ越してき
たばかりで、まだ工事中だったのですが、そんな由緒あるスタ
ジオだとも知らず出かけて行ったのです。これまでは編集は
他のスタジオを使っていたのですが、今回は新たな監督を使っ
たので、その監督の指示でこのスタジオになったというわけ
です。今回は特にデジタルCGが必要なったので、CGの得意な
このスタジオが選ばれたということです。

編集スタジオの中身はどこも同じような雰囲気なのですが、
コンピューターの調整卓があり、その隣にテレビモニターが
置かれています。調整卓にはオペレーターが座っていて、
そのそばに、監督がいて、クリエイティブディレクター、そ
してプロデューサ-の人がいます。プロデューサーは立って
いろいろと忙しそうにそわそわとしているのが常なのですが、
スタジオの人たちが数人立って見守っています。

今回はクライアント(お客さん)は同席していないので、
我々制作スタッフだけでの作業なのですが、スタジオの人や
オペレーターの雰囲気がちょっと緊張感があり、これは
雰囲気だけでレベルが高い感じだなと思いました。やっぱり
香港でもトップクラスのスタジオだけに雰囲気もちょっと
違います。こういう中で、『キルビル』や『少林サッカー』
などの名作が生まれてきたのかと、あらためて納得したので
した。

『キルビル』は自分でレンタルビデオで見たのですが、
『少林サッカー』はMy Wifeのお薦めでした。なんだか映画
はMy Wifeに薦められてばかりいますね。(笑)香港に来る
ために不動産屋と一緒に部屋を見て回っているときに、
My Wifeが『少林サッカー』の話をしていました。「香港に
住むんだったらあの映画をみないといけないよね。あれは
香港の基本。そうですよね、不動産屋さん」という投げかけ
に不動産屋の香港人も無理矢理同意させられていました。

あのスピード感は、まさに香港。キルビルのスピード感も
そうとうなものですが、仕事も何でもこういう超人的な速度
で対応するのが香港だと思ってしまいました。もともと私は
のんびりした性格にみられがちですが、でも本心は物事が
てきぱきとスムーズに流れていかないと気がすまないのです。
ですのでこういう映画のスピード感にはほれぼれとします。

『ハンサム★スーツ』でいえば、もとえさん(森三中の大島
美幸)が、食堂の中で、てきぱきと仕事をしているところとか、
『王様のレストラン』(これもMy Wifeのお薦め)の中で、
流れるように料理を作るシェフの山口智子さんの無駄のない
動き。仕事がこういうふうに流れることが自分にとっては
理想なのですが、なかなかこのようにはなりません。

香港でのコマーシャルの制作現場では、カメラとか、照明
とか大道具とか、数十人のスタッフが共同作業を行うのです
が、時々、ものすごいスピードでスタッフが動き回ることが
あります。ほんともう香港映画のように、ぶつかったりせず
に見事に全員が連携して、ある状況を作り出していく、そう
いうのを見るとこれはさすが香港なんだなあと嬉しくなります。

以前、『フィッシュ!』という本を読んだのを思い出しました。
シアトルの魚市場が何故か活気に満ちている。その魚市場から
仕事を楽しく行う真理を発見していくというような話なのです
が、普通は退屈な仕事でもやり方によってはどんどん楽しくで
きるというところが面白かったです。どんな場所にも、どんな
仕事にもやりがいは見いだせる、そこをつまらなくしているの
は自分の固定観念だ。仕事を楽しめればそこに活力が生まれる。
そういう活力のあるところに仕事も人も集まってくる。
ということなんですよね、きっと。



『ハンサム★スーツ』に学ぶ人の見分け方

2009-09-28 00:06:44 | Weblog
先日、グラフィックデザイナー面接をしていたらとても可愛い
女の子が応募をしてきました。うちの事務所は香港にあるので、
応募者は香港人なのですが、その子は25才、他の会社でのデザ
インの経験は3年ちょっと。経験的にはまだあまり十分ではな
いのですが、センスはあり、これから伸びる可能性があると思
えました。しかし何よりも外見がとても魅力的だったのです。
こういう子が入ったらきっと評判になるだろうな、などと思い
ながら数日後、二次面接に呼ぶ事にしました。

そしたらその前日、他の会社で採用が決まってしまったという
連絡が。まさに、逃がした魚は大きいと申しますが、何であの
とき即決しておかなかったのかと後悔しました。千載一遇の
チャンスを逃してしまったと思うと、ちょっと残念でした。

『ハンサム★スーツ』のDVDを見たのはその直後でした。
My Wifeが日本から持ってきてくれたのですが、とても面白い
ので是非見てちょと言うのです。で、早速見てみました。
面白い!二回も繰り返して見てしまいました。

