南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

香港の予備校の教師はルックスで勝負?

2008-08-31 03:49:35 | HONG KONG
香港でやたら目につくのが、予備校とか学習塾の広告。香港
では、大学受験の前にいろんな試験があり、その試験で人生
を左右されてしまいかねないので、香港の若者はいやおうなく
勉強せざるをえないようです。そこで重要になってくるのが、
補習、予備校、学習塾。香港ではそういう教育関係が一大産業
になっているようです。

上の写真の看板、実はこれ、先生なんです。何かタレントの
広告のように見えますが、予備校の宣伝。英皇教育という大手
の先生、Alan Chan先生が国語(中国語)の先生、その隣の
Cecilia Tong先生が英語の先生なのですね。日本じゃまず考え
られない広告ですが、香港では、先生をタレントとして宣伝
して、学生を獲得しようとしているんですね。

左奥の看板も同じ英皇教育の宣伝、こちらは英語のMia Wong
先生。こういう写真の扱いは、芸能人の扱いですね。
また、この看板のすぐそばに、またまた英皇教育の別の看板。



三人とも英語の先生のようです。バネッサ先生、メグ先生、
そしてラビ先生。女の先生はアイドルのような可愛さ。こういう
先生が教えてくれるんだったら、おじさんたちも張り切って勉強
したくなるというものです。でもターゲットは10代の若者です。
残念。しかし、この英皇教育という学校はすごいです。



これも英皇教育の先生たち。上の看板でフィーチャーされていた
先生も出ています。まだ左につながっているのですが、写真に
入りきりませんでした。これってどうみてもアイドルポスター
じゃありませんですか?まんなかにイラストの人が一人いますが、
どういうこと?

学校経営をホリプロとか、ジャニーズ事務所とか、吉本興行の
ようなタレント事務所と考えているみたいな雰囲気があります。
そういえば、英皇教育というネーミングからして、香港の英皇
集団(エンペラーグループ)に属しているのかも。エンペラー
グループには、エディソン・チャンとかツインズとかもいた
大手芸能プロダクションもあるのですから、予備校にもタレント
マネジメントを応用しているのかもしれませんね。

こういう広告戦略はこの学校だけかと思ったら、香港の他の学校
もみんな似たような戦略なのでびっくりです。こひらは現代教育
という学校の物理のチャウ先生。



物理って、高校時代すごく嫌いだったんですけど、この先生だと
教え方もうまいんでしょうか?でも広東語がわからない私には、
関係ありませんけど。さて、こちらも現代教育の看板。



こちらは男の先生ばかりですけど。なんかちょっとイケメンっ
ぽい感じ(そうでもない先生もいるけど)ですね。下のキャッ
チコピーの「英数最強」というのは日本語でもよくわかります。



そしてこちらは同じく現代教育の別の看板。「理科最強」とい
うキャッチ、わかりやすいですね。化学と生物の先生はちょっ
と年齢が上ですね。

同じく現代教育の別の看板。



この写真見てわかったのですが、それぞれの先生が何と自分の
ウェブサイトを持っているのですね。ちなみに左のディック・
フイ先生はこちら。
http://www.dickhui.com/index.php
そして隣のK.Oテン先生はこちら。
http://www.oten.com.hk/
見かけは看板の写真と全然違うみたいですが、このOテン先生、
教え方はうまそうな雰囲気はありますね。

さてこちらは、別の学校。英語のJune先生とRichard先生。
なんかニュースキャスターかなんかみたいではございませんか?



本日ここにご紹介したのは、学校の宣伝のほんの一部、まだ
まだ似たようなのはいっぱいあります。学校は結局、教える
先生が一番大事なのでしょうが、ここまでの宣伝合戦は
ちょっとびっくりします。でもこうやって宣伝すれば、実際
には有名な先生でなくても有名人のように見えるし、生後も
有名な先生から教わりたいという心理があるのでしょうし、
そういうところでは先生のルックスというのが一番重要な
差別化要素になってくるのでしょう。

こういう宣伝が成立するというのも香港だからこそですね。



最近のお笑いで気になるタレント

2008-08-27 02:27:34 | Weblog
私は香港で働いているのですが、日本のレンタルビデオ屋に時々
行って、日本の番組の録画や、映画を借りてきます。そして
たまに見るのがお笑い番組。お笑いこそは、ストレス解消です。

お笑い番組をたまに見ていると、かつては面白いと思っていた
タレントが長く見慣れるとあまり面白くなくなっていくという
こともあります。ギャグがマンネリ化してくると、面白さが
徐々に薄まっていくのです。なかなか永遠の生命を持つギャグ
というのはないのかなという気もします。

タレントが一つの芸に安住してしまうとそこにやがて飽きが
来ます。爆発的に受けたギャグも見慣れてしまうと、ある時
を境にしてあまり見たくなくなってしまうことがあります。
何かの法則があるのでしょうか。まあよくわかりませんけど。

今、気になる芸人は、まず上のフォーリンラブ。この人たち
結構、演技力がすごいですね。YouTubeにアップされていた
この中華料理屋のコント、すごくいいです。

http://jp.youtube.com/watch?v=-r2pp9J6COQ&feature=related

女性のバービーちゃんの中国人アルバイト役の演技すごい
ですね。感心してしまいます。こんな状況で無理矢理恋愛を
芽生えさせていくという設定は、何だかすごく新鮮です。

また、この一分間のラブストーリーシリーズも面白い。

http://jp.youtube.com/watch?v=nt0F_DUJTdA&feature=related

なんかフォーリンラブいいですね。恋愛をパロディにして
いるこの雰囲気が時代にマッチしている気がします。

次に、OLクイズで有名な少年少女。



この二人組、すごくいいです。吉本興行なのですね。
二人のシュールなやりとりが忘れられません。

http://jp.youtube.com/watch?v=uS2tYMWvhoc

あと面白いと思うのはナイツという二人組。これは面白いです。



http://jp.youtube.com/watch?v=YfwWkGU2fZw&feature=related

この人たちほんと笑えます。なんかずれ具合が最高ですね。
向かって左のぼけの人、徹底的に間違えてばかりいるのを
つっこみの彼に訂正されるところが面白いです。

あと,他に気に入っているのは、ななめ45°、我が家、浅越
ゴエとかもよいです。

というようなわけで、落ちがなくてすみませんが、今日の
ところはこんなところで、失礼します。


オリンピックに参加することの国ごとの温度差

2008-08-25 00:50:13 | オリンピック
北京オリンピックが終わりました。先日、香港のDVD屋を覗いて
みたら、北京オリンピックの開会式のDVDが出ていましたので
早速購入しました。68香港ドルなので、1000円くらいです。
開会式は見ていなかったので、早速見てみました。

