南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

日本に帰ったら必ず食べるものは何?

2008-02-28 02:21:41 | 日本
昨日、日本から香港に帰ってきました。いつものことながら短い
滞在なのですが、日本に行くと忘れていた懐かしいものがいっぱい
あります。また日本でしか感じる事のできない感覚、空気、味覚
などがあるものです。ときどきそういうものを思い出すことも必要
なのだと思います。

日本に帰ると、まず何を食べたくなるのか、という質問をよく受け
ることがあります。香港には、寿司屋もあれば、居酒屋もあれば、
ラーメン屋もあれば、いろんな日本食屋がいっぱいあるのですが、
日本でしか味わえないもの、香港では絶対に味わえないものもあり
ます。たまに日本に帰ると、海外では決して味わえないそういう物
が恋しくなるものです。

例えば上の写真の『釜焼き』。これは東京の門前仲町にある石と
いうお店にしかない料理なのですが、日本に帰るたびに食べたく
なるものの一つです。何と言ったらよいのでしょう、小さな土鍋
のような器に、こぼれそうなくらいたっぷりとかけられた茶色
の餡。それは一見、天津丼のようなどろっとした餡のように見え
るのですが、その『釜焼き』の餡は、オーブンで焼かれている
ため、ところどころ焦がされていて、それがまたビジュアル的に
食欲をそそる。

決して見かけは華麗ではない。しかしそこに素朴な味わいがある。
私は昔、水彩画をやっていたことがあるのですが、この料理は、
油絵や、ペン画ではなく、水彩画でしか表現できないのではない
かというような見かけをしています。水をたっぷりふくませた筆
で一気に描かないと、その実体を表現することができないであろ
うと思わせるその不思議な空気感。デジカメの写真ではいまいち
その本質が表現できていないなあと思ってしまうのであります。

しゃもじでその餡の下をつっつくと、卵生地にくるまれて地底
深く埋蔵されている野菜や豚肉などの具が発掘されてくる。
それが湯気の中で、餡と卵とからみあい、何ともいえぬいい具合
のハーモニーとなってやがて口の中で混じり合う。一瞬そこに
流れる至福の時間。ああ生きててよかったと思うのはそういう
瞬間であります。

美味しいとかいうありきたりの言葉で表現するのがもったいない
くらいの不思議な味覚。口に入れた瞬間がちょっと熱いので、
テレビ番組でよくレポーターがやるように、すぐにコメントを
発する事は難しいと思われます。いろいろ言葉を探しても結局
この美味しさを的確に表現する言葉が見つからないので、結局は
美味しいという形容詞でしか表現できないということがわかる。
この料理を前にしては、洒落た美辞麗句がいかに無力で意味の
ないものかというのを思い知らされる。

決して、日本一だとか、ナンバーワンだとか比較すべきもの
ではなくて、比較のできないオンリーワンの料理だと、石の
『釜焼き』を食べるたびに思うのです。本当にこれは他の店では
食べることができないし、海外には絶対にない味覚なのです。

門前仲町の外れのひっそりとした小さな料理屋『石』でしか味わえ
ないこの『釜焼き』。その場所は、門前仲町に来ても、見つけにく
いし、仮に見つけたにしても、小さなお店がお客さんでいっぱいの
ときは、お店に入れない事もある。だから、このまぼろしの料理の
ことを知っている人はまだ少ない。

お店でこっそりメニューの写真を撮影しました。この手作りな感じ
がまたいい感じです。デザインは完璧すぎると、逆に魅力がなく
なってしまうことが多いのですが、このくらいのアバウトな感じ
は逆に非常に魅力的なデザインとなっています。

今の季節、『牡蠣の釜焼き』というメニューがランチメニューに
あります。この牡蠣の釜焼きも食べたのですが、これまた絶妙な味。
私は、実は生牡蠣はそれほど好きではないのですが、牡蠣フライは
好きです。この牡蠣の釜焼きは、牡蠣フライとはもちろん味覚は
違いますが、これはこれでいい感じなのです。生牡蠣の苦手な私も
この牡蠣の釜焼きはとても美味しいなと思うのです。冬場はこの
牡蠣の釜焼きを食べることを目的に東京まで来て、この店を探し
当てるという価値は十分にあると思います。

以前、この店に、韓国からの女性の旅行者が寄ったことがあると
いう話を聞きました。その女性は『釜焼き』を食べた後、「日本
で食べたもののうちでこれが一番美味しかった」と言ったのだ
とか。その人の気持も何となく理解できるような気がします。
本当に美味しいものってミシュランとかで星をもらう店以外の
ところにさりげなくころがっているのだと思います。

ランチタイムは月曜から金曜までで、釜焼きのメニューはこちら
です。

ミックスというのが、豚、海老、鮭が入ったもの、ぶた釜は豚肉
を使ったもの、あなご釜はあなごを使ったものというような感じ
で数種類の釜焼きメニューがあります。あなごの釜焼きはまだ
食べたことはないのですが、是非トライしたいメニューです。
私はあなごも好きなのです。

このお店は夜も営業していますが(日曜祝日は休み)、釜焼きは
夜も食べられます。注文して出来上がるまでに多少時間がかかる
のですが、待つ価値のある一品です。これは他の場所にはないし、
弁当で持ち帰ることもできないのですが、こういうのこそ幻の
料理というのではないかと思うのですね。

日本に帰って、高級な寿司や、天ぷらや、すき焼きや、しゃぶ
しゃぶなどは食べてないですけど、この石の『釜焼き』を食べ
られただけで、そういう高級料理を食べたよりもずっと幸せな
気持になります。それもわずかこの値段でそんな幸せが買える
なんて今時あまりありえないですよね。

北京より愛を込めて

2008-02-21 03:01:51 | Weblog
今、仕事で北京に来ています。木曜日に香港に帰り、金曜日には
日本に行きます。北京に来ているのですが、今週の日曜日に迫っ
た母の三回忌のことを思って、一昨日くらいから、詩のような、
回想録のようなものを書いてしまいました。これを公開しようか
どうかためらったのですが、ブログに載せれば、天国にいる母の
ところにもメッセージが届くかもしれないという、そんな非科学的
な判断に基づいて、アップさせていただきます。こういう感傷的な
のは嫌いだという人は、この続きは読まないでください。他人の
おのろけ話は聞きたくない人も決して読まないでください。
愛情に対して懐疑的な方もこれから先は読まないでください。
なお上の写真は、北京とは全く関係なく、香港の家で撮影した
写真です。手頃な写真がなかったので、テンポラリーな
間に合わせの写真です。あらかじめ、このような内容のものを
ブログに掲載してしまうことをお許しください。