醜男が特殊なスーツを着ることでハンサムになるという映画
で、人間にとって外見がどれほど大切なものなのかという事
を問うようなテーマの映画です。もちろん「問う」というほど
深刻な映画ではないんですけど。

この映画を二回続けて見て、「ひろこちゃん」というヒロイン
と、「らいか」というトップモデル、「もとえさん」という
女性が登場するのですが、この中で誰が一番魅力的に見えたか
というと、じつは「もとえさん」でした。森三中の大島美幸演
じる「もとえさん」は、ちょっと北関東訛りで、外見はどちら
かというと不美人なのですが、性格はめちゃくちゃいいし、
すごく可愛く見えました。あとでMy Wifeに聞いたら、この作
品の脚本を書いた鈴木おさむ氏は大島美幸さんの旦那さんだっ
たのですね。だから余計に「もとえさん」を魅力的に描いたの
ですね。

私たちいわゆる「業界人」は、モデルの撮影とかで、「らいか」
的な女性に接する機会が多いのですが、外見の奇麗な人には
あまり興味が持てませんでした。あまり奇麗すぎてしまうと、
こちらが精神的に疲れてしまいそうな気がするのです。ですの
で、選ぶとすれば「もとえさん」です。

北川景子さん演じる「ひろこちゃん」も魅力的なのですが、
「もとえさん」のほうが安心感があります。他人の小さな幸せ
を探すゲームなどは、「もとえさん」だからこそできた事で、
同じ事を「ひろこちゃん」がやってもさまにならなかったので
はないかという気もします。映画では同一人物という設定です
が。

さて、この映画を見終わって、先日のデザイナーの面接で逃し
た可愛い女の子の事を振り返ってみると、ひょっとしてこれは
外見にまどわされて即決してしまわなくてむしろよかったん
じゃないかと思いました。あわてて決めていたら、他の問題点
を考える余裕はなかったかもしれません。まあこれは時の運な
ので、今更後戻りはできないし、もし彼女の採用を決めていた
らどういう事態になっていたかわかりません。むしろ、そうい
う人を採用しないほうがいいよという天の配慮だったのかもし
れないと思うようにしました。

そういえば、この『ハンサム★スーツ』香港でも上映されてい
ました。香港の人たちは、どういうふうに受け取ったのでしょ
うか?DVDでも売られていましたので、結構人気だったのでは
ないかと思います。光山杏仁(ひかりやまあんにん)という
名前で登場するハンサムなトップモデル。この「杏仁」という
のは「杏仁豆腐」から取ったということになっていますが、
中国語では「杏仁」というのは「アーモンド」ということなの
で、この名前、香港ではちょっと滑稽です。日本でも相当滑稽
な響きでグーでしたが。

スウェーデンの知人と『かもめ食堂』について話す

2009-09-27 02:35:18 | Weblog
5月にニューヨークに行ったとき、スウェーデンの広告代理店
の人から、「ぼくの友達が香港に住んでいるんだけど、面白い
やつだから是非会ってみてよ」と言われておりました。それで
7月末に、香港のナッツフォードテラスという場所にあるイタ
リア料理屋で会ったのが、スウェーデン人のステファン氏でし
た。年齢はおそらく自分よりも若いようでしたが、香港で仕立
てたスーツでびしっと決めておりました。

私たちは、ビールやワインを飲みながら、ピザなどつまみな
がら話したのですが、いろんな話をしているうちに、気がつい
たら5時間も経っていていたのでした。その時が彼とは初対面
だったのですが、彼がまだMBAだか何かを取得するために勉強
をしていること、仕事はブランディングだかのコンサルティン
グをやっていること、東洋文化に興味を持っていて、日本の
宮本武蔵の『五輪書』に感銘を受けたということ、日本の映画
も好きだということなど、様々なテーマで話をしました。

ステファン氏は、たまたま仕事でマニラに行ったらしいのです
が、その途中に立ち寄った香港で香港の女性と恋に落ち、その
まま香港に居着いてしまったというドラマチックな経歴を持っ
ていました。そんな彼と、香港のイタリア料理屋で話している
と、自分たちが一体地球上のどこにいるのかわからなくなりそ
うでした。

その話のなかで、『かもめ食堂』のことについて触れました。
私はその時、まだその映画を見ていなかったのですが、My
Wifeが「あの映画は大好き。すごくいやされるよ~!」と絶賛
していたので、何となく概要を知っていました。そういえば
その映画は北欧のどっかで撮影されたんじゃなかったかと思い
出し、彼に是非その映画を見るように薦めたのです。自分は
まだ見ていなかったにもかかわらずですが。

実際は、この映画はフィンランドのヘルシンキが舞台なのです
が、その時は、ひょっとしたらスウェーデンだったかなと定か
ではなかったので、彼にとっては懐かしい光景が出てくるん
じゃないかと思ったのです。