各国の入場行進を見ていて思ったのは、インドとか人口規模が
多いのに、なんで参加選手がこれだけしかいないのということで
した。全選手が開会式に参加しているのではないのでしょうが、
この上の写真のインド選手は30数人しかいません。インドは11
億人の人口を持ち、13億人の中国につぐ大国です。中国は主催
国ということもありますが、最多の選手数です。それに比べて
インドはなんという少なさ。

メダル獲得も、インドのアビナブ・ビンドラ選手が今回、男子
射撃エアライフルで獲得した金メダルが史上初の金メダルとい
うことなのです。銅メダルは2個獲得していますが、それにし
ても、国のでかさのわりに、オリンピックへの貢献度の低さ。

シンガポールのストレーツタイムズによれば、国のスポーツ
振興をはじめ、様々な原因があると報じているようです。
インドではスポーツが社会的にあまり認知されておらず、
スポーツよりも勉強に注力する家庭が大半であり、インド国内
のスポーツ施設はあまり充実していないということなんですね。
インドってガリ勉の国?

インドのスポーツと言えばクリケット。ダントツの人気です。
でも残念ながらクリケットはオリンピック種目ではありません。
また仮にオリンピック種目になったとしても、クリケットは、
オーストラリアや、スリランカ、パキスタン、西インド諸島
など強敵がいっぱいいるのでメダル獲得は簡単ではありません。

でもクリケットをオリンピック種目に入れれば、インドの
オリンピック熱は一気に燃え上がると思いますよ。日本や
アメリカでは野球が人気スポーツですが、それと同じような
感じで、インドではクリケットが大人気。野球がオリンピック
種目だったことを考えれば、クリケットだって正式種目になっ
てもよさそうな気もします。日本には関係ないですけど。

さらに開会式の入場行進を見ていて、驚いたのはインドネシア
の選手も少ないということ。



インドと同じくらいの人数です。インドネシアは人口が2億
2千万もおり、アメリカについで世界第四位の人口の国なの
です。人口規模からしたらもっと参加選手が多くてもよいです。
それでも、金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル3個も獲得
していますので、結果はインドよりも上ですね。

さて次の写真はパキスタン。この国も人口が1億5千8百万で
ブラジルについで世界第六位の人口の国なのです。



この選手団は、インドとか、インドネシアとかと同じ規模。
今回は残念ながらメダルの獲得はなし。やはりこの国もインド
と同じでクリケットが鍵ですね。

ところで、同じくらいの選手団だったジャマイカ。



これだけの選手団だったのに、陸上では大活躍。金メダル6、
銀メダル3、銅メダル2という快挙。金メダル獲得数では、
日本は8位でしたが、その後、イタリア、フランス、
ウクライナ、オランダについで第13位。メダル獲得効率から
したらダントツでした。

このジャマイカという国、調べてみましたら、人口は271万
4千人しかいない小さな国です。香港や、シンガポールよりも
人口が少ない。こんな小さな国でメダルを量産できたというの
は驚くべきことです。ちなみに日本の都道府県でこれくらいの
人口規模のところは、広島県、京都府、新潟県といったあたり
です。ジャマイカ恐るべしです。

ついでにシンガポールの選手団はこちら。



シンガポールの人口は400万以上ですが、国の大きさにしては
がんばっています。ジャマイカには負けますが。シンガポール
のメダル獲得は、卓球女子団体の銀メダル一個だけでした。

ついでに香港選手団。台湾入場のときと同じように香港入場の
ときは大拍手でした。



香港は中国の一部なのですが、香港として参加しています。
メダル獲得は残念ながらありませんでした。

ところで、ブルネイが選手を登録できなかったために北京
オリンピックは不参加となってしまっていたそうです。二人の
選手を先行し、北京五輪に参加させる予定だっというのですが、
手違いで選手登録が期限までに間に合わなかったとか。なんと
もおそまつ。この不祥事のためスポーツ相は更迭されたそうで
す。開会式には国王だけが参加したというのも悲しい出来事。
まあ世界にはいろんな国があるもんですね。

この猫はどうしていつもカメラ目線なのだろうか

2008-08-24 18:11:50 | Weblog
深川のお祭りから一週間たちましたが、この猫の写真は、下町
のMy Wifeの実家で家族の一員となっている猫の
ふくちゃん(♀)です。お祭り前日の写真ですが、このふく
ちゃんはお祭りになるとびっくりして押し入れの奥に隠れて
しまうという臆病者。知らない人が来てもすぐに逃げてしまう
ということなのですが、なぜか私は大丈夫。

とくに一眼レフカメラを向けると、この上の写真のようにまる
でモデルのようにポーズをとり、しっかりとカメラ目線。猫は
普通飼い主とは目を合わせたがらないとも言われるのですが、
このふくちゃんはカメラのレンズをしっかりと見るのです。

さらに、ときに仰向けになって、ちょっとあまえたような無
防備な姿で、明らかにモデルが写真を撮られているように
シャッターを切るごとにポーズをかえるのです。たとえば
こんなかんじ。



逆さになってもカメラ目線です。この猫は自分がモデルだと
思っているような感じです。私はしょっちゅう一眼レフカメラ
を持っているわけではないのですが、これまでに何度かこうい
う状況に遭遇しました。ポーズがあまりにも色っぽいので、
撮影している側もちょっと照れてしまいます。

猫のほうは、こちらに対して全く警戒心を持っていない感じで
この次の写真などは、カメラマンを馬鹿にしているかのように
大胆なポーズであくびをしています。



しかし、猫はお祭りがあっても、オリンピックがあっても
「そんなの関係ない」といわんばかりにごろごろしています。
私は仕事ではそれこそ猫の手も借りたいくらいなのですが、
こういう猫だと足手まといになるので、むしろ何もしなくて
ただ癒してもらう存在でいてもらればそれでよいかと思います。

