ハワイのパールハーバーがいまだに多くの観光客を引きつけている
ように、シンガポールにあるいくつかの観光地は第二次世界大戦の
名残を観光資産として活かしています。
この広告は、シンガポールのフォート・カニング・パークの中に
あるバトル・ボックスという観光スポットのものです。2003の広告賞
でこのバトルボックスの広告が受賞をしました。欧米系の広告代理
店が作ったシリーズ広告なんですが、日本人が悪役として登場する
コミック形式になっています。
もともとバトル・ボックス自体がイギリス軍の立場から見た戦争の
展示物なので、広告でも日本を悪者にしてしまうのでしょうが、
日本人の立場で見るとちょっと嫌な感じになってしまいます。
この上で引用した広告に出ている漫画のPRINCE OF WHALESという
のは英国が誇っていた戦艦でした。1941年12月、マレー沖会戦に
おいて、日本の飛行機に沈没させられてしまいます。この戦艦の
最後の話はこちらに出ていますので、興味のある方は
ご覧ください。
この船はイギリスの誇りだったのですね。またイギリス軍は、日本
なんかに絶対に負けるわけはないと慢心していたのです。でも結果
的には、ころっと沈められてしまいました。これにはイギリスも
びっくり。ジーコジャパンがワールドカップで予選敗退した以上の
国辱的ショックでした。
この広告は、イギリス軍が日本軍にどんどん負けていくその屈辱感
や悔しさをコミック形式で語り、歴史の真実に興味を持たせること
を意図しているのだろうと思います。
このバトル・ボックスはうちの会社からは歩いても行けるような所
ですが、観光地としては非常にマイナーです。何年か前にたまたま
見つけたパンフレットを見て、一人で出かけて行ったことがあります。
ここは、イギリス軍が日本軍の攻撃を受けて、追い込まれていった
時、最後の司令部があった所です。小高い丘の上の地下要塞になって
いて、そこが観光コースとして見られるようになっています。
イギリス軍のパーシバルという将軍が、降伏すべきか、戦うべきか
悩んで、最終的には降伏するのですが、そのときの優柔不断な態度を
物語る展示もあります。
「あんたがそんな優柔不断な態度をとっている間に、地元のシンガ
ポールの住民が辛い思いをしてるんだぞ」と思わずつっこみたくなっ
てしまいます。パーシバルの蝋人形はそれほどまでに頼りない感じ
です。
バトル・ボックスの展示に関しては、こちらに詳しく出ています
のでご覧ください。
シンガポールにいると、戦争のことを考えさせられる場所があちこ
ちにあります。反省させられる部分もあったり、英国の身勝手さを
感じる部分もあったり、日本を弁護したくなる部分もあったり、
いつも複雑な気持ちになってしまいます。
ように、シンガポールにあるいくつかの観光地は第二次世界大戦の
名残を観光資産として活かしています。
この広告は、シンガポールのフォート・カニング・パークの中に
あるバトル・ボックスという観光スポットのものです。2003の広告賞
でこのバトルボックスの広告が受賞をしました。欧米系の広告代理
店が作ったシリーズ広告なんですが、日本人が悪役として登場する
コミック形式になっています。
もともとバトル・ボックス自体がイギリス軍の立場から見た戦争の
展示物なので、広告でも日本を悪者にしてしまうのでしょうが、
日本人の立場で見るとちょっと嫌な感じになってしまいます。
この上で引用した広告に出ている漫画のPRINCE OF WHALESという
のは英国が誇っていた戦艦でした。1941年12月、マレー沖会戦に
おいて、日本の飛行機に沈没させられてしまいます。この戦艦の
最後の話はこちらに出ていますので、興味のある方は
ご覧ください。
この船はイギリスの誇りだったのですね。またイギリス軍は、日本
なんかに絶対に負けるわけはないと慢心していたのです。でも結果
的には、ころっと沈められてしまいました。これにはイギリスも
びっくり。ジーコジャパンがワールドカップで予選敗退した以上の
国辱的ショックでした。
この広告は、イギリス軍が日本軍にどんどん負けていくその屈辱感
や悔しさをコミック形式で語り、歴史の真実に興味を持たせること
を意図しているのだろうと思います。
このバトル・ボックスはうちの会社からは歩いても行けるような所
ですが、観光地としては非常にマイナーです。何年か前にたまたま
見つけたパンフレットを見て、一人で出かけて行ったことがあります。
ここは、イギリス軍が日本軍の攻撃を受けて、追い込まれていった
時、最後の司令部があった所です。小高い丘の上の地下要塞になって
いて、そこが観光コースとして見られるようになっています。
イギリス軍のパーシバルという将軍が、降伏すべきか、戦うべきか
悩んで、最終的には降伏するのですが、そのときの優柔不断な態度を
物語る展示もあります。
「あんたがそんな優柔不断な態度をとっている間に、地元のシンガ
ポールの住民が辛い思いをしてるんだぞ」と思わずつっこみたくなっ
てしまいます。パーシバルの蝋人形はそれほどまでに頼りない感じ
です。
バトル・ボックスの展示に関しては、こちらに詳しく出ています
のでご覧ください。
シンガポールにいると、戦争のことを考えさせられる場所があちこ
ちにあります。反省させられる部分もあったり、英国の身勝手さを
感じる部分もあったり、日本を弁護したくなる部分もあったり、
いつも複雑な気持ちになってしまいます。