それからしばらくして、彼からメールが届きました。『かもめ
食堂』のDVDをゲットして、香港人の奥さんと一緒に見たと
いうのです。そのメールにはつぎのようなことが書いてありま
した。
「この映画はあなたが言ったように、非常にゆったりした映画
で、特別大きな事件が起こるわけではない。しかし、ちょっと
笑いを誘うような場面もあったりして、暖かくチャーミングな
映画でした。先日、私は日本映画は明確なエンディングがない
ところがよいと言ったのですが、この映画はまさにその典型で、
大きな時の流れのなかの一こまという感じでした。私にとって
はエンディングがあまりに早くやってきたという印象でしたが、
それぞれの女性がそれぞれにチャーミングで、だんだん好きに
なってしまいました。でもこの映画の舞台のヘルシンキは、
ストックホルムにとても似ているので、ちょっとホームシック
になってしまいました。とてもよかったです。教えてくれて
ありがとう」(原文は英語)
というような内容でした。自分が推薦したものをちゃんと見て
くれたことで、またそれを気に入ってくれたことで、ちょっと
嬉しくなった私でした。

その話をMy Wifeにしたら、これは是非私も見たほうがよいと
いうので、先日,香港に来たときにDVDを買って持ってきて
くれました。そして、やっと今日、全部通してみたのですが、
見終わった感じは、なんだか爽やかな感じでした。感動すると
いうような感じではなく、あっけなく終了するのですが、人生
というのもひょっとしたらこういうもんなんじゃないかと思え
る感じでした。爽やかな風が吹きすぎていったような清涼感で
した。

My Wifeはこの映画を見ると、コーヒーが飲みたくなると言っ
ていましたが、私は、おにぎりや、シナモンロールや、唐揚げ
や、メンチカツや、塩鮭などがとっても美味しそうでたまりま
せんでした。唐揚げを揚げているところと、カツを包丁で切っ
ているところの音の臨場感は素晴らしいと思いました。シズル
感というのはまさにこのようなことを言うのだろうと実感した
のでした。

小林聡美の演じる主人公の凛とした生き方は、非常に爽やかで
好感が持てます。客が来なくても深刻に悩まない楽観的な性格、
レストランを無闇に大衆化させようとしないきちっとしたポリ
シー、おにぎりに関しての彼女なりのこだわり、従業員に対し
てそれぞれの流儀を許容する包容力...これらは実は経営者
に必要なことなんじゃないかと、そんなふうにも思うのです。
これは自分の拡大解釈なのですが、なんかこの食堂のような
会社ができたなら、自分にとっても、社員にとっても、そして
お客さんにとってもとても幸せなことになるんだろうなと思い
ました。小林聡美は我々のような小さな会社の経営者の鏡です!

かもめ食堂で、ヘルシンキの町のひとたちが、シャケとか
おにぎりなんかをとても美味しそうに食べている場面を見たら
とても嬉しくなりました。







DHLを騙った迷惑メール

2009-09-26 01:18:24 | Weblog
それは一月くらい前からです。DHLからメールが届き始めました。
でも本当のDHLではなく、偽物のDHLからというのが後になって
わかりました。差出人は、"DHL Customer Services"だったり、
"DHL Express Services"だったり、"DHL Delivery Support"
だったりいろいろですが、メールアドレスはservices@dhl-
support.comや、services@dhl-usa.comや、services@dhl-
global.comだったりします。メールアドレスのドメインにdhl
という固有名詞が入っているので、これは本物だと錯覚して
しまいます。でも実は、コンピュータの中に入り込んで、破壊
活動をするテロリストのようなマルウェア(悪意を持って作ら
れた不正ソフトウェア)が添付されているのです。

これらのメールには、DHL_INVOICE_f34a75.zipとか、DHL_
INVOICE_126399.zipとか、DHL_INVOICE_51e35a.zipと
いった名前のファイルが添付されています。これを開くと
問題が起きるらしいのですが、インボイスという言葉が
何となく最もらしく響いてきます。

上の画像の赤い枠で囲った部分が、メールの文面なのですが、
「貴殿が6月22日に送った郵便荷物は受取人の住所が不正確
だったので送り届けることができませんでした。添付のイン
ボイスをプリントアウトして、荷物を引き取りに来てください」
というような内容です。出だしの"Hello!"というのが気軽すぎ
るけど、アメリカだと逆にこういう挨拶が粋なのかななどと
思ってしまいました。しかし、6月の22日にDHLで送った
荷物には記憶がありませんでしたので、これは何かの間違い
に違いない。しかしDHLが果たしてこんな間違いをするんだ
ろうかとか気になりました。