この家には実はもう一匹猫がいます。まるちゃんという名前で
人間でいえばかなりのおばあさんの年齢なのだそうです。
こちらの猫は眠ってばかりいます。こんな感じです。



台所のテーブルの隅のぎりぎりのところで器用に眠っています。

うらやましい。私も仕事を忘れて猫のようにごろごろしていたい
と思う今日この頃です。

香港で行われた北京オリンピックの馬術競技

2008-08-23 08:03:55 | HONG KONG
香港の空港に飾られていた北京オリンピックの馬術競技の
キャラクターです。北京オリンピックの馬術競技だけは遠く
離れた香港で開催されていました。中国は動物検疫で時間が
かかり、さらに設備的にも整っていないというので、香港で
馬術だけが行われることになったのだとか。

オリンピックの開催前に香港に台風が来て、馬術競技が終了
した翌日に再び台風が来て、香港の馬術競技はみごとに二つ
の台風に挟まれる形で無事にスケジュールを消化しました。
ちょっとでもずれていたら大変なことになっていたでしょう。

香港の街は、北京オリンピックのとくに馬術競技を盛り上げ
るためにがんばってたのですが、空港でこんな看板を見かけ
ました。

さきほどと同じキャラクターがイラストで描かれています。
で、問題はその下に書かれていた英語の言葉。Equestrian?
正直言って、これまで使ったことも、聞いたこともない単語
でした。これひょっとして「馬術」という意味の英語?
馬術だと"Horse Riding"とか”Horse Race"のように"Horse"
という単語を期待するのですが、この「エクエストリアン」
という聞き慣れない単語。

辞書で調べてみました。たしかにこの"Equestrian"というの
は「馬術」という意味です。語源は、馬を意味するラテン語
の"Equus"(エクウス)から来ているようです。そういえば、
私が大学生の頃、ピーター・シェーファー原作の『エクウス』
という演劇が話題になっていて、大学の小劇場で上映された
その作品を見に行ったことがありました。そのお芝居は劇団
四季でも上映されていたようですね。ちなみにストーリーは
こちらです。

さて、香港で行われた馬術競技ですが、日本選手の成績は
あまりぱっとしませんでした。しかし話題を呼んだのは、
67歳という最年長で馬術競技に参加した法華津寛さん。
1941年生まれのこの人は、1964年の東京オリンピックにも
出場していたのですね。北京オリンピックまでの44年の間は
その名の通り「補欠」だったり、馬の検疫でひっかかったり
で出場できなかったようです。44年ぶりのオリンピック出場
というのはそれ自体オリンピックレコードなのですが、彼は
もちろん日本選手団の中でも最長老、馬術競技出場選手の中
でも最長老でした。

これ以上の年齢の選手は過去にはいないだろうと思っていた
ら、1920年のアントワープ大会でオスカー・スパーンという
選手が72歳で射撃の銀メダルを獲得していたのだとか。

馬術競技の出場の女子選手の中では、八木三枝子選手が58歳
で最年長。ちなみに馬術競技は、男女の区別がない唯一の種目
で、年齢的にも高年齢でも不利とはならない種目です。他の
種目は、中国やアフリカ勢が目立ちますが、この競技に限って
は圧倒的に欧州勢が有力。馬場馬術個人自由演技で金メダル
を獲得したのはオランダ人の女性のアンキー・ファンフルンス
フェン選手でした。この選手、シドニー、アテネ、そして北京
と三連覇とのこと。本当に性別は関係ないんですね。

日本選手は、馬術には向いていないのかな、と思ったら、馬術
の金メダル選手が過去にいたのですね。バロン西こと西竹一。
1932年のロサンゼルスオリンピックでは、愛馬ウラヌス号と
ともに馬術大障害飛越競技に参加し、金メダル獲得。快挙でし
た。この西さん、実は硫黄島で戦死しているのです。

映画『硫黄島からの手紙』をご覧になった方は覚えておられる
かもしれませんが、井原剛志さん演ずる西竹一中佐がこの人な
のです。映画の中でも馬に乗っているシーンが出てきますが、
負傷したアメリカ兵の若者に、自分がロサンゼルスオリンピック
でメダルを穫った人間だと告白したり、アメリカの若者の母親
が書いた手紙を読み聞かせるシーンが印象的です。目を負傷
した彼が洞窟で自決してしまうのは、何とも残酷ですが。

今うちの会社の仕事で、香港でCMを制作中ですが、その主役が
偶然にも馬。撮影はすでに終わり、今最後の仕上げの最中です。
撮影では、スタジオに作った円形馬場で、前足を上げる演技を
させようとしたら、一度失敗して、それから後はかなり恐怖感
を持ってしまってうまくいきませんでした。馬って本当に
繊細なんだなあとその時思いました。しかし、馬の姿は美しい
ですね。今回、何時間も近くで眺めていてそう思いました。

本日、香港を台風が直撃

2008-08-22 21:47:32 | HONG KONG
ついこの間台風が来たばかりの香港なのですが、またまた来襲です。
しかも今回は台風の目が香港を直撃するということで、今日は朝から
シグナル8が出て、会社はお休みとなりました。午後になって、台風
が接近し、シグナルは9となります。夜の8時になってもまだ9の
シグナルが出たままです。

飛行機はほとんどが欠航するし、交通機関は機能していません。夜に
なって風雨が強くなってきました。明日には回復するのでしょうか、
香港の台風事情はよくわかりません。こちらでは日本の気象庁の情報
のように、ヘクトパスカルとかを使って台風の規模を示さないので、
どのくらいすごい台風なのかがよくわかりません。

日本の気象庁の天気図を見ると、この台風は12号ということで、本日
18時の時点で980ヘクトパスカルとなっていました。ヘクトパスカル
と言ってもよくわかりませんが、数値がわからないと何だか不安です。
なんかすごいアバウトな気象情報で、結果だけが8だとか、9だとか
出てくるのもなんかすごく面白いですけどね。

ところでこの台風の名前が「鸚鵡」となっていました。台風にこんな
鳥の名前がついているのは知りませんでした。しかし、このへんてこ
な名前何て読むの?と調べてみたら「おうむ」でした。クイズに出て
もこれは答えられませんでしたが、言われてみれば確かに、日本語で
音読みにすれば「おうむ」と読めます。恥ずかしながらこれはわから
なかったです。

ところで、「おうむ」って「いんこ」と違うの?と疑問が出てきたの
で調べてみたら、オウム目の中に、インコ科と、オウム科があって、
両者の区別はなかなかつきにくい。オウムは頭のところに冠のような
羽根があるのが特長なのだとか。どっちも言葉を覚えるのが得意なん
ですね。「鸚鵡返し」という言葉もありましたね。人の言った言葉を
そのまま言い返すことです。酒の席ですぐに返杯することも「鸚鵡返
し」というのだそうですね。でもなんでこの台風にこんな名前つけ
たんでしょうね?