今週、母の三回忌のため故郷の田原に帰る。
もうあれからそんなにも経ってしまったのか。
悲しみからこんなにも早く立ち直ってしまった自分を
何て薄情なやつなんだろうとつくづく思う。

息をひきとった母のベッドの脇にたたずんで、
ぼくは思わず妻の手をぎゅっと握りしめていた。
妻はたまたまその日、お見舞いに来ただけなのに
そこに偶然にも居合わせた運命の力を感じていた。

それは3月のひな祭りの翌日の穏やかな日曜日。
病院のまわりの畑には菜の花が奇麗に咲いていた。
「私にもしものことがあったら来てくれるかねえ」
といつも言われていたぼくがいるうちに母は逝った。

その四ヶ月前、ぼくらはハワイで結婚式をした。
帰りの成田から公衆電話で母に結婚の報告をした時、
「おめでとうね」と言ってくれた。そんな言葉を
母から聞くのは生まれて初めてで、涙がこぼれた。

結婚式にそなえて、妻のほうのご両親が実家に挨拶
に来たとき、家にいたのは母親とぼくの弟だった。
ご両親がぼくの母親と会ったのはそれが最初で最後。
弟も母親も初対面で緊張しまくっていたらしい。

「私が死んだら、今度はむこうの親を大切にせりんよ」
目も不自由で、糖尿病を病んでいた母は、自分のこと
よりも、残された人たちのことを心配してばかりいた。
自分の葬式をやる場所も自分ですでに考えていた。

海外にいるのでなかなか日本に行けないぼくに代わって
妻がときどき入院中の母のお見舞いに行ってくれた。
明るく声をかけてくれる妻の訪問を母は何よりも喜んだ。
おそらく母は、妻のような娘が一人欲しかったのだろう。

妻と一緒に病院にお見舞いに行ったとき、妻が贈った
パジャマをきている母を見た時、妻はとても喜んだ。
ぼくはあまりたいしたものをプレゼントできなかったけど、
妻と結婚したことがおそらく一番のプレゼントだった。

母の葬式の時、喪服を着た妻がぼくの隣にいた。
母の葬式が、ぼくと妻の公式なお披露目の場となった。
あれから何度かぼくら夫婦は二人で法事に参加した。
母がぼくら二人を見守ってきてくれたのかもしれない。

ぼくがシンガポールに駐在になったとき、両親に遊びに
来てほしいと思い、旅券申請を準備したことがあった。
二人とも飛行機には乗ったことがなく、母は医者に
“I am a Diabetic”と書かれた糖尿病の証明書をもらった。

やがて母は入院して旅行は行けなくなってしまった。
ぼくは旅行ばっかりしているのに、母を旅行に連れて
いってあげられなかった自分の親不孝を悔やんだ。
シンガポールは是非見てほしかったのだけれど。

母は、田舎の喫茶店で、モーニング・セットを食べる
のが好きだった。コーヒーを飲むのも好きだった。
時間が止まったような田舎の喫茶店で、母は父と
そして息子たちとのデートを楽しんでいたのだろう。

寒い日には母はぼくに厚着をしていけといつも言った。
ぼくはそんなの格好悪いからと母の気持を無視した。
今、妻はぼくに全く同じようなことを言うことがある。
そんな仕事の引き継ぎをいつの間に母としていたのか。

母は食品会社の工場に定年になるまで勤めていた。
何度か過労で倒れて入院する事もあったのだが、
その度に大学などに進学した自分の身勝手さを悔いた。
結局、最後まで、贅沢な暮らしをさせてあげれなかった。

勤めだしてから、母に全自動の洗濯機を買ってあげた。
電子レンジを買ってあげた。マッサージ機を買ってあげた。
温風ヒーターを買ってあげた。万歩計を買ってあげた。
カラーテレビを買ってあげた。ラジカセを買ってあげた。

扇子を買ってあげた。カーディガンを買ってあげた。
デパートで紺色の上下を買ってあげた。パシミナの
スカーフを買ってあげた。財布を買ってあげた。
手提げ鞄を買ってあげた。いろんなものを買ってあげた。

苦労をかけた母に対してのせめてもの罪滅ぼしだった。
結局、自分には、大きな財産も、家も作れなかったので、
妻に対しては、申し訳ない気持でいっぱいなんだけれど、
その分、愛情だけは誰にも負けないくらい与えてあげよう。

母が亡くなってからの歴史は、ぼくと妻との愛の歴史。
けんかした時も、天国の母がすぐに仲裁に入ってくれる。
夫婦としてはしろうとだった僕らが、だんだん本物の夫婦
になってくるのを、母が遠くで見守ってくれている。

ありがとう、おかあさん。
遅ればせながら、感謝しています。
ありがとう、おかあさん。
妻のことは、一生、大切にします。



*母が亡くなったあたりのことは、このブログの二年前の
3月あたりの記事を参照ください。

ア・イ・シ・テ・ルのサイン・字余り

2008-02-19 00:51:21 | HONG KONG
旧正月の前日、香港のビクトリア公園の花市で買ってきた百合
の花が一気に咲きました。この間までちょうど五つ咲いていた
のに、一個開いてしまいました。ア・イ・シ・テ・ルのサイン
としては一個字余りになってしまいました。
ア・イ・シ・テ・ル・ヨ 
という感じかな?