それからほとんど毎日、DHLからのメールが届きました。
私は、香港で仕事をしていて、DHLやフェデックスや、UPS
などの国際的な荷物はよく送ったり、受け取ったりしていた
ので、毎日メールが来るのだと、本当に、荷物がどっかで止
まっていてDHLのほうで困っているのではないかと思ってし
まったのです。それでとうとう添付ファイルを不覚にも開い
てしまいました。インボイスを確認してから、DHLに電話を
しようとさえ思ってしまっていたのです。あさはかでした。

私が使っているマシーンがマックだったので、不正ソフトの
攻撃は何とか免れました。すぐにウィルス検出のソフトを
入れて前ファイルをスキャンしたのですが、幸いにも有害な
ウィルスは発見されませんでした。今から思えばヒヤヒヤし
ます。

これがマルウェアが添付された迷惑メールだということは、
最近になってわかりました。ウェブやブログを検索してみる
とDHLの迷惑メールのことがいろいろ出ていました。やっぱ
りそうだったのか。それはまるで新型インフルエンザのように
世界中に蔓延していたようです。

これは本家DHLのほうもさぞ迷惑しているんだろうなと思い、
DHLのサイトを見てみたら、やはり出ていました。以下はその
文面です。
重要なお知らせ:弊社を装う不審メールについて

最近、お客様の一部に対しDHLからのメールを装い、コンピューターウィルスが含まれる疑いのある添付ファイルを開封させようとする不審なメールが届いたという報告を受けています。メールは英語で「DHLトラッキング番号(DHL Tracking number)#Z805B71249NXV53)」というタイトルで届き、虚偽のインボイスが添付されているとのことです。

弊社の航空運送状(Air Waybill)番号は数字10桁であり、このようなアルファベット混合の11桁以上の番号は決して使用しておらず、また海外のDHLから日本国内の荷送人もしくは荷受人のお客様宛てに直接メールで問い合わせることはなく、発信者とも一切関係はありません。

このような不審なメールにご注意いただきますとともに、万一受取られた場合は絶対に添付ファイルを開かず、即時に消去いただくようお願い申し上げます。


そういえば”DHL Tracking Number"というタイトルのものも
たしかにあったと思い出しました。今日もまだ届いていたので
まだしばらく続くのかなという気配が感じられます。受け取っ
たほうも迷惑をしているのですが、御本家のDHLさんもかなり
迷惑をしているんだろうなと思います。

DHLのサイトを見たついでに、いろいろDHLについて調べて
みました。今年40周年を迎えた世界最大の荷物配送会社です。
今は親会社はドイツの郵便局のドイチェ・ポスト。民営化され
た郵便局が国際企業として世界的に大成功しているのは、日本
の郵政グループさんも見習ってほしいですね。この会社は、
世界的に有名なのですが、ドイチェ・ポストが親会社になる前
も赤と黒と黄色が会社の色だったので、何となくドイツの会社
だという先入観を持っていました。

ところがこの会社は、40年前にアメリカのサンフランシスコで
できた会社だったというのを知ってびっくり。しかも、その
会社名が、エイドリアン ダルシー(Adrian Dalsey)、ラリー
ヒルブロン(Larry Hillblom)、ロバート リン(Robert Lynn)
という3人の創立者の頭文字をとったものだというのを知って
さらにびっくり。自分がいかに何も知らなかったのを反省した
のでした。

DHLの最初の仕事は、西海岸からハワイのホノルルに郵便物を
迅速に届けるという仕事だったというのも驚きです。世界中が
人類の月面着陸で話題沸騰だった頃、サンフランシスコの3人
の男たちがDHLの第一歩を踏み出していたのですね。それが今
や世界ナンバーワンの国際速達便とロジスティクスの企業。
迷惑メールで迷惑をかけられるのも有名税というべきなんで
しょうか。サンフランシスコの3人の男たちは、40年後に自分
たちの名前を騙った迷惑メールがネットワークの上を飛び交っ
ているなんて、全く想像もできなかったことでしょう。

しかし本当に迷惑なので、こういうのは早く止めてほしいで
すね。ダルシー、ヒルブロン、リンさんも嘆いていると思い
ます。DHLさん、こんなのには負けずにがんばってください。


シンセンでお買い物

2009-09-20 22:35:41 | HONG KONG
My Wifeが香港に来ているので、昨日の土曜日はシンセンに行っ
きました。日本の知り合いの人から買ってきてほしいという品が
あって、それを買いに行ってきたのです。前回シンセンで買って
きたものが、そんなに安いんだったら買ってきてほしいと言われ
たようなんですね。

でシンセンに行きました。以前は、シンセンまで行く電車はイー
スト・チムシャツイから出ていたのですが、新しい地下鉄ができ
て、イースト・チムシャツイとホンハムの間は地下鉄路線となっ
たので、ホンハムまで一駅、地下鉄で行き、そこでシンセンの
羅湖(ローウー)まで行くKCRの電車に乗り換えるのでした。
乗り換えは、すぐ向かい側のホームなので、乗り換えは非常に
簡単でしたが。