ところで、香港のローカルのテレビをつけていたら、台風の荒波を
利用してサーフィンをやっている白人が映し出されていました。この
映像、何度も出てくるのですが、こういうのってよくないんじゃない
かと思います。サーファーの人にとっては命がけで波に乗ることは
死ぬほど気持ちよいことなのでしょうが、もしものことがあった場合
言い訳がききません。またこの映像を見て、じゃあ自分もやってみよ
うというサーファーがどんどん出てくる危険もあるので、マスコミと
してはそういうのをあおるべきではないですよね?

白人のサーファーの人はテレビカメラの前で言っていました。
「我々はお互いを信じている。相手にもしものことがあったらすぐ
助けにいく」こんなことテレビで言っていいのかな?もしものことが
あった場合にこんな荒海で本当に人を助けられるの?同じ映像が
たびたび出てくるので、ちょっと心配になってしまう私でした。

台風のおかげで今日は一日家から一歩も外に出ていません。明日は
天気が回復するといいなあ。

劉翔(リュウ・シャン)はペガサスだったのだろうか

2008-08-21 00:22:23 | オリンピック
ギリシャ神話に出てくるペガサスは翼のはえた馬でした。それに
乗ったペレロポンは、奇跡的に難敵を破り、どんどん増長して
いきます。そして、彼はとうとうペガサスに乗って天に昇ろうと
したため、ゼウスの怒りを買い、ゼウスは一匹の虻を放つのです。
その虻に刺されたペガサスは、驚いて、ペレロポンを振るい落と
し、自らはそのまま天に昇って星座(ペガスス座)となったと
いう話です。

今回の北京オリンピックの110メートルハードルの中国の国民的
英雄であった劉翔(リュウ・シャン)の名前を見ると、ついつい
天馬ペガサスを想像してしまいます。110メートルハードルで
ハードルを超える彼の姿は、走っているというよりも、確かに
空を飛んでいるという雰囲気があります。

1983年7月13日生まれの彼は、2004年のアテネオリンピックの
110メートルハードルで、12秒91の世界タイ記録で優勝し、金
メダルを獲得。その若者は一気に中国の国民的英雄となっていき
ます。2006年7月11日、ローザンヌ国際において、彼は12秒88
の世界新記録を達成します。

劉翔は日本ではそれほど知られていませんでしたが、中国では
時代の寵児でした。単にスポーツ選手というだけでなく、
アイドルであり、ヒーローであり、スーパースターでした。
去年、中国でタレントの人気度を調べた時、彼は中国であらゆる
年代でトップクラスの人気でした。ジャッキー・チェンや、アン
ディ・ラウ、バスケットボールのヤオミンと並ぶスーパースター
の彼は、必然的にCM界の人気スターにもなっていきます。

コカコーラや、VISAカード、Nikeなどの巨額予算を持つ広告主
が劉翔を起用していきます。広告収入などを含む彼の年収は
12億円とも24億円とも言われています。えらいアバウトな数字
ですが、いずれにしても天文学的な数字で私ら庶民には想像も
つきません。昨年はキャデラックとも契約をしました。その
契約金は日本円で2億4千万円だったということです。
さらにキャデラックの車ももらっていたようです。こうなると
スポーツ選手というよりも、CMキング。十数社の超王手企業
と契約しているので、もはや売れっ子タレント。ここまでくる
と本業の110メートルハードルの練習にも身が入らなかったん
じゃないかと心配してしまいます。

彼の出演していたコマーシャルを見ても、ちゃんとした質の高い
ものばかり。例えば、ナイキのコマーシャル。

http://jp.youtube.com/watch?v=Lp2ZnVPwaMw

「私は劉翔。あなたは誰?」というコピーがかっこいいです。

もうひとつナイキのCM。映像的にもかなりこっています。

http://jp.youtube.com/watch?v=FExsYO6cl-E

最後のハードルを越えるところの特撮、すごいですね。

そしてこちらはVISAカード。

http://jp.youtube.com/watch?v=7icytpilbhs

カンガルーを追いかけて走っていく劉翔。これってけっこう
大変な撮影ですよ。

そしてコカコーラ。

http://jp.youtube.com/watch?v=5Ith7KvAESI

ここまでの演技はもはや俳優レベル。あなたの本業は何?と聞き
たくなってしまいます。

ちょっとYouTubeで検索してみると、彼が登場しているCMが
ざくざくと出てきます。これだけの売れっ子だった彼がレースの
直前で棄権したのですから、バッシングしたくなる気持ちもよく
わかります。最近のかれは商業主義にまみれていて、本来の
スポーツマンシップを忘れていたんじゃないかなとさえ思えます。

また、彼は日本嫌いで、日本企業の広告には絶対に出ない人と
いうことでも知られていました。昨年、彼をとある日本企業の
広告にタレントとして起用しようと考えたこともあったのですが、
中国人から「彼は日本企業の広告には出ないよ」と言われたこと
がありました。また、彼は、「自分は黄色人種の代表であるけれ
ど、そこに日本人は含まれない」という発言をしたとかしないと
か。そういうのを聞くと日本人としては、今回の棄権騒動は、
それみたことかと言いたくなってしまいます。

彼は、北京オリンピックのレース開始直後、一台もハードルを
飛ばずに棄権してしまいます。おそらくかなりの重圧があって、
その瞬間まで棄権したくても言い出せなかったのでしょう。
広告主に申し訳がたたない。13億の国民の期待を裏切るわけ
にはいかない。そのプレッシャーは、おそらく野口みずき選手
や、途中リタイアした土佐礼子選手らの比ではなかったのでは
と推測されます。彼が背負わされていたものは相当な重さだった
のではないでしょうか。