さて、こちらは別の部屋においてあった百合の花。こちらは
三つ咲いているので、I - LOVE - YOU かな?
My Wifeに実際の花を見てほしかったなあ。

桃の花も咲きました。

なんだかどんどん春になっていくという感じです。今日は、
香港の空気もちょっと暖かくなっているのを感じました。

こんな花を見ながら、私はMy Wifeのことをいつも
思っています。今日も寒い東京で働いているのかなとか、風邪
をひいていないかなとか、洗い物の水は冷たくないかなとか。

My Wifeは私にとってはできすぎた妻であります。
日頃、なかなか本人の素晴らしさを直接言う機会はないので
すが、とここまで書いたところで、思い出したのですが、
そういえばついこの間、本人に向かってこんなことを言っ
たことがあったのでした。

「外見が奇麗なだけの女性というのは、誰もが識別できる。
でも心が奇麗で人を幸せにしてくれる女性を見分けるのは
きちんとした判断力を持つ人でないとできない。君はそう
いう素晴らしい女性だ。噛めば噛むほど味がでるそんな
女性だ。本当に通の人に評価されるそんな女性だ」という
ようなことを言ったのでした。(これは間接的にはそうい
う女性を選んだ私も大した者だと自画自賛している気も
しないでもないですが)

とにかく彼女と一緒にいるととても幸せを感じられるし、
楽しいし、癒されるし、暗い闇夜にぱっと明かりが灯される
という感じです。この間も、深刻な仕事の話を携帯電話で
している向こうで、へんな踊りをして私を笑わせようとして
いるのです。でもそういうところが常識破りで好きなところ
です。

もう一つ思い出したのですが、この間、新入社員が会社に
出社する日に二人そろって寝坊してしまったのですね。
私はこりゃたいへんだ遅刻だとパニックになっていたのです
が、彼女のほうは、ひらきなおって何やらギャグを言って
笑わそうとしているのです。あんたはお笑い芸人か!おかげ
で深刻になりそうな雰囲気がぱっとコメディーになってしま
うのです。その才能はとても素晴らしくて好きなところです。
でも遅刻は遅刻でしたが。

ちょっと彼女のことを褒めようと思ったのですが、褒めてる
のかけなしてるのかわからなくなってしまいました。でも私
としては褒めているのです。

今年の年賀状でを作る時に使った写真で、展望台の望遠鏡を
さかさに眺めている写真がありました。たまたま望遠鏡が
さかさになっていました。つまり覗くほうが向こうにあって、
大きなレンズの側が手間になっていました。My Wife
何も考えずに、大きなレンズ側から覗き込んだのです。それ
があまりにおかしかったので、思わずシャッターを切りました。
その望遠鏡を逆側から覗いている彼女の写真を見るたびに
笑いが止まらなくなります。別に笑わせようとしてそうした
わけではない。でもそれがとても素晴らしい写真となりました。
ブログで公開したいくらいですけど、ちょっとやめときます。

私の香港の知り合いのH林さんも、その奥さんのフィリピン人
のジョーイさんも、東陽町に住む大学の先輩のS清さんも、
My Wifeのことを絶賛しています。どっちかと
いうと変わった人たちですが、「きっぷがいい」とか楽しい
とかとっても高い評価をしてくれています。

My Wifeの正体は、実は下町(門前仲町近辺)
のお祭り女です。お祭りのときにはちゃきちゃきの下町娘に
変身するのだそうです。まだ私はその真の姿を見ていません。
鶴の恩返しの話で、鶴が機織りをするのを見たら終わりだよ
という話がありますが、My Wifeが御神輿を担ぐ
姿を見たら終わりだよと、警告(?)をしてくれる下町の住人
がいます。が、まあ、覚悟はできています。たぶん。

でも彼女は普段はとても優しい妻です。けっこう細かいところ
にも気がつくし。私が苦手な対人関係のいろんなことを難なく
やってくれます。自分ができない部分をさらりとやってくれる
ともうそれだけで尊敬です。たとえば全然知らない人にでも
気さくに話しかけられる。これはすごいなあと思うことがあり
ます。

旧正月の間、彼女は、行きたいところも我慢して、私のために
料理を作ってくれました。料理学校には長年通っていて(もう
長老クラス?)キャリア十分なので、料理の腕は抜群です。
でも家で料理を作るよりも、香港で美味しいものでも食べに
いきたかったのだろうなと、今から思うと申し訳ない思いです。

今度はどっか美味しいもの食べにいきましょう。家の料理も
美味しいんだけど。なんてちょっと今日のブログの内容は実に
プライベートな感じになってしまい、失礼いたしました。

女性の力がアメリカ大統領選の鍵を握る

2008-02-18 00:08:39 | Weblog
アメリカ大統領選民主党候補指名争いでオバマさんとヒラリー
さんが熾烈な戦いを展開していますが、この選挙戦を女性および
夫婦関係という点でみてみたいと思います。

ヒラリー・クリントンさんのほうは、大統領経験者のビル・
クリントンさんとのペアーで戦っているのですが、実はオバマ
さんのほうも、奥さんのミッシェルさんが大活躍しています。

ミッシェルさんは、バラク氏とは2歳年下。シカゴの中流家庭
出身で、名門のプリンストン大学を経て、ハーバード・ロー
スクール卒業の弁護士。すらりとした長身のパワフルな女性で、
頭脳明晰、演説はオバマ氏よりも上手だとか。

彼女がシカゴの弁護士事務所で働いている時、バラク・オバマ
氏が研修でその事務所にやってきたのが最初の出会いとか。
1992年に結婚、現在、二人の女の子(8才と6才)がいます。
シカゴ大学病院の副理事長も務めていて、夫の三倍は稼ぐとも
言われています。

オバマ氏は黒人の血をひいてはいますが、典型的なアメリカ
黒人というわけではありません。父方はケニア人だし、母方
は白人です。このままではアメリカ黒人の信頼を得るには
不十分。それを補完したのが、奥さんのミッシェルさんだとか。

この間のウェスト・バージニア州でオバマ氏が黒人票の大半
を得られたのは、ミッシェルさんの功績によるところが大きい
と言われています。

さらに、ミッシェルさんのもう一つの功績は、オバマ氏の
人間味をアピールしているということ。とかくカリスマとして
神格化されてしまいそうなオバマ氏なのですが、ミッシェル
さんは夫のドジなところ、人間的なところをあえて話して、
オバマ氏が人間としても魅力的であることを補強している
という感じです。

今回の大統領選に出馬するときにも、家庭や子供を決して犠牲
にしないことを奥さんに約束したのだとか。どんなに忙しく
とも、子供の参観日だとか、夫婦の記念日などは大切にすると
いうこともどこかのニュースに出ていました。

こういうディテールがオバマ氏をさらに魅力的に見せます。
「彼はいびきもかくし、冷蔵庫から出したバターケースをその
まま出しっ放しにしたりとかしちゃうんですよ」という言葉が
オバマ氏の人間としてのリアリティーをさらに強め、オバマ氏
のファンをさらに増やしているのかなと思います。