羅湖まではとくに変わりませんでしたが、新型インフルエンザの
ために検疫の書類を書かないといけないというのが今回の違いで
した。ちょっと国境を越えるだけなのに、いちいち検疫の書類を
書かないといけないのはちょっと面倒な気がしました。そして
さらに、中国側の入国審査の"Foreigner"の列に並んでいたら、
外国人は、向こうのカウンターで体温を計ってもらい、検査済み
のスタンプを押してもらわなければいけないということだった
ようです。そんな表示はどこにも書かれていないので、ちょっと
段取りの悪さが気になりました。しかし何で"Foreigner"だけが
体温の検査を受けて、香港人、中国人はノーチェックというのの
理由がよくわかりませんでしたが。

シンセンに入ったすぐのところにある羅湖商業城(写真)の中に
は、びっくりするくらいの数のお店が入っていて、バッグやら
財布やら靴などをMy Wifeが買ったのですが、前回のときの反省
で、値切りの技術もパワーアップしておりました。最初は英語で
やりとりしていたのですが、後は日本語で、「おねえさん、もっ
と、ねえ、いいじゃん、いいじゃん」と言いながら電卓交渉。
根切りに言葉の壁は関係ないのだと痛感しました。

あるお店でMy Wifeが靴を探していたら、我々が日本人だと
わかると、店員の女の子が連れていってくれたところ秘密の
小部屋でした。そこにはコピーの商品がぎっしり置かれていま
した。とくに買わなかったのですが、外見は一見布団屋のよう
で、その奥が売り場になっているという構造は、これはびっく
りでした。

というわけでいろいろと発見の多いシンセンでした。

デザイナーの応募に120人以上の履歴書が

2009-09-17 00:38:45 | HONG KONG
うちの会社は広告会社なんですけど、こちらは香港の事務所です。
で、グラフィック・デザイナーを募集しようとして、オンライン
の求人サイトに広告を出してみたのですが、先週の頭に出したら、
この2週間くらいで届いた履歴書が何と120通。これも不況の現
れです。香港にこんなにもグラフィック・デザイナーがいるのか
というのもびっくりするんですが、ほとんどの人が職を求めてい
るというのも驚きでした。

別に、高額の給与を提示しているわけでもなく、条件もとくに
いいわけではないのですが、結構同じくらいのレベルの人が応募
をしてきています。「5年以上の経験」とか「イラストレーター
やフォトショップなどのソフトに精通していること。プレッシャー
にも負けないこと。仕事を自分できちっとマネッジできること。
よきチームプレーヤーであること」などの一般的な条件は出して
いるのですが、それにしてもこれほどのデザイナー(ほとんどが
香港人)が職を求めているというのはあらためてびっくりです。

10人くらいにすでに面接をしました。履歴書はすべて英語で来
るのですが、人によっては英語よりも広東語でしゃべりたがる人
がいます。そういう時にはローカル社員のマイケル君に入って
もらって喋ってもらうのですが、英語だと、たどたどしい感じの
人が広東語になるといきなり流暢になるのは驚きです。まあ当然
といえば当然のことですが。

面接をしてわかったのですが、ほとんどの人が、去年の暮れから
今年にかけて職を失っていました。小さなデザイン会社に勤めて
いたデザイナーは、会社が潰れてしまったので職を失ったと言っ
ていました。それも二三人がそんなことを言っていました。
数十人のデザイナーをかかえる大きめのデザイン会社に勤めてい
た人は、業務縮小のためにチームごとリストラにあったと言って
いました。大手有名スポーツシューズ会社にデザイナーとして
採用されていた女性は、つい先月リストラされたと言っていまし
た。別の応募者の履歴書を見たら、その彼女と同じ会社に先月
まで勤めていたデザイナーがいました。同じ運命を辿った二人
の女性がお互いに知らずに同じ会社に履歴書を出していたのです。

家族をかかえてリストラされてしまった30代の男性、性格が暗
いためになかなか勤め口が見つからない40代のデザイナー、
あわよくばチャンスをつかもうとする全く無経験の新卒も数人
履歴書を送ってきていました。なんだか、芥川龍之介の『蜘蛛
の糸』に描かれていた蜘蛛の糸のような光景だなと思いました。
チャンスはわずかに一本の糸。競争率は100倍以上。その採用
を決める私は、人の運命をもてあそんでいるようで、こんなに
も沢山の人々に失望を与えるしかないことの罪を感じるのでし
た。

また、明日も、面接者が来ます。みんな期待をして来るので
しょう。でもこちらも同情ばかりはしていられません。役に
立たない人を入れれば、うちの会社が大変になります。この
間もデザイナーに辞めてもらったばかりなので、今回の採用は
ちょっと慎重になっています。まあ、めぐりあわせでいい人が
来るとよいのですが。