あの出来事から二日たった今日の香港の新聞も彼の記事でいっ
ぱいです。これは香港のオリエンタル・デイリーという新聞
の一面です。



「私は戻って来る」と劉翔は言っているようですが、果たして
中国の人民が許してくれるのかどうか。「捲土重来」(けんど
ちょうらい)という何十年ぶりかで聞く四文字熟語が中国語の
記事の見出しに出てたのをみたとき、なんか懐かしかったので
すが、時がたてば彼の奇跡のカムバックもありえるのかもしれ
ません。

彼の棄権の直後、Nikeは劉翔の写真をめいっぱい使ってこんな
広告を出稿しました。



「たとえ挫折したとしてもスポーツを愛する心に変わりはない」
という言葉で一生懸命NIkeは劉翔を助けようとしています。

バッシングする者、必死に助けようとする者、その間で劉翔は
はたしてどのような気持ちなのでしょうか?
あるいはペガサスのように、誰も知らない宇宙空間で星座にでも
なってしまいたいのかもしれません。

東京の下町で生まれて初めて御神輿を担ぐ

2008-08-17 23:24:07 | 日本
まさかこの自分が、東京の下町の有名なお祭りで御神輿を担ぐ事
になろうとは思ってもみませんでした。My Wifeは江東区の
出身で、この三年に一度のお祭りが来ると血が騒ぐというほどの
お祭り好き。私も江東区に本籍地を移したので、まあとりあえず
半纏を来て、御神輿について回ろうと思っていたのです。その
ために香港から東京に飛んできていたわけです。

今朝は早くから身支度でした。生まれて初めてさらしを巻き、
半纏を来て、はちまきをし、足袋をはきます。こんな格好
をするのも生まれて初めてでした。

この上の写真は、今日の写真ではなく、昨日、御神輿が町内を
練り歩いたときの写真です。この時、私は半纏を着ずに御神輿
の写真を撮っていました。今日は、カメラは水がかかって危な
いので、カメラは持っていきませんでした。御神輿にはすごい数
の人たちがついているし、自分はその人たちと一緒に歩くだけで
よいものと思っておりました。

My Wifeは男たちに混じって勇ましく御神輿を担いで
いました。しかし、下町の女性たちはなんて威勢がよいのでしょ
う。いい意味で男勝りです。こういうのは、何かかっこいいです。
最初は、ちょっとすごすぎるなとびびっていたのですが、お祭りに
熱中する姿はすがすがしいものがあります。女性が勇ましいの
は実は私は嫌いではありません。

この町内の御神輿は、何度か、女性だけの「女神輿」となります。
結構重い御神輿を女性だけで勇ましく担ぐのです。こういうのが
あるということは、下町の女性がいかに男勝りなのかを物語る
ものであるといえます。

一応、私は、歩いているだけのつもりだったのですが、My Wife
が、せっかくだからちょっとだけでも担がせてもらったら?とい
うのです。ということで、後ろのほうでちょっとだけ担がせて
もらいました。私は普段、運動不足で、腕や肩の筋肉はそんなに
強くないので、ほんのちょっとの時間だけで終わりました

やがて、私とMy Wifeに夫婦として華棒を担ぐのが
よいということを誰かが言い出し、特別の計らいで、二人で
華棒を担ぐという想像もつなかったことになりました。本籍は
下町に移したというものの、この町ではエトランゼ(よそ者)の
私が、名門の御神輿の中でも最も重要な華棒を担がせてもらえ
るなんて思ってもみませんでした。時間的にはそんなに長くは
ありませんでしたが、なんだかこれで自分も本当に下町の人間
になれた(でもまだ初心者ですが)という気がしました。

今日は、ちょっと肌寒く、水をかけられると少し寒い感じでし
たが、なんだかいい思い出になりました。沿道の見物の人たちが
写真を撮ったり、声援したりして見ているのですが、自分が
見られる側の人間になっているというのが、なんだか不思議
でした。3年前、初めて、このお祭りを見物客として見たとき、
「すごいかっこいいな」と思ったのを思い出しました。

御神輿を担いでいる人たちもかっこいいけど、御神輿の前を
先導する金棒の女性たちもじつにきりりとしてかっこいい。
また、各所で御神輿に水をかけるひとたちもかっこいい。
江戸の時代から伝わる『粋』というのはこういうもんなんだ
ろうなと思っていました。

それが、今年は、自分が見られる側の人間となりました。
沿道の人たちの熱いまなざしや、「わっしょい」と言って
声援してくれている人たちの姿を見ると、なんだか自分たち
がちょっとしたヒーローなんだろうなという気がして、何か
気持ちがよかったです。

ちょっと今日は、右肩は痛いし、足も筋肉痛がきているので、
早めに休みます。

次はまた3年後です。


中国の美人モデルによるオリンピック応援ソング

2008-08-13 00:37:50 | オリンピック
先週の金曜日、日本に行っておりまして、日曜日に帰ってきまし
た。成田空港の本屋で、PLAYBOYの9月号を買いました。詩の
特集をしていたからです。『詩は世界を裸にする』というタイ
トルで、いろんな有名な詩人の詩が出ていました。池澤夏樹が
選ぶ20世紀の詩人10人という特集があり、その後に、
『PLAYBOY』が選んだ世界の詩人たちという特集がありました。
その中で金子光晴の「愛情69」という詩は強烈でした。谷川
俊太郎さんもその詩がすごく好きだと同じ雑誌の中のインタ
ビュー記事のなかで語っています。詩がこんなにもすごいエロス
を表現できるとは思ってもみませんでした。

というわけで、詩の記事をぱらぱらと見ておりましたら、その
雑誌の120ページから『祝、北京五輪開催、中国のセクシー美女
をさがせ!』という特集がありました。そこに出ていたのは、
次のような人たちでした。
ヴィッキー・チャオ
チャン・チンチュー
タン・ウェイ
コン・リー
ジョウ・シュン
ハン・シュエ
ファン・ビンビン
ジャン・ズーリン
この一番最後のジャン・ズーリンって全然知らなかったので
すが、北京オリンピック応援ソングを歌っていると書いてある
ではありませんか?先日のオリンピック応援ソングの記事の中
にこの人のことに触れていなかったので、ちょっとこれは調べ
なければと思ったのです。