ミッシェルさんの記事は、フィナンシャルタイムズのサイトで
紹介されていますので、ご覧ください。こちらです。
http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/offbeat/ft-20080217-01.html
大統領選出馬を決意する際にミッシェルさんに禁煙を約束させ
られたというところは何だか微笑ましいです。

今年の2月に雑誌のPLAYBOYが選んだ「政治関係で最も
セクシーな女性」というランキングで、ミッシェルさんは
第一位となりました。ちなみに二位はライス国務長官、
三位はローラ・ブッシュ、四位がヒラリー・クリントン
だったとか。ここでもオバマ陣営が上位ですね。

さて、女性の戦いというところで、オバマ陣営のサポートを
決めた女性が上の写真の真ん中下のあたりに出ています。

まずは、Caroline Kennedyさん。この人は、ケネディ元
大統領の長女で、生存している唯一の子供です。ケネディ元
大統領の弟のエドワード・ケネディ氏もオバマ氏サポートを
表明しているので、これでケネディ家が総出でオバマ氏を
応援するということになります。

さらにその隣の女性はマライア・シュライバーさん。この人は
ケネディ元大統領の姪にあたるそうです。シュワルツェネガー
氏の奥さんなのですが、マライアさんもオバマ氏を応援する
ことを表明しました。旦那のシュワちゃんは、共和党の
マケイン候補を応援することを決めているので、夫婦で
別々の党と候補者を応援することになります。何だか
日本の戦国時代のようです。

そして、オプラ・ウィンフリーさん。この人は、アメリカ
ではめちゃくちゃ有名なカリスマ・ワイドショーキャスター
です。My Wifeはこの人のことをたまにテレビとか
で見て知っているのですが、この人が推薦した商品は必ず
売れると言われるカリスマ的女性です。この人がオバマさん
の応援演説に登場しているようですが、こうなるとオバマ
人気が広まるのも当然という気もします。

この他、スティービー・ワンダー氏とか、ロバート・
デニーロ氏などがオバマ氏の応援演説に参加しているそう
です。またクリントン側であった、ジョン・ルイス下院議員
(公民権運動で有名、長老格)もオバマ氏側に変わったとか。
各種労働組合を含めて、オバマ陣営はますます有利になって
いく感じはあります。

一方、ヒラリー側は、スピルバーグとか、バーブラ・スト
ライザンドが応援しているようですが、いまいち華やかさが
ありませんね。

ところで、もう一人、忘れてはいけない女性(忘れても試験
やクイズに出る事はまずないですが)は、共和党のマケイン
候補の奥さんのシンディーさん。マケイン氏は71ですが、
シンディさんは53才、その差は何と18才。マケイン氏は
好戦派の共和党候補ですが、政策よりもなによりもその
年齢差にまず注目したいところです。

うちの夫婦の年齢差は13才ですが、18才というのはすごい。
こういう目で見ると、ちょっとマケイン氏を見る目も
変わります。ちなみにフランスのサルコジ大統領(53才)の
恋人カーラ・ブルーニとの年齢差は15才ですけど。

たった三つの言葉で世界が変わろうとしている

2008-02-17 02:34:21 | Weblog
今、アメリカではオバマさんが話題になっていますが、この人の
演説をあらためて聞いてみたら、やっぱりすごいです。前々から
演説が上手いという話をきいておりましたので、今日の土曜日、
インターネットで調べてみました。そしたらあること、あること。

オバマさんって2004年の頃から名演説をすでにやっていたので
すね。彼の演説に出て来る「リベラルのアメリカだとか、保守
のアメリカだとかがあるのではなく、ただあるのはアメリカ
合衆国である。黒人のアメリカもなく、白人のアメリカもなく、
ラテン人のアメリカもなく、アジア系のアメリカもなく、ただ
あるのはアメリカ合衆国である」という下りは、このころから
すでに使われていました。

日本語字幕もちょっとついているので、こちらの画像をご覧
ください。
http://kyonenglish.blog98.fc2.com/blog-entry-796.html?vcr=930f73ab5c165a657b85493f78a2057e
「CHANGE」というキーワードもこの時から出ていますね。
「一人の声が世界を変えられる」というところまで、たたみ
かけるような演説は見事です。またこの画像、ゆったりとした
BGMがついているのでさらにいいですね。まるで映画です。

さて今年の演説で、ニューハンプシャー州の予備選挙で負けた
ときの演説が有名です。
http://my.barackobama.com/page/community/post_group/ObamaHQ/CGTN
これは字幕がついていませんが、"Yes, we can."という言葉が
頻繁に出てきます。何度もリフレインされる"Yes, we can."と
いう三つの言葉。それはまるで、歌のように、詩のように、心
に響いてきます。子供でもわかる三つの言葉を使って、彼の
演説は、人々に希望を感じさせます。

ヒラリー・クリントンは、オバマ氏は口先だけだ、私には解決策
がある、と叫んでいますが、大衆を動かすのは、政策とか解決策
とかいったものではなく、シンプルで誰の心にも響く言葉なの
です。

私は以前からプレゼンテーションに関して研究をしていました。
リンカーンのゲティスバーグの演説、ケネディの演説から、
シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』におけるマーク・
アントニーの演説、同じくシェイクスピアの『ヘンリー五世』に
おける演説、映画『インディペンデンス・デイ』における大統領
の演説など、かっこいい演説がいろいろとあります。

オバマさんの演説は、それらの歴史的な演説に比べても決して
見劣りしないものという気がします。彼の演説がいろんな人に
インスピレーションを与えるのだろうなと思っていたら、
アメリカのBlack Eyed PeasというグループのWill.i.amが
"Yes, we can"という素晴らしい曲を作っちゃいました。

この左から二人目の人がWill.i.amなのですが、彼が作った
この"Yes, we can"という曲は、実際のオバマさんの演説を
ベースにして、構成されていて、何人かの有名アーティスト
も参加しています。こちらのサイトです。
http://www.dipdive.com/

gooニュースのコラムの中で、2月9日に加藤裕子さんという方が
紹介してくれているので、詳しくはそちらをご覧ください。
オバマ氏の感動スピーチをアーティストたちが曲に
またこのコラムの中でこの歌の中で出て来るオバマさんの演説の
部分を翻訳してくれていますので、勝手ながら引用させていただ
きます。

「Yes, we can.
それは、この国の運命を宣言した建国の文書に書き込まれた信念だ。
Yes, we can.