いまだにシグナル8の香港

2009-09-15 10:25:58 | HONG KONG
香港は今朝になってもシグナル8が出ていました。なので今も家
でゆっくりしています。10時頃にはシグナルの3に下がるとのこ
とですが、10時を過ぎた今もまだ8のままです。(10時15分
すぎに3に変わりました)
どうせならずっと8のままでいてほしいという気もするんですね。
まあそれも困りますが。

ところでこの台風「コップ」は、日本が星座のコップ座から名付
けたというのは昨日も書きましたが、中国語では「巨爵」と表記
されているのですね。コップ座の中国名は巨爵座なので正しいの
ですが、こうなると日本がせっかく命名した意味がありません。
英語の表記では"Koppu"となるのですが、中国語表記だと巨爵。
巨爵という漢字からは、日本が命名した名前ということは全く
感じられなくなってしまっています。

「コップ」と「巨爵」をくらべたら、まったく迫力が違います。
しかも、調べてみると、「爵」とは、もともと古代中国の殷の
時代に使われていた三つ足の青銅器で、酒を保存するのに使わ
たということなので、歴史的な背景もあり、かなりの存在感が
あります。それに対して「コップ」。「グラス」というのなら
まだよいのですが、そのひびきは完全に安っぽいプラスチック
の雰囲気。紙コップというのもありますので、安っぽさは究極
です。同じ台風であっても、この名前の落差!何ということで
しょう。

台風「巨爵」はとんでもない被害をもたらしそうですが、台風
「コップ」だと全く問題なさそうな感じがしてしまいます。
もともとは日本の星座を「コップ座」と名付けた人の責任なん
でしょうね。まあ覆水盆に返らずということですね。

ところで、昨日電車に乗って広告を見ていたら、「歩」という
文字が出ていて、下の少という字の右の点がないのを見て、
驚きました。普通は点があるのですが、その文字は点がなかっ
たのです。調べてみると、簡体字では点はなくて、画数が
違うんですね。これはびっくり。

簡体字はかなり簡略化してしまっているので、美的なこととか
関係なく文字を破壊しているのだろうなと思っていたら、歩と
いう文字の語源を調べてみると下の文字はもともと少という字
から来ているのではないので、点がないほうが正しかったとも
いえるかもと思ったのです。



この上の「歩」のところを見ると、もともとはふたつの足跡
から来ているようです。上下に並んだ二つの足跡。もともとは
同じような形のものが並んでいたのですが、下のほうだけ変化
したようです。

「止」という漢字も足跡の形から来ているようです。また、
足の字の下についているのも「止」と同じような形ですし、
「走」の下も同じですね。そういうことだったのかと妙に
納得してしまう私でした。

台風にはあまり関係のないことでしたが、ちょっとした雑学
でした。

台風Koppuが香港にやってきた

2009-09-14 20:11:01 | HONG KONG
本日(2009年8月14日)、午後6時、香港に台風のシグナルの
ナンバー8が出されました。8になると会社も休みになるので
すが、午後の6時だと、残業をせずにさっさと帰るだけです。
まだ空いているお店もありましたが、かなりのお店が早々と
シャッターを降ろしていました。こんな日に何も知らずに香港
に観光や出張でやって来られた人たちはちょっと可哀想です。

去年はずいぶんとたくさんシグナル8を経験していて、今年
はあまりないなと思っていたのですが、やっと来ました。と
喜んではいけませんが。この間もあったらしいのですが、その
日はちょうど上海に出張に出ておりました。

この台風、日本の気象庁ではいちおう15号という名前がついて
いるようなんですけど、かなり南なので日本の台風情報なんか
にはちょっと登場のチャンスがありません。今、香港の近所に
いて、このまま広東省方面に上陸して熱帯低気圧になってしま
いそうなので、日本のニュースに取り上げられる可能性はます
ますなくなっていってしまいます。

今日は、台風のため早めに家に帰ってきたので、このブログの
記事を書いています。で、この台風について調べていたら、
日本では15号とか発生順に番号で呼ばれているのですが、この
台風には"Koppu"という名前がついているのがわかりました。
「コップ」?なんてへんてこりんな名前なんでしょう。なんだ
か日本語のようではないかなと思って調べてみたら、何とびっ
くり日本語だったのです!え、日本の領土をはるか外れて今
香港を直撃しているこの台風が実は日本の名前を持っている?!

これはとても気になったので、調べてみると、この由来は星座の
「コップ座」だというのです。そんな名前の星座、聞いたこと
ないよなあと思って調べてみたら、ちゃんとプトレマイオスが
名付け親になっているきちんとした星座なんですね。かなり
マイナーで見つけにくい星座らしいのですが、うみへび座の
背に横たわり、カラス座の西に接しているんだとか。両側に
取っ手のついた台付きのカップで、クラテルと呼ばれている
みたいです。ギリシャ神話で、アポロン、バッカス、ヘラクレス
などがお酒を飲むのに使っていたらしい、というのがコップ座
の由来なんですけど、でもまあよりによって何でこんな星座の
日本語名を台風の名前につけてしまったんでしょうかね?