この雑誌の記事は彼女のことを次のように紹介しています。
「最後にとっておきの中国美女を紹介しよう。それは07年の
ミス・ワールド優勝者ジャン・ズーリンだ。容姿や名前が
チャン・ツィイーに似ていることから、中国メディアでは
小さなチャン・ツィイーと呼ばれているが、実際の彼女は182
cmの長身。スポーツ万能で、高校時代には北京市の女子陸上
大会のハードル競技で優勝したこともある。(中略)この4月
には人気モデル5人組で結成された美女ユニット秀・MODEL
を率いて、北京五輪応援ソングを歌い、ステージではダンスも
披露している。中国モデル界期待の星だ」

そしてその歌が『世界跟着我走』というタイトルの歌です。
こちらがそのビデオクリップです。
http://jp.youtube.com/watch?v=JVz2zsbpLuM

う~ん、オープニングの京劇はすごいけど、歌は正直いって
いまいちだなあ。それにちょっとみんなトップモデルかもしれ
ないけれど細すぎて、オリンピックのイメージに合わない。
それと歌がへなへなすぎて、これだと選手もがんばれないんじゃ
ないかとちょっと心配になってしまう私でした。
歌手になろうとせずにモデルだけで生きたほうがいいよ、と
アドバイスしたくなってしまいます。余計なお世話ですが。

明日は早朝から撮影なので、早く寝ないと。ではまた。

オリンピックの前の嵐とテーマソング

2008-08-07 02:55:50 | HONG KONG
今朝、会社に行こうとしたら香港のアパートの守衛の人に
「シグナル8が出たから今日は休みだよ」と言われました。
会社に電話をしてみると、誰も出ません。前日、台風が近づ
いているという情報はありましたが、まさかシグナル8に
なっているとは知りませんでした。仕方がないので家に帰って
テレビをつけて、めったに見ないローカル局にチャンネルを
合わせると、たしかにシグナル8が出ていました。シグナル8
が出ると、学校や公共機関は休みになります。オフィスビルも
閉まってしまいます。



香港にはときどき台風が来て、シグナル8になるときが時々
あります。オリンピックがあと1日に迫っているのに嵐とは
ちょっと大変でした。この台風は北京には全く関係がないの
ですが、じつは香港では北京オリンピックの馬術競技のみ9日
から行われるのです。競技の当日に台風が来たら大変なこと
でした。

オリンピックの前の嵐と言えば、嵐が日本テレビの北京オリン
ピックのテーマソングを歌っていたのですね。

http://jp.youtube.com/watch?v=cUDgvSc12D4

『風の向こうへ』という歌ですが、このビデオクリップには
有名選手がいっぱい出てくるので、そういうの見るだけでも
盛り上がりますね。選手の笑顔が素敵です。今回の香港の台風
ですが、まさに風の向こうにオリンピックがあったという感じ
でした。

調べてみたら、応援ソングはいろいろるんですね。日本のテレビ
を見ていなかったのであまり知りませんでしたけど。

フジテレビは、レミオロメンで来ましたか。

http://jp.youtube.com/watch?v=N-nOJh6smbs

『もっと遠くへ』という曲です。嵐のノーテンキな明るさに比
べてレミオロメンはかなり深い。選手の心の内面の不安なども
含めて歌にしています。でも、もっと遠くに向かって挑戦するの
がなんかむなしく思えてしまうんですよね、この曲を聴くと。

NHKはミスチルできましたね。

http://jp.youtube.com/watch?v=YnE-lt7Of1E

『GIFT』という曲です。一番輝いているものって金メダルなんで
しょうけど、でもたぶん、ひとりひとりの中に輝いているものが
あるということなんですよね、きっと。

TBSは、スマップときましたか。

http://jp.youtube.com/watch?v=c2WYNO8H1tM&feature=related

『この瞬間、きっと夢じゃない』というのですね。

テレビ朝日は、福山雅治で"HIGHER STAGE"という曲ですか?
ウェブでは見つからなかったので、まだ聞いたことないの
ですが、どっかに出ていたら教えてください。

テレビ東京がEXILEのFLY AWAYですか。

BAND FOR SANKAの『笑ってみせてくれ』というのはテレビ
局関係ではないですけど、これは日本選手団の応援ソングとい
うことですね。小田和正とか、トータス松本、平原綾香、
松たか子、藤井フミヤ、BONNIE PINKなどが出ています。

http://jp.youtube.com/watch?v=Vk4H3bbCEQ8

なんとなく全体的にスローなバラードっぽい曲が多いんですね。

さて、本国の中国ではどうでしょうか?
こっちもいろんなテーマソングがあります。
まず、中華圏有名歌手総出演の過去『北京歓迎你』という曲。

http://jp.youtube.com/watch?v=6EC_s4vrpW8&feature=related

ジャッキー・チェンから、エミール・チョウ、ワンリーホン、
ステファニー・スンから、韓紅から、イーソン・チャンから
知らない人たちまでいっぱい出ています。
この曲のメロディーも映像も悪くないと思います。
日本のテーマソングよりも、スケールが大きくて、素朴でいい
と思うのですが、どうでしょう。これだけたくさんの歌手の人
が同じメロディを歌っているのは感動的です。

また別の歌です。『オリンピック北京』という歌ですが、
内地版と香港版があります。こちらは内地版。

http://jp.youtube.com/watch?v=fJYEVfiLkbQ&feature=related

いかにもという感じの曲ですが、これもいいですね。香港版は
あまり好きじゃないので割愛します。

そして、『FOREVER FRIENDS』という曲。これは英語曲です。

http://jp.youtube.com/watch?v=cGUyxe0btIs&feature=related

WE ARE THE WORLD的な雰囲気の歌ですが、これもよい。

また、ちょっと探していたら、チャン・ナラのOUR DREAMS
OLYMPIC 2008という曲がありました。これめちゃいいです。

http://jp.youtube.com/watch?v=p0OLuP8vucY&NR=1

この人、韓国の歌手なのですが、奇麗だし、歌はうまいし、
またこの曲も最初のスローな感じから、クラシック調になり、
そしてポップ調に変わっていくところなんかとてもよいです。