それは、真暗な闇夜を抜けて自由への道を切り開いた奴隷や、
奴隷廃止活動家たちがささやいた言葉だ。
Yes, we can.

それは、遠い岸辺を出発した移民たちや、容赦ない未開の地を
西へ西へと進んだ開拓者たちが、歌った歌。
Yes, we can.

それは、組合を作った労働者たちの合い言葉。
選挙権を求めた女性たちの合い言葉。
われわれの新しいフロンティアに月を選んだ大統領のかけ声。
そして山の頂きへとわれわれを導き、
約束の土地を指し示してくれたキングの言葉だ。

Yes, we can. 
私たちにはできる。正義と平等。
Yes, we can. 
私たちにはできる。機会と繁栄。

Yes, we can. 
私たちにはできる。この国を癒すこと。
Yes, we can. 
私たちにはできる。この世界を修復すること。
Yes, we can. 私たちにはできる。

アメリカで何かが起きている。私たちはそれを忘れない。
政治が言うほど、私たちは分断していないと。
私たちはひとつの国民、ひとつの国なのだと。
アメリカの歴史の新しい偉大な一章を、私たちは一緒にはじめる。
その最初の言葉は、三つの言葉だ。
この三つの言葉が、海岸から海岸まで、
ひとつの海からもうひとつの光り輝く海まで、
国中に響き渡るのだ。

Yes, we can 」

「これから長い戦いが続く。それは分かっている。
けれども忘れないで欲しい。
どんな障害が行く手を阻もうとも、
変化を求める何百万と言う人々の声の力に
抵抗できるものなど、何もない。

そんなことできないと、皮肉な声が聞こえる。
皮肉な疑いの声はこれからどんどん大きく響き渡るだろう。
もっと現実的になるよう言われている。
この国の人々に偽りの期待を与えるなと、そう警告されてきた。

しかしアメリカというこの予想外の物語において、
希望が偽りだったことなど、一度もないのだ」


いやあかっこいい!政治っていうのがこんなにかっこいいもの
であったことはなかったんじゃないのでしょうか。そういう意味で
オバマさんの功績は大きいです。

ところで、インターネッとで調べていたら、オバマ・ガールと
いうのまで登場してきているのはびっくり。これは、アンバー・
リーというモデルが勝手にオバマさんを応援するプロモーション
ビデオを作ってしまって、話題の人になっているということです。
この右側の女性です。

ビデオ画像はこちらです。
http://www.youtube.com/watch?v=wKsoXHYICqU
オバマ陣営とは全く関係がないのですが、こういうのが続々と
出て来るところがまたアメリカですね。

香港芸能界のエディソン・チャン狂想曲

2008-02-14 02:32:58 | HONG KONG
香港のマスコミは一般的にとっても下品で、ゴシップ記事満載
なのですが、発売されたばかりの2月14日号の週刊誌"NEXT
MAGAZINE"は一流週刊誌とはとても思えぬような淫らな表紙。
左がメインの本誌の表紙なのですが、今話題のエディソン・
チャンがらみの香港女優の流出写真がちりばめられています。

『阿嬌』というのは、このブログで今年の1月23日にご紹介
したついでにもう一つ香港のスリミングの広告を
という記事の中で出ていたジリアン・チョン(TWINSの一人)
なのです。

上の写真の右側のものは、この雑誌の特別付録の別冊です。
エディソン・チャンの淫らな写真全記録というようなすごい
タイトル。これまでインターネットを通じて出回っていた写真
が雑誌媒体で保存版として出てしまいました。この別冊は26
ページあるのですが、彼が自ら撮影した女優との淫らな写真が
一挙公開されています。黒いつぶしが随所に入っていますが。

そんななかで、この相関図がびっくりです。

中央部で舌を出しているのがエディソン・チャンです。いろんな
香港女優と恋愛関係にあったようです。これではまるで源氏物語
の中の光源氏のようであります。

彼は、いろんな女優と関係を持ち、写真や動画で記録するという
性癖がありました。その大量のデータが入ったパソコンを修理に
出した時、その中に入っていたデータが流出してしまったという
ことのようです。データ流出に関連した人間は何人か逮捕される
という事件になったのですが、そのデータの盗難ということより
も、一般の興味の対象は、そこに映っている有名女優たちの淫ら
な姿と、エディソン・チャンのすごさです。

この相関図の中の番号は私がつけましたが、1番はセシリア・
チャン。この人は香港の人気スターのニコラス・ツェーと結婚し
ているのですが、エディソン・チャンと関係していたというのが
これでバレてしまうし、恥ずかしい写真が大量に暴露されてしま
うし、これで夫婦関係も終わりだと噂されています。

2番の人は、ジリアン・チョン。Twinsの人ですね。この人も
続々と写真が暴露されています。他にも何人か被害者がいるので
すが、7番が今の彼女と言われているヴィンシー。彼女は
広東語で『雪の華』をカバーしている歌手とは違いますが、
親が大富豪で、大手芸能プロダクションの社長の親戚でもあり、
この事件でエディソン・チャンのタレント生命はこれで完全に
絶たれたと噂されています。

たまたま買っていた旧正月の一日の新聞もよく見たらこの記事で
満載でした。その中にこんな年表がありました。

エディソン・チャンがつきあった女性の年表です。
まさに源氏物語です。

エディソン・チャンは今、出身地のカナダにいるみたいなのです
が、この状況では香港にはとても来れないでしょうね。
せっかくの清らかなバレンタイン・デーには相応しくない淫らな
話で失礼いたしました。皆様、くれぐれもこういう男には
チョコレートを送ったりして騙されないように。

彼は、日本にもよく来ているし、有名な映画にもいろいろ出て
いたタレントですが、こういうことになって残念です。こういう
のって誰が悪いんでしょう?画像を盗んだ人?それを広めた人?
それともそんな写真を撮ってしまった彼?そんな写真を撮らせて
しまった女優の皆様?そんな男に惚れてしまった女性の皆様?
そんなゴシップを見て喜ぶ一般大衆?そんな記事で盛り上げる
マスコミ?こんなことをブログに書いてさらに情報を広めて
いる私?????

