南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

香港のSOHOで遅めの朝食を食べながら日本のガラパゴス化について考える

2010-04-19 00:52:20 | HONG KONG

遅めの朝食と言っても、日曜日の午後3時半頃です。これを朝食と
言ってよいのかわかりませんが、香港SOHOでは週末はかなり午後
遅くまでブレックファーストメニューがあります。日本とかでは
午後に朝食を食べるということはまず考えられないのですが、欧米
系の店では、週末は時間の感覚がかなり自由になっているようです。

今日は、SOHOのShelly Streetのヒルサイド・エスカレーター沿い
にあるリアル・ブレッド・カフェというお店。以前、
香港のSOHOウォーキング・ガイド(シェリー・ストリート他編)
という記事でほんの少しだけ触れましたが、今日はそこに行って
みました。エスカレーターの途中にちらっと見える店なのですが、
お店の入り口はほとんどエスカレーターに隣接しています。

左がエスカレーターなのですが、お店との間はほんの少ししか
スペースがありません。ここに立てかけてある看板にブレック
ファーストのことが書いてあるのですが、終了の時間はあえて
消してあるようです。ということは一日中OKってこと?
この建物の壁面にこのお店のバナーが出ていてここにウェブが
出ているのですが残念ながら繋がりません。


このお店はパンが名物のようで、パンも売っています。


私は、一番上の写真のEnglish Breakfastというのを注文しました。
今日は何となくイングリッシュという雰囲気でしたが、実際の
ところアメリカン・ブレックファーストとイングリッシュ・
ブレックファーストがどう違うのかよくわかりません。写真の
ように、ビーンズに、ベイクド・トマト、ベーコンにソーセージ、
スクランブル・エッグの下にパンが隠れています。
そしてイングリッシュ・ブレックファースト・ティー。

ミルク・ティーです。大学の時にイギリス人の先生が、紅茶に
ミルクを入れるときは、必ずミルクを先に入れるのがよいと
いうことを言っていたので、私もその流儀に従っていて、
ミルクが先です。どういう理屈だか忘れてしまいましたが。

しかし、このミルク・ティーは実に美味しい。ごく普通の
イングリッシュ・ブレックファースト・ティーなんですが。
このブレックファーストは各アイテムがほどよい量で、よい
感じです。ただ、せっかくのパンがエッグの下敷きになって
いて、パンだけの味を楽しめなかったのが残念でした。

このお店にいると、エスカレーターで登っていく人たちが
見えていて、みんなお店を覗いていくのが見えるのがまた
楽しいです。

さて私は、ここにはこんな本を持ってきておりました。

『脱ガラパゴス戦略』北川史和、梅津政信著(東洋経済新報社)

日本は実は国際的にはかなり孤立していて、それはガラパ
ゴス状態になっている。このままでは日本企業は国際的
競争力を失ってしまうということを指摘している本です。

この間、日本に帰ったときに本社の社長がこれを持って
いて、苦労して手に入れたんだよと自慢していたので、私も
神田の本屋に行ってゲットしていたのでした。

ガラパゴスの典型的な例として、日本の携帯電話が出てきます。
日本の携帯電話ほど、海外で競争力のないものはないでしょう。
日本では、最先端技術を盛り込んだ携帯電話を作っていながら、
海外では日本の携帯電話はほとんど競争力がない。

以前、シンガポールにいた時から日本は携帯電話のローミング
もできないので(アジアの携帯はアジアのほとんどの国で
ローミングが可能だし、ヨーロッパに行っても使えたが、日本
はローミングされていなかった。今はローミングできるように
なってはいますが)

海外は電話番号を変えなくても携帯電話はどんどん変えること
ができたりしましたし、日本の携帯はテレビだとかなんだとか
余計な機能が付きすぎていて、サイズはでかくなるし、値段も
高くなって、まさにガラパゴスの生物のように特異な進化を
していた感がありました。世界の中で日本は技術的に最先端を
行っているという奢りがあり、どんどん進化を続けたのですが、
実はその進化はグローバルな視点から見ると世界に通用しない
商品になっていたというわけです。

私は以前日本にいたときに、某N電気の仕事をしていたのですが、
当時、パソコンと言えば98という時代でした。一世を風靡して
おりました。ウィンドウズが出てくる前までは。このメーカーは
21世紀になってからPC事業から撤退を余儀なくされてしまいま
した。

世界市場をリードしてきた自動車だって、電気自動車の到来と
ともに日本車の国際競争力はなくなっていきます。

そんな状況にあってどうするべきかということをこの本は論じて
います。実は日本を待っている分野があるということなのですが、
それは最後の章で書かれていて、まだそこまで読めていません。
解決方法を知りたい方は、是非、この本をお読みください。

よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。

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