そして大コーラスのWE ARE READY。

http://jp.youtube.com/watch?v=UMMZlHfSuOE&feature=related

いかにもって感じのスケールがよいですね。これぞオリン
ピックという感じです。

そして、ジャッキー・チェンと、ワン・リーホンと、ステファ
ニー・スンとハンホンが歌っている『站起来』(STAND UP)と
いう曲。これは8月に香港でリリースされる映画"THE ONE
MAN OLYMPIC"の主題歌です。日本の戦時中のオリンピック
の話ですが、中国調のこの楽曲もとてもよいです。

http://jp.youtube.com/watch?v=otEvCQMUmqc&feature=related

まだまだいっぱいあるのですが、とりあえずこれくらいにして
おきましょう。こうしてみると日本の曲はどれも弱々しく
聞こえてしまうのは私だけでしょうか?中国の曲は、おそらく
今の日本では、こっぱずかしくてミュージシャンとしては歌え
ない曲なんだと思うのですが、でもこういう曲作りも決して
悪くないんじゃないかと聴き比べてみて思いました。

海外からいろいろ言われている中国ですが、テーマソングに
表現されたパワーと、ポジティブな明るさと、大陸的な
スケールの大きさは、日本で私たちが忘れているもののような
気がします。

ヒース・レジャーよ、やすらかに眠れ

2008-08-04 03:30:47 | Weblog
昨日、『ダークナイト』に関しての記事をアップしたのですが、
どうもブログの検索に入らなかったようですので、もう一度、
これ関係の記事をアップしたいと思います。日本でもこの映画
の上映が始まったようですが、なかなか評価が高いようですね。
映画としても出来は非常によいのですが、なかでもこの映画の
中でジョーカーを演じたヒース・レジャーに対する評価が抜群
ですね。これほどまで奥の深い憎まれ役を演じた俳優は見た事
がありません。

しかし彼は、この映画を撮り終えて、今年の一月に帰らぬ人と
なってしまいました。28才という若さで、役者としてはこれ
からだったのに、とても残念です。この『ダークナイト』の
映画の最後も、ジョーカーはバットマンにやっつけられたよう
に見えるのですが、ジョーカーは絶対に死なず、再びよみがえ
り、続編でバットマンに再度挑戦を挑むはずだったのではない
でしょうか。しかし、ヒース・レジャーは現実世界の中で病に
勝てず死んでしまいました。

この映画の中で、ヒース・レジャーはジョーカーのメークを
しているので、その素顔はわかりません。数々の賞を受賞した
『ブロークバック・マウンテン』(2005年)では、二人の
カウボーイの間の同性愛を引きずりながら、家庭生活を続ける
無骨で寡黙な男をヒース・レジャーが見事に演じていました。
ジョーカーとは全く違うキャラクターなのですが、その演技の
奥深さはジョーカーと同じく凄いものがありました。

私がこの『ブロークバック・マウンテン』を見たきっかけは、
この監督がアン・リーという人で、『ラスト・コーション』を
監督した人だったからです。『ラスト・コーション』に出演し
ていたワン・リーホンが、アン・リー監督はすごいと絶賛して
いたので、どんな作品なのか見てみたくなったのです。

その映画の主役がヒース・レジャーでした。ジョーカーが饒舌
なのと比べて、この映画の中のイニス・デルマーは極端に寡黙
です。彼は役柄として、同性愛を生涯引きずっていく複雑な男
を演じるのですが、こういう役柄はこれまでにほとんど前例が
なく、演じるのも難しいと思うのですが、彼はそれを見事に演
じ切りました。そして、『ダークナイト』でのジョーカー。
現実世界の中ではありえないキャラクターをまた彼は見事に演
じ切ったのです。

現実の中では、彼は『ブロークバック・マウンテン』で共演
した女優ミシェル・ウィリアムズと即結婚し、子供が生まれた
のですが、2007年に離婚。いろいろな女性と浮き名を流して
いたようですが、精神的にも相当まいっていたようですね。
『ダークナイト』を撮影している時も、睡眠薬や精神安定剤に
頼っていたようです。ということは、あのジョーカーの演技は
彼の命とひきかえに得られたものと言えるのかも。

彼の名前のヒースというのは、エミリー・ブロンテの小説の
『嵐が丘』の主人公ヒースクリフからとった名前だとか。
ヒースクリフは、満たされなかった愛に対する復讐をしながら
それが果たされないまま死んでいく悲劇の人なのですが、
ヒース・レジャーの死には、そのヒースクリフと、ジョーカー
がオーバーラップして見えるかのようです。いずれにしても
安らかに眠ってください。

PS:いちおう昨日アップした記事はこちらです↓
映画『ダークナイト』の中のエディソン・チャンとヒース・レジャー
ではまた。


映画『ダークナイト』の中のエディソン・チャンとヒース・レジャー

2008-08-03 13:47:33 | HONG KONG
バットマンの『ダークナイト』』を香港で見ました。日本
よりもちょっと早く7月の中旬に封切りになっていました。
もともとコミックの話ですから、話は嘘っぽいのですが、
でも迫力は満点。結構シリアスな展開でびっくりしました。

この映画を見ようと思ったのは、次の3つの理由です。
1) スキャンダルで香港の芸能界から引退したエディソン・
チャンが出ているから
2) 香港ロケのシーンが入っているから
3) そして、故ヒース・レジャーが登場しているから

まず、エディソン・チャンですが、今年の初旬に香港の
人気女優たちとの猥褻写真が流出したスキャンダルで
香港の芸能界を去った人です。『インファナル・アフェア』
や『頭文字D』などにも出演していました。

私のブログの中でも、何回か彼のスキャンダルのことを
とりあげました。

香港芸能界のエディソン・チャン狂想曲

エディソン・チャン事件の波紋

エディソン・チャン事件のさらなる波紋

エディソン・チャンってどれくらい人気があったの?