失礼いたしました。

桃の花がやっと咲き始めた香港の正月の五日目

2008-02-12 01:10:32 | HONG KONG
旧正月の直前に香港のビクトリア公園の花市で買ってきた桃の
花がやっと咲き始めました。まだほとんど蕾ばかりなのですが、
My Wifeが香港にいるうちに咲いてよかったです。
明日の朝、彼女は日本に帰っていきます。旧正月は4連休だった
ので、たっぷり時間があるかと思ったら、終わってみると、
あっと言う間でした。

人が去って行くのはいつも寂しいものです。今日は香港では
会社で仕事をしたのですが、今日は日本も休みだし、中国も
まだ休んでいるし、業者も休みのところが多いので、とても
静かな一日でした。

今日は二人いる社員に利是(ライシ)を渡しました。まだ
二人とも入ってまだ間もないのですが、これからもよろしく
という意味を込めて、少し多めに渡しました。こういう相場
がよくわからないのですが、いろいろな人から情報を得て、
何とか金額を決めました。My Wifeの助言も非常
に参考になりました。

しかし今日も寒いです。ではまた。

新年の香港ディズニーランドはまた特別

2008-02-10 17:23:59 | HONG KONG
昨日の2月9日は旧正月の三日目。My Wifeと香港
ディズニーランドに行ってきました。午後の3時頃家を出発、
セントラルから電車を乗り換えて、Sunny Bayという駅で、
ディズニーランド行きの電車に乗り換え。意外と簡単に到着
してしまいました。天気がよく、ちょっとしたポカポカ陽気。
天気に恵まれました。

到着すると、すぐにパレードに遭遇。パレードのトリはミッキー
とミニーなのですが、香港ディズニーランドの旧正月の衣装は
スペシャル。二人が着ている赤い衣装は、香港の有名デザイナー
のヴィヴィアン・タムという人がデザインしたものなのだそう
です。すごくお洒落。こういう特別のミッキーとミニーが見ら
れるのも香港ならではです。

そう言えば、入り口で入場するときに、お正月のライシ(利是)
をもらいました。

中には、ミッキーマウスのコインチョコレートが一つ入って
いました。今年はネズミ年なのでミッキーマウスが大活躍なの
ですが、こういうのがあるのも香港ディズニーランドならでは
です。でもこのライシは旧正月の期間中だけだと思います。

アトラクションの中では、ライオンキングのファーストパスを
もらっておいてから、ジャングル・リバー・クルーズに行きま
した。このアトラクションは、日本でも去年経験済みなので、
ガイドが中国語(普通話)でも、内容はだいたいわかりました。
ちなみに普通話(プートンファ)のコースと、広東語のコース
があり、英語のものも特定の時間にはあるようです。

さて、その後のライオンキング。これはディズニーランド通の
My Wifeによれば日本にはないそうです。どんなもん
やるんだろうと思って中に入ると、そこは360度のシアター。
サーカスのような劇場でした。私たちは、比較的早めに入れたの
で、わりと前のほうに座れました。ここはどうせ行くんだったら
前のほうが迫力があっておすすめです。前のほうに座るんだった
らやはりファーストパスで入るのがいいですね。

ライオンキングは、昨年日本に帰ったとき、劇団四季のを見て
いたのですが、それのダイジェストのような感じの本格的
ミュージカル仕立てになっていました。しかもセリフは英語。

これは、最後のクライマックスのときの画像ですが、かなり
感動的。全部で30分くらいのミニミュ-ジカルですが、歌も
踊りも本格的。これを見ることができただけでも、香港の
ディズニーランドに来たかいがあったとMy Wifeは言って
おりました。

夕方7時半から、メインストリートでドラゴンパレードがあり
ました。その後は花火。

これも結構感動的。前日、香港の新年の花火を見たばかりでしたが、
こちらの花火はこれまた奇麗でした。
帰りに電車の駅のほうに歩いていくと、こんな景色でした。

最後まで、見事なホスピタリティーという感じです。

香港のディズニーランドは、どうせ大した事はないのだろうと
小馬鹿にしていた私たちでしたが、行ってみて、そんなことを
思っていたことを反省したのでした。全然すごい。規模的には
日本より小さいかもしれないけれど、例えばライオンキングの
ように日本にない本格的なアトラクションもある。これは、
香港のディズニーランドにわざわざ行く価値が十分にあるとい
うことを思ったのでした。

遠そうに思えたのですが、電車で市内から30分もかからずに
行けてしまい。しかも、その時などは、電車の行き帰りも、
入場券を買う窓口も全く待つことなく行けて快適でした。

チムシャツイのナッツフォード・テラスの美味しいタイ料理
を食べてから、家に帰ってきたら、桃の花がもうじき咲きそうな
感じになっていました。

まもなく春です。

香港の新年の夜空を彩る花火

2008-02-09 02:08:28 | HONG KONG
今日の2月8日は、新年の二日目。香港では夜の8時から
花火がありました。すごい人出で、花火を見る場所を何とか
確保できたのは、インターコンチネンタルホテルの入り口
付近の広場。ハーバー側までいけませんでしたが、何とか
花火は部分的に見えました。部分的だけでしたが、すごい
数の花火で、これは相当なインパクトがありました。

花火が終わった帰り、無事に電車に乗れるのかが心配でした。
ネイザンロードは歩行者天国になっていて、すごい人でした。

ここはネイザンロードのチョンキンマンションの前あたりです。
普段は車が走っている車道が、花火の帰りの人でいっぱいです。
電車もさぞ混んでいて乗れないのではないかと心配したので
すが、何とか無事に電車に乗れました。いやあ香港の人たち
は正月の花火に対して気合いが入っていましたですね。

ところで、この間買ったミッキーのフォーチュン・クッキー
を今日My Wifeと開けてみました。

私は右側、彼女は左側でした。彼女はちょうどこの前に、
ドリカムの「アイシテルのサイン」を聞きながら、絶対に
この歌をカラオケで歌えるようにマスターするんだと言った
ばかりでした。その直後だっただけに、「歌舞」という漢字
が何と奇遇とびっくりしたのでした。