さらに調べていくと、何とアジアには「台風委員会」という
組織があったのがわかってきました。知らなかったなあ。
1968年に設立された政府間組織で、様々な分野の協力を
通じて台風による災害を軽減することを目的とした組織。
日本、中国、香港、シンガポール、タイ、マレーシア、フィ
リピン、ベトナム、ラオス、マカオ、カンボジア、韓国、
北朝鮮、米国の12カ国・2地域で構成されているようです。
北朝鮮まで入っているのがちょっと不思議な気もする
のですが、1997年、香港で開催された第三十回の会合で、
台風の名前をそれまで使っていたアメリカ式のファースト
ネームではなくアジア名を使うという決議を採択。1998年
12月マニラで行われた第三十一回会合で、各国が提案した
名前のリストが採択され、2000年から実行されたのだそう
です。

この目的は、
(1)国際社会への情報に台風委員会が決めた名前をつけて
それを利用してもらう
(2)アジアの人々になじみのある名前をつけることで人々の
防災意識を高める
ひいては、アジア文化の尊重、相互理解の強化、連帯の強化を
目ざすということのようなのですが、「コップ」というのは
はたしてどうなのかという気もします。せっかくつけた日本の
名前なのに日本的な感じがあまりしません。

全部で140個の名前があり、台風が生まれた順にその名前を
つけているらしいのです。そのリストをご覧になりたいかたは
こちらをクリックしてください。
台風のアジア名
日本の名前は他にどんなのがあるのかなと見てみると、
テンビン、ウサギ、カンムリ、トカゲ、ヤギ、カジキ、クジラ、
コンパス、ワシ。「コップ」を含めてこれ全部星座の名前
なんです!天秤座とか山羊座はメジャーですけど、他の星座
は見た事も聞いた事もありません。かなりマニアックです。
どういう人がつけたんでしょうかね?かなりの天文オタクと
みました。

このリストを見ると、各国てんでバラバラ。中国なんかは
「孫悟空」なんてのがあったり、「龍王」や「風神」なんて
いかにも台風っぽいのがあったり、フィリピンなどは
「ビリス」(スピード)、「ハグピート」(むち打つこと)
などのようにさすが台風の発祥地と思えるような被害者意識
満載の名前があったり、見ているだけで面白いです。
しかしタイの名前の中に、My Wifeが大嫌いな「ドリアン」
という名前が入っていました。ドリアンという名前の台風は
インパクト大ですね。

こんなのがあるってこと全然知りませんでしたが、勉強に
なりますね。しかしこの台風のアジア名、日本が委員会に
参加していて、ちゃんと日本からも名前を提供しているのに
日本でこの名前を使っていないのは問題にならないですか
ねえ。香港とかでは新聞報道にもこの「台風コップ」とか
使っているのに、名付け親の日本気象庁はこの決議を無視
して事務的に「15号」とか呼んでいます。日本もアジア名
で呼ぶようにすれば、アジアともっと一体化できるんじゃ
ないのかと思いますけど。そうしないと日本はアジアの中
でますます孤立していまいますよね。

台風は被害を受けると困りますけど、子供の頃からわくわく
したものでした。愛知県の故郷のあたりにずいぶん台風が
上陸したのを覚えています。まだ小学校にもあがらない頃、
台風が上陸した夜に熱を出してしまって、台風の目になって
急に雨風が止んで静かになった瞬間に、父親はぼくを背負い
近所の医者のところに走っていき、注射を打ってもらったと
いうのを覚えています。台風の目に入ったときの静寂はとて
も不思議な感じでした。今頃、香港の台風の目はどこらあた
りなのかな?ではまた。

2009年9月9日

2009-09-11 23:19:49 | Weblog
昨日たまたま香港の喫茶店で英語の新聞を見ていたら、9月9日
は結婚式が異常に多かったという記事が出ていました。何でかな
と思っていたら、中国語で9は「ジュウ」と発音します。その音
は「久」という漢字の読み方と同じです。「久」が三つも重なる
と、永遠の愛がさらに固くなるということなのでしょう。

ということで中国大陸だけでなく、シンガポールやマレーシアや
中華圏の国では空前の結婚ラッシュだったのだとか。香港でも
かなりの結婚式があったらしいのですが、香港では9は「ガオ」
と発音するので、「久」にはならないんですけどね。でもまあ
同じ中国ということで、広東語圏の香港も便乗したのでしょう。

