今日は、夕方まで香港にいましたが、今はシンガポールです。
午後6時半のシンガポール・エアラインで、10時過ぎに到着
しました。シンガポールは、一泊して、明日はデリーに向かい
ます。香港から直接デリーに行ったほうが近いのですが、
ついでにシンガポールのオフィスに寄ってちょっと用事を
すませてきます。
香港もそうですが、シンガポールは支払いが小切手なので、
どんなに小額でも自分でサインをしないといけません。
シンガポールには別の人間がいるのですが、インドも
兼任しているので、シンガポールに不在のことも多いのです。
前回シンガポールに立ち寄ったとき、オーチャードの
伊勢丹スコッツの喫茶店(モスバーガー)に現地社員に来て
もらって、一気に数十枚の小切手にサインをしました。
こんな場所でサインしていると、まるで芸能人のサイン会の
ようでありました。
昨日の朝の飛行機で、My Wifeは東京に戻りました。香港に
来る時は、余っているANAのマイレージを使ってビジネス
にアップグレードしてきたらしいのですが、このANAの
飛行機に乗っていたキャビン・アテンダントの人のサービス
が大変素晴らしいというので感激しておりました。
アップグレードだとはわかっていても、差別することなく公平
にサービスしてくれて、しかも声をかけてくれるタイミング
が絶妙。水が欲しいと思った瞬間に「何かお飲物お持ち
しましょうか?」と来てくれる。これぞまさにサービスという
体験をしたのだそうです。
そしてそれを伝えようとして、コメントの用紙を探しに行った
のですが、別のキャビン・アテンダント(この人はエコノミー
担当)の人に、「何か至らぬ点がございましたでしょうか」と
尋ねられ、事情を説明したら、とても嬉しそうに感謝された
ということを言っていました。
そういう話を聞くと、私はとても嬉しくなります。自分には
直接的には関係ないことなんですが、そういう優れたサービスは
航空会社の財産であり、どんなに経営が苦しくとも、そういう
部分は削ってほしくありません。サービスを受けた本人だけで
なく、間接的に飛行機に乗り合わせなかった私にまで喜びが
伝わってきました。こういう話をブログで書くと、さらに
この喜びが不特定多数に伝播して行いくのかもしれません。
シンガポール航空の飛行機の機内で、映画の『アバター』を
見ました。もちろん3Dではなく、おまけに小さなモニター
でしたが、それでも十分な感動が伝わってきました。この映画
の中で ”I see you” という台詞が何度か出てきます。直訳すると
「あなたが見える」ということなのですが、この映画ではもっと
深い意味で使われているような気がします。
「あなたのことを全面的に受け入れます」という感じです。
あるいは「あなたに対して私は心を閉ざしません」という雰囲気
もあります。普段、私たちは他人に対してそんなに簡単には心を
開きません。ついつい防衛をしてしまいます。その結果、ぎすぎす
した雰囲気になってしまいます。
この映画をあらためて見て、この “I see you” という最も基本的な
三つの単語は、「あなたとは敵対しません」というメッセージで
あるというのがわかります。この映画の中で、”bond” (絆)という
概念もたびたび出てきます。馬のような動物に乗る時、始祖鳥の
ような鳥に乗るとき、物理的に繋がります。心と心の繋がり、
人間と動物の繋がり、静物と自然界とのつながり、そういうもの
の大切さをこの映画は訴えているような気がしました。
今回、マイレージで、シンガポール・エアラインのビジネス・
クラスに乗ったのですが、優れたサービスというのは、
何か“I see you” に繋がっているのかなと感じました。
「アバター」を一緒に見ようと誘ってくれたのはMy Wife
でしたので、彼女には感謝しなければなりません。
よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。
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