というわけで平和な香港の旧正月です。

旧正月二日目に桃の花の蕾が膨らむ

2008-02-08 19:10:03 | HONG KONG
2月6日の大晦日の日の夜にコーズウェイベイのフラワー
マーケットで買ってきた桃の枝の蕾が膨らんできました。
まもなく花が咲くでしょうか。こういうのを見ていると春と
いう感じがします。桃の花というのが実に中国的ですが。
また、百合の花のほうは、昨日すでに一つ目の花が開きました。

まだ蕾が12個もあるので、これからが楽しみです。大晦日に
花を買うというのは、こういう楽しみがあるからなのかと
納得しました。蕾には近未来の期待が詰まっているのですね。

ところで、昨日は、新年で、コンドミニアムの管理人らにも
ライシ(利是)というお年玉のようなものを配らなければいけ
ないという噂を聞いていたので、銀行でもらった赤い小封筒に
20ドル札(約300円)を入れて、用意しておきました。
夕方まで外に出てなかったのですが、夕方外に出るために、
エレベーターを降りていくと、管理人の人たちや、掃除の
おばさんが、ずらっといるのです。彼らも、ライシをもらうの
を期待していたかのように、スタンバイしている感じで、
あっという間に8つくらいのライシがなくなってしまいました。

帰ってきたときには、また違うスタッフがいたので、そこでも
また4つが消えました。こんなにたくさんスタッフがいたのか
とびっくり。みんな初日に揃っていたのですね。ライシはかなり
多めに用意しておかないといけないと知りました。

シンガポールにいたころは、これほどではなかったのですが、
香港は恐るべしです。こういうのは初めての経験だったので
ちょっと緊張しました。

ところで、昨日、My Wifeが香港に来たのですが、
日本航空の飛行機の中で、ライシをもらったのだそうです。

5円が入っていました。こういうのはなかなかいい配慮だと思い
ました。「皆様とのご縁(5円)を大切に」という説明はとても
いい感じがしました。日本の五円は「有縁」というのと音が同じ
と中国語で説明がありましたが、穴の開いたコインは香港では
珍しいので、ありがたみも多いかもしれません。5円玉の稲穂の
ビジュアルや、金色の色彩も縁起がよい感じですね。

ところで、昨日は、チムシャツイでパレードがありました。夜の
8時半頃から始まったのですが、寒いのにすごい人出。でも内容
的には、シンガポールのチンゲイパレードのほうが華やかかなと
いう気がしました。あちらのほうが暖かいですからね。

香港のパレードに日本の御神輿が来ていました。その前に岡山の
桃太郎の仮装もありましたが、なんだかこういう異国でこういう
のを見ると、懐かしい感じでした。でもこういう寒いところで
御神輿というのもなんか寒そうで、ご苦労様という感じでした。

今日は、新年の花火が出ます。ではまた。

生まれて初めて香港で迎える旧正月

2008-02-07 04:58:05 | HONG KONG
大晦日の2月6日は、会社のほうは早めに締めて、スーパーに
買い出しに行き、その後、香港のコーズウェイベイのビクトリア
公園のフラワー・マーケットに出かけてきました。フラワー・
マーケット(花市)は、香港では年末の風物。今日はときおり
冷たい小雨の降る天気でした。

花売りがメインのマーケットなのですが、風船のおもちゃや、
いろんなチープなものを売っている露天もたくさん出ていました。
なんだか大学の学園祭の模擬店と言った雰囲気です。

この上の写真は、ネズミの形をしたビニールのハンマーのような
風船なのですが、こんなの買ってどうするんでしょうか。

しかし、小雨の降る屋外マーケットは寒いです。


で、本命の花屋のほうはどうかと言うと、いろんな花を売って
います。菊や百合もあれば、水仙や蘭の花もある。人々は
お正月用に花を買っていきます。




私もつられて、百合の花と、桃の花を買いました。百合は、
3本で花の莟がいくつかついていて、30ドル(約450円)
でした。桃の花は、莟のいっぱいついた小枝の切り落としが
束ねてあって、ひとたば20ドル(約300円)でした。
こんなに安くていいのかなあと思いましたが、家に帰ってきて
花瓶に生けたらけっこうすごいボリュームでした。

莟がこれから開いていくイメージと新しい年が始まるのを
だぶらせているのでしょう。百合の花はまもなく花が開きそう
ですし、桃の花もなんとなく莟がふくらんできている感じです。
家の中に植物を置くのはよいものですね。

明日、東京で働いているMy Wifeが香港に来るので、
花があると何となくよいですよね。

今年の香港の旧正月はミッキーマウス

2008-02-06 03:04:46 | HONG KONG
もうじき旧正月。中国では春節といいますが、世界中の中華系の人
たちが待ちに待った新年のお祭りがやってきます。彼らにとっては
1月1日ではなく、旧暦の新年(今年は2月7日)が一年の始まり
の最もおめでたい日なのです。明日の6日は従って大晦日。うちの
会社は午後は半休にします。7日と8日は祝日です。来週もまだ
新年のムードは継続するのですが、香港では会社は始まります。
でも工場とかは来週いっぱいお休みのところも多いみたいですが。

さて、この間の日曜日、シンガポールから帰ってきてから、文房具
屋に寄ってみたら、旧正月の飾り付けがいっぱい売っているのです
ね。ミッキーマウスのイラストのついたのがいろいろあったので、
珍しくていくつか衝動買いしてしまいました。

この上の写真の飾りはその一つです。台紙全体がミッキーマウスの
形になっているのが、デザイン的に素晴らしいなと感心して、買っ
てしまいました。この裏側も同じようなデザインになっています
が、イラストはミッキーとミニーが二人で(二匹で)プレゼントの
箱を開けているイラストです。

そして耳の部分に『年賀』(右から読む)と書かれています。これ
も実にグッドデザイン!アメリカ生まれのミッキーマウスが、中国
の伝統文化に実にマッチしている。これぞ異文化の環境適応という
か、国際化というか、すごいことだなあと思うのです。

香港にディズニーランドができてしばらくたちましたが、ディズニー
のキャラクターたちは、香港で大活躍です。コピー大国の中国では
偽物のディズニーキャラクターも出回っているようですが、香港で
売られているこれら商品はきちんとライセンス認可されたもののよう
です。