今年の2月で香港芸能界からの引退を発表したエディソン・
チャンですが、その後どうしているのかはよく知りません。
この『ダークナイト』は、彼のスキャンダルが出る前に撮り
終えていたので、彼が香港を引退してからハリウッドで活動
を始めたというわけではありません。

この映画の中での彼の出演は微妙です。本来はもっと登場す
る予定で撮影されたのかもしれませんが、彼が登場するシー
ンは全く彼である必要性もないほどの役柄です。モーガン・
フリーマン演ずるルシウス・フォックスがヘリコプターで
香港のビルの屋上に降り立つときに、出迎える人間がエディ
ソン・チャンです。そのシーンに引き続き、ルシウスが巨大な
ビルに入って行くのですが、そこで、エディソン・チャンの
横顔が映ります。それだけなので、彼が起用された意味が
全くわかりません。彼が登場すると、香港の映画館の観客は
一瞬ざわめいていました。

次に、2番目の理由の香港ロケシーン。これは、エディソン・
チャンがルシウスのヘリコプターでの到着を出迎えるシーン。
ここは香港のチムシャツイのペニンシュラホテルの屋上あたり
のヘリポートのようです。向こう側に香港島のビル群が見えて
います。そしてバットマンが夜のビルの上から飛ぶシーンは、
セントラルのifcタワーです。空港行きの香港ステーションが
あるあたりひときわ高くそびえているビルがそれです。あと、
ルシウス(モーガン・フリーマン)が立ち話をしている場面は
セントラルからミッドレベルに上るエスカレーターの途中の
ような気がします。

さて最後の理由のヒース・レジャーです。実は、彼がこの映画
に出ていたこのをつい最近知りました。そしてこの俳優が、この
映画の撮影の後、今年の1月22日、薬の中毒で死亡していたの
も知ったのもつい最近のことでした。精神安定剤や睡眠薬など
複数の薬を飲んでいたようです。

この映画の中での彼のジョーカーの演技は秀逸でした。不気味
な白塗りのメークをしているので、素顔が現れないのですが、
その演技は凄みがありました。この映画の主役と言ってもよいの
ではないでしょうか。フリークとしてバットマンとジョーカーが
コインの表と裏のように一体化しているのは、もはやアクション
映画を超えて、哲学的な命題を提示されているような感じさえ
します。

このアナーキーで危険な役柄を見事にこなしたヒース・レジャー
は、その役柄を自らの中に取り入れすぎたのかもしれないなとい
う気がしました。こういう役柄を真剣に演じていたら、精神が
おかしくなっても不思議じゃない気もしました。それくらいに
彼の演技は神がかっていました。すでに死の世界に半分足を踏み
いれたかのように、あるいは生と死の境界線を行き来する死神の
ようにさえ見えてしまいます。

『ブロークバックマウンテン』の中で、日常生活を続けながらも
同性愛を優先させていく男という複雑な役柄を見事に演じた
ヒース・レジャー。『ダークナイト』のジョーカーは、全く違った
役柄でしたが、普通じゃないところは共通しています。

28才で死去したヒース・レジャー。まだこれからだというのに、
惜しい役者を亡くしたものです。エディソン・チャンはヒース・
レジャーよりも一才若いのですが、ほぼ同年代。エディソン・
チャンの香港映画ももう見る事はできません。奇しくも二人
同時にこの映画の出演後に、一人は死亡し、一人はスキャンダル
で芸能界を追われるという運命にみまわれたのは不思議です。

マゼランは地図を見ながらマゼラン海峡を発見したの?

2008-08-02 03:03:47 | Weblog
昨日、香港の本屋で、ギャビン・メンジースの『1434』とい
う本をゲットしました。数日前に香港の英語の新聞で記事を読ん
で以来、この本を探していたのですが、偶然、ハッピーバレーの
小さな本屋で見つけました。たまたま時間つぶしで本屋にいたら、
フィリピン人のメイドが店員に、探している本について尋ねて
いました。それがこの同じ著者の「1421」だったのです。
「1434」はこれの続編なので、それも何冊か置いてありま
した。

7月31日の記事でも触れましたが、この1434年に、明の
時代の鄭和の船団がイタリアを訪問し、それがきっかけでルネッ
サンスが花開いたというのです。

最近出版されたばかりの本で、しかも英語なので、ちょっとずつ
しか読めないのですが、前書きを読んでいたらなんだかミステリー
を読んでいるみたいにわくわくしてきました。このギャビン・
メンジースの話をどこまで事実としてとらえてよいのかわかりま
せんが、歴史の常識ががらがらと音をたてて崩れていきそうで、
すごくスリルがあります。

前書きはこんな感じで書いてあります。

「クリストファー・コロンブスが1492年にアメリカを発見し
たということになっています。でも、彼は、その船出の18年も
前に、アメリカの地図を手に入れていたのです。そのことは後に
自分の日記の中で書き記しています。(略)地図を見ながら辿り
ついたことを果たして発見と言ってよいのでしょうか?同じ疑問
マゼランにも当てはまります。なぜ大西洋と太平洋をつなぐ南米
の海峡がマゼラン海峡と名付けられたのでしょうか?彼は地図で
見た場所を再確認しただけにすぎないのに」

地図はマゼランが航海に出る12年前の1507年に存在してい
ました。マーティン・ワルドゼーミュラーがアメリカと太平洋の
描かれた地図を出版していたのです。メキシコのシェラ・マード
レ山脈や、アメリカ西海岸のシェラネバダ山脈まで描かれている
のだとか。

またマゼランが航海に出る4年前の1515年、ヨハネス・
シェーナーが、新たな地図を出版したのですが、ここにはすでに
マゼランが発見することになる海峡がはっきりと描かれていました。

オーストラリア大陸は18世紀にトーマス・クックが発見したと
いうことになっていますが、1419年にアルベルティン・ディ・
ヴィルガが出版した地図にはすでにオーストラリアの北部が描か
れていたのだそうです。

西洋の大航海時代が始まる数十年前に、中国の鄭和(ていわ)の
大船団が世界の各地を探索していたのです。となると、バスコダ
ガマとか、コロンブスとか、マゼランなどは一体何をした人とい
うことになるのでしょう?すでに鄭和の船団がアメリカ大陸や
マゼラン海峡を発見したいたとするのならば、彼らは西洋人と
して初めてアメリカや、マゼラン海峡を発見した人たちという
限定付きの話になるのでしょう。

私たちは西洋人の視点で世界史を眺めてきたのですが、それは
かなり偏った事実だったのかもしれません。そういうのがこの
本を読むとすごくよくわかります。しかしこういうのはじつに
面白い。また何か面白いネタを発見したらご紹介します。