去年は北京オリンピックの開会式が08年8月8日と縁起を担い
で8並びの日に開催されたのですが、中国人はこういう縁起担ぎ
が相当好きなんですね。8は中国語圏では縁起のよい数字だと
いうのは知っていたのですが、9にもそのような意味があった
とは知りませんでした。

9が重なると「永遠」ということになるというのは認識があり
ませんでしたが、実は私たちが結婚したとき、指輪に彫り込んだ
文字が"Eternal"(永遠の)とういう単語でした。また香港での
My Wifeのメールアドレスは"Eternally1208"というのですが、
実はこれは結婚式をした日が12月8日だったからなのです。
やはりみんな愛を永遠にしたいと願うのでしょうね。私たちも
その典型です。

ところで、日本では9はそれほど人気がない数字だと思います。
「窮」とか「糾」とか「泣」とか「旧」とかあまりいい漢字が
ないですね。そういえば坂本九さんは何故「九」という名前を
つけられたのかと調べてみたら、九番目に生まれたからなんだ
そうですね。また永久の「久」と音が通じるからとも言われて
いたそうですが。こちらは中国語の「ジュウ」と同じような感
じですね。

坂本九さんは1985年8月12日に日航機事故で亡くなったのです
が、その時の年齢は43だったんですね。ずっと年上の人の感じ
がしていたのですが、いつの間にかぼくのほうが彼よりも10以上
も年上になってしまっていました。彼はその名の通りずっと永久
に43才のままなんですね。

ところで今日は、9月11日。同時多発テロがあった日でした。
この日が来るたびに、命の尊さをあらためて感じるのですが、
今日の日付で、うちの会社で一人の社員を解雇しました。
まだプロベーション(試用期間)期間中だったので、そんなに
大げさなことではないかもしれないのですが、2ウィークス
ノーティス(二週間前の通知)で、書面で契約の終了を伝えて
ありました。解雇を伝えるというのは非常につらいことです。

その時、書面に書いた最終日が9月11日だったので、なんか
その社員にとってはこの日が余計に悲しい日になったんだろう
なと思いました。でも今日は、早めに小切手で今日までの給料
を払い、レファレンスレター(推薦書)を書いてあげて、握手
をして別れました。思ったほどのパフォーマンスをあげられな
かったとういことで、2ヶ月ちょっとの短い期間だったのです
が、こういうことを乗り越えていかないといけないんだろうな
と、そんなことを思ったのです。

去って行く彼は、おそらく複雑な気持ちだったんだろうと思い
ますが、そういうことは全く表情に出さずに、「これまで
いろいろとありがとうございました」と笑顔で言いながら、
向こうから握手の手を差し出してきました。何て礼儀正しい
やつなんだろう。本当はこちらから、ねぎらいの言葉をかけて
送り出してあげるのがかっこいいんだろうけど、そこまで
気が回りませんでした。

今日、その社員が会社を去っていったのと入れ違いに、すでに
新しい社員の応募のための面接を始めたのですが、何かちょっ
と非情な感じもしました。なんだかドラマチックな一日でした。

マカオのエッグタルト

2009-09-07 00:40:39 | HONG KONG
昨日、マカオに行ってきました。上の写真はコロアン島のロード
ストウズというお店のエッグタルト。今はタイパ島と地続きに
なってしまいましたが、ベネチアンなどが立ち並ぶ開発地区の
南にひっそりと存在するコロアンの村。ここに行ったのは、
聖フランシスコ・ザビエル教会があって、是非行ってみたいな
と思っていたからなのですが、たまたま通りすがったお店で
エッグタルトを売っていたので買ったのです。あとで調べたら
これが有名なお店のものだったのですね。ロード・ストウズと
いうお店は喫茶店が二つくらいありましたが、小さな売店も
あり、これはそこで買いました。美味しかったです。
このちょっと焦げたところがよいんですね。焼きたてで、さく
さくとしたパイ生地もまたよかったです。

そしてこちらが聖フランシスコ・ザビエル教会。

とっても小さな教会ですが、ひっそりと海辺に建っています。
日本史でも有名なフランシスコ・ザビエルは、マカオの近くの
上川島という島で亡くなり、骨の一部がこの地に保存されて
いるのだとか。
教会の前はすぐに海。すぐ向こうは中国なので、海というより
も川のようですが。とても静かな街並です。

土曜日の午後というのに、街並はひっそりとしています。ここ
まで来る観光客もまばらな感じ。でもそれが旅情を感じます。

ここにはタクシーで来ましたが、帰りはバスで帰るしかないか
と思っていたら、奇跡的にタクシーがつかまり、それでベネチ
アンまで戻ることができたのでした。
ベネチアンのカジノでは、大小にトライ。500香港ドルが
1200香港ドルになりそこで終了。とりあえず勝ち逃げです。
ちょっとついてました。