この飾り付け以外にこんな札もありました。

『出入平安』というよくある伝統的なメッセージに、ミッキーの
キャラクター。このデザインのバランスなかなかいいんですよね。
さらにこういうのもありました。

『身体健康』という言葉と、『恭喜発財』という言葉、新年の
メッセージはいずれも四文字熟語。『身体健康』は日本語と同じ
なので意味はわかりますが、『恭喜発財』は北京語では、「ゴンシー
ファーツァイ」と発音して、新年では最もポピュラーな挨拶の
言葉。「財」というお金にからんだ言葉が入っているのがいかに
も中国人的です。そんなにお金が好きなんか!と言いたくなります。

これらを買ったときは、香港ではディズニーランドもできたし、
ミッキーマウスが人気だから、キャラクターとしてこういう飾りに
使われているだけなんだろうと思っていました。

その後、家の近くの露天にネズミの絵のついた飾り付けを売って
いるのを見たときに、あ、そうか「ねずみ年」なのかと気付いたの
でした。ねずみ年だから、ミッキーマウス!まるで、リンゴが落ち
るのを見て万有引力を発見したニュートンのように、その真理に
気付いたことを喜んだのですが、おそらくこんなことは子供でも
知っていたことなのですよね、きっと。あまりにも遅すぎた気付き
でした。とほほ。

家の近くに行ったら、こんなグッズを売っていたので、思わず買っ
てしまいました。

ミッキーマウスの「フォーチュンクッキー」です。アメリカの中華
料理屋とかに行くとよく食後に出されるお菓子です。このクッキー
をパカっと割ると、中に占いの言葉が書いてある。これのミッキー
版なのです。これはすごいと感激しました。こういうのは日本では
手に入らないし、世界のどこにもないんだろうなと思いました。
蛇足ですが、フォーチュン・クッキーってアメリカで日本人が作っ
たのが最初とテレビでやっていたような気がします。

しかしミッキーのフォーチュン・クッキーはレアです。ネット販売
とかで売ったらけっこう売れるんじゃないかなとか思いながら、
二箱買いました。中身がよければもっと買い占めようかな?
これは季節ものなので数日すれば、意味がなくなってしまう。
ねずみ年はまた12年後なので、ミッキーの登板はしばらくない。
そう思うとこれ貴重ですね。なんて思うのは私だけ?

じつは旧正月の間、My Wifeが香港に来るので、一箱お土産に
持っていってもらおうと思ったのです。いちおう製造地を見て
みたのですが、MADE IN HONG KONGでした。中国製だったら
ちょっと彼女もいやがるかもと思ったのですが、香港も政治的
には中国ですから...

そんなこんなで泣いても笑っても新年です。
今年もよい年であればよいなあ。
それではみなさま新年明けましておめでとうございます!

シンガポール空港のターミナル3

2008-02-04 02:49:18 | シンガポール
2月3日の日曜日の朝、シンガポールから香港に戻ってきたのですが、
シンガポール航空を利用したので、新しくできたターミナル3から
乗りました。到着したときもその真新しさにびっくりしたのですが、
出発ロビーを見て、あらためてその奇麗さに感動しました。

空港内の中にあるお店は、ターミナル2とかと同じような感じですが、
天井は高く、広々としています。国際空港なのに、人が混雑している
感じがなくて、とてもゆったりしていました。

ターミナル3は、他のターミナルとスカイトレーンという電車で繋
がっていますが、位置関係はこんな感じになっています。

ターミナル2の向かい側にできました。
イミグレーションはこんなに広々としています。この時は到着便が
ないので誰も並んでいませんが、こんな広いのはびっくりです。

右ほうの自動改札みたいなゲートはシンガポールの住民のカードを
持っている人たちが通るところです。香港もIDカードが電子化され
ているので、出入国はすべて自動改札です。

ところで空港によくある喫煙場所。狭苦しい場所でまるで動物園の
動物のように喫煙者が閉じ込められているのですが、このターミナル
3の喫煙所は何と屋外スペース!まあシンガポールは外でも寒いと
いうことはないので、喫煙者は奇麗な空気のところで思い切り喫煙
を楽しむことができます。

この場所はかなりわかりにくい隅のほうにあるのですが、この
ベランダようなところが喫煙エリアです。世界でも恵まれたスペース
ではないでしょうか。
というわけで今は、私は香港にいます。

ひさびさのシンガポール

2008-02-02 20:24:27 | シンガポール
木曜日の午後からシンガポールにいます。寒い香港から来ると
30度くらいの気温のシンガポールは暖かくて天国です。飛行機
はできたばかりのターミナル3に到着しました。ついこの間
まで工事中だったターミナル3がもうできていました。広々と
していて、とってもいい感じです。

タクシーに乗って、ハイウェイを走る途中に見える景色は、
光が鮮やかで、緑が多いし、花も咲いていて、まさに平和その
もの。車は渋滞もなく静かに走っていくのですが、窓の外に
流れる景色を見ていると、懐かしさでいっぱいになりました。
ああ、自分はこんな奇麗な国で生活していたんだと思うと、
感慨ひとしおでした。

あまりにのどかな景色なので、自分は死んでしまって、天国に
来たのではないかとさえ思えるようなそんな雰囲気でした。
明け方の寒い香港を出てきただけに、そのギャップゆえ、
シンガポールの美しさがひときわきわだつのでした。

今、オーチャードのメリディアンホテルに泊まっているのです
が、部屋は広々としていて快適です。オーチャードの通りを
歩くと、道行く人々もリラックスしている感じで香港とは
大違いだなあと思いました。

さきほど、ラクサを食べました。とっても美味しくて感動!
香港に比べてもシンガポールの屋台料理はかなり美味しいので
はないかとあらためて再評価。昨年の中頃までシンガポールに
住んでいたころはそんなに思わなかったのですが、ひさびさに
来てみると、やっぱりシンガポール料理はすてたものではない
と思うのでした。

香港は、麺とか、チャーシューとか、飲茶とかいろいろありま
すが、シンガポールにあるような、ラクサや、チキンライスや、
ナシレマや、インド料理などのバリエーションに比べると、
幅が狭いような気がします。最近、香港では、外食することも
少ないのですが、食べ物に関しては、自分の中で、シンガポー
ルの点数が一気にあがりました。

今日も雨が降ったりしていましたが、南国の雨はまた素敵です。

そんなことを思いながら、もう明日は香港に戻ります。